ジーザスエブリワン!キートンです。
歴史や特徴など詳しく教えて!
こういった疑問にお答えします。
今回はキリスト教の3大宗派の1つ、“
もしかしたら、華やかな教会や神父さんなどが印象的なカトリックに比べると、
しかーし!!
プロテスタントは他の宗派とは全く違う考え方を持っていて、それぞれを比較しながら学ぶととても面白いです。
それに僕自身がプロテスタント教会の信徒なので、具体的な情報をお届けできるかなと!
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
プロテスタント教会とは - プロテスタント教会の歴史
- プロテスタント教会の特徴
などについてご紹介します!
キリスト教の主な宗派に関しては、【解説】キリスト教の主な宗派は?3つをわかりやすくまとめてみたをどうぞ
目次
“プロテスタント教会”とは?
プロテスタント教会は、キリスト教の3大宗派(ローマ・カトリック、プロテスタント、正教会)の1つで、
世界に約
プロテスタントというのは、“抗議者”という意味で、
これは、
このように、プロテスタントは“宗教改革運動”がキッカケでカトリック教会から分離して独立することに。
そのため、
- カトリック ➡”旧教”
- プロテスタント➡”新教”
とそれぞれ呼
実際、カトリックや正教会が成立したのが1世紀頃なので、
16世紀に成立したプロテスタントはかなり新しい宗派ということができますね。
プロテスタント教会の歴史
プロテスタント教会が誕生したのは、
1517年以降にマルティン・
これは、堕落(だらく)していたカトリック教会に改革を求めるという運動でした。
カトリック教会の何がそんなに堕落していたのかというと、当時のローマ教皇レオ10世が、
とか言いながら、贖宥状(免罪符)というものを国の人々に売りまくっていたのです。
しかし、これはサン・ピエトロ大聖堂の改修費を稼ぐために行われた、とんでもないインチキ商売でした。
今考えると明らかに怪しくて、
って思いますよね?
しかし、当時は、ローマ教会に破門(信徒の資格を失うこと)されたら、地獄に落ちると思われていた時代。
人々は、ローマ教会の言うことをおびえながら素直に受け入れるしかなかったのです。
さあ、これに対して、ブチ切れたのがルターでした。
救いは信仰の中にしかないのだ!!
そう言い放ったルターは、贖宥状(免罪符)への批判が書かれた「九十五箇条の論題」を発表。
その後、ルターは教皇に破門されますが、教皇に苦しめられていた多くの民衆たちがルターのことを支持しました。
ルターの『九十五箇条の論題』 pic.twitter.com/eSW4Y4jIx3
— さねゆき先生🌏 (@saneyukisensei) August 12, 2020
これらのエピソードから、彼らは”抗議者”を意味する、”プロテスタント”と呼
ちなみに、ルターは宗教改革の際に以下の“三大原理”なるものを打ち出しました。
◎宗教改革の三大原理
- 聖書のみ
➡︎聖書のみを信仰の中心にしろ!外典などいらん!
- 信仰義認
➡︎イエス・キリストへの信仰さえあれば救われる!
- 万人祭司
➡︎神の前に全ての人間は平等!
そして、これらが後のプロテスタントの教えのベースになっていったのです。
この三大原理はそれまでのカトリックの考え方とは大きく異なり、
詳しくは、【歴史】ルターの宗教改革とは?主な内容や流れを分かりやすく解説をどうぞ
プロテスタント教会の7つの特徴
それでは、プロテスタント教会の特徴を見ていきたいのですが、
プロテスタントは、
ですから、その特徴をひとくくりにするのは難しく、
では、参りましょう!
◎プロテスタント教会の7つの特徴
- 聖書が信仰の中心(”聖書のみ”)
- 信仰があれば救われる(”信仰義認”)
- 牧師でなくても儀式を行える(”万人祭司”)
- 統一の組織がない
- 教会が質素
- 聖母マリアや聖人への信仰がない
- 牧師がいる
①聖書が信仰の中心(”聖書のみ”)
まず、プロテスタントは“聖書”を重視します。
ですから、聖書にあらゆる根拠を求め、
実際、聖書を読む頻度も明らかにカトリックや正教会よりも多いですね。
また、カトリックや正教会には聖書の他に外典も存在しますが、プロテスタントはそうした外典を認めません。
これらの考えを“聖書のみ”といい、プロテスタントの中心的な考え方となっています。
つまり、プロテスタントは聖書に対してめっちゃ一途なんですね。
だから、プロテスタントでは基本的に聖書に書かれていることしか信じません。
そのため、聖書に書かれていない教えがいくつもあるカトリックを批判することも多いです。
聖職位階制度やマリア・聖人信仰(後述)なんかはまさにそうですね。
聖書については、【最強の書物】キリスト教の”聖書”とは?永遠のベストセラー!?をどうぞ
②信仰があれば救われる(”信仰義認”)
カトリックや正教会が、キリストへの信仰+サクラメントなどの善い行いをすれば救われると説いているのに対して、
プロテスタントは、キリストへの信仰さえあれば救われると説きます。
これを、“信仰義認”といいます。
信仰というのは、イエス・
(【キリスト教用語】”福音(ふくいん)”の意味とは?キリストの良い知らせ!?も参照)
聖書にもこう書かれています。
「あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。それは、あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。 9決して行いによるのではない。それは、だれも誇ることがないためなのである。」
(エペソ人への手紙2章8、9節)
つまり、救いは私たちが何かをしたから得られるのではなく、神様からの一方的な恵みと考えるんですね!
プロテスタントにも、
という2つのサクラメントがありますが、
実際、うちの教会もイベントはたくさんあっても、儀式系を行うことはほとんどないですね。
あくまでも、”キリストへの信仰”が大切ということです!
イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとは?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ
③牧師でなくても儀式を行える(”万人祭司”)
カトリックでは、キリスト教の儀式は基本的に司祭(神父)
司祭(神父)は、一般信徒よりも地位が上なんですね。
一方で、プロテスタントでは信徒なら誰でも儀式を行うことができます。
なぜなら、プロテスタントには“万人祭司”という考え方がある
これは信徒全員が神の前では皆平等であり、
つまり、誰でも儀式を行う権利を持っているということなのです。
まあ実際、聖餐式や洗礼式を牧師さん以外の人が行っているのは見たことがないですが。。
カトリックではローマ教皇がトップですが、
信徒の間に上下関係などありません。
万人祭司というのは、カトリックのような位階制度がないプロテスタントならではの考え方なんですね。
④統一の組織がない
前述したように、
当然、宗派や教団によって意見や考え方もバラバラ。
では、これは一体なぜでしょうか?
それは、
悪く言えば、まとまりがないとも言えますね。
ですから、カトリックでいうバチカン市国のような総本山もありません。
(☟例えば、カトリックはこのような組織体制を取っています。)
6.アレルギー?階層制や階級制のことであり、主にピラミッド型の段階的組織構造のことを指す。元々は、聖職者の支配構造であった。かつてのカトリック教会や正教会などが、この言葉の現代的意味において「階層的な」組織を持っていたことに起源があるあの? pic.twitter.com/cFq6drnR5V
— Tou (@Tou_T10) April 12, 2017
そのため、プロテスタントの宗派は枝分かれし、現在でも増え続けていると言われています。
あまりにも増えすぎると、
あ、もう既に把握しきれてないか。
ハッハッハッハッ!(錯乱)
⑤教会が質素
一般的なイメージの教会、つまり、
プロテスタントの教会は、それに比べるとかなり地m。。ごほんごほん。。
僕が行っている教会も、外観はもはや教会かどうかも分かりずらい建物ですし、何なら雨漏りとかしてますからね!
☟ちなみに、僕が通うプロテスタント教会の外観。教会感はほぼ皆無ですね。
外側だけでなく、
では、なぜカトリックや正教会とプロテスタントでこれほど教会の差があるのかというと、
カトリックや正教会が教会を信仰のシンボルとして非常に重視する一方で、プロテスタントでの教会の優先順位は決して高くありません。
まとめると、こんな感じです。
カトリック・正教会 | プロテスタント |
教会>聖書 | 教会<聖書 |
そう、やっぱりプロテスタントにとっては教会の質よりも聖書のほうが大事なんです。
そのため、プロテスタントの教会はお金をかけず、
ただし、誤解してほしくないのはプロテスタントが教会自体を軽んじているわけではないということ。
教会という建物の外観にはこだわりませんが、クリスチャンの集まり自体はとても大切です。
元々、教会というのは建物を指すのではなく、イエスキリスト信じる者たちの集まりのことを指しますからね。
あ、でもだからってプロテスタントの教会に来て、
⑥聖母マリアや聖人への信仰がない
プロテスタントには、カトリックや正教会のようなマリア信仰・
なぜなら、聖書に書かれていない教えだから。
ですから、カトリックや正教会では大尊敬されているマリアも、
その証拠に、他の宗派では、
- カトリック➡”聖母マリア”
- 正教会 ➡”生神女(しょうしんじょ)マリア”
とそれぞれの尊称がありますが、プロテスタントにはないのです。
そのため、プロテスタント教会にはマリア像が置いてあることもまずないですね。
同じく、聖書に登場する偉大な人物たちも尊敬はされど、崇拝される対象にはなりえません。
プロテスタントが信仰し崇拝するのは、あくまでもイエス・
とってもシンプルですよね!
⑦牧師がいる
結婚式のせいか、教会=
代わりにいるのは、牧師さんです。
神父さんがいるのは、カトリックや正教会なんですね。
いえいえ、違うのは呼び方だけではありません。
大まかに言うと、このような違いがあります。
◎牧師と神父の6つの違い
- 牧師はプロテスタント、神父はカトリックや正教会
- 牧師は職名、神父は呼び名
- 牧師は他の信徒と同じ立場(教職者)、神父は上の立場(聖職者)
- 牧師は結婚できる、神父は結婚できない
- 牧師は男女どちらでも可、神父は男性のみ
- 牧師は服装の決まりなし、神父には服装の決まりあり
ざっと、こんな感じです。
イメージ通りというか、神父のほうが厳しめですね。
神父と牧師の違いについては、【徹底比較】神父と牧師の違いって?6つご紹介します!【実は結構違うよ】をどうぞ
カトリックとプロテスタントの違いは?
上記の中でもカトリックとプロテスタントを比較してきましたが、改めてその違いをまとめてみましょう。
以下の表をご覧ください。
宗派 | ローマ・カトリック | プロテスタント |
①人口 | 約12億人 | 約4億人 |
②歴史 | 1世紀頃~ | 16世紀~ |
③教会の外観 | 豪華 | 質素 |
④サクラメントの数 | 7つ | 2つ |
⑤聖人信仰 | あり | なし |
⑥聖書以外の外典 | あり | なし |
⑦組織体制 | 教皇がトップのピラミッド型体制 | 統一の組織なし |
⑧神父or牧師 | 神父 | 牧師 |
⑨十字を切るor切らない | 切る | 切らない |
⑩マリアの扱い | “聖母”として崇敬される | イエス・キリストの母親 |
⑪修道院・修道会 | あり | なし |
⑫救いの条件 | 信仰と行いによって救われる | 信仰によってのみ救われる |
いかがでしょうか?
ごっちゃにしていた方も多いかと思いますが、並べて見ると結構な違いがありますね!
まあ、だからこそ今まで戦争などの争いも起こっているんですが。。
気になる方は、1度両方の教会に行ってみるといいですよ!
礼拝の雰囲気や内容にも色々な違いがあるはずです。
詳しくは、カトリックとプロテスタントの違いをわかりやすくご紹介【比較表あり】をどうぞ
プロテスタントの主な宗派は?
プロテスタントには、様々な宗派があるというお話をしましたが、その代表的なものをいくつか挙げてみましょう。
ざっとまとめると、以下の通りです。
◎プロテスタントの主な宗派
- ルター派(ルーテル教会)
- 聖公会(英国国教会、アングリカン・チャーチ)
- 改革派・長老派
- 会衆派・組合派
- ペンテコステ(聖霊降臨)派
- メソジスト
- バプテスト など
ちなみに、僕はペンテコステ(聖霊降臨)派ですね!
とは言え、これらもプロテスタントの宗派のほんの一部。
他にも、まだまだたくさんの宗派があるので、興味がある方は調べてみてください!
まあ、体力が持てばの話ですけどね。。(白目)
詳しくは、【まとめ】プロテスタントの宗派って?主なものを信徒がまとめてみたをどうぞ
まとめ:プロテスタント教会は形式に縛られない宗派!
◎プロテスタント教会の7つの特徴
- 聖書が信仰の中心(”聖書のみ”)
- 信仰があれば救われる(”信仰義認”)
- 牧師でなくても儀式を行える(”万人祭司”)
- 統一の組織がない
- 教会が質素
- 聖母マリアや聖人への信仰がない
- 牧師がいる
いかがでしたか?
同じキリスト教なのにこれだけの違いがあるのは、
カトリックの教えに抗議する形で、
それにしても、あの巨大な組織であるカトリックに対して抗議するなんて、ルターさんって当時、
反抗期だったんでしょうね。(スケールデカすぎ)
キートンでした。