ジーザス、エブリワン!キートンです。
今回は、12弟子きっての癒し系キャラ(?)であるフィリポさんをご紹介したいと思います。
彼はあまり目立たない存在ではありますが、その登場シーンをまとめてみると中々面白いんです。
では、
- フィリポとは?
- フィリポの生涯
- フィリポの人間性
などについて見てみましょう!

Contents
“フィリポ”とは?

フィリポは、イエスキリスト12弟子の1人でピリポとも呼ばれます。
新約聖書の”使徒行伝”にも福音宣教者のフィリポという人物が登場しますが、このフィリポとは別人です。
聖書の登場箇所は多くありませんが、友人のバルトロマイをイエス様に紹介し12弟子になるきっかけを作った人物でもあります。
親しみやすくも気弱な性格だったと言われていますね。

フィリポの生涯
聖書の”ヨハネによる福音書”と伝承をもとに、フィリポの生涯を見ていきましょう!
フィリポ、イエスキリストの弟子になる

イエスがガリラヤに向かわれる途中のこと。
フィリポはヨルダン川の岸辺でイエスと出会い、こう言われました。

こうして、フィリポはイエスに付き従い弟子になりました。(あっさり)
そして、その後友人のバルトロマイをイエスに紹介すると、バルトロマイもイエスの弟子となりました。

イエスの昇天後

イエスの昇天後、フィリポはサマリアやギリシャなどで伝道をし始めました。
そして、その中で人々の悪霊を取り除いたり、病気を癒したりして多くの人をキリスト教へと導いたんだとか。
しかし、ヒエラポリスという地に行った際に自身の2人の娘とともに異教徒に捕らえられ、
十字架に架けられた後、石打ちにより※殉教したと言われています。

※殉教➡神への信仰のために命を落とすこと。

フィリポは天然な人物!?
聖書の登場回数は少ないですが、フィリポはどのような人物だったのでしょうか。
聖書を読むと、フィリポがイエス様の言葉の真意をつかみ切れず、何度か的外れな発言をしてしまっているのが分かります。
では、そんなフィリポの天然てへぺろエピソードを少し見てみましょう。

天然エピソード①パンと魚の奇跡にて

「すると、ピリポはイエスに答えた、「二百デナリのパンがあっても、めいめいが少しずついただくにも足りますまい」。」
(ヨハネによる福音書6章7節)
これは、イエス様がかの有名なパンと魚を増やす奇跡を起こされる前のこと。
大勢の人々が集まっているのをご覧になったイエス様は、フィリポに聞かれました。

フィリポは食料調達係を任されていたのです。
しかし、イエス様は本当はこれからどうすればいいのか全てご存じでした。
イエス様はフィリポの信仰心を試みるために、このような質問をされたのです。
しかし、フィリポは答えました。

何という現実的な答えでしょうか。
もちろん、フィリポはフィリポで必死に考えて計算して出した答えなのでしょう。
しかし、これはイエス様が求めておられる答えではありませんでした。
その後、イエス様はフィリポに何かを教えるかのように、5つのパンと2匹の魚だけで5000人以上の群衆のお腹を満たしてしまいました。

フィリポは、イエス様の力をもっと信頼すべきだったんです。
※当時の8ヵ月分の給料

天然エピソード②最後の晩餐にて

「ピリポはイエスに言った、「主よ、わたしたちに父を示して下さい。そうして下されば、わたしたちは満足します」。」
(ヨハネによる福音書14章8節)
続いては、最後の晩餐の場面です。
イエス様はこの後ご自身がイスカリオテのユダの裏切りによって処刑され、父である神のところに行くことを弟子たちに語られました。
すると、フィリポがイエス様にこんなことを言いました。

フィリポはイエス様に、天の神様の姿をこの目に見せろと言うのです。
しかし、イエス様はフィリポのこの発言を嘆かれて言われました。

私が父の内におり、父が私の内におられることを信じないのか?
これは、天の神様はイエス様と同様の存在だということを意味しています。
そう、フィリポはまたしてもイエス様の発言の真意を理解できなかったのです。
これはてへぺろじゃあ済まされないですよ、フィリポさん!


フィリポは”紹介する者”!?

一方で、フィリポはイエス様に人を“紹介する者”としての才能を発揮している場面が所々で見られます。
例えば、
- 友人バルトロマイをイエス様に紹介する
- イエス様に会いたがるギリシャ人たちをイエス様に紹介する
という場面です。
「祭で礼拝するために上ってきた人々のうちに、数人のギリシヤ人がいた。彼らはガリラヤのベツサイダ出であるピリポのところにきて、「君よ、イエスにお目にかかりたいのですが」と言って頼んだ。ピリポはアンデレのところに行ってそのことを話し、アンデレとピリポは、イエスのもとに行って伝えた。」
(ヨハネによる福音書12章20~22節)
どちらも、イエス様と他の人を繋ぐ重要な役割を担っていることが分かります。
ところで、この役割って誰かに似ていませんか?
そう、同じく12弟子の1人アンデレです。
アンデレも決して目立つタイプではないですが、
- 兄のペテロをイエス様のところに連れて行った
- イエス様がパンと魚の奇跡を起こされるキッカケとなる少年を連れ
てきた - イエス様に会いたいと言うギリシア人たちの言葉をイエス様に伝え
た
といったイエス様と他の人を結ぶ働きに長けていました。
彼らは弟子たちの中では、名脇役って感じですね!
僕、こういう人たち嫌いじゃないですよ?(謎の上から目線)

フィリポが由来となっている人名一覧

フィリポは、世界的に有名な人名の由来となっています。
例えば、以下の通りです。
- フィリップ(英語、フランス語)
- フィーリプ(ドイツ語)
世界史でフィリップ〇世みたいな人、何人かいましたよね?
全然覚えてないですが。(学生時代からのブランク)

まとめ:フィリポは天然な癒し系キャラクター!

フィリポは、天然発言もさることながら、性格的にも温厚で人当たりのいい人だったんだとか。
その意味でフィリポは、12弟子きっての癒し系キャラクターだと言えるかもしれませんね!
12弟子にはあくの強いメンバーも多いですから、結構貴重な人材なのかも。。
天然な人って僕、嫌いじゃないですよ?(謎の上から目線その②)
ではでは!

