ジーザス、エブリワン!キートンです。
詳しい内容を知りたい!
こういった疑問にお答えします。
聖書を代表するエピソードである“ダビデとゴリアテ”のお話。
ダビデとゴリアテとは、旧約聖書の”サムエル記・上”に書かれているエピソードです。
インパクトがあり、王道少年漫画的なキャッチ―な内容のためか、聖書の中でも非常に人気の高いエピソードですね。
しかし、ダビデが巨人のゴリアテを倒した!!という大雑把な内容しか知らない方も多いのでは?
まあ、実際まとめるとその通りの内容なんですけどね。。(苦笑)
そこで今回は、クリスチャンの僕が、
- ダビデとゴリアテのあらすじ
- ダビデとゴリアテのお話が”ジャイアント・キリング”の由来!?
- ダビデとゴリアテを描いた絵画
などについて分かりやすくご紹介したいと思います!
目次
“ダビデとゴリアテ”のあらすじ
それでは、“ダビデとゴリアテ”のあらすじを見ていきましょう!
- ゴリアテの挑発
- ダビデの登場
- ダビデVSゴリアテ
ゴリアテの挑発
「8ゴリアテは立ってイスラエルの戦列に向かって叫んだ、「なにゆえ戦列をつくって出てきたのか。わたしはペリシテびと、おまえたちはサウルの家来ではないか。おまえたちから、ひとりを選んで、わたしのところへ下ってこさせよ。 9もしその人が戦ってわたしを殺すことができたら、われわれはおまえたちの家来となる。しかしわたしが勝ってその人を殺したら、おまえたちは、われわれの家来になって仕えなければならない」。」
(サムエル記上17章8、9節)
これは、イスラエルという国が、ペリシテ人という宿敵と戦うことになったときのお話。
ペリシテ人の中には、ゴリアテというとてつもない巨人がいました。
ゴリアテは身長が3m近くもあるうえに、
- 青銅のかぶと
- 57キロのよろい
- 青銅のすね当て
- 7キロの鉄がついた青銅の投げ槍
を装備しているという、とんでもない化け物。
そんな強敵が、イスラエル軍の前に立ちはだかったのです。
ゴリアテは、仁王立ちでイスラエル軍に叫びました。
もしそいつが勝って俺を殺せたなら、俺たちペリシテ軍はイスラエル軍の奴隷となろう。
ただし、俺が勝った場合は、お前らイスラエル軍が俺たちの奴隷になれ!
さあ、俺と戦う勇気のある奴は出てこい!
ところが、これを聞いたイスラエル軍はすっかり、恐れをなしてしまいました。
ダビデの登場
「32ダビデはサウルに言った、「だれも彼のゆえに気を落してはなりません。しもべが行ってあのペリシテびとと戦いましょう」。」
(サムエル記上17章32節)
さて、そんなゴリアテの挑発が続いている頃、ダビデがこの戦場にやって来ました。
それは、イスラエル軍にいる兄たちに食べ物を届けるためでした。
そして、ダビデが兄たちと話をしていると、いつものごとくゴリアテがイスラエル軍を挑発してきます。
すると、これを聞いたダビデはぶち切れて言いました。
生ける神様の軍に挑もうとする、あのペリシテ人は何者ですか!?
そして、その後にやって来たサウル王にこう言い放ちました。
私があのペリシテ人を倒して見せましょう!!
しかし、当然ながら、サウル王はこれに反対して言いました。
ところが、ダビデは言いました。
あのペリシテ人も、今にこれらの獣と同じ運命をたどるでしょう。
なぜなら、ライオンやクマのときのように、神様が私を救い出してくださるからです!
ダビデの強い決意を見たサウルは、ついに折れて言いました。
そして、サウルは、よろいやかぶとなど様々な装備をダビデにさせようとしました。
しかし、ダビデはそれらの装備に慣れていなかったため、それらを全て脱ぎ捨て、
なんと1つの杖と、石が5つ入った石投げだけを持ってゴリアテのところへ向かったのです。(んな無茶な)
ダビデVSゴリアテ
「49ダビデは手を袋に入れて、その中から一つの石を取り、石投げで投げて、ペリシテびとの額を撃ったので、石はその額に突き入り、うつむきに地に倒れた。 50こうしてダビデは石投げと石をもってペリシテびとに勝ち、ペリシテびとを撃って、これを殺した。」
(サムエル記上17章49、50節)
ゴリアテは、まだ若いダビデの姿を見るとバカにして言いました。
そして、神の名によってダビデを呪うと、また言いました。
すると、ダビデも負けじと言い返しました。
今日、神様はお前を私の手に渡されるだろう。
鳥や獣のえさになるのは、お前の方だ!!
こうしてダビデとゴリアテの戦いは幕を開けました。
お互いに相手に走り寄る2人。
すると、ダビデは袋の中から石を取り出して、それを石投げにセットしました。
そして、その石をゴリアテに向かって投げつけました。
するとどうでしょう。
なんとその石はゴリアテの額に当たり、ゴリアテはうつ向けに倒れてしまったのです。
そして、ダビデはゴリアテの剣を奪うと、それでゴリアテの首をはねました。
周囲の予想を裏切る、あっと言う間の決着でした。
その後、ゴリアテがやられたのを見たペリシテ人たちは、一目散に逃げていきました。
こうして、ダビデは神様の力によってゴリアテに完全勝利をしたのです!
ダビデのその後
ダビデとゴリアテのお話はここまでですが、その後ダビデがどうなったのか気になる方もいるでしょう。
そこで、ダビデのその後を簡単にまとめると、以下のような流れになります。
- ゴリアテ戦後、ダビデは軍の指揮官に任命される
- しかし、サウル王がダビデに嫉妬をし出し、命を狙い始める
- ダビデはサウル王の前から逃げ出し、逃亡生活が始まる
- サウルの死後、ダビデはイスラエルの王様に
こうして見ると、ゴリアテを倒して、後は順調かと思いきやそうでもないんですよね。
何しろ、仕えていた王様に命を狙われ始めるのですから。
こんなに辛いことはありません。
イスラエルの王様になるまでにも、ダビデが苦労しているのが分かりますね。
「サウルはその子ヨナタンおよびすべての家来たちにダビデを殺すようにと言った。」
(サムエル記上19章1節)
とはいえ、羊飼いかつ末っ子という最低の身分から、
王様にまで上り詰めるそのサクセスストーリーは、ダビデ人気の要因の1つなのは間違いないですね!
ダビデの生涯については、【聖書人物】ダビデ王とは?巨人ゴリアテを倒したイスラエルの英雄!?をどうぞ
“ジャイアント・キリング”は、ダビデとゴリアテのお話が由来!?
皆さんは、“ジャイアント・キリング”という言葉を知っていますか?
主にスポーツなどで使われ、明らかに格上の相手を予想に反して倒してしまうことを指します。
実はこれ、ダビデがゴリアテを倒したエピソードがモチーフだと言われているんです!
圧倒的な力を持つゴリアテという巨人を、明らかに格下のダビデが倒してしまったからです。
日本語では、”大番狂わせ”なんて言ったりもしますね。
✅詳しくは【雑学】聖書に由来する言葉は何がある?クリスチャンが11個まとめてみたをどうぞ
“ダビデとゴリアテ”を描いた絵画
最後に、ダビデとゴリアテを描いた絵画をいくつか見てみましょう!
「ゴリアテの首を持つダビデ」 (ヴァランタン・ド・ブーローニュ)
ダビデがゴリアテに勝利し、首を切り落とした後のワンシーン。
何というか、めちゃくちゃ生々しい絵画ですね。。
ダビデの顔が凛々しくて、思わず見とれてしまいます!
「ゴリアテの首を持つダビデ」(グイド・カニャッチ)
こちらも、ダビデがゴリアテの首を持っているシーン。
先ほどの絵画とは、ダビデの服装も顔つきもだいぶ違いますね。
でも、やっぱりゴリアテの顔はでかい。。
まとめ:ダビデとゴリアテは聖書を代表するエピソード!
少年ダビデが巨人ゴリアテを石投げだけでぶっ倒す。
ダビデとゴリアテのお話って、分かりやすいしワクワクしますよね!
人気が出るのも分かります。
とても短いお話なので、ぜひ実際に聖書を手に取って読んでみてくださいね!
キートンでした。