聖書人物シリーズ

【聖書】ヨシュアってどんな人?ほぼ負けなしの天才指導者?

ジーザス、エブリワン!キートンです。

聖書に出てくるヨシュアってどんな人?

“ヨシュア記”のあらすじとかも知りたいなあ。。

こういった疑問にお答えします。

 

今回は、イスラエル人の天才的指導者だった“ヨシュア”をご紹介します

ヨシュアといえば、神を信じ勇敢に戦い続けた戦士のような人物。

 

聖書の中の戦いでも勝ちまくります。

まさに男が憧れる男という感じですね!

 

そんな彼の強さの源はなんだったのでしょうか?

この記事では、クリスチャンの僕が、

  • ヨシュアとはどのような人物か
  • ヨシュアの生涯
  • “ヨシュア”と”イエス”は同じ名前?

などについてご紹介していきますよ~!

ヨシュアとは?

ヨシュアは、旧約聖書の”ヨシュア記”などに登場する人物で、イスラエル人の指導者であり預言者です。

元々は預言者モーセの従者として何十年も仕えていましたが、モーセの死後はその後を継ぎました。

 

ヨシュアは、神様への強い信頼と圧倒的な指導力により、約束の地カナンを次々と占領していきます。

約束の地カナンとは、神様がイスラエル人に与えると約束された土地のことです。

 

ちなみに、伝統的に旧約聖書の“ヨシュア記”はヨシュアが書いたと言われていますが、ヨシュアの死後の記述は、

  • エルアザル
  • ピネハス

という2人の人物が書いたと言われていますね。

聖書の作者については、聖書の作者は誰?誰が書いた?【書物ごとの著者のまとめ表付き】
をどうぞ

ヨシュアの生涯

それでは、聖書からヨシュアの生涯を見てみましょう!

ヨシュア、新しい指導者になる

「主のしもべモーセが死んだ後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに言われた、 2「わたしのしもべモーセは死んだ。それゆえ、今あなたと、このすべての民とは、共に立って、このヨルダンを渡り、わたしがイスラエルの人々に与える地に行きなさい。 3あなたがたが、足の裏で踏む所はみな、わたしがモーセに約束したように、あなたがたに与えるであろう。

(ヨシュア記1章1~3節)

イスラエルの人々は、指導者モーセの導きにより、神様から行けと言われた約束の土地カナンを目前にしていました。

 

しかし、モーセはカナンの地にたどり着く前に亡くなってしまいました。

そこで、モーセを継いで新しくイスラエル人たちの指導者になったのがヨシュアです。

 

神様はヨシュアに言われました。

神様
神様
ヨルダン川を渡り、私がイスラエルの人々に与えようとしている土地カナンに向かいなさい。

恐れることはない、私があなたと共にいるからだ。

ヨシュアはこれを聞き入れ、民たちにヨルダン川を渡る準備をさせました。

 

カナンの地については、カナンの地とは?その歴史を聖書からひも解いてみた【約束の地】をどうぞ

ヨシュア、ジェリコの町にスパイを送る

ヌンの子ヨシュアは、シッテムから、ひそかにふたりの斥候をつかわして彼らに言った、「行って、その地、特にエリコを探りなさい」。

(ヨシュア記2章1節)

そんなある日、ヨシュアはカナンにある町ジェリコに2人のスパイを偵察に行かせました。

その後、ジェリコでラハブという女性のところに泊めてもらった2人でしたが、何者かの告げ口で侵入が王様にバレてしまいます。

 

しかし、ラハブは2人をかくまい、助けてあげました。

ラハブは2人を助けた後こう言いました。

ラハブ
ラハブ
神様があなたたちにこの地をお与えになっていること、そして、この辺りの住民たちがそれにおびえていることを私は知っています。

もはやこの地に、あなたたちに立ち向かおうとする者はいません。

戦いの際は、どうか私と私の家族の命だけは助けてください!

スパイの2人は答えました。

スパイ2人
スパイ2人
分かった。助けてもらったし、もし私たちのことを誰にも言わないのなら、その通りにしよう。

では、あなたの家族を家に集め、目印として窓に真っ赤なひもを結びつけておきなさい。

そうすれば、その家には手を出さない。

こうして、逃してもらった2人はヨシュアのところに戻ってきて、一部始終を話しました。

ヨルダン川を渡る

「上から流れくだる水はとどまって、はるか遠くのザレタンのかたわらにある町アダムのあたりで、うず高く立ち、アラバの海すなわち塩の海の方に流れくだる水は全くせきとめられたので、民はエリコに向かって渡った。

(ヨシュア記3章16節)

その後、ヨシュアはイスラエルの人々に言いました。

ヨシュア
ヨシュア
あなたたちは、契約の箱を祭司たちが担ぐのを見たら、その後に続いて川を渡りなさい。

そして、契約の箱との距離は、2000アンマ(約900m)に保つのだ。

契約の箱を担ぐ祭司たちの足がヨルダン川の水に触れると、川の水は止まり2つに分かれるだろう。

ヨシュアの言葉を聞いて、祭司たちが契約の箱を持ってヨルダン川に入りました。

するとどうでしょう。

 

川は真っ二つに割れ、祭司たちが通る道はすっかり干上がってしまいました。

こうして、イスラエル人たちはヨルダン川を渡ることができたのです。

モーセの海割りと似てるにゃ〜。

ジェリコの戦い

「そこで民は呼ばわり、祭司たちはラッパを吹き鳴らした。民はラッパの音を聞くと同時に、みな大声をあげて呼ばわったので、石がきはくずれ落ちた。そこで民はみな、すぐに上って町にはいり、町を攻め取った。

(ヨシュア記6章20節)

さて、こうしてジェリコに辿り着いたヨシュアたちでしたが、

ジェリコはイスラエルの攻撃に備えて、頑丈な城壁に囲まれていました。

 

しかし、ヨシュアは神様に言われた通り、

  1. 兵士(前衛)
  2. 角笛を持った7人の祭司
  3. 契約の箱を担いだ祭司
  4. 兵士(後衛)

の順番で町の周りを7日間かけて周りました。

そして、7日目に町を7周した後に祭司たちが角笛を吹き鳴らし、民が声を上げると驚くべきことが起こりました。

 

何とジェリコの城壁がバラバラに崩れ落ちてしまったのです。

これはまさに神様による奇跡でした。

 

そして、ヨシュアたちは、ジェリコにいる人々や家畜を老若男女問わず滅ぼし尽くしました。

ただし、スパイ2人を助けてくれたラハブとその家族だけは約束通り避難させました。

 

ジェリコの戦いの詳細は【聖書】”ジェリコ(エリコ)の壁”の意味とは?ストーリーもご紹介!をどうぞ

ヨシュア、アイの町も滅ぼす

「その日アイの人々はことごとく倒れた。その数は男女あわせて一万二千人であった。 26ヨシュアはアイの住民をことごとく滅ぼしつくすまでは、なげやりをさし伸べた手を引っこめなかった。

(ヨシュア記8章25、26節)

ジェリコを占領した後、神様はヨシュアに言われました。

神様
神様
全軍隊を連れて、アイという地を攻めなさい。私はアイをあなたの手に渡そう。

戦いの際には、伏兵を町の裏に置きなさい。

ヨシュアは言われた通りアイに攻め上ると、3万の兵士を選んで送り込みました。

 

ヨシュアは彼らに命じました。

ヨシュア
ヨシュア
あなたたちは、裏から町をうかがう伏兵だから、町からあまり離れずに準備しておきなさい。

その他の全軍は、私と共に町に近づく。

そこで敵が私たちを追ってきたら、その隙に町を占領しなさい。

神様は、アイの町をあなたたちの手に渡されたのだ。

これはいわゆる“陽動作戦”でした。

つまり、敵の注意を逸らさせるために大げさな行動をとる作戦です。

 

この作戦は成功し、アイの全軍はまんまと退却するヨシュアを追って町を出てしまいました。

ヨシュアが合図を出すと、すっからかんになった町に裏で待機していた伏兵たちが一斉に攻め入り、町に火を放ちました。

 

そして、その後アイの全軍は、ヨシュアたちの軍と伏兵たちの挟み撃ちに。

結果、アイの全住民1万2千人は滅ぼし尽くされてしまいました。

 

こうして、ヨシュアたちはアイの町をも滅ぼし尽くしたのです。

ギブオン人、協定を結びにやって来る

「しかし、ギベオンの住民たちは、ヨシュアがエリコとアイにおこなったことを聞いて、 4自分たちも策略をめぐらし、行って食料品を準備し、古びた袋と、古びて破れたのを繕ったぶどう酒の皮袋とを、ろばに負わせ、 5繕った古ぐつを足にはき、古びた着物を身につけた。彼らの食料のパンは、みなかわいて、砕けていた。」

(ヨシュア記9章3~5節)

さて、ギブオンという町の人々は、イスラエル軍がジェリコとアイの町を滅ぼし尽くしたのを聞いて、非常に恐れました。

そこで、イスラエルと和平を結ぼうとして住民たちは使者を装ってイスラエルにやって来ました。

 

ギブオン人たちは言いました。

ギブオン人
ギブオン人
私たちはあなたたちの神を慕って、はるか遠い国からやってきました。

どうか我々と協定を結んでください。

これは協定を結ぶための真っ赤なウソでした。

しかし、ヨシュアたちはそれに気づかず、彼らと協定を結んでしまいました。

 

それから3日後。

彼らが、実はすぐ近くの町の住人だということが判明します。(おい)

 

ヨシュアは、ギブオンの住民を集めて言いました。

ヨシュア
ヨシュア
お前たちはなぜ、遠い国から来たと嘘をついたのか。

お前たちは呪われて、奴隷となり、私たちの神のために芝刈りや水くみをすることになるだろう。

こうして、ギブオン人たちは殺されることは避けられたものの、イスラエルの奴隷となってしまいました。

ヨシュア、5人の王様も滅ぼす

アモリびとの五人の王、すなわちエルサレムの王、ヘブロンの王、ヤルムテの王、ラキシの王、およびエグロンの王は兵を集め、そのすべての軍勢を率いて上ってきて、ギベオンに向かって陣を取り、それを攻めて戦った。

(ヨシュア記10章5節)

さて、このイスラエルの快進撃を知って恐れたのは、エルサレムの王様です。

エルサレム王は、ヘブロン、ヤルムト、ラキシュ、エグロンという地の王様4人に人を送って言いました。

エルサレム王
エルサレム王
どうか共にギブオンの町を攻撃するお手伝いをして欲しい。

彼らは、イスラエルと和平を結んでしまったのだ!

こうして、5人の王様は全軍を引き連れて、ギブオンに向かって陣を敷きました。

 

これを知ったギブオンの人々は、ヨシュアに助けを求めました。

ヨシュアがこれを受け入れて出陣すると、神様がヨシュアに言われました。

神様
神様
彼らを恐れてはならない。私は既に、彼らをあなたの手に渡したからだ。

これを聞いたヨシュアは夜の間に軍を進めると、彼らを襲いました。

すると、不意を突かれた彼らは大混乱。

 

ヨシュアたちの追撃は続き、5人の王様を全て捕らえて殺した後、それぞれの国も滅ぼし尽くしました。

このようにして、ヨシュアたちの戦いは続き、神様の力で勝利し続けたのです。

無敵すぎる。。!

 

そのまま快進撃を続けたヨシュアたちは、結果的に、31の地の王を討ち取るまでになりました。(半端ない)

そして、全カナンを制覇した後は、レビ族以外の12族に土地を分配しました。

 

ヨシュアは最期、イスラエルの代表者たちに神への信頼を語り、110歳でこの世を去ります。

“ヨシュア”と”イエス”は同じ名前!?

イスラエルの指導者ヨシュアですが、実は、全く同じ名前の人物が他にもいるのを知っていますか?

それは、なんとあのイエスです。

へ、何言ってるの?全然名前違うじゃん!

いえいえ、これは単に言語が違うだけ。

 

実は、ヨシュアをギリシャ語に訳すとイエス、イエスをヘブライ語に訳すとヨシュアになるんです!

どうやら、この名前は当時のユダヤ人としては、ありふれた名前だったらしいですね。

 

とは言え、ヨシュアも後の救い主と同じ名前とはさぞ光栄でしょう!

イエスについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ

なぜヨシュアはカナンの町を滅ぼしまくった!?

上記のお話を読んでいて、恐らく皆さんはこんなことを思ったのではないでしょうか?

いやいや、ヨシュア残酷すぎない!?

と。

 

確かに、ヨシュアは特に抵抗しない町に対しても、老若男女問わず容赦なく滅ぼし尽くしていますよね。

聖書にもこのように書かれています。

「そして町にあるものは、男も、女も、若い者も、老いた者も、また牛、羊、ろばをも、ことごとくつるぎにかけて滅ぼした。

(ヨシュア記6章21節)

しかも、ここには書けないような残虐な殺戮(さつりく)行為だって、他にもまだまだあります。

 

では、なぜヨシュアはここまで徹底的にカナンの町を滅ぼしたのでしょうか。

これは決して、ヨシュアが冷酷な人間だったわけではありません。

 

これは、カナンに対する“神様の裁き”なのです。

どういうことかというと、実は、カナン人たちは神様に大きな罪を犯していました。

 

それは、偶像崇拝や性的な堕落などです。

しかも、彼らは、異国の神を拝むために自分の子供を殺して捧げるといった常軌を逸した行為までしていました。

異常行為。。

 

つまり、カナンの罪に対する神の裁きがヨシュアたちを通して行われたということなんですね。

聖書にはこう書かれています。

「これらの行為によってこの土地は汚され、わたしはこの地をその罪のゆえに罰し、この地はそこに住む者を吐き出したのである。

(レビ記18章25節)

ヨシュアは、ただ神様に忠実に従っただけ。

カナンの征服をただの侵略戦争と考えてはいけないのです!

ヨシュアは指導者になる前から勇敢だった!?

ヨシュアは、上記のお話を見ても非常に勇敢で、イスラエルの優れた指導者だということが分かります。

しかし、その勇敢さは、モーセが指導者だった頃から頭一つ抜けていたようです。

「このとき、その地を探った者のうちのヌンの子ヨシュアとエフンネの子カレブは、その衣服を裂き、 7イスラエルの人々の全会衆に言った、「わたしたちが行き巡って探った地は非常に良い地です。 8もし、主が良しとされるならば、わたしたちをその地に導いて行って、それをわたしたちにくださるでしょう。それは乳と蜜の流れている地です。 9ただ、主にそむいてはなりません。またその地の民を恐れてはなりません。彼らはわたしたちの食い物にすぎません。彼らを守る者は取り除かれます。主がわたしたちと共におられますから、彼らを恐れてはなりません」。

(民数記14章6~9節)

これは、モーセたちが約束のカナンの地に近づいた頃のこと。

モーセは神様の命令に従って、各部族のリーダー達をカナンの地の偵察に行かせました。

 

これは、カナンを攻略する前に住民たちの人数や強さ、土地の様子などを知るためです。

彼らは偵察に行き、モーセのもとに帰って来ると、土地の素晴らしさとカナンの住人たちの強さを報告しました。

 

そして、

我々ではカナンの人たちには勝てない!相手が強すぎる!

と戦うことに反対し始めたのです。

すっかり怖気付いていたんですね。

 

しかし、ヨシュアとカレブだけは違いました

ヨシュアとカレブは、イスラエルの人々にこう言いました。

ヨシュアとカレブ
ヨシュアとカレブ
あの土地は素晴らしい土地だった。

私たちが神の御心にかなうなら、あの土地を私たちに与えてくださるだろう。

彼らを恐れてはならない!主が我々と共におられるからだ。

何という勇ましさでしょうか!

もちろん、これはヨシュアが神様を信頼していたからこその発言です。

 

ヨシュアの勇敢さや神様への信仰は以前から光っていたんですね!

だからこそ、神様はヨシュアをモーセの次の指導者に任命されたんでしょうね。

まとめ:ヨシュアはまさに戦士のような人物!

ヨシュアは、神様への忠実さと勇敢さを兼ね備えたまさに理想的なリーダーですね。

戦士や勇者という言葉がピッタリです。

 

男の中の男というのは、ヨシュアのことを言うんでしょうね。

女性の皆さん、

夫にするならヨシュアがおすすめですよ!(何の意見だ)

 

キートンでした。

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