ジーザス、エブリワン!キートンです。

あらすじについてわかりやすく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
さて、今回は旧約聖書の書物“ヨブ記”の主人公ヨブについてご紹介したいと思います。
聖書の中にはたくさんの苦労人がいますが、このヨブさんはその中でもずば抜けた”キングオブ苦労人”です。
何しろ、息子や娘、財産を全て失った上に皮膚病にもおかされているんですから。(むごい)
しかも、神をおそれる正しい人であったにも関わらずです。
一体なぜそんなことになったのでしょうか?
この記事では、クリスチャンの僕が、
- ヨブとはどのような人物か
- ヨブ記のあらすじ
などについてご紹介します!
目次
“ヨブ”とは?

ヨブは、旧約聖書の“ヨブ記”という書物における主人公で、
同じく旧約聖書に登場するノアやダニエルと並んで、“3大義人”の1人と言われています。
※義人
➡聖人の称号の1つ。信仰によって、堅く正義を守る人のこと。
ヨブは神様も認める正しい人物でしたが、あるときからサタン(悪魔)によって様々な災いが降り注ぎます。
しかし、ヨブはどんな苦しみの中にあっても神様に正直に祈り続けました。

その結果、ヨブは、神様から以前よりも大きな祝福をいただくことができたのです。
ヨブ記のあらすじ
それでは、聖書の記述をもとに、ヨブ記のあらすじを見ていきましょう!
サタンの災い①

「ウヅの地にヨブという名の人があった。そのひととなりは全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった。」
(ヨブ記1章1節)
昔々あるところにヨブという人がいました。
ヨブは神に忠実で、悪を避ける正しき人でした。
また、彼は7人の息子と3人の娘の他にも、
まさに、全てがそろった完璧な人生です。
そんなある日、神様の元に神の使いたちが集まっていました。
しかし、そこに紛れ込んでいたのはなんとサタンでした。
神様はサタンに言われました。

地上で彼ほど正しく神を敬(うやま)い、悪を行わない人間はいない。
すると、サタンは答えました。

しかし、彼があなたを敬うのは、財産や家畜に恵まれているからではないでしょうか?
それらを失えば、ヨブもたちまちあなたのことを呪い始めるでしょう!キッキッキッキ。
神様は言われました。

ただし、彼自身には決して手を出すな。
これを聞くと、
◎サタンが下した4つの災い
- 牛とロバをシェバ人に切り殺される
- 羊と羊飼いが神の火によって焼き殺される
- ラクダがカルデア人に切り殺される
- 大風によって家が倒れ、7人の息子と3人の娘が死ぬ

ヨブはこのことを召使いたちから聞くと、

主は与えて、奪われる方。主をほめたたえます!!
これだけの災いを受けてもヨブは決して神様を責めず悪を行わなかったのです。
サタンについては、【悪魔】”サタン”って何者?キリスト教における悪の大ボス!?をどうぞ
サタンの災い②

「サタンは主の前から出て行って、ヨブを撃ち、その足の裏から頭の頂まで、いやな腫物をもって彼を悩ました。 8ヨブは陶器の破片を取り、それで自分の身をかき、灰の中にすわった。」
(ヨブ記2章7、8節)
そして、またある日、再び神様の前に神の使いたちが集まると、
神様はサタンに言われました。

お前はヨブを破滅させようとしたが、彼は決して罪を犯さなかった。
サタンは答えました。

今度は、ヨブの肉体に災いを下せばきっと今度こそあなたを呪うでしょう!キヒヒヒヒ。
神様は言われました。

ただし、命だけは奪うな。
神様はヨブのことを信頼していたのです。
サタンは飛び出していくと、
ヨブは、あまりのかゆさにのたうち回って体をかきむしりました。
これを見たヨブの妻は言いました。

こんな目にあうなら、神を呪って死んだほうがましでしょう!
ヨブは答えました。

それなら、不幸だって頂こうではないか!
こうして、この災いに対してもヨブは神様を責めませんでした。

しかし、あまりの苦しみにヨブは自分が生まれてきたことを呪い始めました。
友人たちとの議論

「時に、ヨブの三人の友がこのすべての災のヨブに臨んだのを聞いて、めいめい自分の所から尋ねて来た。すなわちテマンびとエリパズ、シュヒびとビルダデ、ナアマびとゾパルである。彼らはヨブをいたわり、慰めようとして、たがいに約束してきたのである。」
(ヨブ記2章11節)
すると、そこにやってきたのはヨブの3人の友人たち。
ヨブをなぐさめにやって来たのです。
ところが、友人たちはヨブの変わり果てた姿にショックを受け、7
しかし、ついに友人の1人エリファズはヨブに語りかけました。

何度災いが襲って来ても、いつか手を差し伸べてくれる。
そう信じようじゃないか!
しかし、ヨブは言いました。

私はこの苦しみにいつまで耐えなければならないのだろう。
私にはもう何の力もない。
神様、なぜ私をこのような目に合わせるのでしょうか?
すると、今後は2人目の友人ビルダドが出て来て言いました。

お前の子供が罪を犯したから、神様はお前に罰を下したんじゃないのか?
お前が神様に赦(ゆる)しを求めれば、きっと全て元通りにしてくださるはずだ。
(もはやなぐさめる気ない)
ヨブは答えました。

だが、私は悪いことなど何もしていない。
ああ、神様は、きっと神に逆らう者も従う者も、どちらも滅ぼされるお方なのだ。
主よ、なぜ私は生まれて来たのでしょうか?
私の人生に価値などありません。
今度は、3人目の友人ツォファルが出てきて言いました。

いくら隠しても、神様は誰が罪を犯しているかなんて全部お見通しなんだぞ!
(もはや、責め立ててますやん)
ヨブは答えました。

お前たちは、神の代わりに私を責めるのか!
私が話したいのは神様なのだ。だから、どうか黙っててくれ!
こうして一歩も引かないヨブに友人たちが言葉を失っていると、そこに1
エリフです。(急に誰だ)
エリフは、友人たちがヨブに言い返せなくなっていることにあきれな

あなたに罪があるかどうかは、神様が判断されること。
それに神様は、この苦しみを通してあなたを試しておられるのかもしれないでしょう!
ヨブ、神様から祝福を受ける

「主はヨブの終りを初めよりも多く恵まれた。彼は羊一万四千頭、らくだ六千頭、牛一千くびき、雌ろば一千頭をもった。 13また彼は男の子七人、女の子三人をもった。」
(ヨブ記42章12、13節)
するとその時、嵐の中から突然神様が現れます。(ようやく)
そして、ヨブに言われました。

ヨブよ、お前は自分の苦しみを私のせいにするつもりか?
お前は神にでもなったつもりか?この世界の何を知っているのだ。
(厳しい。。)
神様は、ヨブが自分中心に物事を考え、
ヨブははっとして答えました。

私は軽々しいことを言ってしまいました。
悔い改めます。。
しかし、その後神様はヨブに以前よりもさらに大きな恵みをお与えになりました。
ヨブが苦しみながらも神様に自分の正直な気持ちをぶつけ続けたことを、認められたからです。
財産は以前の2倍になり、家畜も前よりも増え、7人の息子と3人
こうして、ヨブはその後幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。

ヨブはなぜ正しい人なのに災いを与えられた!?

ヨブ記の主なテーマは、“なぜ義人が苦しむのか”というものです。
確かに、ヨブは神の前に正しい人だったにも関わらず数々の災いに襲われました。
これって、私たちにもしばしば起こることですよね??
皆さんも、

この世界にはなぜ苦難が絶えないんだ!!
みたいなことを考えたことがあるのではないでしょうか。
では、その答えがこのヨブ記に書かれているのでしょうか?
実は、その明確な答えは最後まで出てこないのです。
だからこそ、ヨブ記については色々な解釈があるんですね。

ただ、神様がヨブに語られたのは、
この世界は素晴らしくて良いものだが、苦しみを避けられる場所ではないということです。
つまり、正しい人であろうと悪い人であろうと、苦しみは誰にでもやって来るということですね。
では、そんなときにどうすればいいのでしょうか?
それはどんな困難がやって来ても神様を信頼し続けることです。
そうすれば、神様は私たちを大きく祝福してくださいます!
聖書にはこう書かれています。
「悩みの日にわたしを呼べ、わたしはあなたを助け、あなたはわたしをあがめるであろう」。」
(詩編50編15節)
実際、苦しみの中で神様に祈り続けたヨブは、以前よりも大きな祝福を受けました。
苦難がやって来たときは、神様にその苦しみを素直に告白し信頼していきたいですね!
まとめ:ヨブは聖書屈指の苦労人!

今回のお話は少しテーマが深くて、難しかったかもしれませんね。
実際、ヨブ記は聖書の中でも解釈が難しくて読むのが大変な箇所。
皆さんもぜひご自身で読んでみてください!
それにしても、後半では少しヤケになりかけていたとはいえ最後まで信仰を貫いたヨブは立派ですね。
僕だったら少なくとも、
3人の友人たちは引っぱたいていたと思います。(真顔)
キートンでした。


それなのになぜ、神を信頼できるのか。「神を試みてはならない」としながら、人を試みる神を、なぜ信頼することができるのか。
信頼できるひとは、すなわち神に選ばらた方なのだろう。私にはとてもできない。永遠の業火に焼かれたいと思います。