聖書を学ぶ

【完全版】聖書の歴史年表を時系列順にまとめてみた【旧約・新約】

ジーザス、エブリワン!キートンです。

聖書に書かれている内容って歴史が広すぎて、理解するのが大変。。

聖書の歴史に関する年表があればなあ。。!

こういったお悩みにお答えします。

 

皆さん、

聖書って難しいですよね。(唐突)

 

だって、聖書全体を通して色んな歴史が出てくるんですよ??

この時代にこんな人物が生まれて、こんな出来事があって、こんな王様がいてみたいな感じで。

ややこしい。。

 

こんなのある程度知識を持ってからじゃないと、訳わからなくなりますよね。

そこで、今回は“聖書の歴史をまとめた年表”を作成してみました!

 

これまで断片的な聖書の情報を記事にしてきましたが、やはりそれらを読んだだけでは”木を見て森を見ず状態”。

しかし、この記事を読めば、聖書全体の歴史の流れがひと目で分かっちゃいます!

 

いやー、僕って親切。

もし気になった部分があれば、個別記事に飛んでみてくださいね!

 

聖書がどういう書物かは、【最強の書物】キリスト教の”聖書”とは?永遠のベストセラー!?をどうぞ

【完全版】聖書の歴史年表を時系列順にまとめてみた【旧約・新約】

☟では、早速、年表を見てみましょう!

区分 年代 出来事
天地創造 不明 ・神様が6日間で世界を造られる(休憩を入れて7日)
アダムとエバ 不明 ・初の人類”アダムとエバ”が、禁断の実を食べてしまいエデンの園を追放される
・これにより、人類は罪(原罪)を背負っていくことに
カインとアベル 不明 ・”カインとアベル”は、アダムとエバの間に生まれた人類初の兄弟
・兄カインが嫉妬により、弟のアベルを殺してしまう
ノアの方舟 不明 ・世界に悪がはびこり、神様は人間を造ったことを後悔
・神様は人類を滅ぼすために大洪水を起こすが、正しい人”ノア”の家族だけは方舟に乗って助けられる
バベルの塔 不明 ・天まで届く塔を建てようとした人々が、神様の怒りに触れて言語をバラバラにされてしまう
族長時代 紀元前1900年〜紀元前1300年頃 ・族長とは、モーセ以前のイスラエル統率者のこと
・族長には、アブラハムやヤコブ、ヨセフなどがおり、彼らの活躍が書かれている
・”ソドムとゴモラ”の町が、神様に滅ぼされるのもこの頃
出エジプト 紀元前1250年頃 ・エジプトの奴隷となっていたイスラエル人を”モーセ”が連れ出し、聖地カナンを目指す
・モーセが海を割ったり、十戒を受け取ったりといった有名なエピソードも書かれている
聖地カナン征服 紀元前1200年頃 ・モーセに代わり”ヨシュア”が新しいイスラエルの指導者に
・ヨシュアたちは戦いに勝ちまくり、聖地カナンを征服
士師の時代 紀元前1100年頃 ・ヨシュアの死後、イスラエルの指導者が不在になり、人々もすっかり不信仰に
・その不信仰さが原因で、外敵に襲われづつける
・イスラエルの危機を救うために士師たち(ギデオン、サムソンなど)が現れ、指導者の役割を果たす
統一王国時代 紀元前1020年〜紀元前965年頃 ・最後の士師”サムエル”が王制を導入し、イスラエルは統一王国に
・サウル、ダビデと有名な王様が続き、ソロモン王の頃にはイスラエルが全盛期を迎える
南北王朝時代 紀元前926年〜紀元前538年頃 ・ソロモンが死ぬと、イスラエル王国は南北に分裂(南=ユダ、北=イスラエル)
・異教の神を拝む人々が増え、それを批判する預言者(エリヤ、エリシャ、イザヤなど)たちが活躍する
・それでも人々が神に背き続けたため、南北どちらの国も滅ぼされ、南王国ユダの人々は”バビロン捕囚”に
エルサレムへ帰還 紀元前538年〜紀元前332年頃 ・”バビロン捕囚”にあっていた南王国ユダの人々は解放され、かつてイスラエル王国があった地”エルサレム”に帰ることをゆるされる
・ユダ王国の再建が始まる
・ユダヤ教が確立
⬇ここから新約聖書
イエス・キリスト誕生前 紀元前167年〜紀元前37年頃 ・ユダヤ教が分裂(ファリサイ派、サドカイ派、エッセネ派、熱心党)する
・ローマによってユダヤが征服され、ヘロデが王様に
イエス・キリストの誕生 紀元前6年頃 ・ベツレヘムにて、”イエス・キリスト”が誕生
・”東方の三博士”が贈り物を持ってやって来る
・”洗礼者ヨハネ”から洗礼を受け、イエスがガリラヤ地方で宣教活動開始
・イエスが12弟子を勧誘する
イエス・キリストの死と復活 30年頃 ・イエス・キリストと12弟子の”最後の晩餐”が開かれる
・イスカリオテのユダの裏切りにより、イエス・キリストが捕らえられる
・ゴルゴダの丘にて死刑にされるも、3日後に復活する
キリスト教の成立 30年頃 ・イエスの昇天後、弟子たちにより”キリスト教”が成立
・”教会”が誕生
キリスト教の拡大 33年〜95年頃 ・”パウロ”が回心し、迫害者からキリスト教徒へ
・使徒パウロが伝道旅行を開始。キリスト教を世界に広げる。
・新約聖書のマタイ・マルコ・ルカの福音書が書かれる

大まかですが、まとめるとこんな感じです。

 

では、今回は以上!!

 

。。。というのはさすがに寂しすぎるので、それぞれの項目を更に深堀りしていきましょう!

ではGO!!

天地創造

聖書の最初は、神様による天地創造から始まります。

“初めに、神は天地を創造された。”という書き出しが有名ですね!

 

神様は6日間かけて世界を造り、7日目に休まれました。

「1こうして天と地と、その万象とが完成した。 2神は第七日にその作業を終えられた。すなわち、そのすべての作業を終って第七日に休まれた。 3神はその第七日を祝福して、これを聖別された。神がこの日に、そのすべての創造のわざを終って休まれたからである。 4これが天地創造の由来である。」

(創世記2章1~4節)

1週間に1回休む“安息日”というものがあるのは、この天地創造が由来になっています。

キートン
キートン
私たち人間も、この天地創造によって造られたんですね!

詳しくは、【聖書】”天地創造”の意味とは?この世界は6日間で造られた!?をどうぞ

アダムとエバ

神様の天地創造中に造られた初の人類が“アダムとエバ”です。

 

アダムとエバは”エデンの園”という楽園に暮らしていましたが、

ヘビの誘惑により神様から禁じられていた果実を食べてしまいます。

「6女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。」

(創世記3章6節)

これにより2人は園を追い出され、これ以降、人間は罪というものを背負っていくことになるのです。

 

この罪のことを”原罪”といいます。

詳しくは、【聖書物語】人間の始まり!?”アダムとエバ(イヴ)”のお話とは?をどうぞ

カインとアベル

アダムとエバの間に生まれた人類初の兄弟が“カインとアベル”です。

カインが兄、アベルが弟ですね。

 

ところが、自分のささげものだけが神様に受け入れられなかったことに腹を立てたカインは、

アベルを呼び出して殺してしまいます。

8カインは弟アベルに言った、「さあ、野原へ行こう」。彼らが野にいたとき、カインは弟アベルに立ちかかって、これを殺した。」

(創世記4章8節)

これは、人類初の殺人事件です。

早くも殺人が。。!

 

神様にお叱りを受けたカインは、他の地に去っていきました。

詳しくは、【聖書】”カインとアベル”のあらすじとは?人類初の殺人事件!?をどうぞ

ノアの方舟(はこぶね)

カインとアベルの時代から、しばらく経った頃。

悪がはびこった世界を嘆かれた神様は、人間を滅ぼすために大洪水を起こされます。

「5主は人の悪が地にはびこり、すべてその心に思いはかることが、いつも悪い事ばかりであるのを見られた。 6主は地の上に人を造ったのを悔いて、心を痛め、 7「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。わたしは、これらを造ったことを悔いる」と言われた。」

(創世記6章5~7節)

しかし、唯一の正しい人であったノアとその家族だけは、方舟に乗ることで助けられます。

洪水の後、神様は二度と洪水で人間を滅ぼさないという約束をして、空に虹を架けたのでした。

 

聖書の中でも非常に有名なお話ですね!

詳しくは、【聖書物語】”ノアの方舟(箱舟)”のあらすじとは?分かりやすくご紹介をどうぞ

バベルの塔

大洪水が起こっても、人間の悪が絶えたわけではありませんでした。

とある人々が傲慢にも、天にも届く高い塔を建てようとし始めたのです。

 

しかし、これに怒ったのが神様。

神様はなんと、塔を建てる人々の言語をバラバラにしてコミュニケーションを取れなくしてしまいます。

5時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、 6言われた、「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。 7さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互に言葉が通じないようにしよう」。」

(創世記11章5~7節)

こうして、人々は塔を建てられなくなってしまいました。

 

現在、世界中に様々な言語があるのはこの出来事のせいなのです。

元々、世界の言語は1つだったんだにゃ~。

詳しくは、【聖書物語】”バベルの塔”とは?あらすじを分かりやすくご紹介しますをどうぞ

族長時代

族長というのは、預言者モーセが現れるまでのイスラエル統率者たちのこと。

この時代には、

といったイスラエルの大物統率者が続々と登場し、彼らがメインとなってお話が進んでいきます。

 

特に、アブラハムは”信仰の父”とも呼ばれる非常に重要な存在です。

なぜなら、彼がいなければユダヤ教もキリスト教もイスラム教も誕生しなかったかもしれないからです。

 

また、滅びの象徴“ソドムとゴモラ”の町が神様によって滅ぼされるのもこの時代ですね。

「24主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせて、 25これらの町と、すべての低地と、その町々のすべての住民と、その地にはえている物を、ことごとく滅ぼされた。」

(創世記19章24、25節)

アブラハムについては、【信仰の父】”アブラハム”とは?その生涯を分かりやすくご紹介!をどうぞ

出エジプト

旧約聖書の“創世記”の時代が終わり、しばらく経った後のこと。

 

イスラエル人たちは、エジプトで奴隷のような扱いを受けていました。

しかし、預言者モーセが神の命を受けてイスラエル人をエジプトから助け出します。

「神は言われた、「わたしは必ずあなたと共にいる。これが、わたしのあなたをつかわしたしるしである。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたがたはこの山で神に仕えるであろう」。」

(出エジプト記3章12節)

この出来事を”出エジプト”というんだにゃ~。

 

そして、モーセたちは、イスラエル人を連れて神様が与えてくださると約束してくださった地”カナン”へと向かっていきます。

ここでかの有名な海が割れるシーンやモーセが神様から十戒を受け取るシーンが登場します。

 

しかし、結局モーセは、カナンの地に辿り着く前に力尽きて死んでしまいました。

詳しくは、【要約】”出エジプト記”とは?あらすじを簡単にまとめてみたをどうぞ

聖地カナン征服

無念の死を遂げたモーセに代わって、“ヨシュア”が新しいイスラエルの指導者になりました。

ヨシュアは勇敢で、神様にも忠実な立派な人物でした。

 

そして、神様の力を受けたヨシュアはカナンでの戦いに次々と勝利し、カナンの地を征服していったのです。

「その時、ヨシュアはまた行って、山地、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダのすべての山地、イスラエルのすべての山地から、アナクびとを断ち、彼らの町々をも共に滅ぼした。 22それでイスラエルの人々の地に、アナクびとは、ひとりもいなくなった。ただガサ、ガテ、アシドドには、少し残っているだけであった。 23こうしてヨシュアはその地を、ことごとく取った。」

(ヨシュア記11章21~23節)

まさに無双状態。。

 

特に、ジェリコの壁を崩壊させたエピソードが有名ですね。

その後、ヨシュアは12の部族たちと手に入れた領地を分けました。

 

詳しくは、【聖書】”ヨシュア”ってどんな人?敗け無しの天才指導者!?をどうぞ

士師の時代

ヨシュアの死後、イスラエルにはきちんとした指導者がいなくなってしまいました。

その影響かイスラエルの人々の生活は荒れ果て、偶像崇拝を行うようになります。

「11イスラエルの人々は主の前に悪を行い、もろもろのバアルに仕え、 12かつてエジプトの地から彼らを導き出された先祖たちの神、主を捨てて、ほかの神々すなわち周囲にある国民の神々に従い、それにひざまずいて、主の怒りをひき起した。」

(士師記2章11、12節)

その不信仰の結果、神様は怒り、イスラエルを敵対民族に襲わせますが、

そんな中現れたのはイスラエルのピンチを救う”士師”たちです。

 

士師たちは敵対民族をやっつけ、イスラエルの臨時指導者のような役割も果たしました。

その主なメンバーは以下の12人です。

◎主な士師の一覧

大士師

  1. オテニエル
  2. エホデ
  3. デボラ
  4. ギデオン
  5. エフタ
  6. サムソン

★小士師

  1. シャムガル
  2. トラ
  3. ヤイル
  4. イブザン
  5. エロン
  6. アブドン
キートン
キートン
特に、ギデオンとサムソンが有名ですね!

 

しかし、士師が去ると人々は再び偶像崇拝をし始めるのでした。

まあ、何というか信仰的には非常に乱れた時代ですね。。

この時代はこれの繰り返しだにゃ〜。

詳しくは、“士師”とはどんな人?イスラエルを救った英雄たち!?【3分で分かる】をどうぞ

統一王国時代

最後の士師サムエルの時代になると、イスラエルの人々は王様の存在を求め始めました。

最初は渋っていたサムエルは最終的にこれを受け入れ、イスラエルに初めての王制が導入されていくのです。

「21サムエルは民の言葉をことごとく聞いて、それを主の耳に告げた。 22主はサムエルに言われた、「彼らの声に聞き従い、彼らのために王を立てよ」。」

(サムエル記上8章21、22節)

これによって、イスラエルは1つの統一王国となっていきます。

 

そして、記念すべきイスラエル最初の王様はサウルです。

しかし、最初は謙虚だったサウルも戦いに勝つにつれて傲慢になり、悲劇的な最期を迎えることに。

 

その後は、一般的にも有名な

と続いていきます。

 

特に、ソロモンの時代にイスラエルは全盛期を迎え、その繁栄っぷりは“ソロモンの栄華”と呼ばれたほどでした。

詳しくは、【聖書】”サムエル”ってどんな人?イスラエル最後の士師!?【3分で分かる】をどうぞ

南北王朝時代

このまま栄えていくかと思いきや、

ソロモンの死後イスラエル国は2つ(南:ユダ、北:イスラエル)に分裂してしまいます。

 

これは、ソロモンが神様の忠告を無視して偶像崇拝をし続けたことが原因でした。

「10この事について彼に、他の神々に従ってはならないと命じられたのに、彼は主の命じられたことを守らなかったからである。 11それゆえ、主はソロモンに言われた、「これがあなたの本心であり、わたしが命じた契約と定めとを守らなかったので、わたしは必ずあなたから国を裂き離して、それをあなたの家来に与える。」

(列王記上11章10、11節)

国が分かれてから人々はますます神様から離れるようになりますが、

そんな彼らを正しく導くための預言者たちが現れました。

 

有名所でいうと、

などです。

 

預言者たちは人々に神の言葉を伝え警告をしましたが、

彼らが心を改めなかったため、結局南の王国も北の王国も滅ぼされてしまいました。

なんてこった。。!

 

そして、南王国ユダの人々は新バビロニアに国を滅ぼされた後、

捕虜としてバビロニア地方に連行され“バビロン捕囚”が始まっていきます。

 

ここから、ユダヤ人たちの苦難の歴史が始まっていくのです。

預言者については、【キリスト教用語】”預言者”とは?神の言葉を伝える人たち!?をどうぞ

エルサレムへ帰還

バビロン捕囚からおよそ50年が経った頃、ペルシャの王様キュロス2世はユダヤ人たちを解放し、エルサレムに帰ることを許しました。

そして、ここからユダ王国の再建が始まっていくのです。

 

ただし、結局国を完全に回復させるには至りませんでした。

また、全てのユダヤ人が再建に参加したわけではなく、半分くらいは祖国ではなく外国に散ってしまいました。

キートン
キートン
彼らのことを”ディアスポラ”と呼びます!

ところで、バビロン捕囚の苦しみの中で、ユダヤ人たちの民族意識は高まりました。

 

こうして確立されていったのが、後のキリスト教やイスラム教にも影響を与えていく“ユダヤ教”です。

ユダヤ教の成立には、ユダヤ人たちの苦い経験があったんですね。

旧約聖書の主な歴史はここまでね〜!

イエス・キリスト誕生前

さて、ここからは旧約聖書の時代からおよそ400年経った、新約聖書の歴史に入ります。

ユダヤ人たちによって成立したユダヤ教ですが、次第にいくつかの宗派に分かれていきます。

 

例えば、

  • ファリサイ派
  • サドカイ派
  • エッセネ派
  • 熱心党

などです。

 

特に、この中のファリサイ派はユダヤ教最大の宗派となり、

後に考え方の違いからイエス・キリストと敵対していくことになります。

ファリサイ派は、律法が命。。

 

そして、ユダヤ人たちがローマのヘロデ大王によって支配され始めた頃。

いよいよ、あのお方の登場です。

 

ユダヤ教の宗派については、【まとめ】イエス・キリストと敵対したユダヤ教の主な宗派とは?をどうぞ

イエス・キリストの誕生

ベツレヘムの町で、父ヨセフ、母マリアの間に1人の幼子がお生まれになりました。

この方こそ、救い主イエス・キリストです!

「11きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」

(ルカによる福音書2章11節)

救い主の誕生を知った“東方の三博士”たちも、遠方からはるばるやって来て幼子イエスに贈り物をささげました。

 

やがて成長したイエスは洗礼者のヨハネから洗礼を受け、ガリラヤ地方で自分の教えを語り始めます。

その中で12人の弟子も付き、イエスの影響力は多くの民衆の間でも日増しに大きくなっていきました。

 

イエスのことを語りだすときりがないので、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】をご参照ください。

イエス・キリストの死と復活

さて、順調に宣教活動を行っている中、イエスを裏切る者が現れます。

 

そう、12弟子の1人イスカリオテのユダです。

裏切りが発覚したのは、イエスと弟子たちの“最後の晩餐”が開かれていた時のこと。

 

イエスがユダの裏切りを予告しますが、これは実現し、

ユダはずっとイエスを殺そうと企んでいたユダヤ教の人たちにイエスを売ってしまったのです。

「時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って 15言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。 16その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。」

(マタイによる福音書26章14~16節)

おいおい。。!

 

こうして、イエスは無実にも関わらず、十字架に架けられて処刑されていきます。

ところが、ここでお話は終わりません。

 

十字架での死から3日が経った頃、イエスは死から復活されたのです!

「この御使は女たちにむかって言った、「恐れることはない。あなたがたが十字架におかかりになったイエスを捜していることは、わたしにわかっているが、 6もうここにはおられない。かねて言われたとおりに、よみがえられたのである。」

(マタイによる福音書28章5、6節)

ここは、キリスト教にとって最も重要なシーンですね。

 

イエスは弟子たちの前に現れた後、自分の教えを広めるように伝え、天に昇っていかれました。

キリスト教の成立

イエスの昇天後、弟子たちの上には聖霊が降り、様々な言語が話せるようになります(ペンテコステ)。

そして、聖霊の力を受けた弟子たちは世界中に散らばり、キリストの教えを広めていくのです。

「19主イエスは彼らに語り終ってから、天にあげられ、神の右にすわられた。 20弟子たちは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主も彼らと共に働き、御言に伴うしるしをもって、その確かなことをお示しになった。」

(マルコによる福音書16章19、20節)

キートン
キートン
こうしてキリスト教が成立していくんですね!

 

そして、イエスがいた頃は頼りなかった弟子たちも、急激にたくましくなっていきます。

同時に、“教会”という共同体が生まれていくのもこの頃ですね。

 

詳しくは、【キリスト教行事】”ペンテコステ”とは?聖霊が弟子たちに降った日!?をどうぞ

キリスト教の拡大

こうして、キリスト教は少しずつ世界へと拡大していきますが、それに大きな貢献をしたのが使徒パウロでした。

パウロは元々キリスト教徒を迫害していた熱心なファリサイ派でしたが、神様と出会い回心。

「サウロは、ダマスコにいる弟子たちと共に数日間を過ごしてから、 20ただちに諸会堂でイエスのことを宣べ伝え、このイエスこそ神の子であると説きはじめた。」

(使徒行伝9章19、20節)

その後は、3度の宣教旅行に出る、新約聖書にある多くの手紙を書くなど、

キリスト教を世界宗教に押し上げるほどの超重要な役割を果たしました。

 

また、この頃にイエス・キリストの生涯などが記された福音書(マタイ、マルコ、ルカ)が書かれていきます。

パウロについては、【聖書人物】使徒”パウロ”ってどんな人?悪人から聖人になった!?をどうぞ

まとめ:聖書に歴史あり!全体像をつかもう!

区分 年代 出来事
天地創造 不明 ・神様が6日間で世界を造られる(休憩を入れて7日)
アダムとエバ 不明 ・初の人類”アダムとエバ”が、禁断の実を食べてしまいエデンの園を追放される
・これにより、人類は罪(原罪)を背負っていくことに
カインとアベル 不明 ・”カインとアベル”は、アダムとエバの間に生まれた人類初の兄弟
・兄カインが嫉妬により、弟のアベルを殺してしまう
ノアの方舟 不明 ・世界に悪がはびこり、神様は人間を造ったことを後悔
・神様は人類を滅ぼすために大洪水を起こすが、正しい人”ノア”の家族だけは方舟に乗って助けられる
バベルの塔 不明 ・天まで届く塔を建てようとした人々が、神様の怒りに触れて言語をバラバラにされてしまう
族長時代 紀元前1900年〜紀元前1300年頃 ・族長とは、モーセ以前のイスラエル統率者のこと
・族長には、アブラハムやヤコブ、ヨセフなどがおり、彼らの活躍が書かれている
・”ソドムとゴモラ”の町が、神様に滅ぼされるのもこの頃
出エジプト 紀元前1250年頃 ・エジプトの奴隷となっていたイスラエル人を”モーセ”が連れ出し、聖地カナンを目指す
・モーセが海を割ったり、十戒を受け取ったりといった有名なエピソードも書かれている
聖地カナン征服 紀元前1200年頃 ・モーセに代わり”ヨシュア”が新しいイスラエルの指導者に
・ヨシュアたちは戦いに勝ちまくり、聖地カナンを征服
士師の時代 紀元前1100年頃 ・ヨシュアの死後、イスラエルの指導者が不在になり、人々もすっかり不信仰に
・その不信仰さが原因で、外敵に襲われづつける
・イスラエルの危機を救うために士師たち(ギデオン、サムソンなど)が現れ、指導者の役割を果たす
統一王国時代 紀元前1020年〜紀元前965年頃 ・最後の士師”サムエル”が王制を導入し、イスラエルは統一王国に
・サウル、ダビデと有名な王様が続き、ソロモン王の頃にはイスラエルが全盛期を迎える
南北王朝時代 紀元前926年〜紀元前538年頃 ・ソロモンが死ぬと、イスラエル王国は南北に分裂(南=ユダ、北=イスラエル)
・異教の神を拝む人々が増え、それを批判する預言者(エリヤ、エリシャ、イザヤなど)たちが活躍する
・それでも人々が神に背き続けたため、南北どちらの国も滅ぼされ、南王国ユダの人々は”バビロン捕囚”に
エルサレムへ帰還 紀元前538年〜紀元前332年頃 ・”バビロン捕囚”にあっていた南王国ユダの人々は解放され、かつてイスラエル王国があった地”エルサレム”に帰ることをゆるされる
・ユダ王国の再建が始まる
・ユダヤ教が確立
⬇ここから新約聖書
イエス・キリスト誕生前 紀元前167年〜紀元前37年頃 ・ユダヤ教が分裂(ファリサイ派、サドカイ派、エッセネ派、熱心党)する
・ローマによってユダヤが征服され、ヘロデが王様に
イエス・キリストの誕生 紀元前6年頃 ・ベツレヘムにて、”イエス・キリスト”が誕生
・”東方の三博士”が贈り物を持ってやって来る
・”洗礼者ヨハネ”から洗礼を受け、イエスがガリラヤ地方で宣教活動開始
・イエスが12弟子を勧誘する
イエス・キリストの死と復活 30年頃 ・イエス・キリストと12弟子の”最後の晩餐”が開かれる
・イスカリオテのユダの裏切りにより、イエス・キリストが捕らえられる
・ゴルゴダの丘にて死刑にされるも、3日後に復活する
キリスト教の成立 30年頃 ・イエスの昇天後、弟子たちにより”キリスト教”が成立
・”教会”が誕生
キリスト教の拡大 33年〜95年頃 ・”パウロ”が回心し、迫害者からキリスト教徒へ
・使徒パウロが伝道旅行を開始。キリスト教を世界に広げる。
・新約聖書のマタイ・マルコ・ルカの福音書が書かれる

いかがでしたか?

聖書って分厚いだけあって、そこには膨大な歴史が詰まっていますね!

 

まあ、それを年表にしようとすると、どうしても無理矢理詰め込んだ感は出てしまいますが。。

聖書は部分的に読んでも充分ためになる書物ですが、全体の歴史が分かっているとさらにグッと面白みを増します。

 

ぜひ、全体像をイメージしてからそれぞれの部分を読んでみてくださいね!

キートンでした。

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ABOUT ME
キートン
月間15万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

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