ジーザス、エブリワン!キートンです。

どんな場面なの??
こういった疑問にお答えします。
今回は、聖書の中でも特に有名な場面、“最後の晩餐(ばんさん)”についてご
皆さんも1度は、レオナルド・ダ・ビンチのあの絵を見たことがあ
しかし、
最後の晩餐は、決してただの優雅なディナーではありません!
この記事では、クリスチャンの僕が、
- “最後の晩餐(ばんさん)”とは?
- 最後の晩餐(ばんさん)の内容
- 最後の晩餐が行われた場所はどこにある?
- 最後の晩餐を記念する日がある!?【その名も”聖木曜日”】
- 最後の晩餐を描いた絵画
などについて解説していきます!
Contents
“最後の晩餐(ばんさん)”とは?

最後の晩餐とは、処刑前日にイエスキリストが、弟子たちと共に夕
別名”主の晩餐”ともいい、正教会では“機密制定(きみつせいてい)の晩餐”と呼ばれます。
「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。 20夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。 」
(マタイによる福音書26章19、20節)
新約聖書の4つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)
特に、イエスによって、ユダの裏切りが告げられるシーンや、
ちなみに、これがキリスト教における“聖餐(せいさん)式”の儀式の由来とな
“最後の晩餐(ばんさん)”の登場人物
まずは、最後の晩餐に参加する人物たちをご紹介いたしましょう。。ひっひっひっひ。。
- イエスキリスト
- 12弟子
イエスキリスト

人間として地上に来られた、神の子その人。
十字架で処刑される前日に、弟子たちと最後の晩餐のときを持つことに。
詳しくは、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】をどうぞ
12弟子

イエスに付き従った、12人の弟子たち。
イエスと最後のディナーをしますが、イエスから衝撃の予告がなされます。
詳しくは、【完全版】イエスの12使徒(弟子)って誰がいるの?超個性派集団!?をどうぞ
“最後の晩餐(ばんさん)”の内容
それでは、聖書に沿ってその内容を見ていきましょう!
イエス、ユダの裏切りを告げる

「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。 20夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。 21そして、一同が食事をしているとき言われた、「特にあなたがたに言っておくが、あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ろうとしている」。」
(マタイによる福音書26章19~21節)
ある日、弟子たちがイエスに言われた通り、
そして、夕方になると、イエスは12人の弟子たちと食事の席に着
食事をして少し経った頃、イエスは弟子たちに言われました。


イエスの突然の予告に弟子たちは、大パニックです。

いや、それともお前か!?
お互いが疑心暗鬼になる中、イエスは言われました。

そして、イエスはパン切れを浸すと、

他の弟子たちは、
しかし、ユダはパン切れを受け取ると、その家を飛び出していってしまいました。
そう、イエスを裏切る者というのはユダのことだったのです。
実際、ユダは銀貨30枚で、イエスを日頃からイエスと敵対していたユダヤの祭司長たちに売り渡してしまいました。
「時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って 15言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。 16その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。」
(マタイによる福音書26章14~16節)

ユダについては、【12弟子】”イスカリオテのユダ”とは?裏切者の代名詞!?をどうぞ
パンとぶどう酒を食す

「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「取って食べよ、これはわたしのからだである」。 27また杯を取り、感謝して彼らに与えて言われた、「みな、この杯から飲め。 28これは、罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約の血である。」
(マタイによる福音書26章26~28節)
食事中にイエスはパンを取って、

また、杯(さかずき)をとって感謝の祈りを捧げると、

これは、罪が赦(ゆる)されるように多くの人々のために流される私の血、契約の血である。
これが聖餐式の由来であり、後のクリスチャンたちは、
定期的にパンとぶどう酒を食すことで、イエスの十字架を思い出すようになりました。
イエス、弟子たちとペテロの裏切りを予告する

「彼らは、さんびを歌った後、オリブ山へ出かけて行った。 31そのとき、イエスは弟子たちに言われた、「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずくであろう。『わたしは羊飼を打つ。そして、羊の群れは散らされるであろう』と、書いてあるからである。」
(マタイによる福音書26章30、31節)
最後の晩餐の後、オリーブ山に行くときにさらにイエスは弟子たちに言われました。

聖書に、「私は羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう。」と書かれているからだ。
これはつまり、イエスは弟子たちが今夜、全員自分を見捨てて逃げてしまうと予告されたのです。
すると、弟子のペテロが言いました。

しかし、イエスは言われました。

これに対しペテロは、

と訴え、他の弟子たちも同じように言いました。
ところが、イエスのこの予告は後に実現してしまいます。
最後の晩餐は、悲しい予告のオンパレード!?

最後の晩餐の際に、イエスは弟子たちに様々な予告を
もしこれらが、どれも希望に満ちたものだったら良かったでしょう。
しかし、その予告がどれもまあ悲しいものばかりなのです!
具体的には、以下の通りです。
- イスカリオテのユダの裏切りを予告
- 弟子たちが今夜、自分を見捨てて逃げてしまうことを予告
- 弟子のペテロが今夜、鶏が鳴く前に3度自分のことを知らないと言う
と予告
うん、夢も希望もあったもんじゃないですよね。

しかもこれ、ただでさえナーバスになっているであろう処刑前日ですよ??
イエスからしたら、たまったもんじゃないですよね。
もちろん、神の子イエスの言葉ですから、これらの予告は全て実現してしまいます。
「しかし、すべてこうなったのは、預言者たちの書いたことが、成就するためである」。そのとき、弟子たちは皆イエスを見捨てて逃げ去った。」
(マタイによる福音書26章56節)
裏切りというとイスカリオテのユダのイメージが強いですが、
んー、この時のイエスの心境はどのようなものだったのやら。。
最後の晩餐が行われた場所はどこにある?

最後の晩餐が行われた場所は聖書には書かれていないので、はっきりとしたことは言えません。
ただ、カトリックでは伝統的に、イスラエルのエルサレムにある“上の部屋”(セナクル)という場所で行われたとされています。
「すると、その主人は席の整えられた二階の広間を見せてくれるから、そこに用意をしなさい」。弟子たちは出て行ってみると、イエスが言われたとおりであったので、過越の食事の用意をした。」
(ルカによる福音書22章12、13節)
実際、この場所は現在、“最後の晩餐の部屋”という名前でエルサレムの観光名所の1つとなっています。
☟こんなところ
「最後の晩餐の部屋」
最後の晩餐の舞台なった部屋(下3枚)です。
ここで、キリストが磔刑になる前の晩、弟子たちとぺサハの祭り(ユダヤの三大祭りのひとつ)を祝いました。
そして、その真下には古代イスラエル王国のダビデ王の墓があります。(右上)#世界1周 #旅行 #イスラエル #エルサレム pic.twitter.com/wyte2fXD9s— たそがれ君 (@china7_jp) June 12, 2020
12世紀に十字軍によって再建されて、後にカトリックの修道会であるフランシス会の所有となりました。

ちなみに、同じ建物の下の階には”ダビデ王の墓”もありますが、こちらも歴史的な根拠は不明です。
“最後の晩餐”を記念する日がある!?【その名も”聖木曜日”】

“最後の晩餐”は聖書の中でも非常に有名なシーンですが、実はキリスト教にはこの最後の晩餐を記念する日が存在します。
それが、“聖木曜日”です。
最後の晩餐のときにイエスが弟子たちの足を洗ったと聖書に書かれているため、”洗足木曜日”と呼ばれることもあります。
正教会では、”聖大木曜日”です。
「イエスは、父がすべてのものを自分の手にお与えになったこと、また、自分は神から出てきて、神にかえろうとしていることを思い、 4夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、 5それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐいでふき始められた。」
(ヨハネによる福音書13章3~5節)
カトリックや正教会では、イエスの復活をお祝いするイースター前の1週間を特別な週としていますが、
この聖木曜日からの3日間は特に重要とされており、カトリックでは“聖なる3日間”と呼ばれます。
教派によっても異なりますが、この日にイエスにならって”洗足式”を行ったり、特別な礼拝が持たれたりするようですよ!

“最後の晩餐”を描いた絵画
“最後の晩餐”の絵画といえば、レオナル・ド・ダヴィンチというイメージがありますが、他にも様々な画家がこのシーンを描いています。
それらを一部見ていきましょう!

『最後の晩餐』(マールテン・ド・フォス )

中央奥にいるイエスを弟子たちが囲むという、当時の伝統的な構図で描かれた絵画。
そして、これはイエスが弟子たちの中に裏切り者がいることを告げた場面です。
そのため、弟子たちの間には動揺が広がっていますが、1人だけ違和感のある人物がいませんか?
そう、左手前でイエスから露骨に目をそらしている”イスカリオテのユダ”です。

これは、ユダのイエスへの背きを見事に表現していますね!
『最後の晩餐』(ヴァランタン・ド・ブーローニュ )

光と陰の対比が印象的な作品。
ちなみに、イエスの前で眠りこけている不届き者はヨハネです。

最後の晩餐の絵は、イスカリオテのユダを探すのが面白いのですが、この中だとどこにいると思いますか?
そう、左手前で右手にこっそりお金の袋を持っている人物です。
イスカリオテのユダは銀貨30枚でイエスを売りましたから、これが裏切りを表しているわけですね。
「時に、十二弟子のひとりイスカリオテのユダという者が、祭司長たちのところに行って言った、「彼をあなたがたに引き渡せば、いくらくださいますか」。すると、彼らは銀貨三十枚を彼に支払った。その時から、ユダはイエスを引きわたそうと、機会をねらっていた。」
(マタイによる福音書26章14~16節)
『最後の晩餐』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

さあ、お待たせしました!
レオナルド・ダ・ヴィンチ大先生によって描かれた、最も有名な最後の晩餐の絵画です。
こちらも、イエスの口からユダの裏切りが告げられた場面で、絵画の左から、
- バルトロマイ
- 小ヤコブ
- アンデレ
- ペテロ
- イスカリオテのユダ
- ヨハネ
- イエス
- トマス
- 大ヤコブ
- フィリポ
- マタイ
- ユダ (タダイ)
- 熱心党のシモン
という順番で描かれていると言われています。
こちらも、イスカリオテのユダが銀貨入りの袋を持っているのが分かりますね。
この絵画の大きな特徴は、12人の弟子たちを等しく横に並べてあること。
それまでの絵画は、イスカリオテのユダだけを露骨に手前に座らせるなどの構図が普通だったんです。
そのため、この構図は当時、画期的だったんだとか。
他にも、
- 遠近法
- 明暗法
- 解剖学
などが駆使されており、あらゆる点で優れた作品と言えますね。

ちなみに、僕はこのレオナルド・ダ・ビンチの”最後の晩餐”の絵を生で見たことがあります。
そのとてつもない迫力は、当時の無学な私の心にも大きなインパクトと感動を与えました。
どれくらい感動したかというと。。
絵を見た瞬間、泣きました。(実話)
いやー、芸術って理屈じゃないんでしょうね!
とはいえ、あのときにキリスト教の勉強をしていなかったのが悔やまれますね。。

まとめ:”最後の晩餐”は聖書の名シーン!

いかかでしたか?

なんて言えないくらい、濃密な内容でしたね!
ところで、皆さんだったら最後のディナーに何を食べたいですか?
僕ならあれですね、
カツカレー大盛り!(圧倒的庶民感)
ではまた!
