ジーザス、エブリワン!キートンです。

詳しい内容や込められたメッセージなどについて詳しく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
今回はイエスが語られたたとえ話の1つ、“タラントンのたとえ”をご紹介
英語で才能を意味する“talent”という言葉は、
しかし、実は元々タラントンが才能を意味する言葉だったわけではありません。
では、どうして才能の意味が付けられていったのでしょうか?
この記事では、クリスチャンの僕が、
- “タラントンのたとえ”のストーリー
- “タラントンのたとえ”に込められたメッセージ
などについてまとめていきたいと思います!
イエスのたとえ話については、【2020年】イエスのたとえ話って何がある?主なものをまとめてみたをどうぞ
目次
“タラントンンのたとえ”とは?

“タラントンのたとえ”とは、新約聖書の”マタイによる福音書”などに書かれたイエスキリストが語られたたとえ話の1つです。
このお話では、3人のしもべたちが主人から預けられた通貨”タラントン”をどう使うかが描かれています。
結果的に、しもべCだけはタラントンを増やそうとせず土に隠してしまったため、主人から叱られます。
ここでいうタラントンというのは、神様が与えてくださる才能や賜物のこと。
神様から与えられた賜物を忠実に用いなさいというメッセージが込められているお話ですね!
イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとは?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ
“タラントンのたとえ”の登場人物
それでは、まずはこのたとえの登場人物をご紹介します!
主人

家のご主人。
しもべたちに、自分の財産を預けて旅に出ます。
しもべA

5タラントンを主人から与えられるしもべ。
画像が新人営業マンっぽいのはお気になさらず。
しもべB

2タラントンを主人から与えられるしもべ。
しもべAと同じ画像じゃないかって?いえいえ、よく見て下さい。
ほらよく見ると、耳の大きさが微妙に。。はい、同じ画像です。
すみませんでした。(土下座)
しもべC

1タラントンを主人から与えられるしもべ。
このお話のメイン人物なので、他のしもべと画像の差別化をしています。(動き変えただけ)
“タラントンのたとえ”のストーリー

「14また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。 15すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラントン、ある者には二タラントン、ある者には一タラントンを与えて、旅に出た。」
(マタイによる福音書25章14、15節)
あるところに、1人の主人がいました。
主人はある日旅に出ることにし、
そして、それぞれの能力に応じて
- しもべA➡5タラントン
- しもべB➡2タラントン
- しもべC➡1タラントン
を渡すと言いました。

こうして、主人は旅立って行きました。
すると、しもべAはもらった5タラントンを使い、
続いて、しもべBも、しもべAと同じようにもらった2タラントンを
ところが、しもべCだけは地面に穴を掘ると、
さて、しばらくすると主人が帰ってきました。
しもべAは前に出て言いました。

主人はしもべAに言いました。

お前はわずかなものに忠実だったから、もっと多くの仕事を任せよう。
私と一緒に喜んでくれ!
続いて、しもべBも前に出てきて言いました。

主人はしもべBに言いました。

お前はわずかなものに忠実だったから、もっと多くの仕事を任せよう。
私と一緒に喜んでくれ!
最後に、しもべCが出てきて言いました。

私はあなたが、もうけを取り上げる酷いお方だということを知っていました。
ですから、恐ろしくなって、あなたからもらったタラントンを土の中に隠しておきました。
ご覧ください、これがそのお金です。
主人はこれに怒って答えました。

私がもうけを取り上げると分かっていたなら、せめてなぜ銀行にお金を預けなかった?
そうすれば、利息もついただろうに。
さあ、この男からタラントンを取り上げてしもべAに渡すのだ。
与えられたものを上手く使うものは、もっと多くのものが与えられるが、そうでないものは、与えられたものまで取り上げられてしまうものだ。
このしもべを外の暗いところへ追い出してしまえ!
タラントンっていくらぐらい?

しもべたちは、主人たちからタラントンを与えられていますが、
1タラントンというのは、およそ6000日分の給料だと言われてい
ですから、もし仮に日給が1万円だとすれば、1タラントンは600

つまり、この場合、
- しもべA
➡6000万円×5タラントン=3億円
- しもべB
➡6000万円×2タラントン=1億2000万円
- しもべC
➡6000万円×1タラントン=6000万円
をそれぞれ主人から預かったということですね。
しもべたちを相当信頼していないとこれだけの大金は預けられないですよね。
それにしても主人、お金持ち過ぎぃ!!
タラントンは、”タレント”の語源!?

元々は上記のように、タラントンはギリシアのお金の単位のことを表していました。
しかし、このたとえ話が由来となり、
なぜなら、タラントンはしもべたちの才能や能力の大きさに応じて分けられたからです。
「すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラントン、ある者には二タラントン、ある者には一タラントンを与えて、旅に出た。 」
(マタイによる福音書25章15節)
芸能人のことを”タレント”なんて呼んだりしますが、それもここからきているんですね。

他の聖書が由来の言葉については、【雑学】聖書に由来する言葉は何がある?クリスチャンが11個まとめてみたをどうぞ
“タラントンのたとえ”のテーマは、”神様への忠実さ”!?

このお話に込められたテーマは、“神様(キリスト)への忠実さ”です。
しもべAとBは主人に褒められ、しもべCは叱られましたが、その差は単なるタラントンの額の問題ではありません。
“いかに主人のために忠実にタラントンを増やそうとしたか”の違いなのです。
しもべAとBが主人を信頼し、タラントンを増やしたのに対して、しもべCは、

と主人を信頼せず、タラントンを増やそうとしませんでした。
「一タラントンを渡された者も進み出て言った、『ご主人様、わたしはあなたが、まかない所から刈り、散らさない所から集める酷な人であることを承知していました。」
(マタイによる福音書25章24節)
一方で、主人はというとしもべのことを強く信頼していました。
そうでなくては、これだけの大金を預けることはできなかったでしょう。
だからこそ、しもべCの行動は主人の期待や信頼を大きく裏切る行為!
主人が悲しむ顔が目に浮かびますね。

このたとえ話に登場するものは、それぞれ
- 主人
➡神様(キリスト)
- しもべたち
➡神様に仕える者(クリスチャンたち)
- タラントン
➡才能や能力など(特に霊的賜物)
という感じでたとえられていますが、ここでいうタラントンというのは、特に霊的賜物を指しています。
霊的賜物というのは、キリストを信じた者のみに聖霊から与えられる才能や能力のこと。
例えば、霊的賜物には、
- 異言
- 預言
- 癒し
- 信仰
- 霊を見分ける力
- 教えること
- 分け与えること
- 知恵のことば
などがあり、クリスチャンは1つ以上の霊的賜物が与えられていると言われています。
「すなわち、ある人には御霊によって知恵の言葉が与えられ、ほかの人には、同じ御霊によって知識の言、 9またほかの人には、同じ御霊によって信仰、またほかの人には、一つの御霊によっていやしの賜物、 10またほかの人には力あるわざ、またほかの人には預言、またほかの人には霊を見わける力、またほかの人には種々の異言、またほかの人には異言を解く力が、与えられている。 11すべてこれらのものは、一つの同じ御霊の働きであって、御霊は思いのままに、それらを各自に分け与えられるのである。」
(コリント人への第一の手紙12章8~11節)

ただし、ここでいうタラントンには、神様が与えてくださる全ての才能や贈り物が含まれています。
例えば、
- 知能
- 時間
- お金
なども神様がくださる才能や贈り物ですね。
つまり、タラントンを増やすというのは、“それらの才能や贈り物を神様のために使う”ということです。
これこそが神に仕える者たちの責任なのです!
私たちにはたくさんのものを神様から与えられていますが、それらは一時的に預けられているに過ぎません。
いわば管理を任されている状態なんですね。
聖書にも、こう書かれています。
「10あなたがたは、それぞれ賜物をいただいているのだから、神のさまざまな恵みの良き管理人として、それをお互のために役立てるべきである。」
(ペテロの第一の手紙4章10節)
ですから、それらを活用しなかったり自分のためだけに使ったりすると、タラントンを土に埋めることになるのです。
もちろん、与えられる才能や賜物の大きさは人によって異なりますが、ポイントはそこではありません。
大切なのは、神様のためにタラントンを活用しようという気持ちです。
ですから、元々少しのタラントンしか与えられていなくても関係ありません。
自分が与えられたタラントンを精一杯活用すれば神様は喜ばれ、もっと多くの仕事や賜物を与えてくださるのです!
イエスもこう語られました。
「小事に忠実な人は、大事にも忠実である。そして、小事に不忠実な人は大事にも不忠実である。 11だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真の富を任せるだろうか。」
(ルカによる福音書16章10、11節)

その証拠に、しもべAほどのタラントンを持っておらず、
「二タラントンの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントンをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントンをもうけました』。主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』。 」
(マタイによる福音書25章22、23節)
神様から与えられたタラントンを忠実に用いていきたいですね!
まとめ:”タラントンのたとえ”は神様に忠実に仕える大切さを教えてくれる!

“タレント”が才能を意味する言葉になったのは、このタラントンのお話が由来だったんですね!
いやー、聖書というのは現代の言葉の様々なルーツが眠っていますなあ。
キリストを信じる者には、与えられたタラントンを活かしていく責任があります。
後に神様にお会いするときに、”よくやった!忠実なしもべよ!”と言われる生き方をしたいですね!
ところで、皆さんは自分の1番の才能は何だと思いますか?
僕の1番の才能は、骨がすぐに折れることですかね。(ただの弱点)
キートンでした。

