ジーザス、エブリワン!キートンです。
聖書的にはどうなの?
こういった疑問にお答えします。
日本には季節によって様々な行事がありますが、中でも特に盛り上がるのが“クリスマス”です。
冬の一大イベントとして楽しみにしている人も多いでしょう。
しかし、まさかとは思いますが、クリスマスはケーキを食べたり、恋人といちゃついたりする単なる楽しげなイベントだとか思ってないですよね??
ね?ね??
。。。ね???(不安になってきた)
まあ実際のところ、日本では多くの人がクリスマスを単なる楽しいイベントとしか見ていません。
しかし、クリスマスは本来キリスト教の行事であり、とても重要な意味を持った日なんです。
では、クリスマスとは本来どのような日なのでしょうか?
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- 【キリスト教】クリスマスの本当の意味とは?
- 【聖書】クリスマス物語のあらすじ
- クリスマスは何をする日?本来の過ごし方
- クリスマスはイエスキリストの誕生日ではない?なぜ12月25日に?
- クリスマスのサンタのモデルは、聖人ニコラウス!?
について分かりやすく解説します!
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目次
【キリスト教】クリスマスの本当の意味とは?
クリスマスは、
と並んでキリスト教三大祝日の1つで、イエスキリストの誕生をお祝いする日のことです。
(キリスト教の主な行事は【Q&A】キリスト教の主な行事って?三大行事をご紹介しますをどうぞ)
キリスト教ではイースターに次いで重要な祭日であり、宗教を問わずに世界中の多くの地域で祝われていますね。
クリスマスを直訳すると”キリストのミサ”となり、これはキリストを礼拝するという意味です。
イエスキリストは神の子でありながら、人間として地上に来られました。
それは十字架で死なれることで、私たち人間を罪から解放して救いを与えるためです。
「キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、 7かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、 8おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。」
(ピリピ人への手紙2章6~8節)
それは私たち人間を愛しているがゆえ。
そんな救い主の誕生を喜びお祝いするのが、クリスマスなんですね!
✅イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】で詳しく解説しています。
【聖書】クリスマス物語のあらすじ
聖書にはイエスキリスト誕生についてのクリスマス物語が書かれています。
そのあらすじをざっくりとご紹介しましょう!
- 受胎告知(じゅたいこくち)
- イエスキリストの誕生
- 羊飼いへの知らせ
- 東方の三博士の訪問
受胎告知(じゅたいこくち)
「すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。 31見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。 32彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、 33彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。」
(ルカによる福音書1章30~33節)
あるとき、ガリラヤのナザレという町に天使のガブリエルがやってきて、ヨセフの婚約者マリアに言いました。
その子をイエスと名付けなさい。
彼は大いなる者となり、いと高き者の子と言われるようになります。
突然そんなことを言われて戸惑うマリアでしたが、ガブリエルは更に言いました。
生まれる子は神の子と呼ばれます。神にできないことは何もありません!
マリヤは答えました。
お言葉どおりこの身になりますように。
何という信仰の強さでしょう。
マリアは、普通なら到底信じがたいガブリエルの言葉を信じて受け止めたのでした。
一方で、ヨセフは婚約者であるマリアが身ごもったことを知って驚きます。
当然ですよね、性的な関係は持っていなかったのですから。
そこでヨセフはマリアが周りから白い目で見られるのを避けるために、ひそかに婚約を解消しようとしました。
性的な関係を持っていないのに妊娠するということは、不倫をしたと考えるのが普通です。
そして、当時、不倫は死刑に値する罪でした。
ヨセフはひそかに婚約を解消することで、マリアを守ろうとしたのです。
すると、天使ガブリエルがヨセフの夢の中に現れて言いました。
マリアは聖霊の力によって身ごもったのです。その子をイエスと名付けなさい。
この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。
こうして、ヨセフはマリアを妻として迎えることにしたのです。
✅詳しくは、【聖書】受胎告知とは?クリスチャンがわかりやすく解説をどうぞ
イエスキリストの誕生
「ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、 7初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。」
(ルカによる福音書2章6、7節)
さて、そんなあるとき、マリアとヨセフは住民登録のためにベツレヘムへとやってきました。
しかし、ベツレヘムに入ると、マリアの出産のときが訪れます。
泊まるところがなく途方に暮れる2人でしたが、家畜小屋に行き、そこで男の子が生まれました。
この男の子こそ、イエスキリストです。
イエスキリストがユダヤのベツレヘムに誕生することは、この700年前に旧約聖書のミカ書で預言されていましたが、それがついに実現したのです。
「しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを治める者があなたのうちからわたしのために出る。」
(ミカ書5章2節)
羊飼いへの知らせ
「御使たちが彼らを離れて天に帰ったとき、羊飼たちは「さあ、ベツレヘムへ行って、主がお知らせ下さったその出来事を見てこようではないか」と、互に語り合った。」
(ルカによる福音書2章15節)
さて、このベツレヘムの地で羊飼いたちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていました。
すると、天使が現れて言いました。
この方こそ、主キリストです。
なんと救い主イエスの誕生を最初に知らされたのは、当時身分の低かった羊飼いだったのです。
すると、その天使と一緒に多くの天の軍勢が現れて、共に神を賛美して言いました。
地の上に平和が、み心にかなう人にあるように。
天使たちが天に帰ると、羊飼いたちはお互いに言いました。
羊飼いたちは急いで行って、飼葉おけに寝ておられる幼子イエスのところへと行きました。
そして、イエスを見た羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを他の人々に知らせました。
東方の三博士の訪問
「彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。 10彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。 11そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。」
(マタイによる福音書2章9~11節)
すると、イエスを拝もうと、東方から3人の博士たちもやって来ました。
不思議な星が幼子イエスのところまで博士たちを案内すると、彼らは非常に喜びました。
博士たちはひれ伏して幼子イエスを拝むと、
- 黄金(おうごん)
- 乳香(にゅうこう)
- 没薬(もつやく)
を贈り物としてささげました。
イエスキリストは後に私たち人間の罪のために十字架で死なれ、3日目に死から復活することになります。
✅詳しくは、【聖書】東方の三博士って?贈り物の意味もそれぞれ解説しますをどうぞ
クリスマスは何をする日?本来の過ごし方
と思うかもしれませんが、クリスマスには、イエスの生誕をお祝いして多くの教会で礼拝が行われます。
ただ、クリスマスが平日の場合、その前の日曜日に行われることもありますね。
また、キリスト教文化圏では、親族が集まって贈り物を交換したりごちそうを囲んだりする家庭が多いです。
さらに、歴史的にキリスト教の影響が強かった地域のほとんどで、クリスマスは法定休日になっています。
日本では普通にクリスマスに仕事があったりするので、ピンと来ないかもしれませんが。。
例えば、
- アメリカ
- フィリピン
- シンガポール
- 韓国
- ガーナ
- ナイジェリア
- レバノン
など他にもまだまだあります。
クリスマスに出される代表的な料理としては、七面鳥とガチョウの丸焼きが挙げられますが、もっと前の時代は、
- 豚
- ウサギ
- 鯉(こい)
- クジャク
がクリスマスのごちそうだったんだとか。
クリスマスはイエスキリストの誕生日ではない?なぜ12月25日に?
毎年12月25日にお祝いされるクリスマス。
しかし、実はこの日、イエスキリストの誕生日ではないって知っていますか?
これは非常によくある誤解で、中にはクリスチャンでも間違える人がいるくらいです。
先ほども言いましたが、クリスマスはイエスキリストの誕生日ではなくて、あくまでもイエスキリストの誕生を記念する日。
聖書には日にちが詳しく書かれていないため、イエスキリストの正確な誕生日は分かっていないのです!
という疑問が湧いてきますよね。
実は、12月25日というのは元々、キリスト教が認められる前のローマ帝国で冬至(とうじ)の日とされており、
3世紀にはミトラス教の”不滅の太陽”の誕生を祝う祭日でした。
しかし、313年にミラノ勅令によってキリスト教がローマ帝国で認められるようになった後は、
このお祭りがキリストの誕生を祝う祭りに移行していったのです。
また、当時のローマ帝国では12月17日~23日の7日間に、農耕神サトゥルヌスのお祭りが行われていました。
このお祭りは、労働を休んで祝宴を開き、贈り物を交換するというもので、現在のクリスマスにも影響を与えています。
記録によると、336年には既に12月25日にクリスマスが祝われており、4世紀半ばには教会に広まっていたんだとか。
✅ローマ帝国とキリスト教については、【世界史】ローマ帝国でのキリスト教の歴史をざっくりまとめてみたをどうぞ
クリスマスのサンタのモデルは、聖人ニコラウス!?
クリスマスといえば、こちらも外せないのがサンタクロースです。
そうです、トナカイのそりに乗ってプレゼントを配りまくる、気のいい白ひげおじさんのことですね。(言い方)
でも、サンタクロースにもモデルがいるって知ってましたか?
その人物の名前は、聖ニコラウスです。
ニコラウスは小アジアのミュラ(現在のトルコ)の司教だった人物で、様々な奇跡を起こして人々を癒した立派な人物だったんだとか。
そのため、ニコラウスはカトリック教会や正教会などで聖人とされています。
(カトリックの聖人の名前一覧!有名な人物を12人まとめてみたも参照)
ニコラウスにはいくつかの伝説があり、その内の1つが、
身売りされかけた貧しい3姉妹のために、干してあった靴下の中に金貨の袋を入れて施しをしたというもの。
このエピソードが、プレゼントを靴下や長靴に入れておくという慣習に繋がりました。
また、殺されて塩水入りのたらいに漬けられていた少年3人を、奇跡的に生き返らせたという言い伝えもあります。
ちなみに、聖ニコラウスをオランダ式に発音すると、シンター・クラアスとなりますが、
オランダの移民たちがアメリカに伝えた際になまってサンタ・クロースとなったんだとか。
その後、本の挿絵や詩、広告などで現在のサンタクロースのイメージが形成されていきました。
まとめ:クリスマスはイエスキリストの生誕祭!
神は私たち人間を愛するがゆえに、ご自分の独り子であるイエスキリストを地上に送り、十字架に架けることで罪をゆるしてくださいました。
「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。 17神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである。」
(ヨハネによる福音書3章16、17節)
そう、クリスマスというのはそんなイエスキリストの生誕をお祝いする特別な日。
なにしろ、イエスが来られたことで、私たち人間に救いが訪れたのです。
これほど喜ばしいことがあるでしょうか!
ぜひクリスチャンでない方も、その意味を感じながらクリスマスを楽しんでみてください!
クリスマスにも教会はウェルカムなので、誰でもぜひお気軽に立ち寄ってみてくださいな。
キートンでした。
👇参考文献