ジーザス、エブリワン!キートンです。
あらすじを分かりやすく知りたい!!
こういった疑問にお答えします。
今回は、聖書の中でも特に有名なお話、“ノアの方舟(はこぶね)”をご紹介します
一般の方でも、きっと名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ジーザス、エブリワン!👼
本日2月17日は、”ノアの洪水が起きた日”だって知ってた??
聖書には、こう書かれているよ!
「ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日、その日、大いなる深淵の源がすべて裂け、天の窓が開かれた。」(創世記7:11)
今と暦は違うけどね!https://t.co/PDmelVtFrN pic.twitter.com/PCSHpDpLR5
— キートン@クリスチャンブロガー (@keaton1992) February 17, 2020
しかし、
くらいのイメージで、詳しいストーリーまで理解している方はそこまで多くないはず!
そこで、今回はクリスチャンの僕が、
- ノアの方舟とは?
- ノアの方舟のあらすじ
- ノアの方舟に込められたメッセージ
- ノアの方舟は実在したのか?
- その他の雑学
などについて分かりやすくご紹介します!
Contents
“ノアの方舟”とは?
“ノアの方舟”とは、旧約聖書の創世記に書かれているお話のことで、
悪に染まった世の中を嘆いた神が、人類を滅ぼすために大洪水を起こすという内容です。
しかし、その中で唯一正しい人だったノアだけは、船を造ることで神から助けてもらいます。
これが本当の”助け船”ってやつですね!(うまくない)
聖書を代表する有名なお話ですが、他にも
- ギルガメシュ叙事詩
- シュメルの洪水神話
など世界中に似たようなお話が存在します。
“ノアの方舟”の登場人物
まずは、このお話の愉快な登場人物たちをご紹介します!
神様
この世界を造られた”創造主”。
今回の洪水(こうずい)を引き起こす張本人です。
ノア
このお話の主人公。
名前の意味は「慰め」で、神に従う数少ない人です。
ノアの家族
ノアには、奥さんと3人の息子、そして息子たちの奥さん3人がいました。
ノアは、3人の息子とともに方舟を造りあげます。
その他の生き物たち
ノアの方舟に乗せてもらうことになった、ラッキーな生き物たち。
“ノアの方舟(はこぶね)”のあらすじ
それでは内容に入っていきましょう!
神の決断
「13そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。 14あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。」
(創世記6章13、14節)
これは神がこの世界を造られてからしばらく経ってからのお話。
人間の数は増えていましたが、
彼らは、神からすっかり離れてしまっていたのです。
この様子をご覧になった神は言われました。
人間やら動物やらを造ったけど、あれはどうやら失敗だったようだ。こいつら死刑!
と。
しかし、そんな乱れきった世界で数少ない正しき人がいました。
それがノアでした。
彼は神に従う純粋な人で、神からも愛されていたのです。
神はノアに言われました。

だが、ノア、お前だけは違う。だから、木の方舟を造るのだ!
他にも、神様は方舟について、
- 小部屋を付けること
- 内側と外側にタールを塗ること
- 方舟のサイズは○○
- 各動物から2つずつオスとメスを乗せること
などを細かく指示されました。
ノアは答えました。

こうして、ノアは3人の息子たちと共に方舟を造り始めました。
すると、当然その様子を見た他の人々はノアを馬鹿にし始めます。

お前、ついに頭でもおかしくなったか!?
どこに浮かべるんだよそんな舟。ぎゃっはっはっは!

コイツラシヌ。オレイキル。コイツラシヌ。オレイキル。)
こうして、ノアたちが何とか方舟を完成させた頃、神はノアに言われました。

7日後に私は洪水を起こし、40日間地上に雨を降らして全ての生き物を滅ぼす。
ノアは答えました。

ノアは全て神の言われる通りに従いました。
洪水の始まり

「10こうして七日の後、洪水が地に起った。 11それはノアの六百歳の二月十七日であって、その日に大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、 12雨は四十日四十夜、地に降り注いだ。」
(創世記7章10~12節)
そして、7日後になりノアが600歳の頃(生き過ぎ)、洪水は始まりました。
とてつもない大雨が降ってきたのです。

ノアの家族と動物たちは慌てて、方舟の中に入りました。
あっという間に地上の水は増え、
その後も、雨は40日間降り続けました。
こうして、
しかし、150日もの時間が経った頃、
それからさらにしばらく経った頃、

地上の水がひいたかを確認するためです。
しかし、地上がまだ乾いておらず、カラスは方舟を出たり入ったりしています。
そのため、ノアは次に鳩を放ってみました。
しかし、鳩は止まるところが見つからず、ノアの元に帰ってきてしまいました。
それから7日後、ノアは再び鳩を放ちました。

すると夕方ごろに、鳩はオリーブの葉をくわえて戻ってきました。
これによって、
さらに7日後に、ノアはまた鳩を方舟から放ちました。(ダメ押し)

すると、鳩はもう帰って来ませんでした。
ノアはこれによって、地上の水が乾いたことを確信しました。

神の契約

「12さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。 13すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。 14わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。 15こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。」
(創世記9章12~15節)
神はノアに言われました。

ノアたちは方舟から出ると、
神は言われました。

私はもう2度と、このように洪水によって生き物たちを滅ぼすことはしないだろう。
この契約のしるしとして、雲に”虹”をかけよう。虹を見て私はこの契約のことを思い出すのだ。
ノアたちが見上げると、空には美しい虹がかかっていました。
ノアの方舟が伝えたいこととは?

このお話のとても重要なメッセージは、“神様との契約”です。
そもそも、ノアの方舟が書かれている旧約聖書は、神との契約が書かれている書物。
そして、一番最初に神様と契約を交わしたのは、他ならぬノアだったのです。
契約の内容は、もう2度と洪水を起こして地上の生き物を滅ぼさないとい
「わたしがあなたがたと立てるこの契約により、すべて肉なる者は、もはや洪水によって滅ぼされることはなく、また地を滅ぼす洪水は、再び起らないであろう」。 」
(創世記9章11節)
その証として、神様は空に”虹”を雲にかけたのでした。
また、神様はノアたちに、祝福の言葉もかけています。
「神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ。 2地のすべての獣、空のすべての鳥、地に這うすべてのもの、海のすべての魚は恐れおののいて、あなたがたの支配に服し、 3すべて生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう。」
(創世記9章1~3節)
ノアの方舟というとどうしても、
“神との契約が成された”ということは、見逃してはいけないメッセージなのです。

“ノアの方舟”はどれくらいの大きさだった!?

大洪水を乗り切ったくらいですから、ノアの方舟が相当な大きさだったのは何となく想像がつきますよね。
しかし、実際どれくらいの大きさだったのでしょうか。
聖書には、こう書かれています。
「その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとし、箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。」
(創世記6章15節、16節)
1アンマが約45cmなので、
- 船の長さ➡135m
- 船の幅 ➡22.5m
- 船の高さ➡13.5m
ということになります。
これは、現在で言う、大型タンカー船に匹敵するくらいの大きさなんだとか。
まあ、いくら口で言ってもピンとこないと思うので、写真を見てもらいましょうか!
実は、オランダのとある大富豪が造った実物大のノアの方舟があるのです。
☟それがこちら
長さ約125メートルの実物大ノアの箱舟がオランダからイスラエルに向けて出航の予定。(ただし自力では動けないのでボートで曳航される) pic.twitter.com/BKc8JyXdoQ
— sphinx (@ngc724) December 1, 2018
いやー、こうしてみると本当にでかいですね。。
人間なら1度に5000人が収容できるそうですよ!

“ノアの方舟”実在の証拠が発見された!?

ノアの方舟が本当のお話なのかを知るために、探索家たちは、方舟やその残骸について探索を続けています。
ちなみに、
そして、
例えば、
- 前4000年〜前3000年頃に、
メソポタミア地方で何度か大規模な洪水があったという情報あり。 - アッシリアの粘土板に、ノアの方舟にそっくりなお話が書かれているのが見つかる。
- 2010年に、
トルコの探索家チームが、アララト山の山頂付近で方舟の木片を発見。しかも、木片の年代を確認すると、 ノアの方舟の年代と同時期のものだと判明。
など。
今後のニュースにも注目ですね!

“鳩が平和の象徴”になったのは、ノアの方舟のお話が由来!?

“鳩は平和の象徴”なんてフレーズを聞いたことはありませんか?
日本は世界的に見ても平和な国なので、私たち日本人は特に耳にする機会が多いと思いますが、
実は、鳩が平和の象徴になったのは、このノアの方舟のお話が由来になっているんです。
具体的にいうと、ノアが水がひいたかを確認するために、鳩を放つシーンです。
「それから七日待って再びはとを箱舟から放った。はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。」
(創世記8章10、11節)
結果的に、鳩がオリーブの葉をくわえてきたことで、ノアは洪水の終わりを知ることができたのでした。
ここから、鳩は神と人間の和解のシンボルとなり、平和の象徴となっていったのです。
実際、鳩がオリーブの枝をくわえて飛んでいる絵で、平和を表したりすることもありますね!
聖書に由来する言葉については、【雑学】聖書に由来する言葉は何がある?クリスチャンが11個まとめてみたをどうぞ
ノアは、人類で初めてワインを飲んだ人物!?

このお話の主人公であるノアですが、実は彼、人類で初めてワインを飲んだ人物だと言われています。
根拠となっているのは、以下の聖書箇所です。
「さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、彼はぶどう酒を飲んで酔い、 」
(創世記9章20、21節)
この記述から、ノアは
- 人類で初めてぶどうを栽培し、
- 人類で初めてワイン(ぶどう酒)を飲んだ人物
だと言われているようです。
ちなみに、正しい人物だと思われているノアですが、このワインがキッカケで恥ずかしい失敗をやらかしています。
ワインを飲んで酔っ払ったノアは、裸で寝てしまい、その姿を息子に見られてしまったのです。
「さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていたカナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。」
(創世記9章20~22節)
ノアはその後、息子のハムが他の兄弟にこのことをバラしたのを知ってまさかのブチギレ。
完璧に見えるノアの、人間味が垣間見えるエピソードですね。
聖書の人物たちの失敗集については、聖人たちの大失敗エピソード12選!失敗が怖い人はこれを見よ!【イメージ崩壊注意】をどうぞ
“ノアの方舟”を描いた映画
実は、“ノアの方舟”をもとにした映画がいくつかあります。
それらを紹介していきましょう!

聖書が学べる映画については、【おすすめ】聖書が学べるキリスト教映画7選まとめ【動画あり】をどうぞ
天地創造
1966年のアメリカ・イタリア合作映画。
本作は、ノアの方舟だけを描いた映画ではないですが、途中でノアの方舟のエピソードも登場します。
かなり古めの映画ですが、方舟の大きさなどもリアルで今観ても非常にクオリティが高いです!
本作を観ている間、CGもない時代によくここまで再現できたなあと感心しきりでした。
ちなみに、本作ではノアの方舟以外にも、
といった旧約聖書の有名なお話が盛り込まれているので、そちらも同時に楽しむことができますね!

ノア 約束の舟
2014年のアメリカ映画。
こちらはタイトルの通り、がっつりノアの方舟をテーマにした映画で、
主役のラッセル・クロウをはじめ、ジェニファー・コネリーやアンソニー・ホプキンスなど豪華俳優陣が勢ぞろいしています。
ただ、良くも悪くもハリウッド映画化されており、泥の巨人が出てきたりと、聖書の記述とはかけ離れた描写がかなり多いです。
ですから、これはもはや別の物語になってしまっていますね。。
聖書についてあまり詳しくないほうが、逆に楽しめる作品かもしれません!

ノアの方舟を描いた絵画
ノアの方舟は、絵画のモチーフとして様々な画家によって描かれています。
それらを一部ご紹介しましょう!
キリスト教系の西洋絵画については、【まとめ】有名な西洋の絵画12点から見るキリスト教【解説付き】をどうぞ
「アララト山に到着したノアの方舟」 (サイモン・ド・マイル )

大洪水が終わりをつげ、アララト山という山に漂着したノアの方舟を描いています。
たくさんの動物たちが降りてきていますね。
手前にいるゾウと比較すると、いかに方舟が大きいかが分かりますね。。

『ノアの方舟』(エドワード・ヒックス)

こちらは、大洪水前に動物たちが方舟に乗り込んでいるシーン。
雲行きが怪しくなっており、大洪水が起こる気配を感じさせます。
それにしても、ライオンがカメラ目線なのがとても気になりますね。。
『ノアの方舟に乗り込む動物たち』(ヤコポ・バッサーノ )

こちらも、動物たちがノアの方舟に乗り込んでいる場面です。
ただ、動物たちがよりリアルにはっきりと描かれていますね。
また、方舟も入り口部分しか描かれていません。
まとめ:ノアの方舟は超有名な聖書のお話!

いかがでしたでしょうか?
まるで絵本を読んでいるかのようなお話でしたね。
しかも、このお話がフィクションと言い切れないのが面白いところです。
もちろん、僕は本当にあったことだと信じています!
今後、もしかしたらノアの方舟が実話だったと証明するものが見つかるかもしれませんよ〜?
キートンでした。

