ジーザス、エブリワン!キートンです。
具体的に知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
皆さんは、世界遺産を見に行ったことはありますか?
世界遺産とは、人類が共有すべき”顕著(けんちょ)な普遍的価値”を持つ建造物や自然などのこと。
今や世界中にたくさんの世界遺産があり、多くの人の魅了して止みません。
僕も世界遺産が好きで、思わず世界遺産検定2級という凄いんだかよく分からない資格を取ってしまったほど。
日本にも、富士山やら原爆ドームやら屋久島やらと、様々な世界遺産がありますよね。
そして、世界遺産の中には、キリスト教に関連したものもたくさんあります。
とはいえ、日本にいると、正直キリスト教の世界遺産ってあまりピンと来ないですよね??
そこで今回は、クリスチャンの僕がキリスト教関連の有名な世界遺産をまとめてみました!
もし、興味があるものがあれば、ぜひ実際に足を運んでみてくださいね!
目次
【面白い】キリスト教の世界遺産8選を検定2級保持者がまとめてみた
では、今回は8つの世界遺産をご紹介していきましょう!
上からあいうえお順になっています。
- アトス山
- イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)
- イエス生誕の地 : ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路
- エルサレムの旧市街とその城壁群
- 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
- バチカン市国
- モンサンミッシェルとその湾
- レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
①アトス山
アトス山は、1988年に世界遺産に登録された、ギリシャ北東部にある山です。
アトス山の周りには、
- メギスティス・ラヴラ修道院
- ヴァドペディ修道院
- イヴィロン修道院
- ヒランダリウ修道院
- ディオニシウ修道院
など20ほどの修道院があり、この辺りは正教会の聖地となっています。
別名”聖山”とも呼ばれ、1988年に登録されました。
この山の特徴は、女人禁制、つまり、女性は立ち入りができないという点です。
そのため、アトス山に住んでいるのは、18歳以上の男性正教徒だけなんだとか。
いや、男子校か!!ってツッコみたくなりますね。
ですから、アトス山の修道士のほとんどが、数十年以上女性を見たことがないみたいですよ。(んなアホな)
もう、漫画の世界ですよね。
ちなみに、イエスの母マリアが嵐から避難するためにアトス山に来た際に、
その美しさに魅了されて自分の土地にしたという伝承があるそうです。
キリスト教の聖地については、【Q&A】キリスト教の聖地とは?プロテスタントにはない?をどうぞ
②イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)
イエスが洗礼を受けたと言われるアル=マグタス。僕はクリスチャンじゃないからそういうのはあまりグッと来ないんだけど、ここ場所がすげえから行ってみたかったんですよねー。ヨルダン川の向こうはさっきまで居たパレスチナ。すぐそこでイスラエル人が水浴びしとるし。ヨルダン川って意外に水量多いね pic.twitter.com/eXptMBAav9
— nowhere(休止) (@nowherejp) December 22, 2019
イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」は、ヨルダンにある考古遺跡です。
“アル・マグタス”とも呼ばれ、2015年に世界遺産に登録されました。
その名の通り、イエスが洗礼を受けられた場所で、洗礼者ヨハネが活動していた場所でもありますね。
聖書にもこう書かれています。
「これらのことは、ヨハネがバプテスマを授けていたヨルダンの向こうのベタニヤであったのである。」
(ヨハネによる福音書1章28節)
「さて、イエスはまたヨルダンの向こう岸、すなわち、ヨハネが初めにバプテスマを授けていた所に行き、そこに滞在しておられた。」
(ヨハネによる福音書10章40節)
また、アル=マグタスには、”エリヤの丘”と呼ばれる、
預言者エリヤが生きたまま天に挙げられたとされる場所もあります。
「彼らが進みながら語っていた時、火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。そしてエリヤはつむじ風に乗って天にのぼった。」
(列王記下2章11節)
なんだかキリスト教の情報が多すぎて、渋滞してますね。。
まあでも、それだけキリスト教にとって重要な場所だということです!
イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとは?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ
③イエス生誕の地 : ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路
イエス生誕の地:ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路
国: #パレスチナ
登録年:2012年
登録基準:(iv)(vi)#イエス が生まれたとされる場所に #339年 に立てられた #聖誕教会
6世紀に火災で焼失したが再建
建物破壊から #緊急的登録推薦 で登録#世界遺産 #文化遺産 #観光 #旅行
photo from wiki pic.twitter.com/k2Pt0cQdtT— 世界遺産くん (@Sekai_Isan_kun) April 27, 2020
イエス生誕の地 : ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路は、パレスチナのベツレヘムにある教会と巡礼地です。
“降誕教会”とも呼ばれ、2012年に世界遺産に登録されました。
では、なぜ降誕教会と呼ばれるのかというと、
この教会は、イエスが生まれたとされるほら穴の上に建てられているからです。
聖書には、イエスはベツレヘムという町で生まれたと書かれていますね。
「ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、 7初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。」
(ルカによる福音書2章6、7節)
ただ、教会が古いためか損傷がひどく、世界遺産に登録されてしばらくは“危機遺産”にも登録されていました。
しかし、修復作業の甲斐もあってか、現在では危機遺産のリストからは外されています!
④エルサレムの旧市街とその城壁群
エルサレムの旧市街とその城壁群は、イスラエルのエルサレムにある街です。
1981年に世界遺産に登録され、現在は、
- ムスリム(イスラム教徒)地区
- キリスト教徒地区
- ユダヤ教徒地区
- アルメニア人地区
という4つの地区に分けられています。
キリスト教徒地区の中には、ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)という、
イエスが十字架を背負って歩かれたとされる場所があります。
「イエスはみずから十字架を背負って、されこうべ(ヘブル語ではゴルゴダ)という場所に出て行かれた。」
(ヨハネによる福音書19章17節)
また、この道の終わりには、イエスの墓に建てられたと言われる“聖墳墓(せいふんぼ)教会”もあり、とても重要な場所ですね。
ただ、地区が区分されていることからも分かるように、
エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教共通の聖地であることから、とてもデリケートな場所でもあります。
詳しくは、【疑問】エルサレムに聖地が集中しているのはなぜ?宗教ごとに解説をどうぞ
⑤長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録が、正式に決定したそうです。厳しい迫害の中で守り抜かれた信仰の遺産が、いよいよ世界の宝に。心よりお祝い申し上げます\(^o^)/https://t.co/yVaEw36PdO pic.twitter.com/Vw4satyPSX
— 片柳弘史 (@hiroshisj) June 30, 2018
冒頭で、日本にいるとキリスト教の世界遺産はピンと来ないと申し上げましたが、
実は日本にもキリスト教に関する世界遺産があるんです。
それが、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産です。
この世界遺産は、長崎県と熊本県にある12の構成資産のこと。
キリスト教が禁止されていた時代に信仰を続けていた“隠れキリシタン”の伝統の証として、2018年に登録されました。
日本史を学んだことのある方なら分かると思いますが、かつての日本ではキリスト教は激しい迫害を受けていました。
キリストの絵を踏ませて、キリシタンかどうかを確かめる“踏み絵(絵踏み)”が行われていたことは特に有名ですね。
こうした迫害は日本が鎖国を解禁した後まで続き、その期間はなんと300年ほどにも及びました。
この遺産はそうした隠れキリシタンたちの歴史を証明する貴重な証拠なのです。
ちなみに、12の構成遺産は以下の通りです。
- 原城跡
- 平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)
- 平戸の聖地と集落(中江ノ島)
- 天草の﨑津集落
- 外海の出津集落
- 外海の大野集落
- 黒島の集落
- 野崎島の集落跡
- 頭ヶ島の集落
- 久賀島の集落
- 奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)
- 大浦天主堂
日本のキリスト教弾圧の歴史については、【まとめ】日本の”隠れキリシタン弾圧”の歴史とは?ざっくり解説をどうぞ
⑥バチカン市国
バチカン市国は、イタリアのローマにある世界最小の国です。
国全体が登録されている唯一の世界遺産で、1984年に登録されました。
バチカン市国はカトリックの総本山(全体の統括地)として知られており、
カトリック教会のトップであるローマ教皇がいることでも有名です。
バチカン市国にある主な建物は、以下の通りです。
- サン・ピエトロ大聖堂
➡使徒ペテロのお墓の上に建てられたとされる、イタリア・バロック様式の代表的な建築物。中には、ミケランジェロの代表作『ピエタ』もあります。
- バチカン宮殿
➡サン・ピエトロ大聖堂に隣接しており、ローマ教皇が住んでいる宮殿。
- システィーナ礼拝堂
➡バチカン宮殿にある礼拝堂。ミケランジェロやボッティチェリなどの名だたる画家たちの装飾絵画がたくさんあります。
- バチカン美術館
➡歴代のローマ教皇が集めた美術品を展示している世界最大規模の美術館。バチカン宮殿の大部分を占めています。
ちなみに、僕もこのバチカン市国に行ったことがあるのですが、本当に小さい国です。
どれくらい小さいかというと、
という感じで1日ぶらぶらしていたら、
うっかり国境を越えそうになりました。(ガチです)
まあ、代々木公園や東京ディズニーランドよりも面積が小さいらしいですからね。
でも、国に入るときはしっかり荷物検査がありましたよ!
⑦モン=サン=ミシェルとその湾
モン=サン=ミシェルは、フランスのサン・マロ湾上に浮かぶ小島、そして修道院のことです。
“西洋の驚異”とも呼ばれ、1979年に世界遺産に登録されました。
何ともファンタジックな雰囲気があり、ロマンを駆り立てられるので僕も大好きな世界遺産です!
モン=サン=ミシェルは“聖ミカエルの山”という意味で、これは司教のオベールが夢の中で、
という大天使ミカエルのお告げを聞いたことで建てられたからなんだとか。
なんというか、伝承までもがファンタジックですね。
そのため、カトリックの巡礼地の1つとしても知られています。
いやー、1度でいいから行ってみたい!!
ミカエルについては、【大天使】”ミカエル”とは?天の軍を率いる戦士!?をどうぞ
⑧レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院は、
イタリアのミラノにある建物で、1980年に世界遺産に登録されました。
名前にもありますが、ここの見どころは何といっても、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作“最後の晩餐“があるところです。
この絵画は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂に描かれており、420x910cmもの大きさがあります。
描かれているのは、最後の晩餐でイエスキリストが、
というショッキングな予告をし、弟子たちがざわめいているシーンです。
「夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。 21そして、一同が食事をしているとき言われた、「特にあなたがたに言っておくが、あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ろうとしている」。 22弟子たちは非常に心配して、つぎつぎに「主よ、まさか、わたしではないでしょう」と言い出した。」。
(マタイによる福音書26章20~22節)
この絵画には、
- 遠近法
- 明暗法
- 解剖学
といった科学的な手法が使われており、当時としては非常に画期的な作品だったんだとか。
ただ、絵の劣化が激しく、何度も修復作業が行われています。
ちなみに、僕は実際にこの世界遺産に行ったことがあり、そのときに生の最後の晩餐も鑑賞しました。
そのときの僕にはまだキリスト教や聖書の知識もなく、絵画の価値も分かっていなかったのですが、
絵を見た瞬間に泣きました。(実話)
やっぱり芸術って理屈じゃないんでしょうね。。すんごい迫力でしたよ。。
皆さんも1度、見に行かれることをおすすめします!
最後の晩餐については、【解説】”最後の晩餐”の意味とは?裏切者ユダが暴かれるディナー?をどうぞ
まとめ:キリスト教関連の世界遺産はまだまだある!
- アトス山
- イエス・キリスト洗礼の地「ヨルダン川対岸のベタニア」(アル・マグタス)
- イエス生誕の地 : ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路
- エルサレムの旧市街とその城壁群
- 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
- バチカン市国
- モンサンミッシェルとその湾
- レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院
いかがでしたか?
結構聞いたことのあるものもあったのではないでしょうか!
ただ、キリスト教関連の世界遺産は他にもまだまだあります。
修道院とか教会とか多いですからね。
こんなところにも、キリスト教の影響力の大きさを感じます!
皆さんも、もし興味のある世界遺産があれば実際に行ってみてくださいね!
キートンでした。
👇参考文献