キリスト教用語集

“士師”ってどんな人?イスラエルを救った英雄たち!?【3分で分かる】

ジーザス、エブリワン!キートンです。

 

今回は、聖書にしばしば登場する“士師”と呼ばれる人たちについてご紹介します。

旧約聖書にも”士師記”という書物があるくらいですから、彼らの役割は非常に重要でした。

 

でも、士師と聞いてもイマイチ何のことだかピンとこないですよね?

字だけを見ても、連想しづらいですし。

 

そこで今回は、

  • 士師とはどんな人たちなのか
  • 具体的にどのような人物がいるのか

などについて見ていきましょう!

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“士師”とは?

士師は、イスラエル民族を敵から救うために神様から用いられた英雄たちのことです。

イスラエル内における問題などを裁くこともあったため、”裁き司(さばきつかさ)”とも呼ばれます。

 

いわば、軍事的・政治的指導者のような立ち位置です。

旧約聖書の”士師記”には、ギデオンやサムソンを始めとした代表的な12人の士師が登場しますね。

 

実際はもっと多くの士師たちがいたそうですが。。

ちなみに、各士師たちが活躍した期間を合計すると400以上にも及ぶと言われています。

長い。。!

 

時系列でいうと、イスラエルの指導者ヨシュアが亡くなった後の時代です。

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聖書の主な士師12人をご紹介!

それでは、”士師記”に登場する主な士師たちをご紹介していきます。

士師と一言に言っても、他民族から民を救う英雄である“大士師”と裁き人としての役割が強い“小士師”に分けられます。

◎主な士師の一覧

大士師

  1. オテニエル
  2. エホデ
  3. デボラ
  4. ギデオン
  5. エフタ
  6. サムソン

★小士師

  1. シャムガル
  2. トラ
  3. ヤイル
  4. イブザン
  5. エロン
  6. アブドン

 

この中でも特に有名なのが、ギデオンサムソンでしょう。

それぞれ、詳しく見ていきますね!

オテニエル

カレブの弟で、ケナズの子であるオテニエルは、1番最初に登場する士師です。

 

あるとき、イスラエル人の偶像礼拝に怒った神様は、

メソポタミヤの王であるクシャン・リシャタイムにイスラエル人を8年間苦しませました。

 

しかし、オテニエルは、クシャン・リシャタイムを倒し、オテニエルが死ぬまで40年の間、国に平和をもたらしたのです。

「彼が戦いに出ると、主はメソポタミヤの王クシャン・リシャタイムをその手にわたされたので、オテニエルの手はクシャン・リシャタイムに勝ち、国は四十年のあいだ太平であった。」

(士師記3章10、11節)

エホデ

オテニエルの死後、イスラエル人は再び神の前に悪を行ったため、

神様は、モアブ王エグロンとその同盟軍によってイスラエル人を18年間苦しめさせます。

 

その後、イスラエル人が神に助けを求めると、ベニヤミン族のゲラの子エホデがつかわされました。

そして、エホデは1人で王エグロンを剣で殺したうえに、民を集めてモアブ人およそ1万人を滅ぼしました。

「エホデは彼らに言った、「わたしについてきなさい。主はあなたがたの敵モアブびとをあなたがたの手にわたされます」。そこで彼らはエホデに従って下り、ヨルダンの渡し場をおさえ、モアブびとをひとりも渡らせなかった。そのとき彼らはモアブびとおおよそ一万人を殺した。」

(士師記3章28、29節)

そして、国に80年もの平和が訪れたのです。

シャムガル

順番が前後しますが、エホデの後に出てきたのがアテナの子シャムガルです。

シャムガルは、牛の鞭でペリシテ人600人を殺し、イスラエルを救いました。

「エホデの後、アナテの子シャムガルが起り、牛のむちをもってペリシテびと六百人を殺した。この人もまたイスラエルを救った。」

(士師記3章31節)

ちなみに、シャムガルはこの1節にしか出てきません。

デボラ

エホデの死後、再びイスラエルが悪を行ったので、神様はカナンの王ヤビンに20年間イスラエル人を苦しめさせます。

そして、イスラエル人が神様に助けを求めた結果つかわされたのが、唯一の女性士師デボラです。

 

デボラは、ナフタリ族の青年ナフタリを司令官に任命し、イスラエルの2部族から1万人の兵を集めます。

一方で、敵の将軍シセラの軍隊はなんと900両もの戦車を持っており、普通なら到底勝ち目はありません。

 

しかし、デボラは川にいるシセラ軍に奇襲をかけるという作戦で、見事にシセラ軍を打ち破りました。

「主はつるぎをもってシセラとすべての戦車および軍勢をことごとくバラクの前に撃ち敗られたので、シセラは戦車から飛びおり、徒歩で逃げ去った。」

(士師記4章15節)

これは、雨が降ったことで「キション川」が氾濫し、地面がぬかるむことで戦車が使えなくなったからです。

すごい勝ち方。。!

 

その後、国は40年の間平和でした。

ギデオン

その後、再びイスラエル人が悪を行い(もういいわ)、神様は7年間ミデアン人にイスラエル人を苦しめさせます。

そこでつかわされたのが、ヨアシの子ギデオンです。

 

ギデオンは元々、臆病で何の変哲もない青年でしたが、神様に用いられて軍を指揮し、

寝込みを襲うことで、なんとたった300人の兵で13万5000人いるミディアン人たちをやっつけてしまいました。

「三百人のものがラッパを吹くと、主は敵軍をしてみな互に同志打ちさせられたので、敵軍はゼレラの方、ベテシッタおよびアベルメホラの境、タバテの近くまで逃げ去った。イスラエルの人々はナフタリ、アセルおよび全マナセから集まってきて、ミデアンびとを追撃した。」

(士師記7章22、23節)

凄すぎるにゃ~。

平凡な男ギデオンが神の力を受けて国を救う姿は、何だかアニメの主人公っぽくていいですよね!

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トラ

ドドの孫であり、プアの子であるトラは、イスラエルを23年間裁きました。

「アビメレクの後、イッサカルの人で、ドドの子であるプワの子トラが起ってイスラエルを救った。彼はエフライムの山地のシャミルに住み、二十三年の間イスラエルをさばいたが、ついに死んでシャミルに葬られた。」

(士師記10章1、2節)

トラの業績については何も書かれていません。

ヤイル

トラの死後に登場するのが、ギレアデ人のヤイルで、22年間イスラエルを裁きました。

「彼の後にギレアデびとヤイルが起って二十二年の間イスラエルをさばいた。」

(士師記10章3節)

ヤイルには30人の息子がおり、彼らは30頭のロバに乗り、30の町を持っていたんだとか。

エフタ

ヤイルの後、イスラエルが再び悪を行ったときに登場するのが、ギレアデの子エフタです。

エフタは、娼婦(売春婦)の息子であったため、異母兄弟からいじめられ家を追い出されるという不遇な少年時代を過ごします。

 

しかし、敵のアンモン人を倒してほしいというイスラエル人の要請を受けたエフタは、神様に、

エフタ
エフタ
もしアンモン人に勝って家に帰れたら、最初に家の戸口から迎えにきた者をあなたに捧げます!

という誓いを立てます。

 

そして、エフタは見事にアンモン人を倒すことができました。

「エフタはアンモンの人々のところに進んで行って、彼らと戦ったが、主は彼らをエフタの手にわたされたので、アロエルからミンニテの附近まで、二十の町を撃ち敗り、アベル・ケラミムに至るまで、非常に多くの人を殺した。こうしてアンモンの人々はイスラエルの人々の前に攻め伏せられた。」

(士師記11章32、33節)

ところが、エフタには最後に悲劇が待っていました。

 

なんと家の戸口から最初にエフタを迎えにきたのは、自分の一人娘だったのです。

こうして、エフタは実の娘をいけにえとして神様に捧げることになったのでした。

悲劇的過ぎる。。

イブザン

エフタの死後、ベツレヘム出身のイブザンが7年間イスラエルを裁きました。

「彼の後にベツレヘムのイブザンがイスラエルをさばいた。」

(士師記12章8節)

イブザンには、30人の娘と30人の娘がいたと聖書に書かれています。

エロン

イブザンの死後、ゼブルンの子であるエロンが10年間イスラエルを裁きました。

「彼の後にゼブルンびとエロンがイスラエルをさばいた。彼は十年の間イスラエルをさばいた。 」

(士師記12章11節)

エロンの実績は、聖書には書かれていません。

アブドン

エロンの死後、ピラトン人ヒレルの子アブドンが8年間イスラエルを裁きました。

「彼の後にピラトンびとヒレルの子アブドンがイスラエルをさばいた。」

(士師記12章13節)

アブドンは40人の息子と30人の孫がいましたが、実績についてはやはり書かれていません。

サムソン

アブドンの後、イスラエルが40年間ペリシテ人に苦しめられていたときに現れたのが、ダン族のサムソンです。

サムソンは圧倒的な怪力の持ち主で、士師の中でもずば抜けた知名度を誇ります。

 

サムソンは、怪力エピソードに事欠かず、

  • 30人のペリシテ人を瞬殺する
  • ロバのあご骨でペリシテ人を1000人打ち殺す

などペリシテ人たちを圧倒してました。

「そしてサムソンは言った、「ろばのあご骨をもって山また山を築き、ろばのあご骨をもって一千人を打ち殺した」。」

(士師記15章16節)

しかし、サムソンには女好きという弱点があり、デリラという女性に、髪を剃ると力を失うという自分の秘密をバラしてしまいます。

この失敗によりサムソンはペリシテ人に捕まり、最期はペリシテ人たちを道連れにして死んでしまいました。

 

サムソンの裁きは20年に及びました。

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士師によって敵対する民族が違う!?

士師はイスラエルを敵対民族から守ったと言いましたが、上記で見たように、この敵対民族は士師の時代によって異なります。

毎回同じ民族が襲ってきたわけではないのです。

 

具体的にまとめると以下のようになります。

◎士師ごとの敵対民族

  • オテニエル➡︎アラム人、ナハライム人
  • エフド  ➡︎モアブ人、アモン人、アマレク人
  • シャムガル➡︎ペリシテ人
  • デボラ  ➡︎カナン人
  • ギデオン ➡︎ミディアン人、アマレク人
  • エフタ  ➡︎ペリシテ人、アモン人
  • サムソン ➡︎ペリシテ人

 

多少被っている民族もありますが、様々な民族がいますよね。

この一覧を見るだけでも、イスラエル人がどれだけ他民族に苦しめられていたかが分かります。

士師がいたのは不信仰な時代!?

イスラエルが、数百年も敵対民族に襲われ続けたと聞くと、

えー、イスラエルの人たちかわいそう。。!

と思うかもしれません。

 

しかし、このような状況になってしまったのは、元々は彼らの不信仰のせいなのです。

どういうことかというと、士師が活躍した時代というのは人々が神様に背き不信仰に陥っていた暗黒の時代でした。

 

その代表的なものが、形ある異国の神様を拝む“偶像礼拝”です。

偶像礼拝は大きな罪であり、モーセの十戒にもこう書かれていました。

あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。 4あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。 5それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。

(出エジプト記‬ ‭20:3-5‬)

 

しかし、彼らはこの教えを知っていたにも関わらず、真の神様から離れ罪を犯してしまっていました。

だからこそ、神様は人々の目を覚まさせるために敵対民族を送られたのです。

 

士師記に書かれているお話の流れは、いつも大体同じです。

◎士師記のお決まりパターン

  1. イスラエルの人々が、偶像礼拝をし不信仰になる。
  2. 神様がそれを正すために、外敵民族を送られる。
  3. イスラエルの人々が神様に助けを求める。
  4. 神様が助けに応え、イスラエルを救うために士師を用いられる。
  5. 敵対民族を倒して平和が訪れ、イスラエルの人々は心を改め神様をたたえる。
  6. 士師が死ぬと、再び偶像礼拝を始め不信仰になる。

 

このループです。

いやいや、途中で学習しろよ!

って感じですよね、はい。

「しかしさばきづかさが死ぬと、彼らはそむいて、先祖たちにまさって悪を行い、ほかの神々に従ってそれに仕え、それにひざまずいてそのおこないをやめず、かたくなな道を離れなかった。」

(士師記2章19節)

それでも毎回ちゃんと助け舟を出してあげるあたり、神様はやはり慈悲深いですね。。

つまり、士師の歴史はイスラエル人の不信仰の歴史でもあるということです。

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士師はイスラエルの指導者の代わりだった!?

士師の時代、イスラエルの人々にはちゃんとした指導者がいませんでした。

 

以前にはモーセやヨシュアといったカリスマ的指導者がいましたし、後になるとサウル王やダビデ王どの王様が人々をまとめるようになりますが

当時はそういった統治者がいなかったのです。

 

これも人々が不信仰になった原因だと言われています。

聖書にもこう書かれています。

「そのころイスラエルには王がなかったので、人々はおのおの自分たちの目に正しいと思うことを行った。 」

‭‭(士師記‬ ‭17:6‬ ‭)

 

神様の目にではなく、”自分たちの目に”正しいと書いてあるのがポイントですね。

つまりは、彼らは自分たちの好きなように生きていたということです。

指導者がいないと、秩序がめちゃくちゃになるのか。。!

 

そこで、指導者の役割を果たしたのが士師でした。

士師たちはイスラエルの人々を支配し、正しき道へと導いていったのです。

 

しかし、士師たちの支配はあくまでも臨時的・一時的なもの。

士師がいなくなると、すぐにイスラエルの人々は罪を犯し神様から離れてしまうのでした。

 

人間は何と心の弱い生き物なのでしょう。。

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士師記のような不信仰な時代は今も続いている!?

この士師の時代を見ると、

イスラエル人たちって不信仰だなあ!

とあきれるかもしれません。

 

しかし、これは他人事ではありません。

不信仰な時代は、今も続いているのです。

 

いや、むしろ現代のほうが、不信仰になりやすい時代かもしれません。

現代の科学技術の進歩は目覚ましいものがありますが、それは必ずしもいいことばかりではありません。

科学技術が発達すればするほど人々はそれに頼り、神様に頼ることをやめてしまうのです。

そして、2020年4月現在、世界中でコロナウィルスが大流行しています。

 

これって、なんだか士師の時代と似ていませんか?

つまり、不信仰な時代に生きる私たちを正すために、神様はコロナウィルスを外敵として送られたのではないかということです。

 

実際、コロナウィルスの前では人間はあまりにも無力で、なす術がありません。

頼れるのは神様だけです。

 

考えすぎかもしれませんが、僕にはこの現状が神様からのメッセージのようにも受け取れます。

本当の神様の御心は分かりませんが、士師たちの時代と同じ過ちは繰り返さないようにしたいですね!

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まとめ:士師は神様に用いられた英雄たち!

イスラエルを救うために用いられた英雄。

そう聞くと、士師ってなんだかカッコいいですよね!

 

でも、彼らも本来は、とっても弱い人間たちだということを忘れてはいけません。

彼らが英雄になれたのは、神様が共におられたからです。

 

私たちも神様に用いられる存在になりたいですね!

ではまた!

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月間4万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

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