ジーザス、エブリワン!キートンです。

イエスキリストの生誕祭なんだっけ?
こういった疑問にお答えします。
日本には季節によって様々な行事がありますが、中でも特に盛り上がるのが“クリスマス”。
冬の一大イベントとして楽しみにしている人も多いはず!
しかし、まさかとは思いますが、クリスマスはリア充のための嬉し恥ずかしイベントだとか思ってないですよね??
ね?ね??
。。。ね???(不安になってきた)
もしクリスマスに対して、そんな認識を持っている人がいるなら今すぐ改めてください。
クリスマスは決して、リア充のために用意されたイベントではありません。
クリスマスはイエスキリストの生誕をお祝いするという非常に重要な記念日なんです!!
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- クリスマスとは?キリストの生誕祭?
- イエスキリストの誕生物語
- クリスマスがイエスキリストの誕生日というのは嘘?なぜ12月25日に?
- クリスマス本来の過ごし方
- クリスマスはいつから?実は24日から?
- クリスマスのサンタのモデルは、聖人ニコラウス!?
について分かりやすく解説します!

目次
クリスマスとは?キリストの生誕祭?

クリスマスは、
と並んでキリスト教三大祝日の1つで、イエスキリストの誕生をお祝いする日のことです。
(キリスト教の主な行事は【Q&A】キリスト教の主な行事って?三大行事をご紹介しますをどうぞ)
“Xmas”と表記されることもありますが、
このXはギリシア語でキリストを意味する”Χριστός” の頭文字からきています。
クリスマスを直訳すると”キリストのミサ”となり、キリストを礼拝するという意味になります。
聖書にも、イエスキリスト誕生の瞬間が書かれていますね。
「ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、 男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。」
(マタイによる福音書1章24、25節)
これは今からおよそ2000年前に実際に起こった、ヨセフとマリアの間にイエスキリストがお生まれになるシーン。
その誕生をマリアやヨセフに天使ガブリエルが予告する受胎告知も有名ですね!

イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】で詳しく解説しています。
イエスキリストの誕生物語
イエスキリストの誕生は、どのようなものだったのでしょうか?
聖書に書かれているイエスキリストの誕生物語を簡単にご紹介しますね!
- 受胎告知(じゅたいこくち)
- イエスキリストの誕生
受胎告知(じゅたいこくち)

「すると御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。 31見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。 32彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、 33彼はとこしえにヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くでしょう」。」
(ルカによる福音書1章30~33節)
あるとき、ガリラヤのナザレという町に天使のガブリエルがやってきました。
ガブリエルは、ヨセフの婚約者マリアに言いました。

その子をイエスと名付けなさい。
彼は大いなる者となり、いと高き者の子と言われるようになります。
突然そんなことを言われて戸惑うマリアでしたが、ガブリエルは更に言いました。

生まれる子は神の子と呼ばれます。神にできないことは何もありません!
こうしてマリアは、ガブリエルの言葉を信じて受け止めるのでした。
一方で、ヨセフはマリアが身ごもったことを知って驚きます。
当然ですよね、そういった行為は何もしていないのですから。
そこでヨセフはマリアが周りから白い目で見られるのを避けるために、ひそかに婚約を解消しようとしました。
性的な関係を持っていないのに妊娠するということは、不倫をしたと考えるのが普通です。
そして、当時、不倫は死刑に値する罪でした。
ヨセフはひそかに婚約を解消することで、マリアを守ろうとしたのです。
すると、天使ガブリエルがヨセフの夢の中に現れて言いました。

マリアは聖霊によって身ごもったのだ。その子をイエスと名付けなさい。
こうして、ヨセフはマリアを妻として迎えることにしたのです。
✅詳しくは、【聖書】受胎告知とは?クリスチャンがわかりやすく解説をどうぞ
イエスキリストの誕生

「ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、 7初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。」
(ルカによる福音書2章6、7節)
さて、そんなあるとき、マリアとヨセフは住民登録のためにベツレヘムへとやってきました。
しかし、ベツレヘムに入ると、マリアの出産のときが訪れます。
泊まるところがなく途方に暮れる2人でしたが、ヨセフが見つけた家畜小屋に行き、そこで男の子が生まれました。
この男の子こそ、イエスキリストです。

イエスを拝もうと、東方から博士たちもやってきました。
彼らはひれ伏してイエスを拝むと、
- 黄金(おうごん)
- 乳香(にゅうこう)
- 没薬(もつやく)
を贈り物としてささげました。
✅詳しくは、【聖書】東方の三博士って?贈り物の意味もそれぞれ解説しますをどうぞ
クリスマスがイエスキリストの誕生日というのは嘘?なぜ12月25日に?

毎年12月25日にお祝いされるクリスマス。
しかし、実はこの日、イエスキリストの誕生日ではないって知っていますか?
これは非常によくある誤解で、中にはクリスチャンでも間違える人がいるくらいです。
先ほども言いましたが、クリスマスはイエスキリストの誕生日ではなくて、あくまでもイエスキリストの誕生を記念する日。
聖書には日にちが詳しく書かれていないため、イエスキリストの正確な誕生日は分かっていないのです!
むしろ、イエスキリストが生まれたのは少なくとも12月のような寒い季節ではないだろうとさえ言われているくらいです。

という疑問が湧いてきますよね。
実は、12月25日というのは元々、当時ローマ帝国で冬至(とうじ)の日とされており、
3世紀にはミトラス教の”不滅の太陽”の誕生を祝う祭日でした。
そんなお祭りに目を付けたのが、当時のローマ皇帝。
当時のローマ帝国でキリスト教は国教になっていましたが、イマイチ国民には浸透していませんでした。
そこでローマ皇帝は政治的理由でキリスト教を広めるために、イエスキリストが光や太陽にたとえられることを上手く利用して

という感じでミトラの”光の祭り”の日をイエスキリストの生誕祭として取り入れてしまったのです。
しかも、元々ローマ帝国には12月25日あたりに農耕の儀式も行われていたので、色々と都合が良かったんですね。
この作戦は見事に成功し、キリスト教がより広まるきっかけになったと言われています。
ちなみに、ミトラ教はキリスト教に迫害されて5世紀頃に消えてしまったんだとか。。(かわいそう)
ローマ帝国とキリスト教については、【世界史】ローマ帝国でのキリスト教の歴史をざっくりまとめてみたをどうぞ
クリスマスの本来の過ごし方

ここまで読んでくださった方はご理解いただけていると思いますが、クリスマスの本来の過ごし方は、
恋人とイチャイチャする、などというけしからんものではありません。
クリスマス本来の過ごし方としては、イエスの生誕をお祝いして多くの教会で礼拝が行われます。
ただ、クリスマスが平日の場合、その前の日曜日に行われることもありますね。
また、キリスト教文化圏では、親族が集まって贈り物を交換したりごちそうを囲んだりする家庭が多いです。

さらに、キリスト教の影響を受けている地域のほとんどで、クリスマスは法定休日になっています。
日本では普通にクリスマスに仕事があったりするので、ピンと来ないかもしれませんが。。
例えば、
- アメリカ
- フィリピン
- シンガポール
- 韓国
- ガーナ
- ナイジェリア
- レバノン
など他にもまだまだあります。
クリスマスに出される代表的な料理としては、七面鳥とガチョウの丸焼きが挙げられますが、もっと前の時代は、
- 豚
- ウサギ
- 鯉(こい)
- クジャク
がクリスマスのごちそうだったんだとか。

クリスマスはいつから?実は24日から?

一般的にはクリスマス前日の12月24日がクリスマス・イヴで、12月25日がクリスマスだと認識されています。
しかし、本当のクリスマスは12月24日から始まっているって知ってましたか??
日本ではクリスマス・イヴは”クリスマス前夜”と訳されますが、
実際は”Christmas Evening(クリスマスの夜)”を意味する言葉。
つまり、クリスマスは12月24日の夜から始まっているということです。
もっと正確に言うなら、
12月24日の日没~12月25日の日没まで
がクリスマスですね!

なぜ日没からかというと、ユダヤ暦や教会暦では日没が一日の境目とされているからです。
現在一般的に使われている暦とは違うんですね。
日本ではクリスマスよりもクリスマス・イヴの日が盛り上がりますが、これはある意味で正しいのかもしれません。
実際、キリスト教の主な宗派ではクリスマス・イヴに夜の礼拝が行われます。
ただし、この解釈はキリスト教の宗派によっても異なり、

と主張する宗派もあるので一概には言えません。
キリスト教の主な宗派については、【解説】キリスト教にはどんな宗派がある?3つの主な宗派をまとめてみたをどうぞ
クリスマスのサンタのモデルは、聖人ニコラウス!?

クリスマスといえば、こちらも外せないのがサンタクロースです。
そうです、トナカイのそりに乗ってプレゼントを配りまくる、気のいい白ひげおじさんのことですね。

でも、サンタクロースにもモデルがいるって知ってましたか?
その人物の名前は、聖ニコラウスです。
ニコラウスは小アジアのミュラ(現在のトルコ)の司教だった人物で、様々な奇跡を起こした立派な人物だったんだとか。
そのため、カトリック教会ではニコラウスを聖人としています。
(カトリックの聖人の名前一覧!有名な人物を12人まとめてみたも参照)
サンタクロースという名前は、”セント(聖)・ニコラウス”のオランダ語(シンター・クラース)の英語なまりです。
また、ニコラウスには、”貧しい家族のために窓から金貨を投げ入れ、それが暖炉にぶら下げてあった靴下の中に入った”という逸話があり、
ここから、“夜中に家に入り靴下にプレゼントを入れる”という現在のサンタクロース像が生まれました。

他にも、聖ニコラウスには、無実の罪に問われた死刑囚を救ったという伝承もあります。
良い人過ぎるだろ、おい!!
まとめ:クリスマスはイエスキリストの生誕祭!

クリスマスが単なるリア充デイではないことがお分かりいただけましたか??
そう、クリスマスというのはイエスキリストの生誕をお祝いする特別な日。
ぜひクリスチャンでない方も、その意味を感じながらクリスマスを楽しんでみてください!
それと、クリスマスにも教会はウェルカムなので寂しくクリスマスを迎えそうな方は立ち寄ってみてね!
キートンでした。


👇参考文献