ジーザス、エブリワン!キートンです。
イエス・キリストの弟子たちは、元々社会的地位が低い人ばかり。
人間的にも、決して立派な人たちではありませんでした。
しかし、その中でも、人々から大変軽蔑されていた人物がいます。
その名も、“マタイ”。
彼は、周りの人々から、

と思われるくらい嫌われていたのです。(ガチです)
では、そんな彼がなぜイエス様の弟子になったのでしょう?
この記事では、
- マタイとは?
- マタイの生涯
などを見ていきましょう!

Contents
“マタイ”とは?

マタイは、イエス・キリスト12弟子の1人であり、新約聖書の“マタイによる福音書”を書いたとされている人物です。
“ルカによる福音書”では、”レビ”という名前で登場します。
元々は、人々から税を巻き上げる徴税人でしたが、イエス様からスカウトされて従うことに。

マタイの生涯
では、数少ない聖書の描写からマタイの生涯を追ってみましょう!
マタイ、イエスの弟子になる

ある日、マタイが徴税人として、税収所に座っていたときのこと。
イエスがマタイのところに来られて、言われました。

すると、マタイは職業もお金も家も全て捨ててイエスに従いました。
こうして、マタイは徴税人から足を洗ったのです。
ファリサイ派VSイエス

その後、マタイは嬉しさのあまり、イエスを自宅に招き盛大な宴会を開きました。
そして、そこにはマタイの徴税人仲間などもたくさん加わっていました。
彼らもイエス様に従っていたのです。
しかし、この様子を見ていたファリサイ派や律法学者の人たちは、イエスの弟子たちに言いました。

これに対して、イエスはお答えになりました。

私は正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるために来たのです。
(名言。。)

イエスの昇天後

イエスが十字架による復活の後に昇天されてからは、聖書にマタイの記述はほとんどありません。
ただ、他の弟子たちと同じくキリストの教えを多くの人々に伝えたのは確かです。
そして、その後、エチオピアの教会での説教が王様を怒らせ、剣で刺されることによって※殉教(じゅんきょう)したと言われています。
※殉教➡神様への信仰によって死ぬこと。

徴税人マタイは人々の嫌われ者だった!?

イエス様がマタイをスカウトするエピソードからは、イエス様がどういう方なのかがよく分かります。
つまり、イエス様は相手を身分などで差別しない方だということです。
「さてイエスはそこから進んで行かれ、マタイという人が収税所にすわっているのを見て、「わたしに従ってきなさい」と言われた。」
(マタイによる福音書9章9節)
マタイは元々徴税人でしたが、これがどのような職業だったか知っていますか?
徴税人というのは、ローマのために税金を徴収するのが仕事。
当時のユダヤの人々はローマに支配されており、そのローマのために税を巻き上げる徴税人はユダヤ人からすれば裏切者でしかありません。
だって、徴税人も同じユダヤ人ですからね。
しかも、徴税人は自分の儲けのために多めに税を集めたりしていたため、
人々から蛇蝎(だかつ)のごとく嫌われていました。
だからこそ、そんな人物と一緒に食事をするイエス様たちをファリサイ派や律法学者たちは批判したのです。
「パリサイ人たちはこれを見て、弟子たちに言った、「なぜ、あなたがたの先生は、取税人や罪人などと食事を共にするのか」。」
(マタイによる福音書9章11節)
しかし、イエス様は言われました。
「丈夫な人には医者はいらない。いるのは病人である。 13『わたしが好むのは、あわれみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、学んできなさい。わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招くためである」。
(マタイによる福音書9章12、13節)
実際、イエス様の弟子たちを見ても、彼らは身分が高いわけでも教養があるわけでもありませんでした。
イエス様は、不完全な罪人をあえて選ばれたのです!
これは、自分は罪人だから救われないと思っていたマタイにとっては、とてつもない喜びでした。
宴会を開いたことからも、その喜びようがよく分かりますね。


マタイは、”マタイによる福音書”を書いた!?

前述したように、伝統的には新約聖書の中の“マタイによる福音書”という書物はマタイによって書かれたと言われています。
新約聖書の始めに出てくる書物であり福音書であるため、非常に重要ですね。
しかし、近代以降の研究では、マタイが作者であることに懐疑的な意見も増えてきています。
まあ、そんなことを言い出したら聖書で作者が確定している書物なんてほとんどないですがね。。
結局真実は分からないのですから、とりあえずは、マタイによる福音書はマタイによって書かれたと思っていいと思います!

マタイは熱心党のシモンと仲が悪かった!?

マタイと同じく12弟子の1人に、熱心党のシモンという人物がいます。
そして、マタイはこの熱心党のシモンと仲が悪かったと言われています。
なぜなら、熱心党というのはローマからの独立を目指すグループのことだからです。
いわば、過激な反ローマ主義者といった感じですね。
一方で、マタイはローマのために税を集める徴税人であり、どちらかというと親ローマの考え方を持っている人物。
ローマに対するスタンスが真逆なのです。

実際、2人は衝突することも何度かあったようです。
ただし、イエス様が十字架に架かられてからは落ち着いて、和解したようですよ。

まとめ:マタイは徴税人から生まれ変わった!

マタイは、確かに元は嫌われ者の取税人で、罪人でした。
しかし、彼は素直な心を持っていて、イエス様の呼びかけに自分の物を全て捨てて従いました。
その結果、イエス様の弟子になることができ、今や様々な宗派で聖人と呼ばれるほどの存在になったのです。
これってすごく励まされますよね!
つまり、どんな罪人でも、悔い改めてイエス様についていけば生まれ変われるということ。
私たちも、マタイのように素直にイエス様に従う者になりたいですね!
ではまた!

