聖書人物シリーズ

【完全版】イエス・キリストとはどんな人?その生涯を簡単にまとめてみた

ジーザス、エブリワン!キートンです!

イエス・キリストって、名前は聞いたことあるけど実際どんな人物なの?キリスト教を作った人?十字架に架かった人?

その生涯などについて詳しく知りたいなあ。。

こういった疑問にお答えします。

皆さんは、人類史上最も有名な人物は誰だと思いますか?

 

アインシュタイン?レオナルドダヴィンチ?モーツアルト?ナポレオン?

いえいえ、おそらく歴史上最も有名な人物は、キリスト教の中心人物イエスでしょう。

 

なぜなら、キリスト教は世界で最大の宗教であり、

イエスを信仰している人物は世界に20億人(人口の3分の1)以上いるからです。

すごい数。。!

 

しかも、彼の生涯や教えが書かれている“聖書”は全世界で毎年数億冊以上発行されている超ベストセラー。

さらにさらに、イエスの誕生はクリスマスとして世界中で祝われ、西暦の基準にもされています。

 

これほどの影響力を持った人物が、果たして人類の歴史上に他にいたでしょうか??(いや、いない!!)

しかし、日本人は宗教に疎(うと)いのもあって、イエスという名前しか知らないという方も結構多いはず。

 

そこで、この記事ではクリスチャンの僕が、

  • イエス・キリストとは?
  • イエス・キリストの生涯
  • その他イエス・キリストの雑学

などについて詳しくご紹介します!

キリスト教については、【初学者向け】キリスト教とは何か?その全てを超分かりやす〜くご紹介!で詳しく解説しています。

Contents

イエス・キリストとは?

イエス・キリストは、新約聖書の福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)に登場する人物で、

2000年以上前に実在したと言われるユダヤ人です。

 

当時は、律法を守ることを重視するユダヤ教の指導者たち(ファリサイ派・律法学者など)の考え方が主流でした。

当時のユダヤ人たちはそうした律法を守ることに負担を感じ、苦しんでいたのです。

 

しかし、イエスはそうした律法主義を批判し、愛の重要性を説きました。

そして、

  • 社会的地位の低い人
  • 病気の人
  • 貧しい人
  • 女性(当時軽んじられていた)

などにも手を差し伸べていったのです。

 

ところが、それによってユダヤ教の指導者たちの反感を買ったイエスは、十字架に架けられて処刑。

その後、イエスが死から復活したと信じる弟子たちがその教えを広めることで、キリスト教が成立しました。

キートン
キートン
たった30年ほどの短い生涯でしたが、イエスが後世に与えた影響は計り知れません。。!

そもそもイエスってどんな人?

まずは、イエス・キリストがどんな人物なのかを見てみましょう。

人であり、神でもある

イエスは、父なる神のひとり子であり人間として地上に来られた神の子です。

ですから、完全な人間でもあり、完全な神でもあるのです。

 

聖書にもこうあります。

「キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、 7かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。

(ピリピ人への手紙2章6、7節)

え、それじゃあ神様が2人いることになっちゃうんじゃないの?

確かに、キリスト教は1人の神様だけを信仰する1神教。

神様とイエス・キリストがいるなら、神様が2人になってしまい1神教と矛盾するのではないかという意見ももっともです。

 

しかし、キリスト教には三位一体(さんみいったい)という重要な考え方があります。

これは神様には、

  • 父なる神(“創造主”)
  • 子なる神(”イエス・キリスト“)
  • 御霊なる神(”聖霊“)

という3つの位格(人間でいう人格)があるという考え方のこと。

 

非常に難しい概念ですが、イエスも神の位格の1つに過ぎないので、あくまでも神様は1人という扱いなのです。

詳しくは、【徹底解説】”三位一体”の意味とは?わかりやすくまとめてみたをどうぞ

愛の教えを説いた

キリスト教は“愛の宗教”と呼ばれることがあります。

実際、イエスは何度も人々に愛の重要性を説かれました。

 

前述したように、社会で虐げられていた人たちに手を差し伸べたのも、まさにイエスの大きな愛を表していますよね。

例えば、イエスはこう語られました。

「『先生、律法の中で、どのいましめがいちばん大切なのですか』。イエスは言われた、「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。これがいちばん大切な、第一のいましめである。第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これらの二つのいましめに、律法全体と預言者とが、かかっている」。

(マタイによる福音書22章36~40節)

これは、キリスト教の教えをシンプルにまとめたものだと言えます。

 

そして、このイエスの教えは、当時律法を守ることが重視されていたユダヤ教の社会には全くない新しい考え方でした。

まあ、だからこそファリサイ派や律法学者たちの反感を買ってしまうんですが。。

 

最終的にはイエスご自身が十字架にかかり、究極の愛の形を示されました。

こうした見返りを求めない無償の愛を“アガペー”と呼んだりします。

人類の罪を背負うために地上にやって来た

イエスはそもそも、なぜわざわざ人間として地上にやって来られたのでしょうか?

それは十字架にかかって死ぬことで、人間が持つを取り去るためでした。

 

(キリスト教のいう罪については、キリスト教の”罪”とは何?本質は1つだけです【クリスチャンが回答】で解説しています。)

そして、このことは旧約聖書の時代から何度も預言されていたことだったのです。

「14それゆえ、主はみずから一つのしるしをあなたがたに与えられる。見よ、おとめがみごもって男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる。」 

(イザヤ書7章14節)

 

人間はアダムとエバの時代から罪を背負い、その重荷に苦しんできました。

しかし、イエスがその罪を全て代わりに背負ってくださったのです。

へ?なんでイエスが十字架で死んだら人類の罪が無くなるの?

と思うかもしれませんが、当時は神にいけにえをささげることで罪が赦(ゆる)されるという時代でした。

ですから、人々は羊などの動物を捧げて、その血によって罪が赦されてきたのです。

 

しかし、動物の血による赦しは一時的で、全人類の罪が赦されるには到底足りません。

そこで、イエスが自らいけにえになって血を流すことで、神に全人類の罪を取り去ってもらったということです。

「キリストは罪を犯さず、その口には偽りがなかった。 23ののしられても、ののしりかえさず、苦しめられても、おびやかすことをせず、正しいさばきをするかたに、いっさいをゆだねておられた。 24さらに、わたしたちが罪に死に、義に生きるために、十字架にかかって、わたしたちの罪をご自分の身に負われた。その傷によって、あなたがたは、いやされたのである。

(ペテロの第一の手紙2章22~24節)

これは、罪や汚れの全くない神の子だからこそ成し得たことなんですね!

イエス・キリストの生涯

続いては、短くも濃いイエスの生涯について見ていきましょう。

降誕(こうたん)と幼少期

「彼がこのことを思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。

(マタイによる福音書1章20、21節)

イエスが生まれたのは、パレスチナ地域の現イスラエルです。

イエスは父ヨセフと母マリアの間に生まれましたが、通常の妊娠によって誕生したわけではありません。

 

何と、聖霊の力によって生まれたのです!

ある日、天使のガブリエルがマリアの所にやってきてこう言いました。

そんな怖がらんでええ。あんた、これから男の子産むで。

名前は”イエス”にするんや。ごっつ偉大な人物になるさかい、楽しみにしときや〜!

と。(なぜに関西弁)

処女だったマリアは大変とまどいましたが(そりゃそうだ)、これを受け入れ、ヨセフと結婚したのです。

 

これは“受胎告知(じゅたいこくち)”というエピソードとして広く知られています。

その結果お生まれになったのが、イエスということですね。

 

この話を聞きつけた東方の博士たちもやって来て、この救い主の誕生をお祝いしました。

イエス・キリストは馬小屋でお生まれになったんだにゃ~。

 

ところが、その後のイエスの幼少期については、聖書にもほとんど記述がありません。

恐らく、大工である父ヨセフのお手伝いをしたり、仕事を教わったりしたのではないかと思われますが。

 

書かれているのは、12歳の頃にユダヤ教の祭司を相手に議論をしたという”神童”エピソードくらいです。

「イエスが十二歳になった時も、慣例に従って祭のために上京した。(中略)そして三日の後に、イエスが宮の中で教師たちのまん中にすわって、彼らの話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。聞く人々はみな、イエスの賢さやその答に驚嘆していた。」

(ルカによる福音書2章46、47節)

他に、この頃のイエスのことで分かっているのは、

  • 非常に頭の良い子だった
  • ユダヤの町ベツレヘムで生まれた
  • ガリラヤのナザレという町で育った
  • 数人の兄弟がいた

ということくらいでしょう。

いやー、イエスの幼少期の詳細が気になりますね。。

“洗礼者ヨハネ”から洗礼を受ける

「そのときイエスは、ガリラヤを出てヨルダン川に現れ、ヨハネのところにきて、バプテスマを受けようとされた。

(マタイによる福音書3章13節)

時は流れて、イエスは30歳になりました。(急に飛びます)

その頃、ヨルダン川では洗礼者ヨハネという人物が、人々に罪の悔い改めを説き、洗礼という儀式を行なっていました。

 

洗礼というのは、キリスト教に入信する際に行なう儀式のことで、通常は体を水にひたすことで行われます。

洗礼者ヨハネは多くの人々の支持を集めており、救世主なのではないかと噂されるほどでした。

 

しかし、洗礼者ヨハネはやがて救世主が現れると語り、自分はその先駆者に過ぎないと公言していました。

「わたしは悔改めのために、水でおまえたちにバプテスマを授けている。しかし、わたしのあとから来る人はわたしよりも力のあるかたで、わたしはそのくつをぬがせてあげる値うちもない。このかたは、聖霊と火とによっておまえたちにバプテスマをお授けになるであろう。」

(マタイによる福音書3章11節)

すると、ついに救世主その人であるイエスが、洗礼者ヨハネのもとに現れました。

 

そして、なんと洗礼を授けてくれと言うのです。

洗礼者ヨハネ
洗礼者ヨハネ
ちょっ。。!いやいや、私こそあなたから洗礼を受けるべきですのに!!

と最初こそ恐縮していたヨハネでしたが、最終的にイエスに洗礼を行ないました。

 

すると、天が開かれ、聖霊が鳩のように下ってきたかと思うと、

神様
神様
これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者

という父なる神様の声が聞こえてきました。

こうして、イエスは自分が神の子であると自覚するのです。

悪魔(サタン)の誘惑

「さて、イエスは御霊によって荒野に導かれた。悪魔に試みられるためである。そして、四十日四十夜、断食をし、そののち空腹になられた。」

(マタイによる福音書4章1、2節)

洗礼を受けたイエスは、荒野で40日間食べ物を一切摂らない断食を続けていました。(ストイック過ぎる)

まさに、飢えと疲労の極限状態ですね。

 

するとそこへ悪魔(サタン)がやってきて、3つの誘惑をイエスにしてきました。

しかし、そこは神の子イエス。

 

普通の人間ならやられてしまうような誘惑に対しても、見事にはねのけてしまいました。

そのやり取りをまとめると、以下の通りです。

  • 悪魔:神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。

➡イエス:「人はパンだけで生きるものではない」と(聖書に)書いてある

  • 悪魔:(世界のすべての国々を見せた後に)この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。だから、私を拝まんかいコラ!

➡イエス:「あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ」と(聖書に)書いてある

  • 悪魔:(イエスを神殿の屋根の隅っこに立たせて)神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。おエライ神の天使たちが守ってくれるはずだろ?ん?

➡イエス:「あなたの神である主を試してはならない」と(聖書に)書かれている

こうしてイエスは悪魔の誘惑に打ち勝ち、悪魔は離れていきました。

悪魔(サタン)については、【悪魔】”サタン”って何者?聖書に登場する悪の大ボス!?をどうぞ

宣教(公生涯)開始

イエスはガリラヤの全地を巡り歩いて、諸会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、民の中のあらゆる病気、あらゆるわずらいをおいやしになった。」

(マタイによる福音書4章23節)

悪魔の誘惑に勝ったイエスは、ガリラヤという地から宣教活動を開始します。

ここからのイエスの生涯を“公生涯”といいますが、その期間はたったの3年ほど

 

現在までの影響力の大きさを考えると、驚くべき短さと言えます。

また、宣教活動中にイエスには多くの弟子が付きました。

 

特にその内のイエスに選ばれた12人は12使徒と呼ばれ、イエスによって特権が与えられたのです。

十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、熱心党のシモンとイスカリオテのユダ。このユダはイエスを裏切った者である。」

(マタイによる福音書10章2~4節)

しかし、イエスの弟子たちは決して特別優れた人たちではありませんでした。

むしろ、

  • 教育もろくに受けていない
  • 経済的にも貧しい
  • 社会的地位も低い

ような人たちだったのです。

 

しかし、イエスは、そのような人の経済力や地位などにとらわれてはいませんでした。

イエスは、このように語っています。

「イエスはこれを聞いて言われた、「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。 13『わたしが好むのは、あわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、学んできなさい。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。

(マタイによる福音書9章12、13節)

キートン
キートン
ちなみに、イエス様の弟子にはマグダラのマリアなどの女性もいました!

イエス・キリスト、数々の奇跡を起こす

「そこで、その評判はシリヤ全地にひろまり、人々があらゆる病にかかっている者、すなわち、いろいろの病気と苦しみとに悩んでいる者、悪霊につかれている者、てんかん、中風の者などをイエスのところに連れてきたので、これらの人々をおいやしになった。 25こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ及びヨルダンの向こうから、おびただしい群衆がきてイエスに従った。」

(マタイによる福音書4章24、25節)

イエスは、存命中に様々な奇跡を起こしています。

特に有名なのは、水をぶどう酒に変えた”カナの婚礼”や、湖の上を歩いた奇跡などです。

 

ざっとまとめると、以下の通りですね。

◎イエスが起こした奇跡一覧

  • 甕(かめ)いっぱいの水をぶどう酒に変えた
  • 2匹の魚と5つのパンで5000人のお腹を満たした
  • 弟子たちを助けるために湖の上を歩いた
  • 死人を生き返らせた
  • 目が見えない人の目を見えるようにした など

(詳しくは、イエス・キリストが起こした奇跡まとめ15選【ジャンル別にご紹介】をどうぞ)

 

こうして、イエスはますます民衆たちの心をとらえていったのです。

いやいや、こんなことが実際にあるわけないだろ!!

と現代の人は思うかもしれませんが、当時の民衆の多くは奇跡を信じていました。

 

なぜなら、魔術師など、不可思議な手品やトリックによって奇跡っぽいことを行う人たちが少なからずいたからです。

ただし、イエスの場合はそういったまがい物ではなく、神の力により本物の奇跡を起こしていました。

 

実際、イエスに敵対するユダヤ教の指導者たちでさえ、イエスの奇跡に対する批判は行っていません。

ちなみに、イエスが起こされた最大の奇蹟が十字架の死からの復活なのですが、それは後述します。

山上の垂訓(説教)

イエスはこの群衆を見て、山に登り、座につかれると、弟子たちがみもとに近寄ってきた。 2そこで、イエスは口を開き、彼らに教えて言われた。 3「こころの貧しい人たちは、さいわいである、天国は彼らのものである。

(マタイによる福音書5章1、2節)

イエスは多くの人々に自分の教えを語りましたが、

特に有名なのが、山の上で群衆に行った“山上の説教(垂訓)”です。

 

この説教は多くの人に影響を与え、現在では世界で最も有名な説教の1つになっていますね。

例えば、以下のような言葉が有名です。

「しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。

(マタイによる福音書5章39節)

「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。 34だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。

(マタイによる福音書6章33、34節)

求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば、見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。 8すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである。」

(マタイによる福音書7章7、8節)

(山上の垂訓については、【解説】”山上の垂訓(説教)”とは?イエス・キリストの名言集!?をどうぞ)

キートン
キートン
他にも、山上の垂訓にはイエスの名言がたくさん書かれているので、興味ある方はぜひご一読ください!

 

また、イエスは様々なたとえ話を用いても、人々に教えを語りました。

放蕩息子善きサマリア人のたとえなどが有名ですね。

「また言われた、「ある人に、ふたりのむすこがあった。 12ところが、弟が父親に言った、『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。 13それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果した。

(ルカによる福音書15章11章~13節)

(詳しくは、【聖書】イエスのたとえ話って何がある?主なものを6つまとめてみたをどうぞ)

 

イエスの言葉の解釈をめぐっては、今でもたくさんの議論が交わされています。

主イエスの変容

「六日ののち、イエスはペテロ、ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。すると、見よ、モーセとエリヤが彼らに現れて、イエスと語り合っていた。」

(マタイによる福音書17章1~3節)

さて、こうして多くの人の支持を集めるようになったイエスですが、12弟子たちにいずれ自分が、

  • ユダヤ教の指導者たちに殺され
  • その3日目に復活する

ということを予告するようになりました。

 

そんなときに起こった出来事が、主イエスの変容です。

これは、イエスが数名の弟子たち(ペテロヨハネヤコブ)を連れて、山に行かれたときに起きた有名な出来事ですね。

 

イエスの姿が白く光り輝き、旧約聖書に登場する預言者モーセエリヤが現れてイエスと話し始めました。

これは、もうすぐ死ぬことになる自分のことを悲しむ弟子たちを励ますために行った奇跡なのではないかと言われています。

キートン
キートン
たくさんの絵画のモチーフにもなっている有名なシーンですね!

エルサレム入場

イエスがエルサレムにはいって行かれたとき、町中がこぞって騒ぎ立ち、「これは、いったい、どなただろう」と言った。11そこで群衆は、「この人はガリラヤのナザレから出た預言者イエスである」と言った。」

(マタイによる福音書21章10節)

さて、イエスが十字架の死から復活される日(イースター)の1週間前。

イエスは子ロバに乗って、弟子たちと共にエルサレムに入ります。

 

この出来事のことをエルサレム入城といいます。

イエスが子ロバに乗ってきたのは、旧約聖書の預言者が語った以下の預言が実現されるためでした。

「シオンの娘に告げよ、見よ、あなたの王がおいでになる、柔和なおかたで、ろばに乗って、くびきを負うろばの子に乗って」。

(マタイによる福音書21章5節)

そして、イエスがエルサレムに入ると、待望の救い主だと気づいた人々から熱烈な歓迎を受けるのです。

 

詳しくは、【解説】”エルサレム入城”とは?イエスキリスト復活の1週間前!?をどうぞ

最後の晩餐

「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。

(マタイによる福音書26章19、20節)

いよいよ、イエスの処刑まで残り一日である前夜。

ユダヤ人の記念日である、過越祭(すぎこしさい)の日にイエスは弟子たちと最後の食事をされます。

 

これがかの有名な最後の晩餐です。

そして、このときにイエスは、

  • イスカリオテのユダが裏切ること
  • 弟子たちが自分を捨てて逃げ去ること
  • ペテロが自分を3度知らないと言うこと

などを予告します。

どれも悲しすぎる。。!

 

特にユダの裏切りは有名ですね。

「イエスを裏切ったユダが答えて言った、「先生、まさか、わたしではないでしょう」。イエスは言われた、「いや、あなただ」。

(マタイによる福音書26章25節)

しかし、その裏切った明確な理由は現在でも明らかになっていません。

 

詳しくは、【解説】”最後の晩餐”の意味とは?裏切者ユダが暴かれるディナー?をどうぞ

ゲッセマネの祈り

「それから、イエスは彼らと一緒に、ゲツセマネという所へ行かれた。そして弟子たちに言われた、「わたしが向こうへ行って祈っている間、ここにすわっていなさい」。」

(マタイによる福音書26章36節)

イエスは最後の晩餐の後、数人の弟子たち(ペテロ、ヨハネ、ヤコブ)とオリーブ山のゲッセマネの園で祈りました。

「オリーブ山の祈り」とも呼ばれます。

 

この祈りの中で、イエスは自分が十字架刑に合うことの苦しみを避けたいという思いを神様に告白します。

しかし、最終的には神様のご計画通りにしてください、とお祈りするのです。

 

このお祈りは、汗が血のようにしたたり落ちるほど気持ちのこもったものでした。

「44イエスは苦しみもだえて、ますます切に祈られた。そして、その汗が血のしたたりのように地に落ちた。

(ルカによる福音書22章44節)

こうして、イエスはゲッセマネの祈りを通して、十字架に架けられて殺されるというあまりにも辛すぎる自分の運命を受け入れるのです。

 

祈りの後、ユダの裏切りによりイエスは逮捕され、裁判にかけられていきました。

詳しくは、【聖書用語】”ゲッセマネの祈り”とは?キリストの処刑前日の祈り!?をどうぞ

イエスの処刑

「そこで、ピラトはバラバをゆるしてやり、イエスをむち打ったのち、十字架につけるために引きわたした。

(マタイによる福音書27章26節)

イエスはユダヤ教の指導者たちによって縛られ、ローマ総督ピラトのところに連れてこられました。

 

ピラトは、イエスに対してなんの罪も見出せませんでしたが、ユダヤ教の指導者たちは、

イエスがユダヤ人の王を名乗り、国民を惑わしてローマへの反逆を企てたという罪を強調します。

 

そして、今にも暴動が起きそうな民衆の強い意見に押されたピラトは、

ついにイエスを十字架を架けるために引き渡しました。

 

十字架刑は当時最も重い刑罰と言われるほど残酷なもので、主な流れは以下の通りです。

◎十字架刑の主な流れ

  1. フラグラム”という特殊な鞭で39回ほど背中をズタボロに引き裂かれる
  2. 茨の冠を被せられ、唾を吐きかけられながら「ユダヤ人の王、万歳」と馬鹿にされる
  3. 約70〜90kgの十字架を背負って1.6Km先のゴルゴダの丘まで歩かされる
  4. 全裸で十字架の上に寝かされ両手足に30cmほどのぶっとい釘を打たれる
  5. 呼吸困難になって2、3日もだえ苦しみながら死に至る

(十字架刑の詳細は【閲覧注意】十字架刑がいかに残酷で苦痛な刑なのかまとめてみたをどうぞ)

残酷過ぎるにゃ~。

こうして、イエスは私たち人間の罪のために、十字架に架けられていったのです。

イエスの復活

「週の初めの日、夜明け前に、女たちは用意しておいた香料を携えて、墓に行った。ところが、石が墓からころがしてあるので、中にはいってみると、主イエスのからだが見当らなかった。

(ルカによる福音書24章1~3節)

イエスの死後、遺体はお墓に葬(ほうむ)られました。

ここだけを見ると、イエスは何の抵抗もせず無力なまま死んでいった男にしか見えなかったでしょう。

 

ところが、イエスの死後から3日目にとんでもない奇跡が起こりました。

なんとイエスは死から復活したのです。

「この御使は女たちにむかって言った、「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、わたしにわかっているが、 6もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのである。

(マタイによる福音書28章5、6節)

これこそイエス最大の奇跡であり、イエスが神の子で救い主であると証明された瞬間でした。

 

だからこそ、イエスの復活は、キリスト教の根幹となる超重要な出来事なのです!

キートン
キートン
ちなみに、クリスチャンにとって大切なイベント“イースター”は、この復活をお祝いする日です!

イエスの昇天

主イエスは彼らに語り終ってから、天にあげられ、神の右にすわられた。 20弟子たちは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主も彼らと共に働き、御言に伴うしるしをもって、その確かなことをお示しになった。」

(マルコによる福音書16章19、20節)

イエスは復活された後、弟子たちの前に現れました。

そして、人々に自分の教えや福音を伝え、洗礼を授けるようにと語られたのです。

 

こうして、イエスは復活の後40日間この世に留まり、昇天していきました。

その後、イエスの弟子たちは世界中にキリストのことを広め、キリスト教が誕生していきます。

 

以上がイエスの生涯です。

本当に濃い人生だ。。!

イエス・キリストは本名ではない?【キリストは称号です】

もしかしたら皆さんは、イエス・キリストのことを名前と名字だと思っていませんか?

しかし、これはよくある誤解です。

 

当時のユダヤ人には、名字がないのが一般的な時代でした。

代わりに出身地をつけたり、親の名前をつけたりしていたんですね。

 

イエスの場合はナザレ出身なので、ナザレのイエス”と呼ばれていました。

「ところが、ナザレのイエスだと聞いて、彼は「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんでください」と叫び出した。」

(マルコによる福音書10章47節)

聖書には他にも、

など出身地とセットで呼ばれている人たちが登場します。

 

ではキリストとは何かというと、“救い主”を意味します。

つまり、キリストというのは名前ではなく称号なんですね。

 

ですから、イエス・キリストと呼ぶこと自体がイエスを救い主だと認めることになります。

ちなみに、イエスという名前は、今でいう”太郎”くらいありふれた名前だったんだにゃ〜。

イエス・キリストはどんな顔だった?【イケメンじゃない!?】

イエスを描いた絵画や映画などはたくさんありますが、大抵イエスはイケメンに描かれていますよね?

なので、イエスといえばワイルドでステキな美男子をイメージする方も多いかと思います。

 

しかし!!

ごめんなさい、今から皆さんの夢を壊します。(謎の宣言)

 

聖書には、こう書かれています。

「彼は主の前に若木のように、かわいた土から出る根のように育った。彼にはわれわれの見るべき姿がなく、威厳もなく、われわれの慕うべき美しさもない。

(イザヤ書53:2

つまり、イエスはイケメンどころか、かなり地味な外見だったということが予想されるのです。

少なくともイケメンでは無かったのでしょう。

イエス様のイメージが。。!

 

まあ、聖書にはイエスの外見に関する記述はほとんどないので、

現在のイエスのイメージは芸術家などによって想像が膨(ふく)らんでいった結果なんでしょうね。。

クリスマスは、イエス・キリストの誕生日ではない!?

キリスト教の中で最も有名なイベントであり、日本人も大好きなクリスマス。

このクリスマスって、一般的には、イエス・キリストがお生まれになった日だと思われていますよね?

 

しかし、実は、イエスがお生まれになった正確な日にちは分かっていないんです。

クリスマスは、イエス・キリストがお生まれになった日ではなく、あくまでも”生誕をお祝いする日”なんですね。

ややこしい。。!

 

では、なぜ12月25日にイエス・キリストの生誕をお祝いするかというと、

当時ローマ帝国で信仰されていた太陽神ミトラの”光の祭り”の日を取り入れたからだと言われています。

 

ここには、当時のローマ皇帝の政治的思惑もあったみたいですね。

詳しくは、“クリスマス”の意味とは?イエスキリストの誕生日じゃない!?をどうぞ

イエス・キリストの生涯を描いた映画は?

ここまでイエスについてご紹介してきましたが、手っ取り早くイエスのことを学べる方法があります。

それは、映画を観ることです。

 

映画なら映像だから見やすいし、頭にも残りやすいですよ。

幸いにも、今までにイエス・キリストの生涯を描いた作品がたくさんあるので、いくつかご紹介していきましょう!

  • キング・オブ・キングス(1961年)
  • 奇跡の丘(1964年)
  • ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年)
  • ジーザス(1979)
  • パッション(2004年)
  • 復活(2016年)
キートン
キートン
全て僕が実際に観たことのある作品です!
【おすすめ】聖書が学べるキリスト教映画7選まとめ【動画あり】聖書を楽しく学びたい方は必見!この記事では、聖書学習にピッタリのおすすめ映画を、映画オタクのクリスチャンがご紹介します。実は、聖書をもとにした映画は結構あるんです。この記事を読めば、聖書の学習がスムーズになりますよ。...

キング・オブ・キングス(1961年)

1927年に制作された同タイトルの映画をリメイクした作品。

ローマがユダヤ人を支配する場面など、当時の時代背景なども描かれているのが本作の面白いところです。

 

イエス・キリストについても、分かりやすく学べます!

ただ、イエス・キリストの生涯以外のシーンが少し多い印象を持ちましたが。。

奇跡の丘(1964年)

伝説の監督ピエル・パオロ・パゾリーニによって撮られた、イタリア・フランス合作映画。

新約聖書の”マタイによる福音書”をもとにイエス・キリストの生涯が描かれていますが、かなり芸術色が強いのが特徴。

 

そのため、空気感も独特で人を選ぶ作品といえます。

また、パゾリーニ監督作品は難解なものが多く、本作もある程度の知識がないと意味不明かもしれません!

 

キリスト教や聖書の知識がある上級者向けの作品だと言えるでしょう。

ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年)

世界中で大きな物議をかもした問題作。

 

本作は非常にエンターテイメント性に富んでおり、

イエス・キリストの最後の7日間をミュージカル形式で描いています。

 

音楽も素晴らしく、ミュージカル好きな方にはかなり楽しめる作品ではないでしょうか!

ただ、

  • イエス・キリストの生涯全体は描かれていない
  • 大胆な解釈を加えており、聖書に忠実ではない部分がある

といった要素もあるので、ご注意を。

ジーザス(1979)

(本作のDVDは現在販売されていないので、youtubeの動画をどうぞ!)

新約聖書の”ルカによる福音書”をもとに、イエスの生涯を描いた作品です。

 

本作の特徴は、なるべく聖書や史実に忠実にイエスの生涯を描いていること。

そのため、イエスの生涯を網羅的にかつ正確に知ることができます。

 

個人的には、イエスを描いた作品の中で最もおすすめですね!

キートン
キートン
エンタメ性は強くないかもですが。。!

パッション(2004年)

こちらは、イエスの生涯というよりは、

イエスが十字架で処刑されるまでの12時間にフォーカスをした作品です。

 

本作の特徴は、なんと言ってもそのリアルさ。

世界中で賛否両論の声が鳴り止まないくらい、処刑までのシーンが残酷なんです。

 

キリスト教について全く知らない人にとっては、刺激が強すぎるかもしれませんが、

イエスの十字架刑に興味がある方は、観てみるといいですよ!

閲覧注意。。

復活(2016年)

こちらは、イエスの復活にフォーカスした作品。

イエスの復活は重要な割には、映画でメインテーマになることはほとんどないので貴重な作品ですね!

 

ローマ軍の百人隊長クラヴィアスの視点から、キリストの復活を描いています。

イエスの復活はキリスト教においても超重要ですから、こちらも興味のある方はぜひご覧あれ!

イエス・キリストを描いた絵画

最後に、イエスキリストを描いた絵画をいくつかご紹介しておきますね!

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「神殿での救世主の発見」(ウィリアム・ホルマン・ハント)

イエスの幼少期(12歳)の姿が描かれています。

少年イエスは、ヨセフとマリアが目を離したすきに、神殿にやって来てユダヤ教の指導者たちと議論を交わしていました。

 

そして、イエスのあまりの賢さに、ユダヤ教の人々はすっかり驚いていました。

結局、イエスは母のマリアに叱られてしまいましたが、イエスの非凡さが表れているワンシーンですね!

これが本当の”神童”。。

「キリストの洗礼」(アンドレア・デル・ヴェロッキオ&レオナルド・ダ・ヴィンチ )

イエスが洗礼者ヨハネから洗礼を授かっているシーンを描いた有名な絵画。

後ろには天使たちがおり、上では天が開き、聖霊を表す白い鳩が描かれています。

 

やはり、このシーンは画になりますね!

「十字架を運ぶキリスト」(ジョルジョ・ヴァザーリ)

イエスが処刑場まで十字架を運ぶシーンです。

左側にいるイエスを慕い寄り添う女性たちと、右側にいる恐ろしい顔をしたローマ兵たちが対照的に描かれていますね。

 

イエスは既にむち打ちの刑を受けた後であり、体もボロボロ。

十字架を運ぶ力もほとんど残されていないのです。

 

そして、この後に十字架刑が執行されていきます。

「キリストと二人のマリア」(ウィリアム・ホルマン・ハント)

イエスが十字架の死から復活される重要なシーン。

イエスの体にまとってある包帯が、それまで確かに死んでお墓の中にいたことを感じさせます。

イエス様の周囲に虹みたいなのが出てる。。!

 

まさしく”復活した!!”という感じの鮮やかな作品ですね!(語彙力)

まとめ:イエスを知らずしてキリスト教は語れない!

いかかでしたか?

少しはイエスという人物について理解できたでしょうか?

 

イエスを知ることはすなわち、キリスト教を知ることに他なりません。

また、イエスは様々な分野に影響を与えているので、一般常識としても知っておいて損はありません。

 

ぜひこの機会に理解しておいてくださいね!

キートンでした。

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☟参考文献


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キートン
月間12万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

POSTED COMMENT

  1. キョン2 より:

    ありがとうございます。
    キートンさんが、福音を伝える器として大いに用いられますように〜日本にリバイバルが起こされますように、お祈りいたします。

  2. キョン2 より:

    聖書を学ぶ者です。
    イエス様の公生涯は、3年半ではないでしょうか?
    講座楽しんでます。感謝です。

    • キートン より:

      キョン2さん、コメントありがとうございます!

      ご指摘ありがとうございます。申し訳ありません、これは誤字ですね。修正いたしました。

      今後も拙ブログをよろしくお願いいたします。

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