ども!キートンです。
今回は、キリスト教の3大宗派(カトリック、プロテスタント、正教会)の1つ、“ローマ・
カトリックという名前は聞いたことがあると思いますが、
イメージとしては、

あたりでしょうか?
まあ間違ってはいないですが、恐らくそういう断片的な情報しか持っていない人がほとんどでしょう。
ということで、僕が所属している“プロテスタント教会”とも比較しながらカトリック教会の特徴について見ていきたいと思います!

Contents
カトリック教会とは?

カトリック教会とは、全世界に12億人以上の信徒を持つ世界最大の宗教団体のことです。
カトリック信徒は、
その中心がローマにあるため、“ローマ教会”、”ローマ・
ちなみに、カトリックというのはギリシア語で”全般的・普遍的

後に登場するプロテスタントのことを”新教”、カトリックのことを“旧教”なんて呼んだりすることもあります。
カトリック教会の歴史

カトリック教会がいつ設立されたかは詳しくわかっていませんが、
1世紀頃に聖イグナティウスがカトリックという言葉を使い始めたのが起源だそうです。
これは特定の教会を指しての発言ではなく、
ただし、ローマ・カトリックと呼ばれるようになったのはルターによる宗教改革が行われて以降のことです。
これによって新しい宗派、”プロテスタント”が生まれてくるからですね。
ちなみに、日本にカトリックがやって来たのはみんな大好きフランシスコ・ザビエルさんが布教したのが最初です。

カトリック教会の13の特徴
それでは、
◎カトリック教会の特徴
- ”ミサ”が信仰生活の中心
- 教会がかなり豪華
- ヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂が総本山
- 長い伝統がある
- 聖書以外に7つの外典がある
- 7つの秘跡(サクラメント)を重視する
- 聖人信仰、マリア信仰がある
- 男女関係に厳しい
- 教皇を頂点としたピラミッド型体制
- 修道院や修道会組織がある
- 神父がいる
- 十字を切る
- 信仰や善行などによって救われる
①”ミサ”が信仰生活の中心

カトリックでは、毎週“ミサ”が行われています。
ミサというのはプロテスタントでいう”礼拝”のことですが、皆さんも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ミサ自体もすごく重要なのですが、中でもミサの終わりのほうに行われる“聖体”という儀式が最も重要です。
どれくらい重要かというと、プロテスタントでは多くても月1回程

聖体の儀式では、ぶどう酒とパンを食するのが特徴ですがこれは、
- パン ➡キリストの体
- ぶどう酒➡キリストの血
をそれぞれ表しているんですね。
ちなみに、パンで使われるのはホスチアと呼ばれる酵母なしのウエハースです。
⬇詳しくはこちらの記事をどうぞ!

②教会がかなり豪華

質素なプロテスタント教会に比べると、カトリックの教会はかなり豪華です。
一般的な教会のイメージは、
イエス・キリストの磔刑(十字架)像、聖母マリア像、
結婚式でもおなじみですね!
では、なんでカトリック教会がこんなに豪華なのかというと、
カトリックは教会を信仰のシンボルとして重視しているからです。

優先順位でいえば、
◎カトリックの優先順位
- 神様
- 教会
- 聖書
という感じ。
救いは教会を通して得られるという教えがあるくらい、教会は重視されているのです。
どちらかというと聖書重視のプロテスタントに比べて、教会が豪華になるのは自然なことなんですね。
まあ、そのせいでプロテスタント教会は地味だとか言われるんですけどね。
。。。やかましいわ!!プロテスタントはあえて質素にしてるんだい!!
教会は中身が大事なんだい!!

③ヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂が総本山

カトリック教会の総本山(中心)は、
カトリック教会のトップ、
実は僕は昔ここに行ったことがあるのですが、
それと、ヴァチカン市国が世界最小の国というのは、
行く前までは、

とか舐め腐っていた僕でしたが、
聖堂やら宮殿を通り抜けたら、そこで国が終わっていました。(
何しろ、東京ディズニーランドより小さいらしいですからね。
普通に1日で国中まわれちゃいますよ。もちろん、ファストパスとかなしで。
でも、国に入るときはちゃんと荷物検査とかありますからね。
④長い伝統がある

カトリックには、長い歴史と伝統があります。
何しろ、1世紀頃から始まっているのですから現在まで約2000年ほどの歴史があるわけです。
それは、貫禄のある教会やたくさんの儀式にも表れていますよね。
一般の方がカトリック教会に抱く堅苦しく古臭いイメージは、この伝統から来るものかもし
とは言え、最近のカトリックは今までの儀式内容を変えたり過去の過ちを認めたりなど、
神父の独身制度がなくなるかもしれないというニュースも最近ありましたし。
何でしょうかこの、パワーしか身に着けていなかったモンスターが高い知能まで身につけてしまったときのような最強感は。

これこそ、カトリックが長く続いている秘訣かもしれませんね!

⑤聖書以外に7つの外典がある

カトリックは、プロテスタントと比べると聖書の範囲が広いです。
なぜなら、正典である旧約・新約聖書以外にも、7つの第2聖典(外典)
ここには、使徒たちが伝えた言い伝えや伝承なども含まれています。
そのため、カトリックの聖書はプロテスタントの聖書より分厚いです。
まあ、正典だけでもハアハア言っているプロテスタントの僕からしたら、

って感じがしますが。。

⑥7つの秘跡(サクラメント)を重視する

カトリックには秘跡(サクラメント)という、
カトリックではこの秘跡を通して神様と出会い、救いを受けることができると考えられているんですね。
秘跡の数は宗派によっても異なりますが、カトリックは以下の7つ
◎カトリックの7つの秘跡(サクラメント)
- 洗礼 ➡︎キリスト教入信の儀式。
- 堅信 ➡︎クリスチャンとしての意思を表明し、
聖霊の恵みや力を受ける儀式。 - 聖体 ➡︎プロテスタントでいう聖餐(せいさん)。
ミサでパンとぶどう酒を食する儀式。 - ゆるし ➡︎洗礼以後に犯した罪のゆるしを与える儀式。かつては、
“告解”と呼ばれていた。 - 病者の塗油➡︎病人の癒しのために聖なる油を塗って、
お祈りをする儀式。 - 婚姻 ➡︎カトリックの信者同士が結婚する際に行われる儀式。
- 叙階 ➡︎聖職者を任命する儀式。
この中でも最も重要と言われているのが、“聖体”です。
先ほどもミサが重要というお話をしましたが、
この儀式で、イエス様が私たちの罪のために十字架に架かってくださったことを思い出し、感謝をささげます。
ちなみに、聖体の儀式はイエス・キリストとその弟子たちによる“最後の晩餐”が由来となっていますね。


⑦聖人信仰、マリア信仰がある

カトリックでは、イエス・キリストだけでなくそのお母さんのマリアや聖人たちに対する信仰もあります。
特にマリアに関しては”聖母”と呼ばれ、かつてはイエス・キリストと同じレベルで崇(あが)められていた時代もあったようです。
ちなみに、マリアを聖母と呼ぶのはカトリックだけで、
正教会では“生神女(しょうしんじょ)”、プロテスタントでは”イエスの母”と呼びます。
一方で聖人というのは例えば、イエス・キリスト12弟子などの聖書の人物はもちろん、
マザー・テレサやジャンヌ・
ただし、マリアや聖人への信仰は聖書には書かれていないので、


⑧男女関係に厳しい

カトリックには、男女に関する厳しいルールがたくさんあります。
例えば、
- 女性聖職者禁止(聖職者は独身男性のみ)
- 離婚禁止
- 人工妊娠中絶禁止
- 婚前交渉禁止
- 同性愛は認めない
など。
結構ガッチガチですね。。
カトリックのお堅ーいイメージは、
中でも、中絶は自殺と並んで最も重い罪とされており、
ちなみに、離婚して再婚するのは禁止ですが配偶者が亡くなって再婚するのはオッケーだそうです。


⑨教皇を頂点としたピラミッド型体制

プロテスタントは皆が平等が基本ですが、カトリックには聖職位階制度というものが存在します。
簡単に言えば地位による上下関係があるということで、具体的には以下のとおりです。
◎ローマ・カトリック教会の位階(偉い順)
- 教皇 ➡︎イエス・キリストの代理人と言われる、ローマ・
カトリック教会のトップ - 司教 ➡︎全世界で2500に分けられた教区を管理。司祭や長老以下の聖職者の叙階(聖職者の任命)を行える。
- 司祭 ➡︎教区内の教会を管理。いわゆる”神父”のことで、ミサや洗礼などを行える。
- 助祭 ➡︎司祭を援助。
- 副助祭➡︎助祭を補助。
他の役職はピンとこなくとも、ローマ教皇のことは皆さんもご存じなのではないでしょうか?
世界最小の国バチカン市国にいるカトリックのトップのことです。
ちなみに、現在の教皇は266代目のフランシスコですね。

って話ですよね。
こんなところからも、
教皇というとイメージが湧きづらいかもしれませんが、
ね、めっちゃ偉いでしょう?
では、なぜローマ教皇がこんなに偉いのかというと、
聖書にもこんな記述があります。
「わたしは、あなたに天国のかぎを授けよう。そして、あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるであろう。」
(マタイによる福音書 16:19)
これはイエス・キリストがペトロに語られた言葉であり、つまり天国の鍵は、
イエス・キリスト➡︎ペトロ➡︎ローマ教皇
という感じで受け継がれてきているということです。
プロテスタント教会がたくさんの宗派に分かれているのに対し、
カトリックという組織が1つにまとまっているのは、


⑩修道院や修道会組織がある

プロテスタントにはありませんが、カトリックには修道院や修道会組織というものがあります。
皆さんは、修道士(ブラザー)や修道女(シスター)
映画やドラマなどにもよく登場するので、皆さんもなじみがあるかもしれ
彼らは“俗世間から離れて神様に全てを捧げる生活を送る人たち”

仏教でいうと、”出家僧”にあたりますね。
ちなみに、修道会は修道院が属する組織や団体のことを指します。
⑪神父がいる

皆さんにもなじみの深い神父さんがいるのもカトリックの特徴。
結婚式で、

とかって唱えている、あの人ですね。
ただし、全ての宗派に神父がいるわけではなく、プロテスタントに神父はおらず代わりに牧師がいます。
キリスト教=神父みたいなイメージがあるので、
ちなみに、聖職位階制度のところでも書いていますが神父の正式な職名は“司祭”です。
☟詳しくはこちらをどうぞ

⑫十字を切る

皆さんは、海外映画の登場人物やサッカー選手などが手で十字を切っているシーンを見たことはありませんか?
これは、正教会やカトリック教会などで使われる信仰の表明動作です。
主に、礼拝堂に入る際やお祈りをする際に使われます。
カトリックの場合十字を切る順番は、
です。
ちなみに、プロテスタント教会では一部の教会を除いてほぼ使われません。
十字、時々無性に切ってみたくなるときがあるんですけどね。。
だって、これぞクリスチャンって感じでかっこいいじゃないですか!(発想が安易)

⑬信仰や善行などによって救われる

プロテスタントはイエスキリストへの信仰さえあれば救われると唱えますが、
カトリックは信仰に加えて善行(寄付やボランティア)やサクラメントも救いの条件としています。
特に、サクラメントの”洗礼”の儀式は救われるためには必須です。
ただし、殉教(神様のために命を落とすこと)をした信徒については洗礼を受けていなくても救われると唱えます。
これを“血の洗礼”をいいます。

このように善行によって救われるという考えに異を唱えたのが、プロテスタントを開いたルターだったんですね。

カトリック教会はたくさんある!?

カトリック教会といえば、一般的にはこのローマ・
例えば、
- 復古カトリック教会
- リベラル・カトリック教会
- ポーランド・カトリック教会
- フィリピン独立教会
などなど、他にも数多くあるのです。
とは言え、これらは全てローマ・
まあ基本的には、単にカトリック教会という場合には、
ローマ・
カトリック教会はプロテスタント教会から批判されがち!?

カトリックは、
例えば、
- 聖職位階制度という上下関係を作っていること
- 秘跡(サクラメント)を行っていること
- マリアや聖人の崇拝を行っていること
- 伝統を重視していること
などです。
これらのことは、聖書には書かれていないですからね。
聖書を重んじるプロテスタントからすれば、あり得ないことなんでしょう。
これに対して、カトリック側は、

と反論しているようですが、受け入れられてはいないようです。
んー、まあ確かにこれはちょっと苦しい気もしますね。。
まとめ:ローマ・カトリック教会は世界最大の宗派!

◎カトリック教会の特徴
- ”ミサ”が信仰生活の中心
- 教会がかなり豪華
- ヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂が総本山
- 長い伝統がある
- 聖書以外に7つの外典がある
- 7つの秘跡(サクラメント)を重視する
- 聖人信仰、マリア信仰がある
- 男女関係に厳しい
- 教皇を頂点としたピラミッド型体制
- 修道院や修道会組織がある
- 神父がいる
- 十字を切る
- 信仰や善行などによって救われる
いかがでしたか?
かなりの文量になってしまいましたが、
世界最大の信徒数を誇る宗派のことを、
気になった方は、
そして、ミサに出て、そのまま洗礼を受けちゃいましょう。(
ではまた!

「司教」が一つの国に1人か2人しかいない、という情報は誤りです。教区の長が司教と呼ばれますが、日本には教区が16ありますので、司教は日本国内に16人存在します。
ranさん、コメントありがとうございます!
失礼しました、司教の情報については修正・削除いたしました。
ご指摘ありがとうございます!