ジーザス、エブリワン!キートンです。

詳しく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
聖書には様々な人物がいますが、その中でも特に重要な人物の1人が今回ご紹介するアブラハムです。
なぜなら、彼は神に選ばれた民族であるイスラエル人(ユダヤ人)の始祖だとされているからですね。
なにしろ”信仰の父”なんて言われていますからね!
歴史的に”父”と呼ばれる人は偉大だと、相場が決まっているんです!!(経済学の父、アダム・スミスみたいな)
しかし、中にはアブラハムの名前すら聞いたことがない方もいるでしょう。
そこで、この記事ではクリスチャンの僕が、
- アブラハムとは?
- アブラハムの生涯
- アブラハムが”信仰”の原点!?
- アブラハム最大の失敗とは!?
- アブラハムの元々の名前は”アブラム”だった!?
などについてご紹介したいと思います。

目次
アブラハムとは?

アブラハムは旧約聖書の“創世記”に登場する預言者で、聖書を代表する重要人物です。
アブラハムは、神に選ばれた民族であるイスラエル人(ユダヤ人)の始祖とされており、“
- ユダヤ教
- キリスト教
- イスラム教
全てで尊敬されています。

アブラハムは元々メソポタミア地方に住む遊牧民でしたが、神の啓示を受けて75歳でカナンの地へと出発。
神から、
- アブラハムの子孫(イスラエル人)が増え広がること
- カナンの地をアブラハムとその子孫に与えること
を約束されました。
アブラハムの生涯
それでは、その生涯を見てみましょう!
カナンへと旅立つ

「時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。 2わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。」
(創世記12章1、2節)
ウル出身のアブラハムは、
すると、ある日、神様がアブラハムに語りかけられました。

私はあなたを大いなる国民として祝福しよう。
これをアブラハムは聞き入れ、
この時、アブラハムは既に75歳になっていました。(いきなりの高齢)
アブラハムたちがカナン地方にやってくると、神様は言われました。

その後も、
カナンの地については、カナンの地とは?その歴史を聖書からひも解いてみた【約束の地】をどうぞ
ロトとの別れと神様の約束

「8アブラムはロトに言った、「わたしたちは身内の者です。わたしとあなたの間にも、わたしの牧者たちとあなたの牧者たちの間にも争いがないようにしましょう。 9全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。」
(創世記13章8、9節)
しかし、旅を続けていくと、
土地の広さ的に一緒に住むのが厳しいということが分かってきました。
そのせいか、いつしか、アブラハムとロトの家畜を飼う者同士でケンカが始まるようになります。
そこで、2人は思い切って別々の方向に進むことに決めました。
アブラハムは、ロトに先に土地を選ばせると、
- アブラハム➡カナン地方
- ロト ➡ヨルダン川流域の低地(後にソドムへ)
にそれぞれ行くことになりました。
ロトと別れた後、神様はアブラハムに言われました。

そして、あなたの子孫をこの大地の砂粒くらい増やしてみせよう。
そして、神様のこの預言は実現し、ここから子孫が増え広がっていくのです。
アブラハム、ロトを救出する

「アブラムは身内の者が捕虜になったのを聞き、訓練した家の子三百十八人を引き連れてダンまで追って行き、 15そのしもべたちを分けて、夜かれらを攻め、これを撃ってダマスコの北、ホバまで彼らを追った。 16そして彼はすべての財産を取り返し、また身内の者ロトとその財産および女たちと民とを取り返した。」
(創世記14章14~16節)
ところが、ヨルダン川流域の低地を選び、後にソドムへと移り住んだロトに早速不幸が訪れます。
ソドムが他国との戦いに敗北し、そこに住んでいたロトも財産ごと連れ去られてしまったのです。

この知らせを、逃げ延びたソドムの男から聞かされたアブラハムは、家のしもべたち318人を呼び集め、ロトを連れ去った敵を追跡。
夜に奇襲攻撃をすることで勝利を収めます。
こうして、アブラハムは、無事に奪われた全財産やロトたちを救出することができました。
イシュマエル誕生

「15ハガルはアブラムに男の子を産んだ。アブラムはハガルが産んだ子の名をイシマエルと名づけた。 16ハガルがイシマエルをアブラムに産んだ時、アブラムは八十六歳であった。」
(創世記16章15、16節)
さて、神様から将来の約束をされたアブラハムでしたが、
そこで、

アブラハムは、サラのこの願いを聞き入れて、ハガルは子を身ごもります。
しかし、アブラハムとの子を身ごもったハガルは傲慢になり、女主人のサラを軽んじるように。
このことに怒ったサラは、ハガルを虐待ようになり、ハガルはついにサラの元から逃げ出してしまいます。(昼ドラか)
ところが、最終的には
名前はイシュマエルです。
神様の使いと予告

「10そのひとりが言った、「来年の春、わたしはかならずあなたの所に帰ってきましょう。その時、あなたの妻サラには男の子が生れているでしょう」。」
(創世記18章10節)
ある日、旅人の姿をした3人の神様の使いがアブラハムの所にやっ
そして、アブラハムに告げました。

これを陰で聞いていたサラは思わず笑ってしまいました。

そう、サラにはこの歳で子供を生むことなど考えられなかったのです。
しかし、神様に不可能なことなどありません。
この予告は実現することになります。
イサクの誕生

「サラはみごもり、神がアブラハムに告げられた時になって、年老いたアブラハムに男の子を産んだ。 3アブラハムは生れた子、サラが産んだ男の子の名をイサクと名づけた。」
(創世記21章2、3節)
イシュマエルが生まれてから14年が経った頃、
これこそ神様がお与えになった本当の子供です。
この時既にアブラハムは100歳、サライは90歳になっていまし

すると、サラに促(うなが)されたアブラハムはなんとハガルとイシュマエルを追放してしまいます。
無理やり子供を生ませたあげく自分たちの子供ができたら捨てるというのは、あまりにも酷い仕打ちです。
当然絶望するハガルでしたが、
神様からの試練

「神は言われた、「あなたの子、あなたの愛するひとり子イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山で彼を燔祭としてささげなさい」。」
(創世記22章2節)
イサクがすくすくと大きくなってきた頃、

そして、そこでイサクを全焼のいけにえとしてささげるのだ。
アブラハムは当然これに驚きます。

むむむ。。でも神を信じよう!
こうしてアブラハムは、
そして、イサクとともに命じられた場所に着くと、

薪(たきぎ)の上に載せられたイサクにいざ手をかけようとしたその瞬間、

あなたが神を信じる者だということはよく分かった。愛する独り子すらささげようとしたのだから。
そう、これは神様がアブラハムの信仰を試しておられたのです。
こうして、無事に信仰を守り抜いたアブラハムは、神様からますますの繁栄を約
そして、アブラハムは175歳まで生きたと言われています。

アブラハムが”信仰”の原点!?

アブラハムが尊敬され続けているのは、
彼の偉大さは、神様を真っ直ぐに信じ続けるその”信仰心の強さ”にあります。
何しろ神様の命令とあらば、
- 75年間も住み続けた愛する故郷を手放す
- ようやく生まれた最愛の息子イサクさえもささげようとする
というハードな行動すら惜しまないのですから。
「1時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。(中略)4アブラムは主が言われたようにいで立った。」
(創世記12章1~4節)
そして、このアブラハムの姿勢こそ”
それがよく表れているのは次の聖書箇所です。
「アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた。」
(創世記15章6節)
ここに書かれている”義”というのは、神様の前に正しいと認められたということです。
つまり、アブラハムの信仰の強さは神様のお墨付きなんですね!

アブラハム最大の失敗とは!?

さて、ここまで見てくるとアブラハムが完璧な人間なように思えますが、そうではありません。
実は、アブラハムはその生涯で大きな失敗を何度か犯しているのです。
これは、アブラハムたちが神様から示された”カナンの地”に向かっているときのこと。
大きな飢饉(ききん)が起こったため、一旦エジプトに滞在(たいざい)することになりました。
しかし、その時にアブラハムに大きな不安と恐怖がやってきました。
それは、サラが自分の妻だと分かるとサラを奪うために自分が殺されてしまうのではないかという恐れです。
なぜなら、サラは美人だったからです。
当時、妻は夫の所有物でしたから夫を始末して妻を奪うということも普通に有りえた時代。
そこで、アブラハムは妻のサラにこう言いました。

そうすれば、私の命は助かるだろう。
「エジプトにはいろうとして、そこに近づいたとき、彼は妻サライに言った、「わたしはあなたが美しい女であるのを知っています。 12それでエジプトびとがあなたを見る時、これは彼の妻であると言ってわたしを殺し、あなたを生かしておくでしょう。 13どうかあなたは、わたしの妹だと言ってください。そうすればわたしはあなたのおかげで無事であり、わたしの命はあなたによって助かるでしょう」。」
(創世記12章11~13節)
今聞くと特殊性癖に目覚めたのかと間違われそうですが、これはアブラハムの不信仰からきたものでした。
だって、神様を信頼していたらそんな恐怖に襲われるはずはありません。
この後、サラはエジプトの王様に気に入られ、側室(本妻以外の奥さん)として迎え入れられることになります。
でも、これってまずくないですか?
なぜなら、これは妻のサラに姦淫(不倫や浮気)の罪を着せることになるからです。
本当は、アブラハムという夫がいるわけですから。
しかし、ここで神様の助けが入ります。
神様はエジプトに災いを起こすことで、王様にサラはアブラハムの妻だという事実を知らされたのです。
こうして、アブラハムは何とか最悪の罪を免(まぬが)れて一安心。
。。かと思いきや、実はアブラハムこれと同じ失敗をもう一度繰り返します。
「彼がゲラルにとどまっていた時、 2アブラハムは妻サラのことを、「これはわたしの妹です」と言ったので、ゲラルの王アビメレクは、人をつかわしてサラを召し入れた。」
(創世記20章1、2節)

アブラハムはこの後、ゲラルという地の王様にも同じ嘘を付いたのです。
こちらも神様によって助けられますが、偉大な預言者アブラハムといえど完璧ではないということが分かるエピソードですね。
アブラハムの元々の名前は”アブラム”だった!?

今でこそアブラハムという名前で知られていますが、実は彼の元々の名前は”アブラム”でした。
ではなぜ名前が変わったのかというと、神様が新たに付けられたからです。
「アブラムは、ひれ伏した。神はまた彼に言われた、 4「わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは多くの国民の父となるであろう。 5あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の父とするからである。」
(創世記17章3~5節)
アブラハムという名前には“多くの国民(たみ)の父”という意味があり、
神様が子孫がもっと繁栄するようにという願いを込めて名づけられたんですね!

ちなみに、奥さんも元の”サライ”という名前から“サラ”(”王妃”という意味)という名前に改名されています。
「神はまたアブラハムに言われた、「あなたの妻サライは、もはや名をサライといわず、名をサラと言いなさい。」
(創世記17章15節)
まとめ:アブラハムはイスラエル人(ユダヤ人)の始祖で偉大な信仰者!

アブラハムはイスラエル人(ユダヤ人)の始祖であり、”信仰の父”です。
実際、アブラハムの後、神様の約束どおり子孫が増え広がっていくことになります。
この後、聖書の歴史はアブラハムの子孫を中心に進んでいくのです。
その中には、イエスキリストもいますね。
だから僕はアブラハムをこう呼びましょう。
聖書界のビッグダディと。(異名を増やすな)
キートンでした。



👇参考文献