ジーザス、エブリワン!キートンです。
今回は、聖書にも何度か登場する“天使”についてご紹介します。
天使と言えば、アニメや小説などにも登場する、私たち人間にとってもおなじみの存在。
しかし、その割には、私たちはあまりにも彼らについて何も知らないのではないでしょうか?
そこで、今回は、キリスト教の観点から見た天使についてご紹介したいと思います。
【天使紹介①】
“熾天使(セラフィム)”
➡全天使の中で、最上位にいる天使!👼
一説では、神への愛と情熱で体が燃えているから、この名前が付いたと言われているよ!
熾天使には3対6枚の翼があり、その内2つは顔をもう2つは足を覆っているだとか。
ちょっと怖いね!💡https://t.co/rXiWAz3BOk pic.twitter.com/hWHmBw93vE
— キートン@クリスチャンブロガー (@keaton1992) March 25, 2020
この記事では、
- キリスト教における”天使”とは?
- 宗派ごとの天使の扱い
- 聖書の天使登場シーン
などをご紹介します!

Contents
“天使”とは?

天使は、聖書に登場する、神の使いです。
“御使い”などと呼ばれることもあります。
聖書の中では主に、
有名な天使としては、ガブリエルやミカエルなどがいます。


主な天使の種類
では、キリスト教の主な天使をご紹介しましょう!
ガブリエル

キリスト教を代表する天使の1人。
- イエスの誕生をマリアに伝える
- 洗礼者ヨハネの誕生をザカリアに伝える
などメッセンジャー的な役割で登場することが多いです。
聖書の正典にはっきりと名前が書かれており、自らを”神のみまえに立つ”と語っているなど、
天使の中でも別格の存在だと言えます。

ミカエル

ガブリエルと並んで、キリスト教を代表する天使。
その役職は“大天使長“であり、甲冑や剣を身につけた戦士のような姿で描かれることが多いです。
実際、新約聖書の”ヨハネの黙示録”には、ミカエルが龍(サタン)を倒している描写が出てきます。(後述)
ミカエルも、他の天使たちとは一線画す、別格な天使と言えるでしょう。

ラファエル

旧約聖書外典の”トビト記”に登場する天使。
カトリックでは、ガブリエルとミカエルを含めて“三大天使”とされていますね。
“トビト記”では人間の姿で現れ、目が見えなかったトビトの目を癒します。
ラファエルはヘブライ語で「神は癒される」という意味であり、伝統的に“癒しを司(つかさど)る天使”だとされていますね。
ちなみに、新約聖書にラファエルの名前は登場しませんが、以下の聖書箇所の天使はラファエルのことだと言われています。
「それは、時々、主の御使がこの池に降りてきて水を動かすことがあるが、水が動いた時まっ先にはいる者は、どんな病気にかかっていても、いやされたからである。」
(ヨハネによる福音書5章4節)

ウリエル

外典の”エチオピア語エノク書”や”第四エズラ書”、”ペトロの黙示録”に登場する天使。
外典によると、
- エノクという人物を天に引き上げる
- ノアに洪水が起こることを知らせた
- 預言者のエズラが見た幻視の説明をする
などの行為をしたんだとか。
また、”ペトロの黙示録”では、罪人たちに裁きを下す“懺悔(ざんげ)の天使”として描かれています。


宗派ごとの天使の扱い

天使と一言に言っても、キリスト教の宗派によってその扱いは様々です。
それぞれ見てみましょう。

カトリック
カトリックでは、
◎カトリックの3大天使
- ミカエル
- ガブリエル
- ラファエル
を3大天使として特に
そのせいか、この3人の天使以外には、

正教会
正教会の聖伝によると、大天使は1000人(!)いると言われていますが、中でも
ミカエルとガブリエルの2大天使を中心とした“7大
そのリストは以下の通り。
◎正教会の7大天使
- ミカエル
- ガブリエル
- ラファエル
- ウリエル
- セラフィエル
- イェグディエル
- バラキエル

ちなみに、これはカトリックもそうですが、正教会でも大天使(ミカエル中心)のための祝祭日というものがあるそうですよ。

プロテスタント
プロテスタントは、崇拝するのは唯一神のみという考えなので、
また、聖書の外典にしか書かれていない、
というか、プロテスタントが認めているのは、
ミカエル - ガブリエル
くらいではないでしょうか。
プロテスタントには、聖書を重視する”聖書のみ”という考え方がありますからね。
ちなみに、ガブリエルは大天使ではなく、天使という扱いになっています。

天使の聖書の主な登場シーン
それでは、具体的な天使の登場シーンを見ていきましょう!
ガブリエルが、”洗礼者ヨハネ”の誕生を告げるシーン

「そこで御使が彼に言った、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。
(中略)
御使が答えて言った、「わたしは神のみまえに立つガブリエルであって、この喜ばしい知らせをあなたに語り伝えるために、つかわされたものである。」
(ルカによる福音書1章13節〜19節)
これは、ガブリエルがザカリアの前に現れるシーンです。
ガブリエルは、ザカリアに、
そのせいで、ザカリアは、
しかし、エリサベトから無事に洗礼者ヨハネが生まれると、ザカリアは話せるようになりました。

ガブリエルが、”イエス・キリスト”の誕生を告げるシーン(”受胎告知”)

「六か月目に、御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガリラヤの町の一処女のもとにきた。
(中略)
すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。 31見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。」
(ルカによる福音書1章26節〜31節)
こちらは、ガブリエルがマリアに、”イエス・
“受胎告知”と呼ばれ、天使と言えばこれ!
最初は戸惑ったマリアですが、

ザカリアのシーンと同じく、ガブリエルはメッセンジャーの役割を果たしていますね。

ミカエル軍VSサタン軍

「さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、 8勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。」
(ヨハネの黙示録12章7、8節)
これは、天使を率いたミカエルがサタン軍に戦いを挑み、見事に
ここでいう”龍”というのが、サタンのことですね。
ヨハネの黙示録は将来の予言が書かれている書物。
つまり、これはこの世界でいずれ実際に起こる出来事なのです!
ミカエルの甲冑をまとった戦士のようなイメージは、


人間にはみんな”守護天使”がついている!?

カトリックや正教会などの宗派には、“守護天使”という概念があります。
これは、人間を守るために神様が人間1人1人に天使をつけているという考え方のことです。
また、守護天使には人間が悪を行わないように導くという役割もあります。
まさに天使と悪魔の天使サイドというイメージですね!
カトリックが守護天使という概念の根拠としているのは、以下の聖書箇所です。
「災はあなたに臨まず、悩みはあなたの天幕に近づくことはない。 11これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道であなたを守らせられるからである。」
(詩編91編10、11節)

ちなみに、プロテスタントには守護天使という概念はありません。
天使には性別がない!?

皆さんは、普段、どういう時に“天使”という言葉を使うでしょうか?
可愛い子供に対しても使いますが、多くの場合、

とか

みたいな感じで、
しかし、実は天使には性別はありません。
聖書には、こう書かれています。
「復活の時には、彼らはめとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。」
(マタイによる福音書 22:30)
では、なぜ天使に性別がないのかというと、
天使は、死んで数が減ることもないですからね。
ちなみに、可愛い赤ちゃん姿の天使が絵画で描かれたりしますが、
実際は、そんな描写は聖書にはありません。


サタンは元々天使”ルシファー”だった!?

これはあくまでも伝承ですが、悪のボスであるサタンは、
しかも、かつては、天使の中でもとりわけ美しく、
それなのに、突如神に反旗(はんき)を翻(ひるがえ)し、
でも、結局天使たちに負けてしまい、
ちなみに、ルシファーはミカエルと双子だったのではないかという説もあります。
⬇️サタンについては、こちらの記事をどうぞ。

まとめ:天使は聖書の重要なシーンで登場する!

いかがでしたか?
天使と一言に言っても、宗派によっても様々な種類がいるんですね!
いやー、中々ややこしい。。
その意味で、
ああ、
プロテスタントで良かった。(このタイミングで)
ではまた!
