聖書人物シリーズ

【聖書人物】”モーセ”とはどんな人?海を割った偉大な預言者!?

ジーザス、エブリワン!キートンです。

聖書の中でも有名な”モーセ”ってどんな人?

生涯などについて詳しく知りたい!

こういった疑問にお答えします。

 

今回は、聖書の重要人物“モーセ”についてご紹介します!

え、そんな人知らないって??

 

いやいや、そんなはずはありません!

ほら、学生時代に海が割れるわけないじゃーん!!と馬鹿にされることでおなじみのあのモーセですよ!(言い方)

 

でも、モーセって実は聖書を代表するすごい人なんです!

そこで、この記事では、

  • モーセとはどのような人物だったのか
  • モーセの生涯
  • その他のモーセの雑学

などについて詳しく見ていきたいと思います。

“モーセ”とは?

モーセは、主に旧約聖書の“出エジプト記”に登場する人物で、

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの宗教で、最重要の預言者の1人と言われ尊敬されています。

 

また、神様の命令で奴隷(どれい)状態だったイスラエル人をエジプトから連れ出したことで知られ、

その際に海を割ったエピソードが有名ですね。

 

さらに、十戒(じっかい)と呼ばれる重要な律法を神様から受け取ったのもモーセです。

キートン
キートン
ちなみに、正教会では”モイセイ”と呼ばれ、聖人として扱われています!

モーセの生涯

では、その山あり谷ありの生涯を見ていきましょう!

幼少期

「10その子が成長したので、彼女はこれをパロの娘のところに連れて行った。そして彼はその子となった。彼女はその名をモーセと名づけて言った、「水の中からわたしが引き出したからです」。」

(出エジプト記2章10節)

モーセが生まれる前、エジプトの王であるファラオはイスラエル人が増えるのを恐れていました。

いずれ国を乗っ取られる恐れがあるからです。

 

そこでファラオは、

  • 町づくり
  • レンガ焼き
  • 農作業

など、イスラエル人を奴隷にして厳しく働かせることにしました。

 

しかし、イスラエル人は減るどころかますます増えていきました。

しびれを切らしたファラオは、イスラエルの男の子を皆殺しにするという残酷な命令を出します。

酷い。。

 

しかし、それが失敗すると、今度はイスラエル人の男の子をナイル川に投げ込むようにファラオは国民に命令を下しました。

当然、その頃生まれたばかりのモーセも例外ではありません。

 

そこで、母親は殺されるくらいならと、モーセをカゴに入れてナイル川の茂みに隠しました。

そんなモーセをたまたま見つけたのは、水浴びをしていたエジプトの王女でした。

 

王女はその子を“モーセ”と名付け、養子(ようし)としました。(まだ名前無かったんかい)

そして、モーセの母親もモーセの乳母(うば)として王女に雇(やと)われることができたのです。

殺人と逃亡

「11モーセが成長して後、ある日のこと、同胞の所に出て行って、そのはげしい労役を見た。彼はひとりのエジプトびとが、同胞のひとりであるヘブルびとを打つのを見たので、 12左右を見まわし、人のいないのを見て、そのエジプトびとを打ち殺し、これを砂の中に隠した。」

(出エジプト記2章11、12節)

こうして、すくすくと成長し、すっかりたくましくなったモーセ。

 

しかし、ある日、モーセは同じイスラエル人がエジプト人に虐待(ぎゃくたい)されているところを見かけます。

そして、イスラエル人を助けようとした結果、なんとそのエジプト人を殺してしまいました。

いきなりの失敗。。!

 

これがバレてファラオに殺されそうになったモーセは、ミディアンの地に逃亡します。

その後、モーセはそのミディアンの地で出会ったツィポラという女性と結婚し、しばらく羊飼いとして暮らすことになりました。

モーセ、神から出エジプトの使命を受ける

「9いまイスラエルの人々の叫びがわたしに届いた。わたしはまたエジプトびとが彼らをしえたげる、そのしえたげを見た。 10さあ、わたしは、あなたをパロにつかわして、わたしの民、イスラエルの人々をエジプトから導き出させよう」。」

(出エジプト記3章9、10節)

ある日、モーセは羊の群れを追っていると、神の山にやって来ました。

すると、モーセはそこで燃え盛る柴(しば)を発見します。

 

燃え尽きない柴を不思議に思って近づくと、神様がモーセに語りかけてきました。

神様
神様
モーセよ、私はイスラエル人たちの苦しみの叫びを聞いた。

イスラエル人たちをエジプトから救い出し、“カナン”という約束の地へ行きなさい。

と。

 

最初こそあまりに重い役目に怖気付(おじけづ)くモーセでしたが、最終的にその使命を受け入れます。

そして、口下手なモーセは、口の上手い兄のアロンと共に再びエジプトへと戻ることになりました。

神の災いVSファラオ

「20モーセとアロンは主の命じられたようにおこなった。すなわち、彼はパロとその家来たちの目の前で、つえをあげてナイル川の水を打つと、川の水は、ことごとく血に変った。」

(出エジプト記7章20節)

エジプトに戻ってきたモーセとアロンは、イスラエル人を解放するようにファラオに訴えました。

しかし、ファラオは当然これを断ります。

 

そこで、モーセは持っていた杖を神の力で蛇に変えてみせました。

これによって神の力を証明しようとしたのです。

 

ところが、これを見てファラオの手下である魔術師(まじゅつし)も同じように杖を蛇に変えてしまいました。

怪しげなのが出てきたにゃ〜。

 

モーセの蛇は、魔術師たちの蛇を呑み込みましたがファラオの意志は変わりません

そして、ここから、神による10の災いがエジプトに次々と降り注ぐことになります。

◎神が起こされた10の災い

  1. ナイル川の水が血に変わる
  2. カエルを放つ
  3. ブヨを放つ
  4. アブを放つ
  5. 家畜に疫病(えきびょう)を流行らせる
  6. 腫(は)れ物を生じさせる
  7. ヒョウを降らせる
  8. イナゴを放つ
  9. 暗闇でエジプトを覆(おお)う
  10. 初子(ういご)を皆殺しにする

それでも、ファラオは中々イスラエル人たちを解放しようとはしません。

 

しかし、ついに最後の災いがエジプトに降りかかりました。

神は、エジプト中にいる全ての初子(夫婦間で初めて生まれた子のこと)の命を奪ったのです。

 

その中にはもちろん、ファラオの子供も含まれていました。

自分の愛する子供が殺されたときになって、ようやくファラオはイスラエル人の解放を許可したのです。

逆にここまで耐えたのがすごいわ。。!

モーセ、海を割る

 

「21モーセが手を海の上にさし伸べたので、主は夜もすがら強い東風をもって海を退かせ、海を陸地とされ、水は分かれた。 22イスラエルの人々は海の中のかわいた地を行ったが、水は彼らの右と左に、かきとなった。」

(出エジプト記14章21、22節)

ところが、いざモーセたちがイスラエル人を連れてエジプトを出ると、ファラオは惜しくなったのか心変わりをします。

そして、戦車などを使ってモーセたちを追ってきました。

 

しかも、モーセたちの前に広がるのは大きな海。

海と軍隊に挟まれ、絶体絶命のモーセたち。

イスラエル人
イスラエル人
ああ。。これは、オワタ。。

とイスラエル人たちが諦めかけたその時!!

なんとモーセが持っていた杖を振り上げると、海の水が真っ二つに割れたました!(キターーーー)

 

まさに、神様によるとんでもない奇跡です!

イスラエル人たちが渡り終えると、モーセは海を元に戻し、追ってきていたファラオの軍は沈んでいきました。

荒れ野の旅

「3イスラエルの人々は彼らに言った、「われわれはエジプトの地で、肉のなべのかたわらに座し、飽きるほどパンを食べていた時に、主の手にかかって死んでいたら良かった。あなたがたは、われわれをこの荒野に導き出して、全会衆を餓死させようとしている」。」

(出エジプト記16章3節)

こうして無事にエジプトを脱出することができたモーセたちですが、本当の苦難はここからでした。

 

神様から与えられた使命はあくまでも、約束の地”カナン”へと向かうこと。

ここから、モーセたちの40年にも渡る長い長い旅が始まったのです。

 

この後の流れは基本的に、

  1. イスラエル人たちが水や食べ物のことで文句を言う
  2. モーセが神様に頼んで奇跡を起こしてもらう

この繰り返しです。

 

イスラエル人たちは苦しくなるたびに、

イスラエル人
イスラエル人
喉が渇いた!腹が減った!!

奴隷の頃のほうがましだった!

などと駄々(だだ)をこねるんですね。

 

その度にモーセは、“マナ”という甘いパンのようなものを降らせたり、岩から水を出したりして対応していきました。

人間というのは、何とわがままなんでしょうか。。

 

ちなみに、約束の地に辿り着くまでに40年もかかったのは、

こうしたイスラエル人たちの不信仰によって、神の怒りを買ったせいだと言われています。

モーセ、十戒(じっかい)を受ける

「18主はシナイ山でモーセに語り終えられたとき、あかしの板二枚、すなわち神が指をもって書かれた石の板をモーセに授けられた。」

(出エジプト記31章18節)

やがて、モーセたちがシナイ山という山に辿り着くと、そこでモーセは神様から十戒という大切な教えを受け取ります。

これは、神様がイスラエル人に与えられた律法であり、以下のようなものでした。

  1. あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
  2. あなたはいかなる像も造ってはならない。
  3. あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
  4. 安息日を心に留め、これを聖別せよ。
  5. あなたの父母を敬(うやま)え。
  6. 殺してはならない。
  7. 姦淫(かんいん)してはならない。
  8. 盗んではならない。
  9. 隣人に関して偽証(ぎしょう)してはならない。
  10. 隣人の家を欲してはならない。
キートン
キートン
神様からの律法は、十戒を含めて計613もありました!

 

しかし、ここでもイスラエル人たちはやらかします。

モーセが山に登って中々帰ってこないことに不安になった人々は、金の子牛を作ってそれを拝んでしまったのです。

 

これは偶像礼拝にあたり、イスラエル人たちは早速、神の法を破ってしまいました。

十戒を受け取って、山から降りてきたモーセはこの様子を見て激怒。

 

その後、神に背いた3千人のイスラエル人たちが神に裁かれ、命を落としました。

このように、様々な苦労をしながら、モーセたちは約束の地を目指していきましたが、

約束の地を目前にして、モーセは120歳でこの世を去ってしまいました。

 

出エジプト記の詳しいお話は、【要約】”出エジプト記”とは?あらすじを簡単にまとめてみたをどうぞ

なぜモーセは約束の地に入れなかった!?【神様に背いたから】

イスラエル人たちをエジプトから連れ出した、偉大な預言者モーセ。

しかし、これだけ偉大な人物が、なぜ約束の地に入ることを許されなかったのでしょうか?

 

もちろん、イスラエル人たちの不信仰さもありましたが、原因はそれだけではありません。

それは、モーセ自身も罪を犯したからです。

 

何の罪かというと、神様の命令に従わなかった罪です。

「そのとき主はモーセとアロンに言われた、「あなたがたはわたしを信じないで、イスラエルの人々の前にわたしの聖なることを現さなかったから、この会衆をわたしが彼らに与えた地に導き入れることができないであろう」。」

(民数記20章12節)

約束の地を目指す途中、民衆が飲み水がないことに不満を言い始めた頃、神様はモーセたちに言われました。

神様
神様
彼らの目の前で岩に向かって、水を出せと命じなさい。

と。

 

これはこの奇跡が人の手によるものではなく、神の手によるものだと示すためでした。

唱えただけで水が出るのは、明らかに人の力ではないですからね。

 

しかし、民衆の愚痴にイラついていたモーセは、この神様の言うことを無視。

代わりに、岩を2回杖で叩くことで水を出してしまいました。

 

これではまるで、モーセの力で奇跡を起こしたように見えてしまうではありませんか。

これを見て、神様はモーセたちに言われました。

神様
神様
あなたたちはわたしを信じないで、イスラエルの人々の前にわたしの聖なることを現さなかった。

だから、あなたたちは約束の地には入れない。

そう、モーセが約束の地に入れなかったのは自分の責任だったんですね。

ああ、なんてもったいない。。

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モーセが”モーセ五書”を書いた!?

旧約聖書の最初の5書である、

  • 創世記
  • 出エジプト記
  • レビ記
  • 民数記
  • 申命記

のことを“モーセ五書”といいますが、これらの書物は、伝統的にモーセによって書かれたと言われています。

 

モーセ五書は、旧約聖書の中でも特に重要な書物ですね。

まあ、本当にモーセが書いたのか異議を唱える研究者も多いようですが。。

 

とはいえ、モーセ自身の教えや神から与えられた教えなどが多く含まれていのも事実。

こんなところにも、モーセの偉大さが表れていますね!

 

聖書の作者については、聖書の作者って誰なの?【書物ごとの書き手のまとめ付き】をどうぞ

“モーゼ効果”という現象がある!?

皆さんは、“モーゼ効果”という現象のことを知っていますか?

これは、水を入れた容器の真ん中に強い磁石を入れると、水が左右に分かれるという現象のこと。

 

あれ、これって何かに似ていませんか?

そうです、モーセが海を割ったシーンとそっくりではありませんか!

「モーセが手を海の上にさし伸べたので、主は夜もすがら強い東風をもって海を退かせ、海を陸地とされ、水は分かれた。」

(出エジプト記14章21節)

事実、この”モーゼ効果”という名前は、モーセの海割りエピソードが由来になっているんだとか。

 

理科系の方にはおなじみの現象だったりするんですかね??(☜バリバリの文系)

ちょっと実際にやってみたいですなあ!

初めて聞いた。。!

 

キリスト教関係の他の豆知識については、【豆知識】”へえ~”ってなるキリスト教の面白雑学を14つまとめてみたどうぞ

モーセの生涯が学べる映画とは?【”十戒”です】

さて、ここまで文章でモーセについてご紹介してきましたが、実はそんなモーセの生涯を映像化してくれている素晴らしい作品があります。

それが映画“十戒”です。

 

1956年とかなり古い作品なのですが、今見ても大変完成度が高く、

  • モーセの誕生
  • 出エジプト
  • モーセの海割り
  • 十戒

などが全て描かれているので、モーセについて学ぶにはこれ以上ない名作です。

 

特に、最後の海割りシーンはまさに圧巻なので、ぜひご覧あれ!

モーセ役のチャールトン・ヘストンもハマってるにゃ~。

 

聖書が学べる映画に関しては、【おすすめ】聖書が学べるキリスト教映画7選まとめ【動画あり】をどうぞ

モーセを描いた絵画

最後に、モーセを描いた絵画をいくつかご紹介しておきますね!

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「モーセの発見」(ジャン=バティスト・マリー・ピエール)

生まれたばかりのモーセが、エジプトの王女によって発見されるシーンです。

これによって、幼いモーセはファラオの命令で死ぬのを避けることができました。

 

こうして、モーセはイスラエル人でありながら、エジプト人として育てられていくのです。

いやー、それにしてもモーセ、中々のハーレム状態ですね。(うらやま)

「エジプトの川を血に変えるモーセとアロン」(バルトロメウス・ブレーンベルフ)

モーセがエジプトで起こした災いの1つ、川の水を血に変える災いを描いた作品。

よく見ると、右側の川がどす黒く変色しているのが分かりますね。

 

絵画だからまだいいですけど、こんなの実際に見たら相当ホラーでしょうね。。

「黄金の仔牛の礼拝」(ニコラ・プッサン)

モーセが十戒を受取りに山に登っている間に、

イスラエル人たちが勝手に、金の子牛の像を作って拝み散らかしている場面。

 

左上には、山から下りてきて怒り狂っているモーセが見えますね。

十戒の石板を割ろうとしてる。。!

イスラエル人たちの罪深い姿がこの1枚に凝縮されております。。

まとめ:モーセはただの海割り男じゃなく、聖書を代表する偉大な人物!

いかがでしたか?

モーセが、海をパッカーンだけの男じゃないことが伝わったでしょうか?

 

その凄さが分かったなら、今まで馬鹿にしていた人たちは反省するように!

これから、周りの人がモーセを馬鹿にしていたらこう言ってあげましょう。

モーセはただの海割り男じゃないぞ!!

エジプトに10の災いをもたらしたんだぞ!!

と。

 

みんな怖くなってモーセの悪口言わなくなるから。

キートンでした。

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まとめ:出エジプト記は、モーセがイスラエル人たちをエジプトから連れ出すお話!
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月間12万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

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