ジーザス、エブリワン!キートンです。
どんな日なのかについても知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
クリスマスやペンテコステと並んで、キリスト教三大行事の一つである“イースター”。
最近、日本でも認知度が上がってきており、イースターのお菓子が売られたり、
某テーマパーク(分かりますよね?)でイースターイベントが行われたりしています。
とはいえ、クリスマスとは違って、イースターの具体的な日にちまでは知らないという方も少なくないでしょう。
それも無理はありません、イースターの日にちは毎年変わるのですから。
イースターの日にちには、ちゃんとした定義があるのですが、これを知らない方も多いです。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- イースターはいつからいつまで?
- イースター(復活祭)とは?起源は?
- なぜ卵やうさぎがイースターのシンボル?
- イースターには何をする?
- イースターの食事
を解説します。
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目次
イースターはいつからいつまで?
ではまず、イースターの日にちについて、以下で詳しく見ていきましょう!
- 毎年日にちは変わる(移動祝日)
- キリスト教圏では休みになる国も
毎年日にちは変わる(移動祝日)
冒頭でも言いましたが、イースターは固定の日に祝われるわけではなく、毎年日にちが変わります。
なぜなら、当時の暦が太陽暦に基づいており、現在私たちが使っているグレゴリウス暦とは違うからです。
ただし、イエスが復活したのが日曜日だとされているため、曜日は固定で日曜日になっていますね。
具体的なイースターの日付は、“春分の後の最初の満月の次に来る日曜日”と定められています。
実際の春分の日は毎年日付が変わりますが、3月21日と仮定して計算されるので、イースターは3月22日~4月25日の間ということになりますね。
イースターの日付については様々な論争がありましたが、西暦325年の第一回ニカイア公会議で統一されました。
ただし、正教会はユリウス暦を採用しているので、イースターの日付が異なることが多いですね。
キリスト教圏では休みになる国も
日本にいるとピンと来ないかもしれませんが、キリスト教徒が多い国では
イースターの前後の日は休日になっているところが多いです。
特にカトリックが盛んな国では、イースター期間中に学校や企業、公的機関のほとんどが休みになります。
例えば、イースターの前後が休日になっている国には、
- ヨーロッパ諸国 (イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど)
- アメリカ合衆国
- 香港
- カナダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- ナイジェリア
- コートジボワール
など他にもまだまだあります。
ちなみに、イギリスでは学校の学期に”イースター学期(Easter term)”というものまであるそうですよ。
イースター(復活祭)とは?起源は?
そもそも、イースターがどのような日なのかあなたは理解していますか?
日本では宗教色が薄められてしまうので、意味もわからず何となく盛り上がっている方も少なくないでしょう。
クリスチャンとしてこの状況は見逃せないので、イースターの意味や起源を詳しく教えて差し上げます!!(暑苦しい)
- イエスキリストの復活を祝うお祭り
- イースターの起源
イエスキリストの復活を祝うお祭り
イースター(復活祭)はイエスキリストの復活を祝う日であり、キリスト教で最も大きく、最も古くからお祝いされているお祭りです。
キリスト教のビッグイベントといえば、クリスマスだと思っていませんでしたか??
実はイースターは、キリスト教においてクリスマスをも上回る最重要イベントなんです!
イエスは私たちの罪の身代わりとなって十字架で死なれた後、3日目に復活したと聖書に書かれています。
「そのかたは、ここにはおられない。よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。 7すなわち、人の子は必ず罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、と仰せられたではないか」。」
(ルカによる福音書24:6,7)
このイエス復活の出来事を記念するのが、イースターなんですね。
イエスの復活は、キリスト教信仰のベースとなる超重要な出来事です。
なぜなら、以下のような理由があるからですね。
- 罪と死に対する完全な勝利を意味しているから
- イエスが神の子で救い主であることの証明だから
- “人類を救う”というイエスの使命が成し遂げられたことを意味するから
そして、イエスを信じることで私たちは罪がゆるされ、イエスのように最後には復活して永遠の命を得ることができるのです。
つまり、クリスチャンにとって、イエスの復活は大きな希望なんですね。
パウロも、イエス復活の重要性についてこのように語っています。
「もしキリストがよみがえらなかったとしたら、わたしたちの宣教はむなしく、あなたがたの信仰もまたむなしい。」
(コリント人への第一の手紙15:14)
✅️イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ
イースターの起源
イエスが復活して天に昇られた後、イエスの弟子たちを通してキリスト教は成立していきます。
その後、キリスト教はローマ帝国内で迫害を受けることになりますが、キリスト教徒たちはこの頃から既に、イエスの復活を記念していました。
313年になると、”ミラノ勅令”によりキリスト教がローマ帝国で公認。
325年のニカイア公会議でイースターの日付が決まったことで、イースターは公で祝われるようになりました。
(✅️ローマ帝国とキリスト教の歴史については、【世界史】ローマ帝国でのキリスト教の歴史をざっくりまとめてみたをどうぞ)
ちなみに、諸説はありますが、英語のイースター(Easter)は、アングロサクソン神話における暁もしくは春の女神エイオストレ(Eostre; Eastre)
の名前が由来だと考えられています。
実は、キリスト教以前から、春は新しい生命の始まりと再生を象徴する季節として、多くの文化で祝われてきました。
キリスト教がヨーロッパに広がるにつれて、これらの春の祭りや儀式がキリスト教の教えと結びついていったのです。
例えば、イースターのシンボルである卵やうさぎも、キリスト教より古い春の祭りや儀式から来ていると考えられています。
なぜ卵やうさぎがイースターのシンボル?
イースターと言えば、よくイラストにもされているように”卵やうさぎ”というイメージがあるかもしれません。
実際に欧米では、卵やうさぎがイースターのシンボルとされ、
一部の地域では、イースターの前の晩にうさぎが卵を運んでくると信じられています。
では、なぜ卵やうさぎはイースターのシンボルなのでしょうか?
それぞれ理由を見ていきましょう!
- イースターの卵(イースターエッグ)
- イースターのうさぎ(イースターバニー)
イースターの卵(イースターエッグ)
まず、イースターで卵がシンボルとされる理由は、卵が新しい命の始まりや復活、再生の象徴と見なされるからです。
ほら、殻を破って新しい命が誕生するという卵のイメージは、イエスが死を打ち破って復活したイメージと重なりますからね。
イースターで使われる卵は、色や装飾などでデザインされたおっしゃれなゆで卵であり、イースターエッグと呼ばれます。
卵はその日に食べるのが普通ですが、食用ではなく装飾品として作られるものもありますね。
また、国や地域によっては、屋内や庭などに隠された卵を子どもたちが探す”エッグ・ハンティング”のゲームも行なわれます。
ちなみに、誰もがおなじみの小さなおもちゃが入った卵形のチョコレートは、元々イタリアでイースター向けに考案されたものです。
イースターのうさぎ(イースターバニー)
一方で、イースターでうさぎがシンボルとされるのは、うさぎがたくさんの子どもを産む豊かな繁殖力があるからです。
また、うさぎは春の訪れとともに活動的になり、自然界での新しい命の始まりを象徴しています。
そのため、うさぎはイースターのイメージとぴったりなんですね。
ただし、イースターバニーに関しては、イースターエッグとは違い、主にカトリックやプロテスタントといった西方教会で見られる習慣です。
イースターのうさぎ(イースターバニー)の起源については、様々な説がありますが、
一般的には、中世後期のドイツにさかのぼるとされています。
ドイツの伝承では、『オシュターハーゼ』と呼ばれるうさぎが、良い子どもたちに色とりどりの卵を運んでくると言われていました。
この話は、19世紀にドイツからアメリカに移民とともに伝えられ、イースターバニーとして広く知られるようになったのです。
イースターには何をする?
イースターがキリスト教にとって重要な日というのは分かっても、具体的に何をするのかピンとこないですよね。
実は、イースターは当日だけでなく、イースター前とイースター以降にも様々なイベントがあります。
3つに分けて、それぞれ見ていきましょう!
- イースター前
- イースター当日
- イースター以降
イースター前
まず、イースターを迎える前に“40日”という期間が設けられています。
なぜ40日かというと、イエスが荒野で40日間断食をされたからです。
この期間の開始日や長さ、呼び方などは宗派によっても異なり、それぞれ
- カトリック:四旬節(しじゅんせつ)
- 一部のプロテスタント:受難節(じゅなんせつ)
- 正教会:大斎(おおものいみ)
といいます。
この期間に祈ったり断食をしたりして、心を清め、イースターの準備をするんですね。
そして、イースター前の1週間は“受難週”や”聖週間”などと呼ばれ、イエスの最後の週を記念する重要な行事が行われます。
例えば、西方教会(カトリックやプロテスタント)に関してまとめると、以下の通りです。
- 棕櫚(しゅろ)の主日(枝の主日)
➔イエスがエルサレムに入城したことを記念。受難週の開始日。
- 聖木曜日(洗足木曜日)
➔最後の晩餐を記念。イエスが弟子たちの足を洗ったことにならって、多くの教会で足を洗う儀式(洗足式)が行われる
- 聖金曜日
➔イエスが十字架に架けられて亡くなったことを記念。イエスの受難や死を思い起こす特別な儀式や祈りが行われることが多い。
- 聖土曜日
➔イエス墓で安息した日。夜からは”復活徹夜祭”が行われる
こうして、最終的にイースターの日を迎えるのです。
イースター当日
イースター当日になると、多くの教会でイースター礼拝が行われます。
この礼拝では、復活を祝う賛美歌が歌われたり、イエスの復活に関する聖書の箇所が読まれたりしますね。
また、牧師や神父による説教があり、イエスの復活の意味や、それが私たちの人生にどのような希望をもたらすかなどについて教えられます。
他にも、以下のような活動が行われますね。
- イースターの象徴である卵を使った様々な活動(卵の装飾、隠された卵を探すゲームをするなど)をする
- チョコレートでできた卵やうさぎの形のお菓子をプレゼントし合う
- 家族や友人が集まり、ハムやラムケーキ、ホットクロスバンズなどの伝統的な料理を食べる
イースター以降
イースターから始まる期間は、“復活節(ふっかつせつ)”、”復活祭期(ふっかつさいき)”などと呼ばれ、
ペンテコステ(聖霊降臨祭)の日まで7週間続きます。
この期間、教会ではイエスの復活とその意味に焦点を当てた礼拝や儀式が行われます。
こうして、イエス復活の喜びを分かち合い、信仰を深めていくんですね。
ちなみに、イースターから50日後にあたるペンテコステは、聖霊がイエスの弟子たちに降りたことを記念する日です。
この日は、”教会が誕生した日”ともされ、こちらもキリスト教徒にとって非常に重要な祝日ですね。
✅️ペンテコステについては、【行事】ペンテコステとは?わかりやすくクリスチャンが解説をどうぞ
イースターの食事
イースターの時期には、家族や友人が集まり、特別な食事を楽しむのが一般的です。
この時期によく用いられる食材や料理には、春の象徴や復活祭のテーマに合わせた意味が込められていることが多いです。
また、四旬節や大斎の期間に禁じられていた肉や乳製品、卵などが解禁されるため、これらの食品が並びます。
例えば、以下のような食事がありますね。
- ラム肉
➔イースターでよく食べられる食べ物の一つ。「神の子羊」であるイエスが人類の罪のために犠牲になったことを象徴
- 卵料理
➔卵が新しい命の始まりや復活の象徴として登場
- イースターブレッド
➔イースター期間中に作られる伝統的な甘いパン
- チョコレート
➔特に子どもたちに向けて、チョコレート製のうさぎや卵がよく贈られる
- 春の野菜
➔新しい季節の到来を祝う象徴として、アスパラガスやアーティチョークのような旬の野菜が出されることも
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イースターはイエスキリストの復活をお祝いする日!
イースターは単なる”卵やうさぎが出てくる楽しそうなイベント”ではなく、
イエスキリストの復活をお祝いする大切なお祭りです。
復活により、イエスは罪と死を完全に打ち破られました。
そのイエスを信じることで、私たちも罪と死から解放され、後に神と天国で永遠に生きられるのです。
さあ、今こそイエスを信じていきましょう!そして、イースターを共に喜び祝いましょう!
キートンでした。
👇参考文献