ジーザス、エブリワン!キートンです。
皆さんは、牧師という役職を知っていますか?
神父と比べたら知名度は低いかもしれませんが、プロテスタントの僕からしたら牧師のほうがなじみがあります。
そこで、この記事ではプロテスタント歴28年の僕が牧師がどのような役職なのかをご紹介したいと思います!
他にも、
- 牧師になるには?
- 神父との違いは?
- 収入はどこから得てるの?
といった疑問にお答えしますね!
※ただし、具体的な仕事内容は教会によっても異なりますので、あくまでも参考程度にお願いします。

Contents
牧師とは?

牧師とは、キリスト教のプロテスタントにおける教職者のことです。
簡単に言うと、教会の先生のような存在ですね。
実際、職の名前は牧師ですが、周りからは先生という呼ばれ方をします。
また、牧師は1教会に1人とは限らず、僕の通っている教会にも3人の牧師先生がいらっしゃいますね。
ちなみに、牧師という言葉はイエスキリストがご自身を”羊を飼う牧者”とたとえられたことが由来となっています。


牧師ってどんな仕事をするの?
牧師さんの仕事内容は、プロテスタントの教派によっても異なりますが主に以下の通りです。
◎牧師の主な仕事
- サクラメント(洗礼式、聖餐式)を行う
- 説教(メッセージ)を語る
- 信徒たちをサポートする
- 教会の管理や運営
- 神学などについての勉強
それぞれ詳しく見ていきましょう!
サクラメント(洗礼式、聖餐式)を行う

サクラメントを行うのは基本的には牧師の仕事。
サクラメントというのは、神様からの恵みを目に見える形で表す儀式のことです。
プロテスタントの場合は、洗礼式と聖餐(せいさん)式の2つしかありませんがどちらも大切な儀式。
簡単に説明すると、洗礼式はキリスト入信の儀式で、聖餐式はイエスキリストが十字架にかかってくださったことを思い出す儀式ですね。
つまり、牧師さんは信徒を水に沈めたり、
パンやぶどう酒を信徒に食べさせるのがお仕事なのです!!

ただし、プロテスタントではカトリックとは違い、一般の信徒がサクラメントを行うことも可能と言えば可能です。
なぜなら、プロテスタントでは“万人祭司”という考え方があり、牧師も他の信徒と同じ立場だから。
とは言え、何らかの事情がない限りは牧師さんがサクラメントを行うのが普通ですね。

説教(メッセージ)を語る

牧師さんと聞いて一番最初に思い浮かべる仕事は、恐らくこの説教(メッセージ)なのではないでしょうか。

皆さんは信じますか??
という感じのあれです。
教会では毎週礼拝の時間がありますが、その中に礼拝のメインともいえるこの説教の時間があります。
うちの教会では大体1時間くらいでしょうか。
説教の回数は教会によっても異なりますが、うちの教会では現在午前と午後の2回行われています。
この説教を聞くことで、信徒たちは神様からのメッセージを受け取って1週間を生き生きと歩みだすことができるのです!
野田牧師先生(僕が通っている教会の牧師さんの名前)、いつも素晴らしい説教ありがとうございます!
でも、ここだけの話、毎週説教を作るのは結構骨の折れる作業なんだとか。。(野田牧師談)


信徒たちをサポートする

教会にいる信徒たちを献身的にサポートするのも牧師さんの大切な仕事。
例えば、
- 朝の祈祷会に参加してお祈り課題を聞く
- 共に聖書を読んで分かち合いをする
- 信徒の相談を聞く
- 信徒の家に訪問して交わりをする
などなど積極的に信徒とコミュニケーションをとって、信仰的なお世話をするのです。
中には教会生活につまづき、信仰が弱まって教会から離れてしまう人もいます。
ですから、そうならないために牧師が信徒を励まし支えてあげるのです。
もちろん、牧師だけですべてのメンバーをサポートするのはきついですから、他のリーダーたちもお手伝いしたりしますけどね。
先ほども述べましたが、牧師は“羊を飼う牧者”が由来の言葉。
迷える子羊である信徒を、牧者である牧師はしっかりと導いてあげる必要があるんですね!
ちなみに、信徒とは言いましたが教会は誰でも自由に入れるので、未信者がふらっと教会にやって来た時も温かく迎えます。
だから、皆も気軽に教会来ていいんだよ?ん??(圧力)

教会の管理や運営

教会のホームページを運営したり、戸締りをしたりといった教会の管理や運営も基本的に牧師に任されています。
教会全体の責任者みたいなものですからね。
まあ、そろそろ僕のブログが教会のホームページになってしまう可能性もありますがね。。ふふふ。。(謎の野心)
神学などについての勉強

牧師さんは牧師になるまでに、既に神学校などで聖書などについて学んでいるはずですが、そこで勉強が終わるわけではありません。
無事に牧師になった後も勉強は続くのです。
というより、毎週のように教会で説教をしようとすると勉強せざるを得ないですよね。
それに、聖書や神学について学び続けないと説教にもいつか限界が来るでしょう。

牧師は神様ではなく、あくまでも人間です。
多くの人に神の教えを語る者として常に学び続ける謙虚さが必要ということですね!
ちなみに、我が教会の野田牧師先生の部屋にはジャンルを問わず大量の本があり、いつも様々な勉強をされています。
本人曰く読んでない本も結構あるとのことですが。。(小声)
また、日頃テレビなどからも情報を得て、説教の間に挟む話のネタに活かしたりされています。
この姿勢には頭が下がりますね!

神父との違いは?

よく間違われる牧師と神父ですが、実は呼び方以外にもいくつかの違いがあります。
例えば、以下の通りです。
◎牧師と神父の違い
- 牧師はプロテスタント、神父はカトリックや正教会
- 牧師は職名、神父は呼び名
- 牧師は他の信徒と同じ立場(教職者)、神父は上の立場(聖職者)
- 牧師は結婚できる、神父は結婚できない
- 牧師は男女どちらでも可、神父は男性のみ
- 牧師は服装の決まりなし、神父には服装の決まりあり
これらを見ても何となく分ると思いますが、牧師よりも神父のほうが規則が厳しいです。
まあこれは、カトリックとプロテスタントの考え方の違いからくるものですね。
迷ったらとりあえず、神父はかたい、牧師はゆるいと覚えておきましょう!


牧師になるには?
さあ、ここまで読んだ方で、

頼む!!頼むから今すぐおいらを牧師にしてくんろ!!!
という奇天烈な方もいるかもしれないので、実際に牧師になるためにはどうしたらいいのかをご紹介したいと思います。
牧師のなり方は宗派や教会によっても異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
◎牧師になるための手順
- 神様からの召命(しょうめい)を受ける
- 所属教派が認定した神学校で学ぶ
- 伝道師としてしばらく活動
- 按手礼(あんしゅれい)にて牧師に任命
①神様からの召命(しょうめい)を受ける

まず、牧師になるためのスタートは神様からの召命を受ける必要があります。
ここでは召命という難しい言葉を使っていますが、要するに神様から、

と呼びかけられることです。
この召命のタイミングがいつ来るかは神様にしか分かりません。
礼拝中かもしれないし、お祈りをしているときかもしれないし、トイレ中かもしれません。(それはちょっと嫌だ)
ですから、自分は牧師になるなんて考えてもいない場合でも、突然神様からの導きを受ける可能性もあるのです。
実際、社会人として働いていたのにある日突然夢の中で神様に語りかけられたという牧師さんもおられます。
そして、神様からの召命を受け入れれば無事にあなたの牧師人生は幕を開けます!
②所属教派が認定した神学校で学ぶ

召命を受け入れたら、自分が所属している教派が認めている神学校や大学の神学部で勉強をする必要があります。
そりゃあ、全くキリスト教について知らない人が牧師になったら教会がめちゃくちゃになりますからね!
ただし、神学校に入るのにも洗礼を受けてから1年~3年以上経っている、
高卒以上あるいは大卒以上、所属教区の牧師から推薦を受けているなどといった条件があります。
牧師の場合、神学校は4年制が一般的なようです。
学ぶ科目も聖書に関する語学(ギリシャ語やヘブライ語)や歴史(イスラエル史、教会史など)、聖書解釈など幅広いですね。


③伝道師としてしばらく活動

中には神学校を卒業した時点で牧師になれる宗派もありますが、基本的にはすぐに牧師になれるわけではありません。
その後、キリスト教のことを伝える伝道師としてしばらく活動をします。
伝道師はまだ正式な牧師になっていない状態の役職です。
そして、主任牧師がいる教会の副牧師的な立ち位置で経験を積みます。
んーー、牧師になるのにも中々時間がかかりますね!

④按手礼(あんしゅれい)にて牧師に任命

(※画像はイメージです)
さて、伝道師としての活動を経て牧師になれると判断された場合は、ようやく牧師になることができます!
そして、牧師になるための正式な儀式である“按手礼(あんしゅれい)”を受けることになります。
これはお祈りをして頭に手を置くことで、信徒を重要な職に就かせる儀式のこと。
カトリックでは”叙階式”、正教会では”神品”なんて言いますね。
按手礼を受けたら、おめでとうございます!
あなたは無事に牧師になることができました!


牧師ってどこから収入を得てるの?

僕は子供のころずっと疑問に感じていたことがありました。
それは、

というものです。
でも、当時は子供心に何だか聞いてはいけないようなことのような気がして、周りに聞くことができませんでした。
だって、神聖なる教会でそんな話をするなんて嫌らしくないですか!?
もしかしたら、この記事を見ている方にもそんな方がいるかもしれないのでここで回答しておきます!
牧師さんの収入は教会メンバーが捧げた献金から出されます。
。。。こんなことを言うとすぐに

やっぱりキリスト教は信徒から金を巻き上げる宗教なんだな!!
と過敏に反応する方がいますが、ちょっと落ち着いてください。
牧師さんは別に、

さっさとこの俺のために献金を捧げやがれい!!神のご加護が欲しければな!!
といって強制的に教会員からお金をむしり取っているわけではありません。(悪魔か)
献金はそもそも強制ではなく、教会員が感謝を込めて神様に自発的にお捧げするものなのです。
そこのところ誤解なきよう!
ただ、教会にもよりますが、基本的に牧師の収入は一般的なサラリーマンと比べてもかなり低め。
ですから、牧師の傍らアルバイトなどで生計を立てている牧師さんも少なくありません。
半端な覚悟で牧師になってはいけないんですね!

まとめ:牧師になるにはそれなりの覚悟が必要!

いかかでしたか?
思ったよりも牧師になるのは大変だと感じたのではないでしょうか。
でもそれこそが、神様に自分の人生を捧げるということです。
そして、神様に人生を捧げれば神様も大きな祝福を与えてくださいます。
もし牧師になりたいという思いが与えられたら、ぜひ受け入れて欲しいと思います!
でも、もし80歳くらいで神様から牧師になれって言われたらさすがに文句を言ってもいいかもしれません!
少なくとも僕は無理です!!逃げます!
ではまた!
