ジーザス、エブリワン!キートンです。
普段使っている言葉とかある??
こういった疑問にお答えします。
さて、今回は私たちが普段何気なく使っている“聖書由来の言葉”たちをご紹介したいと思います!
聖書といえば、言わずと知れた”永遠のベストセラー”。
となれば、私たちの普段の言葉にも影響を及ぼしていても不思議ではありません。
さて、あなたはいくつ知っているでしょうか!!
あ、もし半分以上知っていたら今後はクリスチャンを名乗ってくださいね?(強引か)
聖書については、【最強の書物】キリスト教の”聖書”とは?永遠のベストセラー!?をどうぞ
目次
聖書に由来する言葉・ことわざを10個まとめてみた【キリスト教】
さあ、では早速1つずつ見ていきましょう。
◎聖書由来の言葉10選まとめ
- 狭き門
- 豚に真珠
- 砂上の楼閣(さじょうのろうかく)
- ジャイアント・キリング
- ミレニアム
- タレント
- 目から鱗(うろこ)が落ちる
- 働かざる者食うべからず
- 鳩は平和の象徴
- カリスマ
①狭き門
狭き門は、ライバルが多くて就職や進学などが難しいことを意味する言葉ですが、これは聖書が由来の言葉です。
学生の方には特におなじみの言葉ではないでしょうか。
具体的には、イエスが語られた以下の言葉ですね。
「狭い門からはいれ。滅びにいたる門は大きく、その道は広い。そして、そこからはいって行く者が多い。 14命にいたる門は狭く、その道は細い。そして、それを見いだす者が少ない。」
(マタイによる福音書 7:13-14 )
ここで語られているのは、救い、つまり天国への道のこと。
イエスは度々色んなたとえを用いて天国に入ることについて語られていますが、こちらもその1つです。
多くの人は広くて入りやすそうなラクな道を選びますが、そこは滅びに通じる門。
だからこそ、キリストへの信仰を通して、命に至る狭き門から入る必要があるんですね!
✅詳しくは、【聖書】狭き門より入れの意味とは?クリスチャンが分かりやすく解説をどうぞ
②豚に真珠
豚に真珠は、真珠のような価値のあるものを豚のようにその価値が分からない相手に与えても意味がない
相手をバカにするときに使われることでおなじみの言葉です!!(ダメですよ?)
こちらは、“山上の説教”でイエスが語られた以下のメッセー
「聖なるものを犬にやるな。また真珠を豚に投げてやるな。恐らく彼らはそれらを足で踏みつけ、向きなおってあなたがたにかみついてくるであろう。」
(マタイによる福音書7:6)
同じ意味合いのフレーズが繰り返されていますが、豚は神の律法では汚れた動物という扱いでした。
ここでいう豚と真珠はそれぞれ、
- 豚 ➡神の国の教えの価値を知らない人
- 真珠➡神の国の教え
を表しています。
イエスの時代、イエスが語る神の教えや救いを受け入れず、拒絶したり攻撃したりしてくる人たちがいました。
つまり、そのような人たちに、
それ以上聖なる神の教えを語ることは無意味だから止めておきなさいとイエスは語られたのです。
✅詳しくは【聖書】豚に真珠の由来は?イエス・キリストの言葉が語源だった!をどうぞ
③砂上の楼閣(さじょうのろうかく)
砂上の楼閣とは、
見かけは立派だが土台がしっかりしていなくてすぐに崩れてしまうことや実現不可能なことを意味します。
これは、イエスが山上の説教で語られた以下の言葉が由来です。
「24それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。 25雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れることはない。岩を土台としているからである。 26また、わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができよう。 27雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ方はひどいのである」。」
(マタイによる福音書 7:24-27 )
こちらも、イエスお得意の比喩がさく裂しています。
まとめると、
- 岩の上の家
➡イエスの言葉を聞いて行う賢い人。試練が来ても倒れない。
- 砂の上の家
➡イエスの言葉を聞いてもそれを行わない愚かな人。試練が来ると倒れる。
という感じですね。
この砂の上の家が、砂上の楼閣の由来となっているということです!
ただし、”砂上の楼閣”はさらっと使うとかっこいいですが、
④ジャイアント・キリング
ジャイアント・キリングとは、明らかに自分より強い相手に勝ってしまうことです。
日本語だと“大番狂わせ”なんて言ったりします。
こちらは、ダビデがゴリアテという巨人と戦って勝利したという有名なエピソードが由
「こうしてダビデは石投げと石をもってペリシテびとに勝ち、ペリシテびとを撃って、これを殺した。ダビデの手につるぎがなかったので、 51ダビデは走りよってペリシテびとの上に乗り、そのつるぎを取って、さやから抜きはなし、それをもって彼を殺し、その首をはねた。ペリシテの人々は、その勇士が死んだのを見て逃げた。」
(サムエル記上17章50、51節)
ゴリアテは3mもの巨体を持つ巨人で、方や線の細い少年のダビデ。
誰が見ても、ダビデに勝ち目はないと思ったでしょう。
しかし、周りの予想を覆し、ダビデはなんと石投げだけでゴリアテをやっつけてしまったのです。
これこそがジャイアント・キリングの由来なんですね!
ダビデとゴリアテについては、【聖書物語】”ダビデとゴリアテ”のお話を分かりやすくまとめてみたをどうぞ
⑤ミレニアム
千年間を意味する”ミレニアム”という言葉がありますよね。
実はこの言葉、元々はキリスト教でいう“千年王国”のことを表していたんです。
千年王国というのは、この世の終わりにキリストが再臨された際にこの地上に築かれるとされる王国のこと。
新約聖書の”ヨハネの黙示録”には、こう記されています。
「彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。 5(それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)これが第一の復活である。 6この第一の復活にあずかる者は、さいわいな者であり、また聖なる者である。この人たちに対しては、第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストと共に千年の間、支配する。 7千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。」
(ヨハネの黙示録20章4~7節)
この王国はキリストによって支配されるのですが、その期間が千年間なのです。
ここから転じて、ミレニアムは千年間を意味する言葉になっていったようですね。
⑥タレント
テレビに出ている芸能人などのことを指して”タレント”なんて言ったりしま
これはタレントが才能を意味するからですが、タレントに才能という意味を付けたのが聖書なのです。
由来となったのは、イエスが語られた“タラントンのたとえ話”です。
「また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。 15すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。」
(マタイによる福音書 25章14、15節)
元々タラントというのは貨幣の単位を表していましたが、このお話では、しもべたちが主人から財産(タラント)を預けられます。
そして、しもべたちがそれぞれそのタラントをどう管理していくかが描かれているのですが、
このタラントから派生してタレントという言葉が生まれ、才能などの意味を持つようになりました。
詳しくは、【雑学】タレントの語源は聖書?クリスチャンが分かりやすく解説どうぞ
⑦目から鱗(うろこ)が落ちる
目から鱗が落ちるとは、あることがきっかけで急に物事の真相や本質が分かるようになるという意味です。
こちらも有名な慣用句ですね。
例えば、
という感じで使われます。
こちらは、極悪人だったパウロがクリスチャンへと生まれ変わる場面が由来になっています。
具体的に言うと、以下の部分です。
「するとたちどころに、サウロの目から、うろこのようなものが落ちて、元どおり見えるようになった。そこで彼は立ってバプテスマを受け、 19また食事をとって元気を取りもどした。」
(使徒言行録 9:18-19 )
キリスト教の迫害者だったパウロはある日、イエスと出会い目が見えなくされていました。
しかし、神様によってつかわされたアナニアという人物が手を置くと、
パウロの目から鱗のようなものが落ちて目が見えるようになったのです。
こうして、パウロは偉大な伝道者として、キリストのことを世界中に伝えるようになります。
詳しくは、【聖書人物】使徒”パウロ”ってどんな人?悪人から聖人になった!?をどうぞ
⑧働かざる者食うべからず
働かない人は食べる資格なし!というそのままの意味の言葉です。
ただし、ここでいう働かない人というのは、障害や病気などで働けない人は含みません。
あくまでも、“働く意欲のない人”を戒める言葉なんですね。
聖書に書かれている、以下の御言葉が由来になっています。
「また、あなたがたの所にいた時に、「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。」
(テサロニケの信徒への手紙二 3章10節)
いつの時代も、怠け者というのはいるもんですなあ。。
ちなみに、このフレーズはロシアの革命家であるレーニンやソ連の憲法にも影響を与えました。
⑨鳩は平和の象徴
日本では特によく使われるこの言葉。
これは旧約聖書の創世記に書かれている有名なお話、“ノアの方舟“が由来となっています。
「それから七日待って再びはとを箱舟から放った。 11はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。 12さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。」
(創世記8章10~12節)
神様は悪にまみれた世界を滅ぼすために大洪水を起こしますが、正しい人ノアとその家族だけは巨大な方舟で助けます。
さて、洪水が起こってしばらく後、ノアは水が干上がっているかどうかを確認するために鳩を放ちます。
最初は陸地がないので鳩は帰ってきてしまいますが、時間をおいてから再び鳩を放つと鳩がオリーブをくわえて帰ってきたのです。
こうしてノアは地上の水が減り、洪水が終わったことを知ったのでした。
そのため、鳩は平和の象徴とされるようになったんですね!
詳しくは、【雑学】鳩が平和の象徴なのはなぜ?旧約聖書のノアの方舟が由来?をどうぞ
⑩カリスマ
カリスマとは、人々を魅了するような素質を持った人のことです。
まあ1度は皆が憧れるやつですね。
この言葉も実は元々キリスト教用語で、本来は、
- 神からの贈り物
- 神の賜物
などを意味する言葉。
新約聖書にも、頻繁にこの類の用語が登場します。
「15しかし、恵みの賜物は罪過の場合とは異なっている。すなわち、もしひとりの罪過のために多くの人が死んだとすれば、まして、神の恵みと、ひとりの人イエス・キリストの恵みによる賜物とは、さらに豊かに多くの人々に満ちあふれたはずではないか。」
(ヨハネによる福音書410)
ですから、現在使われているような意味とは異なるのです。
ところが、社会学者のマックス・ヴェーバーがカリスマという用語を社会学の概念として導入してからは、
社会学用語として一般的にも浸透。
いつの間にやら、魅力的な人などに対して使われるようになっていきました。
まあ確かに、カリスマ性も神様からの贈り物ですけどね!
まとめ:聖書が由来の言葉やことわざはこんなに身近にある!
◎聖書由来の言葉10選まとめ
- 狭き門
- 豚に真珠
- 砂上の楼閣(さじょうのろうかく)
- ジャイアント・キリング
- ミレニアム
- タレント
- 目から鱗(うろこ)が落ちる
- 働かざる者食うべからず
- 鳩は平和の象徴
- カリスマ
いかがでしたか?
と驚くような言葉もあったのではないでしょうか。
ところで、ここまで見てきて1つの事実に気づきませんか?
そう、今回ご紹介した言葉の10つ中4つがイエスの言葉が由来になっているのです。
こんなところにも、イエスのとてつもない影響力が垣間見えますね。
それにしても、こんなに身近に聖書由来の言葉が潜んでいるなんて驚きです。
皆さん、これでお分かりですね?
あなたはもう聖書から逃げられない。(怖いわ)
キートンでした。