ジーザス、エブリワン!キートンです。

元々は天使ルシファーだったって本当?
こういった疑問にお答えします。
ドラマや映画、小説に漫画。
どの世界にも悪役というものが存在します。
そして、キリスト教の世界にも圧倒的な存在感を放つ悪の存在があります。
その名も、“サタン”
サタンはいわゆる悪魔のことで、人間にとっても神様にとっても最大の敵です。
聖書の中には他にも様々な悪役が登場しますが、
物語では悪役も時に魅力的に見えたりしますが、サタンはただただ恐ろしい存在。
しかし、恐ろしい存在ということは分かっていても、実際どういう存在なのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではクリスチャンの僕が、
- サタンとはどのような存在なのか
- サタンは神様に仕える天使ルシファーだった?
- サタンの聖書の登場シーン
- その他サタンに関する雑学
などについて詳しくご紹介したいと思います!
Contents
“サタン(悪魔)”の意味とは?

“サタン”というのは、ヘブライ語で、
- 敵対者
- 妨げる者
- 訴える者
などを意味する言葉で、聖書にも登場する悪魔のことです。
キリスト教では”神様の敵対者”として扱われることが多いですが、
聖書の登場人物たちも、サタンのせいで罪を犯してしまったりと中々ひどい目にあっていますね。
その手口は、
- 誘惑する
- 別の生き物の姿に変わる
- 悪い考えを浮かばせる
など多種多様。
そして、サタンは現在も私たち人間を陥れようといつも働いているのです。

なぜなら、サタンは神様には絶対に勝てないことが分かっているから。
そのため、神様が最も愛しておられる人間を攻撃し、神様から遠ざけることで滅ぼそうとしてくるわけですね。
サタンは元々、神様に仕える天使ルシファーだった!?

今でこそサタンと言えばキリスト教における悪の代名詞ですが、
実は元々は神様に仕える天使だったという伝説があります。
それも、12枚の翼を待ち多くの天使たちを率いる大天使長だったんだとか。
その名も、“ルシファー”。
普通にかっこいい名前ですよね。
では、なぜルシファーがサタンになってしまったのかというと、聖書にはこうあります。
「12黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。 13あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、 14雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』。 15しかしあなたは陰府に落され、穴の奥底に入れられる。」
(イザヤ書14章12~15節)
つまり、ルシファーがサタンになってしまったのは、

俺様は神のような存在になって、天使たちを支配してやる!!
という傲慢な気持ちを抱き、
そして、自分に賛同する他の天使たちも集めて、戦争を起こしてしまったのです。
しかし、彼らは結果的に神の軍団に敗北し、
つまり、ルシファーはいわゆる“闇堕ち“してしまったというこ

ただし、ルシファーがサタンとイコールなのかどうかは、人によっても意見が分かれるところです。
“サタン”の聖書での登場シーンは?
サタンは聖書でも度々登場しますが、
エバを誘惑するシーン

聖書の中でも非常に有名なお話“アダムとエバ”の中で、
その姿は何と、大変ずる賢いヘビ。
初の人類として神様に創造されたアダムとエバは、中央にある”善悪を知る木の実”だけは食べてはいけないと命じら
しかし、ヘビの姿をしたサタンは、
「へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。 5それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。」
(創世記3章4、5節)
その結果、エバはその実を食べてしまいアダムにも分け与えてしまいました。
これが人類初の罪(原罪)になるわけです。
そう考えると、現在まで続く人類の罪はサタンによってもたらされたと考えることができますね。
んー、サタンの罪は重い。。
詳しくは、【聖書物語】人間の始まり!?”アダムとエバ(イヴ)”のお話とは?をどうぞ
ヨブに様々な災いをもたらすシーン

旧約聖書の“ヨブ記”でも、サタンはがっつり登場します。
しかも、神様とも普通に会話をしており、内容は地上にいる正しい人ヨブの話題に。
ヨブのことを絶賛する神様に対して、
「サタンは主に答えて言った、「ヨブはいたずらに神を恐れましょうか。 10あなたは彼とその家およびすべての所有物のまわりにくまなく、まがきを設けられたではありませんか。あなたは彼の勤労を祝福されたので、その家畜は地にふえたのです。 11しかし今あなたの手を伸べて、彼のすべての所有物を撃ってごらんなさい。彼は必ずあなたの顔に向かって、あなたをのろうでしょう」。」
(ヨブ記 1:9-11)
ヨブのことを信頼していた神様は、このサタンの提案に対してまさかのゴーサイン。
こうして、
その災いとは、以下のようなものです。
◎サタンが下した災い
- 所有している牛とロバをシェバ人に切り殺される
- 自分の羊と羊飼いが神の火によって焼き殺される
- 自分のラクダがカルデア人に切り殺される
- 大風によって家が倒れ、7人の息子と3人の娘が死ぬ
- 酷い皮膚病にかからせる

気の毒なヨブさんですが、その信仰の強さを認められた結果、
最終的には、神様に以前よりも大きな祝福を頂くことができました。
このお話から分かるのは、
サタンも所詮は、神様によって造られた被造物ですからね。
私たちの上に災難が降りかかるときは、
詳しくは、【解説】ヨブ記の”ヨブ”ってどんな人物?聖書1の苦労人!?【5分で分かる】をどうぞ
イエス・キリストVSサタン

ここも非常に有名なシーンで、イエス・
“荒野の誘惑”なんて呼ばれることもありますね。
“善と悪の頂上対決”という感じで、格闘技の試合なら即日チケット完売必至の好カードでしょうが攻撃するのはサタンのみ。
40日間の断食をしているイエスに、サタンは様々な誘惑を仕掛けてきます。
「すると試みる者がきて言った、「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」。」
(マタイによる福音書 4章3節)
しかし、イエス様はそれらの誘惑を一蹴。
このようなやり取りが何度か繰り返されますが、イエスの圧勝に終わりサタンは去っていきます。
いやー、さすがに相手が悪かったですな!!

詳しくは、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】をどうぞ
イスカリオテのユダの中に入る

イエス・キリストを裏切ったことで知られている、12弟子の1人“イスカリオテのユダ”。
今や裏切り者のイメージしかありませんが、
実は彼がイエスを祭司長たちに売り渡す前に、
「そのとき、十二弟子のひとりで、イスカリオテと呼ばれていたユダに、サタンがはいった。」
(ルカによる福音書 22:3)
そう、ユダの裏切りはサタンの力によって引き起こされたものだったのです。
この後、最後の晩餐(ばんさん)が開かれた後、イエスは捕らえられ十字架で処刑されていきました。
そして、イエスを売ったことを後悔したユダは、自ら首を吊って命を絶ってしまいます。
「3そのとき、イエスを裏切ったユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長、長老たちに返して 4言った、「わたしは罪のない人の血を売るようなことをして、罪を犯しました」。しかし彼らは言った、「それは、われわれの知ったことか。自分で始末するがよい」。 5そこで、彼は銀貨を聖所に投げ込んで出て行き、首をつって死んだ。」
(マタイによる福音書27章3~5節)

詳しくは、【12弟子】”イスカリオテのユダ”とは?裏切者の代名詞!?をどうぞ
大天使長ミカエルにやっつけられるシーン

この世の終わりのことなどが書かれている新約聖書”ヨハネの黙示録”には、
大天使長のミカエルがサタンをやっつける未来が書かれています。
「さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、 8勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。」
(ヨハネの黙示録 12:7-8 )
ここで書かれている龍というのが、サタンのことです。

それにしても、将来サタンに勝つことが約束されているなんて希望がありますね!
その時まで耐え忍びましょう!!
ミカエルについては、【大天使】”ミカエル”とは?天の軍を率いる戦士!?をどうぞ
サタンが地獄に落とされるシーン

聖書には、サタンは”この世の神”だと書かれています。
「4彼らの場合、この世の神が不信の者たちの思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光の福音の輝きを、見えなくしているのである。」
(コリント人への第二の手紙4章4節)
つまり、この世界のあらゆる分野や領域でサタンの力が働いているということです。

いえいえ、ご安心ください。
最終的に、サタンは地獄に落とされると聖書に書かれています。
「10そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。」
(ヨハネの黙示録20章10節)
そう、サタンは神様によって滅ぼされる運命なのです。
サタン自身もそのことを知っており、だからこそ、多くの人間たちを道連れにしようとしているんですね。
私たち人間も地獄に落ちないためには、神様に繋がり続ける他にはありません。
つまり、キリストを信じて、その救いを受け取ることです。
サタン側について、共に滅んでしまわないように気を付けてなくてはいけませんね!
地獄については、【聖書】”地獄”とはどんな場所?本当にあるの?【クリスチャンが答える】をどうぞ
サタンは”憤怒の悪魔”!?

カトリックには“七つの大罪”という概念があります。
これは大罪に繋がる可能性のある欲望や感情のことですが、それぞれの罪には対応する悪魔がいると考えられています。
そのリストはこんな感じです。
◎七つの大罪と悪魔の対応表
- 傲慢(ごうまん) ➡︎ルシファー
- 嫉妬(しっと) ➡︎レヴィアタン
- 憤怒(ふんぬ) ➡︎サタン
- 怠惰(たいだ) ➡︎ベルフェゴール
- 強欲(ごうよく) ➡︎マモン
- 暴食(ぼうしょく)➡︎ベルゼバブ
- 色欲(しきよく) ➡︎アスモデウス
これを見ると分かる通り、サタンは憤怒の悪魔とされています。
では、なぜ憤怒なのでしょうか。
実は、その理由は明確には分かっていません。
サタンが怒っているというより、どちらかというとサタンが人間や神様を憤怒させているような気もしますが。。

七つの大罪については、【解説】”七つの大罪”の意味とは?危険な欲望・感情リスト!?【3分で分かる】をどうぞ
サタンは悪霊の親分!?【サタンと悪霊は別物です】

聖書には、サタンとは別に“
特に新約聖書には何度も登場し、イエス・
「さて、そこからはるか離れた所に、おびただしい豚の群れが飼ってあった。 31悪霊どもはイエスに願って言った、「もしわたしどもを追い出されるのなら、あの豚の群れの中につかわして下さい」。 32そこで、イエスが「行け」と言われると、彼らは出て行って、豚の中へはいり込んだ。すると、その群れ全体が、がけから海へなだれを打って駆け下り、水の中で死んでしまった。」
(マタイによる福音書8章30~32節)
では、この悪霊はサタンとイコールなのかというと、
サタンが”悪の親玉”だとすると、悪霊はその”子分”のような存在。
悪霊はサタンに仕えており、彼らの存在は明確に区別されているんですね。

なぜ、サタンにはヤギの角がある!?

皆さんは、サタンの絵を見たことがありますか?
大抵の場合、
あるいは、ヤギそのものが描かれていることもありますね。
これはなぜかというと、イエス・
「そして、すべての国民をその前に集めて、羊飼が羊とやぎとを分けるように、彼らをより分け、 33羊を右に、やぎを左におくであろう。 (中略) 41それから、左にいる人々にも言うであろう、『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。」
(マタイによる福音書 25:32節、41節)
ここでは、
- 羊 ➡キリストの兄弟である人々に親切にした人➡天国へ
- ヤギ➡キリストの兄弟である人々に親切にしなかった人➡地獄へ
という感じでそれぞれたとえられています。
そして、前述したようにサタンと悪霊は、後に地獄に行くことが確定しています。
ここから、ヤギ=
悪魔(サタン)を描いた絵画
では、悪魔(サタン)のことを描いた絵画を見てみましょう!

「サタンを打ち倒す聖ミカエル」(ラファエロ・サンティ)

大天使のミカエルが、サタンをやっつけているシーン。
これは”ヨハネの黙示録”に書かれている、将来に起こる出来事ですね。
悔しそうにミカエルを見上げるサタンの頭には、ヤギの角のようなものが付いています。

「叛逆(はんぎゃく)天使の墜落」(ピーテル・ブリューゲル(父))

神に反逆したサタンたちと、それを追い払う大天使ミカエル軍が戦っているシーン。
奇妙な怪物なども描かれており、何やらめちゃくちゃカオスなことになっていますね。
堕天使たちは、天使の面影を残しながらも、少しずつ怪物の姿に変わっているのが分かります。
ちなみに、真ん中で甲冑(かっちゅう)を身にまとっているのが、ミカエルです。

何が何だか分からないにゃ~。[/word_balloon
まとめ:サタンはいつも私たちの日常に潜んでいる!

サタンというのは、空想上の生物でもフィクション上のキャラクターでもありません。
私たちの身近にいつも潜んでいる実在の存在なのです。
そして、私たちを陥れようと虎視眈々とその隙を狙っています。
しかし、決しておびえる必要はありません!
なぜなら、神様の前ではサタンは余りにも無力だから。
人間にとっては恐ろしい存在であるサタンも、神様の圧倒的な力に対して手も足も出ないのです。
そんな最強の味方がいる私たちは、
ですから、これはサタンの力だと感じた時はすぐに神様にお祈りしていきましょう!
ではまた!
