ジーザス、エブリワン!キートンです。
今回は、イエス様12弟子の中でも特に地m。。ごほんごほん、慎ましい人物“タダイ”をご紹介します!
12弟子といっても、実は聖書に何度も登場する人物ってほんの一部なんですよね。
このタダイも、聖書にはほぼ名前しか出てきません。
とはいっても、彼の個別記事だけないのはあまりにもかわいそうなので、今回は少ない情報をもとに
- タダイとは?
- タダイの生涯
などをまとめてみました!
本当に少ないけどね!!

Contents
“タダイ”とは?

タダイは、イエスキリスト12弟子の1人で、ユダ・タダイ、ヤコブの子ユダ、レバイと呼ぶタダイなど様々な呼び名があります。
新約聖書の”ユダの手紙”を書いたと言われることも多いですが、実際のところ定かではありません。
小ヤコブと兄弟説、イエスキリストと親族関係にある説など様々な説がありますが、どれも真相は不明で謎の多い人物ですね。
カトリックや正教会では聖人とされています。


タダイの生涯
聖書には名前くらいしか登場しないので、伝承なども参考にしながらタダイの生涯を見てみましょう。
タダイ、イエスキリストの弟子になる

タダイがイエスの弟子になった経緯は不明です。
聖書には、以下のように12弟子の1人として名前が出てくるのみですね。
「十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、熱心党のシモンとイスカリオテのユダ。このユダはイエスを裏切った者である。」
(マタイによる福音書10章2~4節)

イエスの昇天後

イエスが十字架の死から復活されて昇天された後、タダイは同じく12弟子のバルトロマイと共にアルメニア地方へ宣教したと言われています。
そのため、現在でもアルメニア地方ではタダイは崇敬されていますね。
しかし、最期は斧によって※殉教(じゅんきょう)したと言われています。
その後、遺体はローマのサンピエトロ大聖堂のあたりに埋められたんだとか。

※殉教➡神への信仰によって命を落とすこと。


タダイは通称”忘れられた聖人”!?【かわいそう】

タダイの本名はユダ・タダイと言いますが、ユダというともっと有名な人物がいますよね?
そう、イエスキリストを裏切ったイスカリオテのユダです。
裏切り者の代名詞として悪名高いイスカリオテのユダ。
ところが、実はタダイ、このイスカリオテのユダと名前が同じばかりにとんでもないとばっちりを受けています。
なんとタダイは、カトリックではイスカリオテのユダと混同しないために、タダイへのお祈りが避けられているのです。

何しろイスカリオテのユダはあのイエスキリストを裏切った人物。
そんな人物に間違ってもお祈りを捧げたくはないですからね。
そのため、タダイは“忘れられた聖人”というありがたくない呼び名を付けられています。
無駄にネーミングはカッコイイんですがね。。


タダイは”カナの婚礼”の新郎だった!?

イエスキリストは生涯で多くの奇跡を起こされましたが、その記念すべき最初の奇跡が“カナの婚礼”です。
これは、イエス様が水をブドウ酒に変えられたというもの。
「イエスは彼らに「かめに水をいっぱい入れなさい」と言われたので、彼らは口のところまでいっぱいに入れた。そこで彼らに言われた、「さあ、くんで、料理がしらのところに持って行きなさい」。」
(ヨハネによる福音書2章7、8節)
イエス様の奇跡の中でも特に有名なものの1つですが、
教会史家のエウセビオスは、この婚礼の新郎はタダイだったと主張しています。
もしこれが本当なら、イエス様はブドウ酒が切れて大騒ぎになるところを助けてくれた恩人ということになりますね。
何しろブドウ酒を切らすというのは当時、一家の恥とまで言われる恥ずべき行為。

イエス様がおられなかったら、式自体が後味の悪いものになっていたかもしれません。
ただその代わりに、本来主役であるはずのタダイがイエス様の初奇跡というインパクトの陰に隠れてしまってしますね。
もしかしてあれですか?
タダイって皆から忘れられる賜物があるんでしょうか?(同情)


まとめ:タダイは、名前のせいでとばっちりを受けた聖人!

なんかあれですね。
この記事をまとめていたら、タダイさんが気の毒過ぎて涙が出てきました。
だって本人は何も悪いことをしていないのに、イスカリオテのユダと名前が同じというだけでお祈りを避けられてるんですよ?
こんな理不尽なことあります?
だから、せめて僕だけは彼の味方でいようと思います!
よーし、絶対に彼の名前を忘れないぞーー!!
。。。まあでも、
タダイは僕が12弟子の中で一番名前が覚えられない人物ですけどね。(説得力ゼロ)
ではまた!

