聖書人物シリーズ

【完全版】イエスの12使徒(弟子)とは?殺され方が残酷だった?

ジーザス、エブリワン!キートンです。

イエス・キリストの12使徒(弟子)ってどんな人たち?

残酷な殺され方をしたって本当?

こういった疑問にお答えします。

 

救い主であるイエスキリストはその生涯の中でたくさんの人々と出会い、教えを語り、大きな影響を与えました。

中でも、特にその影響を受けたのはイエスご自身が特別に選ばれた12使徒たちでしょう。

 

イエスには他にもたくさんの弟子がいたと言われていますが、12使徒はその代表的存在。

しかし、その存在は知っていても、12使徒の個々の人間性や特徴については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?

 

12使徒というと聖なる感じがしますが、そのキャラクターは一筋縄ではいかない曲者(くせもの)ぞろいです。

そして、最後は残酷な殺され方をした人物も多いんですよね。

 

そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、

  • イエスの12使徒とは?殺され方が残酷だった?
  • 12使徒の詳しいキャラクター紹介
  • 12使徒の聖書の登場シーン
  • 弟子が12人の理由

などについてご紹介したいと思います!

イエス・キリストについては、【完全版】イエス・キリストとは?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ

【完全版】イエスの12使徒(弟子)とは?殺され方が残酷だった?

12弟子とは、イエスキリストが最初に選ばれた代表的な12人の弟子のことで、”12使徒”とも呼ばれます。

「そこで、イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊を追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやす権威をお授けになった。 2十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、 3ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、 4熱心党のシモンとイスカリオテのユダ。このユダはイエスを裏切った者である。」

(マタイによる福音書10章1~4節)

ただ、知名度の割には彼らの聖書での描写は少なく、謎に包まれている部分も多いです。

 

12弟子は生前のイエスと行動を共にし、イエスの昇天後はそれぞれその教えを広めていきました。

しかし、その結果、迫害を受けて残酷な殺され方をした弟子も多く、まとめると以下のような感じになります。

◎12使徒の死に方

  • ペテロ(シモン)

➡皇帝ネロの迫害下で逆さ十字架に架けられる

  • アンデレ

➡ギリシアのアカイア地方にてX字型の十字架で処刑

  • 大ヤコブ(ゼベダイの子)

➡ユダヤ王のヘロデ・アグリッパ1世に剣で殺される

  • ヨハネ

➡使徒たちの中で唯一殉教していない。エフェソス(現トルコ領)で自然死。

  • トマス

➡南インドで異教の祭司長に剣で刺される

  • マタイ

➡エチオピアで背後から剣で刺される。トルコのヘリオポリスで殉教した説も。

  • 熱心党のシモン

➡ペルシアでノコギリで2つに切断される

  • 小ヤコブ(アルファイの子)

➡オストラキネで磔(はりつけ)にされる

  • イスカリオテのユダ

➡イエスを裏切った後に自殺

  • ナタナエル(バルトロマイ)

➡生きたまま皮をはがされてはりつけに

  • タダイ

➡斧によって殺される

  • フィリポ(ピリポ)

➡逆十字架に架けられて石打ちに

  • マティア

➡エルサレムでユダヤ人に石打ちにされ首を切られる

いやー、どれも残酷過ぎて気分が悪くなってきますね。。

キートン
キートン
大ヤコブ以外の死以外は聖書に書かれていないので、どこまで本当かは分かりませんが。。!

 

ちなみに、キリスト教を広めた偉大な伝道者パウロも使徒と呼ばれますが、

生前のイエスとは出会っておらず12使徒の中には含まれていません。

 

聖書時代の残酷な処刑方法については、【閲覧注意】聖書の世界の残酷な処刑(死刑)の方法トップ5まとめをどうぞ

イエスの12使徒(弟子)をざっとご紹介!

それでは12弟子について、1人1人をご紹介していきます。

◎イエスの12使徒(弟子)一覧

  • ペトロ(シモン)
  • アンデレ
  • ヤコブ(ゼベダイの子)
  • ヨハネ
  • トマス
  • マタイ
  • 熱心党のシモン
  • ヤコブ(アルファイの子)
  • ナタナエル(バルトロマイ)
  • イスカリオテのユダ
  • タダイ
  • フィリポ
  • マティア

ペテロ(シモン)

12弟子のアンデレの兄で、12弟子のリーダー的存在。

“ペトロ”と表記することもあります。

 

他の弟子の

  • 大ヤコブ
  • ヨハネ

と並んでイエスの3大側近の1人であり、主力メンバーの1人ですね。

 

弟のアンデレとガリラヤ湖で漁をしていたところをイエスにスカウトされます。

「さて、イエスがガリラヤの海べを歩いておられると、ふたりの兄弟、すなわち、ペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレとが、海に網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。」

(マタイによる福音書4章18~20節)

本名はシモンですが、イエスによって”岩”という意味の”ペテロ”という名前をもらいました。

12弟子のリーダー格なのでしっかりした人物をイメージしがちですが、そのキャラクターは意外にもドジでおっちょこちょい。

 

直情的な性格のためか色々と失敗をしでかして、イエスからもよく叱(しか)られていました。

ペテロのドジっ子エピソードはいくつかありますが、代表的なものを挙げると、

◎ペテロのドジっ子エピソード

  • イエスが十字架で死なれるのを止めようとして、「下がれ、サタン」と叱られる
  • イエスのように水の上を歩こうとして、最初は成功するもすぐに怖くなっておぼれる
  • イエスを捕らえようとする相手の耳を切り落として、イエスにたしなめられる
  • イエスが処刑される前に関係者であることを疑われるが、3回も知らないと言う

などがあります。

およそリーダーのイメージとは程遠いにゃ〜。

 

まあでもこの人間臭さがペテロの良さであり、どこか憎めない人物ですよね。

実際、イエスからも非常に愛されていました。

 

しかし、イエスの昇天後は立派なリーダーへと成長し、精力的な布教活動によって初代教会を作り上げます。

詳しくは、【12弟子】”聖ペテロ”とは?おっちょこちょいな12弟子リーダー?をどうぞ

アンデレ

リーダーであるペテロの弟

ペテロと一緒にガリラヤ湖で漁をしているときに、イエスにスカウトされます。

「さて、イエスがガリラヤの海べを歩いておられると、ふたりの兄弟、すなわち、ペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレとが、海に網を打っているのをごらんになった。彼らは漁師であった。イエスは彼らに言われた、「わたしについてきなさい。あなたがたを、人間をとる漁師にしてあげよう」。すると、彼らはすぐに網を捨てて、イエスに従った。」

(マタイによる福音書4章18~20節)

兄とは対照的に、真面目で謙虚な性格だったと言われていますね。

兄のペテロに比べてどうしても地味な印象がありますが、イエスと人を繋ぐ重要な役割を担いました。

 

例えば、

  • 兄のペテロをイエスのところに連れて行った
  • イエスがパンと魚の奇跡を起こされるキッカケとなる少年を連れてきた
  • イエスに会いたいと言うギリシア人たちの言葉をイエスに伝えた 

など。

弟子のひとり、シモン・ペテロの兄弟アンデレがイエスに言った、「ここに、大麦のパン五つと、さかな二ひきとを持っている子供がいます。」

(ヨハネによる福音書6章8、9節)

キートン
キートン
アンデレはいわばアシストのプロなのです!

 

イエスの昇天後はギリシア方面で宣教活動をしていましたが、ローマ総督に捕まり十字架刑が決定。

しかし、イエスと同じ十字架は恐れ多かったのか、斜めにした”X字架”にしてもらったそうです。

 

そのせいか、このX字型の十字架は“アンデレの十字架”と呼ばれ

スコットランドの国旗やロシア海軍の軍艦旗などのマークに使用されています。

 

詳しくは、【12弟子】”アンデレ”ってどんな人?人とキリストを結ぶ達人!?をどうぞ

大ヤコブ(ゼベダイの子)

ヨハネの兄であり、ペテロやヨハネと並んでイエスの3大側近の1人。

他の弟子にもヤコブがいるので、区別するために”大ヤコブ”と呼ばれます。

 

出身も職業もペテロ・アンデレ兄弟と同じで、彼もまた弟のヨハネと共に漁をしている際にイエスにスカウトされました。

「そこから進んで行かれると、ほかのふたりの兄弟、すなわち、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネとが、父ゼベダイと一緒に、舟の中で網を繕っているのをごらんになった。そこで彼らをお招きになると、すぐ舟と父とをおいて、イエスに従って行った。」

(マタイによる福音書4章21、22節)

また、ヤコブは、気性の荒い性格で弟のヨハネと共にイエスからは“雷の子”と呼ばれていました。

どんだけ怒りっぽかったんだ。。!

 

12弟子の中で最初の殉教者だと言われています。

詳しくは、【12弟子】”聖(大)ヤコブ”ってどんな人?気性の荒い野心家!?
をどうぞ

ヨハネ

大ヤコブの弟で、ペテロや大ヤコブと並んでイエス3大側近の1人です。

聖書には他にもヨハネがいるので、

  • 使徒ヨハネ
  • ゼベダイの子ヨハネ

などと呼ばれて区別されることもあります。

 

兄の大ヤコブと同じく怒りん坊で“雷の子”と呼ばれましたが、イエスから特別に愛されました。

そのせいか自己肯定感が高く、”ヨハネによる福音書”では自分のことを“(イエスの)愛しておられた弟子”と呼んでいます。

「弟子たちのひとりで、イエスの愛しておられた者が、み胸に近く席についていた。」

(ヨハネによる福音書13章23節)

凄い自信。。!

 

また、伝統的には新約聖書の

  • ヨハネによる福音書
  • ヨハネの手紙
  • ヨハネの黙示録

を書いたと言われていますね。

ちなみに、ヨハネは12弟子の中で唯一殉教していません。

 

詳しくは、【12弟子】使徒”ヨハネ”とはどんな人?最もイエスに愛された弟子!?どうぞ

トマス

ディディモとも呼ばれます。

イエスの復活をすぐに信じなかったことで知られており、“疑いのトマス”や“不信のトマス”といった不名誉な呼び名もありますね。

「ほかの弟子たちが、彼に「わたしたちは主にお目にかかった」と言うと、トマスは彼らに言った、「わたしは、その手に釘あとを見、わたしの指をその釘あとにさし入れ、また、わたしの手をそのわきにさし入れてみなければ、決して信じない」。」

(ヨハネによる福音書20章25節)

ただし、彼はイエスの脇腹の傷に指を突っ込んで、ようやくイエスの復活を信じたと言われていますが、

聖書を読むと、指を突っ込むまではしていません。

 

これは誤解が広がったんですね。

ま、疑ったことには変わりないですけどね!!!

フォローする気ゼロだにゃ〜。

 

一方で、イエスの母マリアが亡くなるときに、マリアが身につけていた腰帯を受け取ったという伝承があります。

ま、トマスがすごい訳ではないですけどね!!!(トマスいじめ)

 

イランからインドにかけて布教したと言われており、南インドにはトマスによって建てられた教会も存在します。

詳しくは、【12弟子】”聖トマス”ってどんな人?イエスの復活を疑った!?をどうぞ

マタイ

新約聖書の”マタイによる福音書”を書いたとされている人物で、レビとも呼ばれます。

弟子になる前は徴税人(ちょうぜいにん)で、民衆から本来必要な税よりも多くのお金を取り立てていたため嫌われていました。

 

そんな中、イエスに声をかけられて感激したマタイは、

  • 仕事も
  • お金も
  • 家も

全て捨ててイエスに従いました。

「さてイエスはそこから進んで行かれ、マタイという人が収税所にすわっているのを見て、「わたしに従ってきなさい」と言われた。すると彼は立ちあがって、イエスに従った。」

(マタイによる福音書9章9節)

どれくらい感激したかというと、その日にイエスたちと宴会を催(もよお)したくらいです。

ちょっと可愛い。。

 

同じく弟子の”熱心党のシモン”とは、考え方の違いからか仲が悪くしばしばケンカをしていましたが、イエスの昇天後は和解したようです。

イエスの昇天後はエルサレムに残り、エチオピアかトルコで殉教したと言われていますね。

 

詳しくは、【12弟子】”マタイ”ってどんな人?元嫌われ者の取税人!?をどうぞ

熱心党のシモン

熱心党というのは、ユダヤ教の一派でローマ帝国からの独立を目指す過激な宗教的政治集団のことです。

【まとめ】聖書時代のユダヤ教の主な宗派4つをざっとまとめてみたを参照)

 

ローマ帝国のために働く徴税人であったマタイと仲が悪かったのはこのためですね。

他にも、正義感が強く情熱的な性格だったためこのあだ名が付いたという説もあります。

 

聖書にはほとんど登場しません。

「十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、 3ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、 4熱心党のシモンとイスカリオテのユダ。このユダはイエスを裏切った者である。」

(マタイによる福音書10章2~4節)

イエスの昇天後はエジプトで伝道を行い、同じく弟子のタダイと共に、ペルシアやアルメニア辺りで活動し殉教したと言われています。

 

のこぎりで切られるという残酷な方法で処刑をされたせいか、彼の絵画はのこぎりとセットで描かれることが多いです。

むごい。。

詳しくは、【12弟子】”熱心党のシモン”ってどんな人?過激な反ローマ主義者!?をどうぞ

小ヤコブ(アルファイの子)

同じく弟子の大ヤコブと区別するために、

  • アルファイの子ヤコブ
  • 小ヤコブ

などと呼ばれます。

聖書の記述もほとんどなく大ヤコブと比べても地味なのは否めませんが、外見がイエスとよく似ていたとか。

 

その証拠に、イエスを裏切る際にイスカリオテのユダがイエスに口づけをして合図を出したのは、

間違えて小ヤコブを逮捕しないようにしたからだと説もあります。

「イエスを裏切った者が、あらかじめ彼らに、「わたしの接吻する者が、その人だ。その人をつかまえろ」と合図をしておいた。彼はすぐイエスに近寄り、「先生、いかがですか」と言って、イエスに接吻した。」

(マタイによる福音書26章48、49節)

オストラキネという場所で磔(はりつけ)にされて殉教したと言われています。

12弟子は残酷な殺され方がおおいにゃ〜。

詳しくは、【12弟子】”小ヤコブ”ってどんな人?イエスキリストとルックスが瓜二つ!?をどうぞ

イスカリオテのユダ

イエスキリストを裏切った人物として有名。

ある意味、最も有名な弟子かもしれませんね!

 

実際、英語でユダというと”裏切り者”を意味し、まさに裏切りの代名詞です。

「ときに、十二弟子のひとりイスカリオテのユダは、イエスを祭司長たちに引きわたそうとして、彼らの所へ行った。」

(マルコによる福音書14章10節)

上の画像は、まさにユダが裏切りイエスに口づけをしている場面。(※ゲイではありません)

他の弟子たちと違い、唯一ガリラヤ出身ではありません。

 

裏切りのせいで悪人のイメージが強いですが、意外にもその素顔は非常に真面目な常識人だったそう。

そのせいか、イエスたちの会計係も任されていて、かなり信頼はされていたようです。

なぜ裏切った。。

 

実際、最後の晩餐(ばんさん)でイエスがこの中に裏切り者がいるということを言われたときに、

他の弟子たちはユダは絶対にないだろうと思っていたそう。

 

しかし、実際には裏で会計の不正を行なっていたのです。

イエスをユダヤ教の司祭たちに銀貨30枚で売ったユダは、イエスが処刑される前になって後悔し、銀貨を返そうとしました。

「そのとき、イエスを裏切ったユダは、イエスが罪に定められたのを見て後悔し、銀貨三十枚を祭司長、長老たちに返して 4言った、「わたしは罪のない人の血を売るようなことをして、罪を犯しました」。」

(マタイによる福音書27章3、4節)

しかし、これを拒否されたユダは、銀貨を神殿に投げ込むと首をつって自殺してしまいました。

ユダの罪がゆるされたかどうかは意見が分かれるところですね。

切ない。。

 

詳しくは、【12弟子】”イスカリオテのユダ”とは?裏切者の代名詞!?をどうぞ

ナタナエル(バルトロマイ)

聖書に彼の描写はほとんどありませんが、同じく弟子のフィリポにすすめられてイエスの弟子になったと言われています。

イエスに初めて会ったときに、“真のイスラエル人”と褒められたエピソードが有名ですね。

「イエスはナタナエルが自分の方に来るのを見て、彼について言われた、「見よ、あの人こそ、ほんとうのイスラエル人である。その心には偽りがない」。」

(ヨハネによる福音書1章47節)

これがイエスの”褒め落としテクニック”です。(言い方)

 

また、彼は宣教中に残酷な殺され方(生きたまま皮をはがされた)をしたため、

絵画では自分の皮を手に持っているというグロテスクなものが多いです。

想像しただけで痛い。。!

 

ちなみに、ミケランジェロの「最後の審判」には、

バルトロマイが自分の皮とナイフを持っている姿が描かれています。(上の画像参照。中央にいるイエスの右下。)

 

最期はアルメニアで殉教したと言われます。

詳しくは、【12弟子】”バルトロマイ”ってどんな人?皮はぎの刑で処刑された!?をどうぞ

タダイ

タダイには、

  • ユダ・タダイ
  • ヤコブの子ユダ
  • レバイと呼ぶタダイ

など様々な呼び方がありますが、聖書にはほとんど登場しません。

タダイの本名はユダであり、これはあのイエスキリストを裏切ったイスカリオテのユダと同じ名。

 

そのため、イスカリオテのユダと混同しないためにタダイへのお祈りも避けられるようになり、

“忘れられた聖人”という不名誉な名前を付けられてしまいました。

とばっちりにも程がある。。!

 

ただし、バルトロマイと共にアルメニア宣教に行ったため、この地方ではとても尊敬されています。

また、ローマカトリックでは”聖タダイの記念日”が存在しますね。

 

詳しくは、【12弟子】”タダイ”ってどんな人?通称”忘れられた聖人”!?をどうぞ

フィリポ(ピリポ)

使徒たちの中ではあまり目立ちませんが、温厚で人当たりの良い人物だったそう。

聖書にもほとんど登場しませんが、イエスが「私についてきなさい」とはっきり語られた最初の弟子です。

「その翌日、イエスはガリラヤに行こうとされたが、ピリポに出会って言われた、「わたしに従ってきなさい」。」

(ヨハネによる福音書1章43節)

また、聖書を見ると、イエスの言葉の意味を掴めず、とんちんかんなことを言ってしまう天然発言が多いです。

 

ですから、その性格も考えると、フィリポさんは12弟子の中でも癒し系のキャラクターなのかもしれませんね!

一方で、

  • 友人バルトロマイをイエスに紹介する
  • イエスに会いたがるギリシャ人たちをイエスに紹介する

などイエスに人を“紹介する者”としての才能を発揮している場面がいくつか出てきます。

 

イエスの昇天後はトルコ西部で宣教を行い、ヒエラポリスの神殿にいる蛇たちを退治するなど、大活躍したそうな。

しかし、これが町のお偉いさんたちの反発を招き、”逆十字の刑”によって殉教しました。

 

詳しくは、【12弟子】”フィリポ”ってどんな人?天然発言が多い癒しキャラ!?をどうぞ

マティア

マッテヤ、マチスなどとも呼ばれる人物。

あれ、この人を含めたら弟子の数が13人になっちゃわない??

と思った方は鋭い!!

 

実はマティアは、イスカリオテのユダが自殺してしまったのでその後任として12弟子入りをしたいわば新12弟子メンバーなのです。

ユダの死後、12弟子たちはもちろん他の120人もの弟子たちも集まって後釜を誰にするか議論を重ねました。

「そこで一同は、バルサバと呼ばれ、またの名をユストというヨセフと、マッテヤとのふたりを立て、祈って言った、「すべての人の心をご存じである主よ。このふたりのうちのどちらを選んで、ユダがこの使徒の職務から落ちて、自分の行くべきところへ行ったそのあとを継がせなさいますか、お示し下さい」。それから、ふたりのためにくじを引いたところ、マッテヤに当ったので、この人が十一人の使徒たちに加えられることになった。」

(使徒行伝1章23~26節)

その結果、いつもイエスと共にいたバルサバとマティアの2人が候補として選ばれたのです。

そして、リーダーのペテロが2人について祈り※くじ引きを引くと、マティアが新しい使徒として選ばれました。

※当時、くじ引きは神様の意志を知るための方法として使われていました。

 

しかし、聖書にはその後マティアの名前は登場せず、ユダの後任ということしか確かな情報はありません。

それは聖書がマティアを使徒として認めていないからという説がありますね。

ちょっとかわいそう。。!

 

ただし、カトリックや正教会ではきちんと聖人に含まれていますよ!

伝承によると、マティアは最期エルサレムで石打ちの刑にあった後斬首されたと言われていますが、定かではありません。

12使徒(弟子)の聖書の登場シーンは!?

では、12弟子が登場する聖書の主なシーンを見てみましょう!

最後の晩餐(ばんさん)

「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。」

(マタイによる福音書26章19、20節)

12弟子が全員集結するシーンといったら、やはり”最後の晩餐”でしょう!

レオナルドダヴィンチの絵画でもおなじみですね。(上記画像)

 

これはイエス・キリストが十字架に架けられる前日の出来事で、イエスと弟子たちの最後のディナーでした。

しかし、このディナーの前後にイエスの口から、

  • イスカリオテのユダが裏切ること
  • リーダーのペテロが、鶏が鳴く前に3度自分のことを知らないと言うこと
  • 弟子たち全員が、自分の処刑の際に逃げ出してしまうこと

などの衝撃的な予告が語られます。

内容がどれも悲しすぎる。。!

 

そして、これがユダがいる12弟子としては最後のときとなってしまいました。

詳しくは、【解説】”最後の晩餐”の意味とは?裏切者ユダが暴かれるディナー?をどうぞ

ペンテコステ

「五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。また、舌のようなものが、炎のように分れて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。」

(使徒行伝2章1~4節)

これはイエス・キリストが天に昇られた後の出来事。

弟子たちが他の信徒たちと共に祈っていると彼らの上に聖霊が降(くだ)ったのです。

 

聖霊の力により色んな言語を話せるようになった弟子たちは、世界中にキリストの教えを広めていきました。

これは“ペンテコステ”と呼ばれ、キリスト教では毎年お祝いされる大切な日ですね。

 

また、この出来事がきっかけで教会が生まれていくので”教会の誕生日”とも呼ばれます。

こりゃあ重要だにゃ~。

詳しくは、【キリスト教行事】”ペンテコステ”とは?聖霊が弟子たちに降った日!?をどうぞ

キリスト教は、12弟子によって生まれた!?

皆さんは、キリスト教はどのようにして生まれたと思いますか?

名前的にもイエス・キリストがキリスト教を成立させたと思われがちですが、実は違うんです。

 

実は、イエスの昇天後に、弟子たちを中心としてその教えが広まったことで成立したのがキリスト教なんです!

それは、イエスが昇天前に、弟子たちにこのように語られたからでした。

「イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。 19それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、 20あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」。」

ですから、弟子たちがいなかったらキリスト教は生まれていなかったかもしれません。

めっちゃ重要な役割。。

 

しかも、弟子たちが処刑されまくっていることからも分かる通り、当時の伝道活動というのは命がけでした。

なにしろキリストを信仰するということは、国の皇帝を崇拝しないということですから。

 

実際、ヨハネ以外の12弟子は全員殉教しています。

しかし、それでも弟子たちは命を懸けてイエスキリストのことを人々に伝えていったんですね!

12使徒たちはなぜ12人なの?

イエスが選ばれた12弟子たちですが、実は弟子たちが12人なのは偶然ではなく意味があります。

その証拠に、上記で見たようにユダが弟子からいなくなった後に”マティス”という人物を弟子にしてわざわざ12人に戻していますよね。

 

その最も大きな理由はイスラエルに12の部族がいたから

イスラエル12部族は、”神に選ばれた民”だと思われていたのです。

 

部族には、ルベン族やシメオン族、レビ族などがいました。

しかし、理由はこれだけではありません。

 

実は、聖書と”12″という数字は切っても切り離せない関係があるのです。

例えば、

◎聖書に登場する”12″という数字

  • 旧約聖書のヤコブには、12人の息子がいた
  • イスラエル民族が旅の途中、エリムの町で見つけたのは泉の数は12
  • ダビデ王は祭司の組織を12の倍である24の組に分けた
  • 旧約聖書の小預言書の数は12 
  • “ヨハネの黙示録”に出てくる新イスラエルの門の数は12

など。

都市伝説みたいだにゃ〜。

 

このように、12という数字は聖書に置いて象徴的に使われているのです。

ですから、イエスが12人の弟子を選ばれたのも偶然ではなく意図されたものだと言うことができますね。

 

詳しくは、【象徴】聖書の数字に隠された意味とは?3や8などそれぞれ解説をどうぞ

12使徒たちは優秀なわけではなかった?

12弟子はあのイエス・キリストの弟子ですから、さぞすごい人たちばかりだと思われがちです。

しかし、上記の紹介見ても分かる通り、実際は弟子たちは決して優秀な人たちではありませんでした。

 

むしろ、欠点がありとっても人間臭い人たちなんです。

間違った言動をしてイエスから叱られることも少なくありませんでした。

親近感が湧くわね〜!

 

しかし、イエスはこういった弱さを持った人や社会的地位が低い人を、あえて弟子として選ばれました。

イエスはこのような人たちを救うために地上に来られたのですね。

 

実際、イエスはこう語られています。

「イエスは答えて言われた、「健康な人には医者はいらない。いるのは病人である。 32わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである」。」

(ルカによる福音書5章31、32節)

ちなみに、これは聖書のほかの偉人たちもいえ、彼らも色んな失敗をしています。

 

聖人たちだって皆完ぺきではないのです!

12使徒の覚え歌がある!?

さて、今回12使徒をご紹介してきましたが、地味に彼らの名前を覚えるのって大変なんですよね。

覚えられそうで意外と忘れてしまうというか。。

 

しかし、ご安心を!

実は、讃美歌のメロディーに12使徒の名前を乗せた“12使徒の覚え歌”というものがあるのです。

 

☟それがこちら!

☟歌詞はこちら

『ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネ、ピリポとトマスとマタイたち
ヤコブとタダイ、シモンとユダ、バルトロマイが12弟子
弟子たちは  イェス様の  お手伝いをしたのです
僕たちも  イェス様の  お手伝いをいたしましょう』

どうですか?これなら、覚えられそうじゃないですか??

 

ぜひ、何度も歌って12使徒を暗唱できるようになっちゃいましょう!

まとめ:12弟子は人間臭い普通の人たち!

◎イエスの12使徒(弟子)一覧

  • ペトロ(シモン)
  • アンデレ
  • ヤコブ(ゼベダイの子)
  • ヨハネ
  • トマス
  • マタイ
  • 熱心党のシモン
  • ヤコブ(アルファイの子)
  • ナタナエル(バルトロマイ)
  • イスカリオテのユダ
  • タダイ
  • フィリポ
  • マティア

12使徒と聞くとどうしても素晴らしい人格者たちを想像してしまいますが、

その実態は、とっても個性的で人間臭い人たちだということが分かりましたね。

イメージと違うにゃ〜。

 

でも、そんな彼らを弟子にするところにイエスという人物の人柄が表れているような気がします。

もっと詳しく弟子たちについて知りたい方は、ぜひ色んな本を読んでみて下さいね!(もちろん聖書も)

 

キートンでした。

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☟参考文献


ABOUT ME
キートン
月間12万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

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