ジーザス、エブリワン!キートンです。
キリスト教の宗派によっても内容が違うの?
こういった疑問にお答えします。
今回は、キリスト教用語“サクラメント”をご紹介します。
キリスト教にとっては重要なものですが、
というか、生まれた時から教会行っている僕でも、
でも、重要なのは間違いありません!
そこでこの記事では、信仰歴28年のクリスチャンである僕が、
- “サクラメント”とは?
- 宗派別に見るサクラメント【比較表あり】
などについて分かりやす〜
目次
“サクラメント”とは?
サクラメントとは、
基本的にはどれも儀式という形をとっており、
なんかが
ただし、宗派によってサクラメントの数も呼び方もバラバラです。(後述)
また、同じ意味合いのサクラメントでも微妙に儀式内容が違ったりします。
ちなみに、サクラメントという言葉は聖書には出てきません。
宗派別に見るサクラメント【比較表あり】
それでは、キリスト教の宗派ごとにサクラメントを見てみましょう。
ざっと宗派ごとのサクラメント比較表を作ってみると、こんな感じ!
ローマ・カトリック “秘跡(ひせき)” |
プロテスタント “礼典(れいてん)” |
正教会 “機密(きみつ)” |
儀式の内容 |
洗礼 | 洗礼 | 洗礼 | キリスト教入信の儀式 |
聖体 | 聖餐(せいさん) | 聖餐 | パンとぶどう酒を食する儀式 |
堅信(けんしん) | 傅膏(ふこう) | 洗礼の後に聖霊の恵みや力を受ける儀式 | |
ゆるしの秘跡 | 痛悔(つうかい) | 神との和解の儀式 | |
叙階(じょかい) | 神品(しんぴん) | 主教や司祭などの聖職者を任命する儀式 | |
婚姻(結婚)の秘跡 | 婚配(こんぱい) | 信徒同士の結婚の際に行われる儀式 | |
病者の塗油(びょうしゃのとゆ) | 聖傅(せいふ) | 病人の癒しのために聖なる油を塗る儀式 |
横に並んでいるのは、名前は違いますが同じ意味合いの儀式です。(細かい違いはありますが)
それぞれ詳しく見ていきましょう!
キリスト教の主な宗派については、【解説】キリスト教の主な宗派は?3つをわかりやすくまとめてみたをどうぞ
ローマ・カトリック
カトリックではサクラメントを“秘跡(ひせき)”と呼び、その数は全部で7つあります。
◎カトリックの7つの秘跡(サクラメント)
- 洗礼 ➡︎キリスト教入信の儀式。
- 堅信 ➡︎洗礼後に聖霊の恵みや力を受ける儀式。
- 聖体 ➡︎ミサでパンとぶどう酒を食する儀式。プロテスタントでいう”聖餐(せいさん)”。
- ゆるしの秘跡➡︎洗礼以後に犯した罪のゆるしを与える儀式。かつては、
“告解”と呼ばれていた。 - 病者の塗油 ➡︎病人の癒しのために聖なる油を塗ってお祈りをする儀式。
- 婚姻の秘跡 ➡︎カトリックの信者同士が結婚する際に行われる儀式。
- 叙階 ➡︎主教や司祭などの聖職者を任命する儀式。
また、この中でも特に重要なのが“聖体”です。
カトリックで毎日のように行われる”ミサ”では、必ず
今朝はサントーギュスタン教会で行われているミサに行ってきました。写真はオルガン席からの眺め。ちょうどこの時間帯だけステンドグラスから差し込む光が美しいです。 pic.twitter.com/SI7gK0Lcmk
— 鈴置紘一朗@クラめもφ(.. )♪ (@KoichiroSuzuoki) October 10, 2021
ちなみに、これらのサクラメントは一般信徒が執行することはできず、
皆さんにとってもおなじみの神父さんは、叙階のサクラメントによって任命されますよ!
正教会
正教会ではそもそもサクラメントという言葉自体が使われず、“ミ
ミスティリオンは以下の7つです。
◎正教会の7つの機密(ミスティリオン)
- 洗礼 ➡︎キリスト教入信の儀式。
- 傅膏(ふこう) ➡︎洗礼後に行われる聖膏(せいこう)を塗る儀式。
カトリックでいう”堅信”。 - 聖体 ➡︎パンとぶどう酒を食する儀式。プロテスタントでいう”聖餐”。
- 痛悔(つうかい)➡︎神との和解の儀式。
カトリックでいう”ゆるし”。 - 神品(しんぴん)➡︎主教や司祭などの聖職者を任命する儀式。
カトリックでいう”叙階”。 - 婚配(こんぱい)➡︎正教会の信者同士が結婚する際に行われる儀式。カトリックでいう”婚姻の秘跡”。
- 聖傅(せいふ) ➡︎病人の癒しのために聖なる油を塗ってお祈りをする儀式。カトリックでいう”病者の塗油”。
ただし、最初からミスティリオンの数が7つだったわけではなく、
そのため、
つまり、7つどころかもっとあるよってことですね。
また、サクラメントを執行できるのは基本的に、
プロテスタント
プロテスタントではサクラメントを“礼典”と呼びますが、
何とたったの2つです!
◎プロテスタントの2つの礼典(サクラメント)
- 洗礼➡キリスト教入信の儀式。
- 聖餐➡パンとぶどう酒を食する儀式。
なぜこの2つしかないのかというと、
この2つだけがイエス・キリストが
具体的には、以下の箇所になります。
➡「それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、 20あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。」
(マタイによる福音書 28:19、20節)
➡「すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、 24感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。 25食事ののち、杯をも同じようにして言われた、「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい」。」
(コリントの信徒への手紙一 11:23-25)
プロテスタントには”聖書のみ”という考え方があり、基本的に聖書に書かれていることしか信じません。
ですから、カトリックや正教会が定めている
他の5つのサクラメントは聖書に根拠がないということで認めていないのです。
また、
サクラメントは救いの条件!?【宗派によります】
では、私たち人間が救われて天国に行くためには、
実はこれも、宗派によって考え方が異なります。
宗派ごとに見てみると、以下の通りです。
- カトリック ➡サクラメントを行うことは救いの条件
- 正教会 ➡サクラメントを行うことは救いの条件
- プロテスタント➡サクラメントを行わなくても救われる
プロテスタントだけがなぜサクラメントを救いの条件としていないのかというと、プロテスタントには
“人はただ信仰によっ
ですから、
みたいな考え方には否定的なんですね。
あくまでも、イエスキリストへの信仰が最も大切というわけです。
まあ、サクラメントが重要なのは否定していませんが!
サクラメントがない宗派も存在する!?
一方で、サクラメント自体に否定的な宗派も存在します。
それが以下のプロテスタントの宗派です。
◎サクラメントを否定する宗派
- キリスト友会(クエーカー)
➡サクラメントなどなくとも、
- 救世軍
➡サクラメントがあると、形式に囚われすぎてしまう危険性がある
理由もつけると、こんな感じですね。
ですから、これらの宗派にはそもそもサクラメントという概念は存在しません。
ただし、サクラメント的な意味合いがないだけで、
ややこしいですが、要は捉え方の問題なんですね。
プロテスタントの主な宗派については、【まとめ】プロテスタントの宗派って?主なものを信徒がまとめてみたをどうぞ
僕の教会のサクラメント
最後に、僕の教会でのサクラメントをご紹介したいと思います。
僕の教会はプロテスタントなので、行われるサクラメントは、
- 聖餐式
- 洗礼式
の2つだけですね。
聖餐式
(なぜか聖餐式の写真が見当たらないので、イメージ画像で失礼します。。)
聖餐式は月の始めに1回だけ行われます。
主な流れとしては、
- 賛美歌を歌いながら、パンとぶどうジュースが配られる
- 牧師さんが聖書箇所を読んで、パンとぶどうジュースを食する
- お祈り
- 賛美歌を歌いながら、ぶどうジュースのカップを回収
という感じです。
毎月聖餐式を行うことで、イエスキリストが私たちの罪のために死んでくださったことへの感謝が湧いてきますね!
洗礼式
☝2018年9月23日の洗礼式にて。(受洗者は金聖俊(キムソンジュン)兄弟)
洗礼式は、定期的に行われるわけではなく、志願者が現れたときに行われます。
まさか、
なんて強制するわけにはいかないですからね。。
洗礼式な主な流れは以下の通りです。
◎”洗礼式”の主な流れ
- 受洗者は白い服に着替えて、教会の浴槽か近くの川に向かう
- 皆で賛美を歌う
- 川に入って牧師さんに”信仰の告白”をする
- 牧師さんによって水に頭まで浸けられる
- 「ハレルヤ!」と叫んで水から上がる
夏とか暑い時期はいいですが、冬などは寒すぎるので教会の浴槽で行われることが多いですね。
ちなみに、この洗礼式ですが、一般の方から見たらかなりやばい儀式に見えるそうです。(友人談)
いやー、そんなことないと思うけどなあ。。
1人の人間を囲んで歌とか歌いながら水に沈めてるだけですからね。
ほら、この健全な画像を見てくださいよ!
ここからスタートして、(ん?既に絵面が怖いぞ??)
こうなって、(あれ、拷問のワンシーンかな?)
こんな感じで沈めていきます。(心なしか、牧師さんちょっと楽しそう?)
そして、最後はこうなります。(拷問から生き延びたのかな?)
それを見守る教会の観衆たちの図。(どういう状況!?)
。。。うん、これは外から見たら怖いわ。
まとめ:サクラメントはキリスト教の重要な儀式!
儀式の中身まで深掘ると中々理解が難しいですが、
と感じるかもしれませんが、実際はそんなことありません!(
まあ、サクラメントをきちんと理解するには、
というわけで皆さん、
一度教会に来てみましょう!(巧みな勧誘)
キートンでした。