聖書物語シリーズ

ノアの方舟(箱舟)のあらすじとは?簡単にご紹介【聖書物語】

ジーザス、エブリワン!キートンです。

聖書に書かれている”ノアの方舟(はこぶね)”って名前は知ってるけど、どんなお話なの?

あらすじを分かりやすく知りたい!!

こういった疑問にお答えします。

 

今回は、聖書の中でも特に有名なお話、“ノアの方舟(はこぶね)”をご紹介します

一般の方でも、きっと名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

“ノアの方舟”とは、旧約聖書創世記に書かれているお話のことで、

悪に染まった世の中を嘆いた神が、人類を滅ぼすために大洪水を起こすという内容です。

 

しかし、その中で唯一正しい人だったノアだけは、舟に乗って神から助けてもらいます。

これが本当の”助け船”ってやつですね!(うまくない)

 

聖書を代表する有名なお話ですが、他にも

  • ギルガメシュ叙事詩
  • シュメルの洪水神話

など世界中に似たようなお話が存在します。

しかし、

え~と、大洪水が起こるお話だっけ。。?

くらいのイメージで、詳しいストーリーまでは分からないという方もいるでしょう。

 

そこで、今回はクリスチャンの僕が、

  • ノアの方舟(はこぶね)のあらすじ
  • ノアの方舟のその後は?【ノアの黒歴史】
  • ノアの方舟から得られる教訓とは?
  • ノアの方舟は実際に発見された?
  • ノアの方舟が流れ着いた場所は?【アララト山】
  • ノアの方舟はどれくらいの大きさだった?
  • “鳩が平和の象徴”になったのは、ノアの方舟のお話が由来?
  • ノアの方舟を描いた映画

などについて分かりやすくご紹介します!

キートン
キートン
この記事を読めば、ノアの方舟のあらすじや豆知識などが分かりますよ!

 

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ノアの方舟(はこぶね)のあらすじ

それではノアの方舟のあらすじをご紹介していきます!

  • 神の決断
  • 洪水の始まり
  • 神の契約

神の決断

「そこで神はノアに言われた、「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地とともに滅ぼそう。 14あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り、箱舟の中にへやを設け、アスファルトでそのうちそとを塗りなさい。」

(創世記6章13、14節)

これは、神がこの世界を造られてからしばらく経ってからのお話。

人間の数は増えていましたが、地上には悪い人たちで溢れかえっていました。

 

彼らは、神からすっかり離れてしまっていたのです。

この様子をご覧になった神は言われました。

神様
神様
よし、決めた!人間たちを全部滅ぼしてしまおう。他の生き物たちも全てだ。

人間やら動物やらを造ったけど、私はそれを悔やむ。

と。

 

しかし、そんな乱れきった世界で数少ない正しき人がいました。

それがノアでした。

 

彼は神に従う純粋な人で、神からも愛されていたのです。

神はノアに言われました。

神様
神様
この地上は悪で満ちている。だから私は彼らを滅ぼすことにした。

だが、ノア、お前だけは違う。だから、木の方舟を造るのだ!

他にも、神様は方舟について、

  • 小部屋を付けること
  • 内側と外側にタールを塗ること
  • 方舟のサイズは○○
  • 動物を一つがいずつ連れて入ること

などを細かく指示されました。

 

ノアは全て神の言う通りにし、方舟を造り始めたのです。

ノアたちが何とか方舟を完成させた頃、神はノアに言われました。

神様
神様
さあ、ノアよ、家族とともに方舟に入るのだ!

7日後に私は洪水を起こし、40日間地上に雨を降らして全ての生き物を滅ぼす。

洪水の始まり

こうして七日の後、洪水が地に起った。 11それはノアの六百歳の二月十七日であって、その日に大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、 12雨は四十日四十夜、地に降り注いだ。」

(創世記7章10~12節)

7日後になり、ノアの家族と動物たちが方舟に入ったとき、いよいよ洪水は始まりました。

それはノアが600歳の頃で(高齢すぎ)、その日から雨が40日間も降り続けたのです。

 

あっという間に地上の水は増え、山も動物も人も全てのみ込んでいきました。

こうして、地上の生き物たちは、方舟に乗っていたノアたちを除いて全て息絶えていったのです。

 

しかし、雨が降り出してから150日後にはようやく水は減り始め、方舟はアララト山の上に止まりました。

水がひき始めてから40日後、ノアは試しに方舟からカラスを放ってみました。

ノア
ノア
そろそろ降りられるかなあ?

地上の水がひいたかを確認するためです。

しかし、地上はまだ乾いておらず、カラスはあちこちに飛び回っています。

 

ノアは次にを放ってみました。

しかし、鳩は止まるところが見つからず、ノアの元に帰ってきてしまいました。

 

それから7日後、ノアは再び鳩を放ちました。

ノア
ノア
今度はどうだ!

すると夕方ごろに、鳩はオリーブの葉をくわえて戻ってきました。

これは、水がひいて地上に新しく植物が芽生えた証拠です。

 

さらに7日後に、ノアはまた鳩を方舟から放ちました。(ダメ押し)

ノア
ノア
まだ安心できへんでー!

すると、鳩はもう帰って来ませんでした。

 

ノアが方舟の外を見ると、地上が乾いているのが見えます。

大洪水は終わったのです。

神の契約

「さらに神は言われた、「これはわたしと、あなたがた及びあなたがたと共にいるすべての生き物との間に代々かぎりなく、わたしが立てる契約のしるしである。 13すなわち、わたしは雲の中に、にじを置く。これがわたしと地との間の契約のしるしとなる。 14わたしが雲を地の上に起すとき、にじは雲の中に現れる。 15こうして、わたしは、わたしとあなたがた、及びすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた契約を思いおこすゆえ、水はふたたび、すべて肉なる者を滅ぼす洪水とはならない。」

(創世記9章12~15節)

神はノアに言われました。

神様
神様
ノアよ、全員を連れて方舟から出て来なさい。

ノアたちは方舟から出ると、神様に感謝を込めて家畜と鳥を焼いていけにえを捧げました。

 

神は言われました。

神様
神様
私はお前たちとその子孫、そしてすべての動物たちと契約を立てる。

私はもう2度と、このように洪水によって生き物たちを滅ぼすことはしない!

この契約のしるしとして、雲に”虹”をかけよう。虹を見て私はこの契約のことを思い出すのだ。

ノアたちが見上げると、空には美しいがかかっていました。

ノアの方舟のその後は?【ノアの黒歴史】

さて、ノアの方舟のお話は以上になりますが、実はその後のお話も聖書には書かれています。

大洪水の後ノアは農夫となり、ブドウ畑を作り始めました。

 

しかし、ノアはなんとぶどう酒を飲んで酔っ払い、裸のままテントで寝てしまったのです。

「さてノアは農夫となり、ぶどう畑をつくり始めたが、 21彼はぶどう酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた。 22カナンの父ハムは父の裸を見て、外にいるふたりの兄弟に告げた。」

(創世記9章20~22節)

しかも、この姿をノアの息子の1人であるハムが目撃し、他の2人の兄弟(セム、ヤフェト)にバラしてしまいました。

 

一方で、その話を聞いたセムとヤフェトは父の裸を見ないようにしながら、着物をかけてあげました。(優しい)

酔いがさめた後でノアは、セムとヤフェトに祝福を与える一方で、ハムの行動に激怒。

ノア
ノア
ハムとその子孫は呪われよ。

奴隷の奴隷として、兄たちの子孫に仕えよ。

呪いの言葉をかけたのでした。

一見完璧な正しい人に見えるノアですが、こんな恥ずかしい黒歴史も聖書には書かれているんです。

 

美談だけでなく、人の弱いところや汚いところもしっかり書かれているのが、聖書のすごいところですね。

キートン
キートン
ちなみに、ノアは950歳まで生きました!

ノアの方舟から得られる教訓とは?

ノアの方舟から得られる教訓とは?

さて、ノアの方舟を読んで得られる教訓とはなんでしょうか?

それは、神を信頼し神に従う者は救われるということです。

 

世界は悪で満ちていましたが、神に従う正しい人であったノアたちだけは救われました。

「主はノアに言われた、「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたがこの時代の人々の中で、わたしの前に正しい人であるとわたしは認めたからである。

(創世記7章1節)

そして、これは現代の私たちにとっても同じです。

 

今の世の中にも多くの罪や悪がありますが、その中で神(キリスト)を信じる者は救われます。

逆に、神(キリスト)を信じずに罪や悪に身をまかせるなら、ノアの方舟のお話のようにやがて滅ぼされてしまうのです。

 

聖書にも、このように書かれています。

「すなわち、彼らはこのことを認めようとはしない。古い昔に天が存在し、地は神の言によって、水がもとになり、また、水によって成ったのであるが、 6その時の世界は、御言により水でおおわれて滅んでしまった。 7しかし、今の天と地とは、同じ御言によって保存され、不信仰な人々がさばかれ、滅ぼさるべき日に火で焼かれる時まで、そのまま保たれているのである。

(ペテロの第二の手紙3章5~7節)

キートン
キートン
恐ろしいですが、やがて本当に起こることです。。!

 

ですから、今こそイエスキリストを信じましょう!

その時に私たちは、ノアの方舟のような救いを受けることができるのです。

 

✅救いを得る方法については、【キリスト教】福音の意味とは?クリスチャンが簡単に解説しますも参照

ノアの方舟は実際に発見された?

ノアの方舟は実際に発見された?

何とも壮大なノアの方舟のお話ですが、ただの神話だと思っていませんか??

しかし、実は今までにノアの方舟じゃないかと騒がれた発見がいくつもあります。

 

例えば、以下のような例が挙げられますね。

  • 1929年に、シュメール人の古代都市ウルの発掘調査をしていたウーリーという人物が、紀元前3500年ごろの大洪水層を発見。
  • キシという地を発掘中のラグンドン博士が、紀元前2700年ごろの大洪水層を発見。
  • ウルクやシュルバックといったメソポタミアの各地でも洪水層が見つかる。
  • アララト山で方舟の破片らしき木片が見つかる。
  • 1949年にジュディ山で150mの長さの舟が発見される。

上記の他にも過去に、ノアの方舟と関係があるのではないかという様々な発見がありました。

 

ただ、残念ながら、これらはどれもノアの方舟のものと断言できるものではありません。

一方で、ノアの方舟がフィクションだと言い切ることができないのもまた事実です。

 

何ともロマンがあるお話ですね!

キートン
キートン
今後もノアの方舟の証拠らしきものが見つかるかもしれませんが、いつか証明されて欲しいですね!

ノアの方舟が流れ着いた場所は?【アララト山】

ノアの方舟が流れ着いた場所は?【アララト山】

ノアの方舟は大洪水の後、一体どこに流れ着いたのでしょうか?

聖書によると、ノアの方舟は150日ほど漂流した後アララト山に止まったと書かれてあります。

「それで水はしだいに地の上から引いて、百五十日の後には水が減り、 4箱舟は七月十七日にアララテの山にとどまった。

(創世記8章3、4節)

アララト山とは、

  • トルコ
  • イラン
  • アルメニア

の国境上に実在する山であり、昔から多くの探検隊がこの山を訪れています。

 

だからこそ、先ほどご説明したように、この山で方舟の破片らしきものが見つかった時大きなニュースになったんですね。

キートン
キートン
探検家や考古学者たちは現在も、ノアの方舟の証拠を探し続けています!

ノアの方舟の大きさはどれくらい?

大洪水を乗り越え、多くの動物たちを乗せたくらいですから、ノアの方舟が相当な大きさなのは何となく想像がつきますよね。

しかし、実際どれくらいの大きさだったのでしょうか。

 

聖書には、こう書かれています。

「その造り方は次のとおりである。すなわち箱舟の長さは三百キュビト、幅は五十キュビト、高さは三十キュビトとし、箱舟に屋根を造り、上へ一キュビトにそれを仕上げ、また箱舟の戸口をその横に設けて、一階と二階と三階のある箱舟を造りなさい。

(創世記6章15節、16節)

これをメートルに直すと、以下のようになりますね。

  • 船の長さ➡約137m
  • 船の幅 ➡約23m
  • 船の高さ➡約13.7m

体積は43200立方メートルあり、これは羊が240匹入る貨車522両分にあたります。

。。。えーと、とにかくめちゃ大きいということは伝わりますかね?(不安)

 

まあ、いくら口で言ってもピンとこないと思うので、写真を見てもらいましょうか!

実は、オランダのとある大富豪が造った実物大のノアの方舟があるのです。

 

☟それがこちら

いやー、こうしてみると本当にでかいですね。。

人間なら1度に5000人が収容できるそうですよ!

キートン
キートン
こんな船に乗って旅行してみたいですね!

“鳩が平和の象徴”になったのは、ノアの方舟のお話が由来!?

“鳩は平和の象徴”なんてフレーズを聞いたことはありませんか?

 

日本は世界的に見ても平和な国なので、私たち日本人は特に耳にする機会が多いと思いますが、

実は、鳩が平和の象徴になったのは、このノアの方舟のお話が由来になっているんです。

 

具体的にいうと、ノアが水がひいたかを確認するために鳩を放つシーンですね。

「それから七日待って再びはとを箱舟から放った。はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。」

(創世記8章10、11節)

結果的に、鳩がオリーブの葉をくわえてきたことで、ノアは洪水の終わりを知ることができたのでした。

 

ここから、鳩は神と人間の和解のシンボルとなり、平和の象徴となっていったのです。

キートン
キートン
実際、鳩がオリーブの枝をくわえて飛んでいる絵で、平和を表すこともありますね!

 

ちなみに、鳩=平和の象徴というイメージを世界に広めたのは、画家のピカソです。

✅詳しくは、【雑学】鳩が平和の象徴なのはなぜ?旧約聖書のノアの方舟が由来?をどうぞ

ノアの方舟を描いた映画

実は、ノアの方舟をもとにした映画がいくつかあります。

それらを紹介していきましょう!

キートン
キートン
ノアの方舟は、映像で見るとド迫力で頭に残りやすいですよ!

✅聖書が学べる映画については、【おすすめ】聖書が学べるキリスト教映画7選まとめ【動画あり】をどうぞ

天地創造

created by Rinker
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

1966年のアメリカ・イタリア合作映画。

本作は、ノアの方舟だけを描いた映画ではないですが、途中でノアの方舟のエピソードも登場します。

 

かなり古めの映画ですが、方舟の大きさなどもリアルで今観ても非常にクオリティが高いです!

本作を観ている間、CGもない時代によくここまで再現できたなあと感心しきりでした。

 

ちなみに、本作ではノアの方舟以外にも、

といった旧約聖書の有名なお話が盛り込まれているので、そちらも同時に楽しむことができますね!

キートン
キートン
かなりおすすめの映画です!

ノア 約束の舟

2014年のアメリカ映画。

 

こちらはタイトルの通り、がっつりノアの方舟をテーマにした映画で、

主役のラッセル・クロウをはじめ、ジェニファー・コネリーやアンソニー・ホプキンスなど豪華俳優陣が勢ぞろいしています。

 

ただ、良くも悪くもハリウッド映画化されており、泥の巨人が出てきたりと、聖書の記述とはかけ離れた描写が多いです。

ですから、これはもはや別の物語になってしまっていますね。。

キートン
キートン
聖書についてあまり詳しくないほうが、逆に楽しめる作品かもしれません!

まとめ:ノアの方舟の教訓に学ぼう!

ノアの方舟の教訓に学ぼう!

ノアの方舟、まるで絵本のようなお話でしたね!

しかし、これは単なる過去の物語ではありません。

 

現在も世の中は悪や罪で溢れており、やがて神が私たちを裁かれるときが来ます。

ですから、キリストを信じてノアのように方舟に乗る必要があるのです。

 

大きな洪水が起こる前に。。!

キートンでした。

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