キリスト教用語集

【徹底解説】”正教会”とは?その8の特徴をクリスチャンがご紹介!

ジーザスエブリワン!キートンです。

キリスト教三大宗派の1つである、正教会ってどんな特徴があるの?

詳しく教えて!

こういった疑問にお答えします。

 

今回は、キリスト教三大宗派の1つ、正教会”についてご紹介したいと思います。

恐らく、カトリックプロテスタントと比べても、皆さんにとってあまりなじみのない宗派でしょう。

 

それにほら、何か名前の響きからしても難しそうじゃないですか。

漢字だし。

 

でも、正教会は独特の世界観があって知れば知るほど面白いですよ!

この記事では、クリスチャンの僕が、

  • 正教会とは
  • 正教会の歴史
  • 正教会の特徴

などについて語ってまいります!

 

他の主な宗派については、【解説】キリスト教にはどんな宗派がある?3つの主な宗派をまとめてみたをどうぞ

“正教会”とは?

正教会は、”正統派の教会(Orthodox Church)”の邦訳であり、

  • ローマ・カトリック
  • プロテスタント

と並んでキリスト教の三大宗派の1つです。

世界に2億人以上の信徒がいると言われており、そのうち半分近くをロシア人が占めています。

 

一方で、日本の正教会人口はわずか1万人ほどしかいません。

当時存在した異端な教会に対して、

自分たちこそ正統な教会なのだ!他の異端教会とは違う!!

という主張を込めて、正教会という名前になりました。

 

ローマ・カトリックと並んで、現存最古の教会ですね。

また、ギリシア正教、東方正教会の他にも、

  • ビザンツ教会
  • 正統カトリック教会
  • 東方教会

など様々な呼び方があるのが特徴です。

 

ただし、ギリシア正教のギリシアは、国のギリシャとは別物ですよ!

キートン
キートン
ちなみに、日本では”日本ハリストス正教会”と呼ばれます!

“正教会”の歴史

正教会では、イエス・キリストのことをイイスス・ハリストスと呼びます。

これは、イエス・キリストの中世ギリシャ語、あるいはロシア語読みです。

 

教会というのは、このイエスの弟子たちによって誕生するわけですが、

その弟子たちの信仰や教えを正統に受け継いでいる!

と主張するのがこの正教会なのです。

 

正教会が初めて誕生したのは、およそ1世紀頃と言われています。

元々はカトリック教会も正教会も1つの宗派であり、4世紀にはキリスト教はローマ帝国の国教となりました。

 

しかし、少しずつ考え方の違いが浮き彫りになっていき、

1054年に、ローマとコンスタンティノープルをそれぞれ中心として、キリスト教は東西に分かれてしまいます。

悲しい分裂。。

 

その結果、

  • ローマ        ➡カトリック
  • コンスタンティノープル➡正教会

という感じでそれぞれ発展していきます。

カトリックが”西方教会”、正教会が”東方教会”と呼ばれるのはこのためなんですね!

“正教会”の8の特徴

それでは、正教会の特徴を見ていきましょう!

◎正教会の8の特徴

  1. 伝統を重視する
  2. マリア・聖人信仰がある
  3. 教会の中にイコンがある
  4. 7つの機密(サクラメント)がある
  5. 組織体制は監督制
  6. 美しく厳かな奉神礼(礼拝)がある
  7. 神父がいる
  8. 十字を切る

①伝統を重視する

正教会は、イエスの使徒たちの時代から続く教会の伝統を、なるべく忠実に守り続けようとする傾向があります。

それが、様々な儀式や教えに反映されているんですね。

 

何しろ、その歴史の長さはおよそ2000年ほど。

教会の内部を見れば、その圧倒的な伝統の重みに圧倒されます。

 

☟こんな感じ。

実際に見てみたいにゃ~。

 

カトリックともまた違う、重厚感がありますね。

あの厳(おごそ)かな空間は、正教会ならではのものではないでしょうか!

 

それに比べてプロテスタントの教会は地味。。ってやかましいわ!!(被害妄想)

②マリア・聖人信仰がある

正教会にも、カトリックと同じくマリアや聖人に対する信仰があります。

ただし、マリアへの信仰に関してはいくつかの違いがあり、

  • マリアを聖母ではなく、”生神女(しょうしんじょ)”と呼ぶ
  • マリアが原罪を持たずに生まれてきたことを否定
  • マリアが亡くなる際に、昇天したことも否定

などの考え方を持っています。

 

でも、完全に考え方が違うよりも、考え方が似てるけどちょっと違うのって、1番ケンカになりそうなパターンですよね。

大丈夫かな、カトリックと正教会。。?(謎の心配)

 

ちなみに、プロテスタントにはこうしたマリア・聖人信仰はなく、むしろ否定的です。

信仰するのはイエスキリストのみ。。

③教会の中にイコンがある

正教会では、“イコン”と呼ばれる聖画像を拝むのが特徴的で、イコンには、イエスや聖人、聖書の記述などが描かれています。

日本正教会では、”聖像”と訳されていますね。

あー!イコンって、あのお酒とか飲んだ後に、飲むやつか!

はい、それはウコンですね。(くだらない)

 

イコンは、ローマ帝国で迫害されていた時代、礼拝所であるカタコンベの壁に絵を描いたのが起源だと言われています。

正教会の信徒たちは聖堂や家庭を問わず、このイコンの前でお祈りをする習慣があるのです。

 

ただし、イコンはあくまでも平面画で、マリア像といった立体的な像は教会にないのがカトリックと違うところですね。

ただ、このイコンについては、過去に”イコンは偶像なのでないか”論争が何度も繰り広げらたようですね。

他にも、正教会の内部には、他の宗派にはない独特の内装が多くあり、例えば、

  • イコノスタシス(聖障)➡︎仕切り。イエスキリストやマリアが描かれていたりする。
  • 至聖所        ➡︎聖職者や奉仕者しか入れない場所。
  • 聖所         ➡︎一般信者のための場所。

などがあります。

 

教会内に一般信者が入れない場所があるって、すごくないですか?

まあ、僕が正教会の信者だったら、気になって2秒で侵入するでしょうけどね。

こらこら。。!

④7つの機密(ミスティリオン)がある

正教会には、“機密(ミスティリオン)”と呼ばれる7つの儀式があります。

これは、カトリックでいう”秘跡”、プロテスタントでいう”礼典”のことで、目に見える形で受けられる、神様の恵みのことですね。

 

7つの機密は、以下の通りです。

◎正教会の7つの機密(ミスティリオン)

  1. 洗礼      ➡︎キリスト教入信の儀式。
  2. 傅膏(ふこう) ➡︎洗礼後に行われる聖膏(せいこう)を塗る儀式。カトリックでいう”堅信”。
  3. 聖体      ➡︎パンとぶどう酒を食する儀式。プロテスタントでいう”聖餐”。
  4. 痛悔(つうかい)➡︎神との和解の儀式。カトリックでいう”ゆるし”。
  5. 神品(しんぴん)➡︎主教や司祭などの聖職者を任命する儀式。カトリックでいう”叙階”。
  6. 婚配(こんぱい)➡︎正教会の信者同士が結婚する際に行われる儀式。カトリックでいう”婚姻の秘跡”。
  7. 聖傅(せいふ) ➡︎病人の癒しのために聖なる油を塗ってお祈りをする儀式。カトリックでいう”病者の塗油”。

何やら難しい言葉が並んでいますが、こうして見るとカトリックと似た儀式も多いですね。

 

ちなみに、正教会は“幼児洗礼”も認めています。

サクラメントについては、“サクラメント”の意味とは?神の恵みを表す儀式!?【宗派ごとの比較表付き】をどうぞ

⑤組織体制は監督制

カトリックは聖職位階制度を採用していますが、

正教会は、独立した教会がそれぞれ運営するスタイル(監督制)を採用しています。

 

その分、統制が厳しいカトリックよりは、自由がゆるされているという感じですね。

ただし、カトリックでいう教皇のように全体をまとめる首長はいませんが、かつてリーダー的な地位にあった、

  • コンスタンチノープル (イスタンブール)
  • アレクサンドリア
  • アンチオキア
  • エルサレム

という4つの総大主教区は、特別な地位にあります。

 

中でも、コンスタンティノープル総主教は、全正教会の代表的存在で、

“エキュメニカル総主教”と呼ばれ、実質のトップです。

また、正教会には、主に3つの階位が存在し、

  1. 主教➡︎複数の教会が集まる教区を管理。主教の中にも、総主教、大主教、府主教などがある。カトリックでいう司教
  2. 司祭➡︎説教や機密を行うことができる。いわゆる神父。
  3. 輔祭➡︎奉神礼で主教や司祭をサポート。カトリックでいう助祭。

という感じの構造になっています。

キートン
キートン
ちょっとややこしいですが、かなりまとまった組織体制があるのは間違いないですね!

⑥美しく厳かな奉神礼(礼拝)がある

正教会では、いわゆる礼拝のことを“奉神礼(ほうしんれい)”呼んで重要視し、その中で様々な儀式が行われます。

これがとても幻想的で、他の宗派とは全く雰囲気が違います。

 

例えば、

◎正教会の奉神礼(ほうしんれい)の特徴

  • お祈りや聖歌など全て無伴奏
  • 全員で立ったまま礼拝
  • ロウソクの光を多用する
  • 乳香(香料の原料としても使われる樹脂)を多用する

などの内容です。

かなり独特の世界観ですよね。

これらを見ても分かる通り、正教会の奉神礼は、視覚、聴覚、嗅覚など人間の五感に訴えかけるものが多いです。

 

なぜなら、正教会には、

“信仰とは理屈ではなく、より根源的な感性の部分で心に刻まれるもの”という考え方があるから。

 

同じキリスト教信者としては、1度試しに参加してみたいなー、なんて思ったりします!

ちなみに、他宗派のような椅子はないのが一般的で、お祈り中も基本的に立ったままです。

 

立ち食いそばならぬ、立ち食い(?)礼拝ですね。

⑦神父がいる

正教会にも、カトリックと同じく神父がいます。

正式な職名は、司祭ですね。

 

神父の主な仕事は以下の通りです。

◎神父の主な仕事

  • サクラメントを行う
  • 説教(メッセージ)を語る
  • 信徒たちをサポートする
  • 教会の管理や運営
  • 神学などについての勉強

ちなみに、プロテスタント教会には神父はおらず、牧師が代わりにいるので間違えないようにご注意を!

 

神父については、“神父”とは?仕事内容やなり方まで詳しくご紹介!【3分で分かる】をご参照ください。

⑧十字を切る

カトリックと同じく、正教会にも十字を切る習慣があり、“十字を描く”という表現がなされます。

そう、スポーツ選手なんかも時々やっているあれですね。

まあ、僕の所属しているプロテスタント教会には、こういう習慣はないですが。。

 

具体的には、三位一体の神様への信仰を象徴して、親指、人差し指、中指の3本を合わせて十字を描くのですが、

正教会はカトリックとは十字の切り方が真逆で、

  1. 右肩
  2. 左肩

という順番になっています。

 

十字を描くタイミングとしては、

  • お祈りの終わり
  • 聖堂への入退室時
  • イコンに口付けするとき
  • 聖書が読み上げられるとき

などの場面です。

結構な頻度だにゃ~。

まとめ:正教会の世界観は独特!

◎正教会の8の特徴

  1. 伝統を重視する
  2. マリア・聖人信仰がある
  3. 教会の中にイコンがある
  4. 7つの機密(サクラメント)がある
  5. 組織体制は監督制
  6. 美しく厳かな奉神礼(礼拝)がある
  7. 神父がいる
  8. 十字を切る

正教会オリジナルの専門用語も多いので、少し難しかったかと思いますが、いかがでしたか?

 

正教会は、キリスト教の他の宗派と比べても、かなり独特の世界観を持っていますね。

これは正教会が、初期の教会の伝統を守っていこうとした結果なのでしょう。

 

カトリックとも、似ているようで結構違う所も多いですよね!

まあ、だからこそ分裂してしまったんでしょうが。。

 

プロテスタントも、カトリックから分裂して生まれたし。。

キリスト教ってアメーバか!(どんなツッコミだ)

 

キートンでした。

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月間12万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

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