ジーザス、エブリワン!クリスチャンブロガーのキートンです。
元ネタは?
こういった疑問にお答えします。
世界の地域や文化によって、不吉とされる日付や曜日というものがあります。
例えば、 スペインやラテンアメリカでは、火曜日が不吉とされます。
なぜなら、火曜日(Martes)はローマ神話の戦の神マルス(Mars)に由来し、戦いや混乱を象徴するから。
実際、スペイン語圏では”火曜日には結婚するな、旅行するな、家を離れるな”という古い格言があるほどです。
また、私たちが住むこの日本や中国などの東アジアでは、「4」という数字が「死」を連想させる発音であるため、不吉とされています。
このように、不吉とされる日付や曜日は、各国の文化や宗教などと結びついているわけですが、
不吉とされる日の中でも特に有名なのが“13日の金曜日”でしょう。
“13日の金曜日”と聞くと、某映画のマスクを被った殺人鬼を思い浮かべる方も多いかと思いますが、そもそもなぜこの日は不吉とされているのでしょうか。
何となく映画のイメージで不吉と思っているかもしれませんが、その背景には様々な歴史があるのです。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- 13日の金曜日とは?
- 13日の金曜日の縁起が悪いのはなぜ?
- 13日の金曜日は日本でも縁起悪い?
について解説します。
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目次
13日の金曜日とは?
そもそも13日の金曜日とは、どのような日なのでしょうか。
ざっくりとその概要を押さえておきましょう!
- 英語圏を中心に不吉とされている日
- テーマにしている映画や小説も多い
英語圏を中心に不吉とされている日
13日の金曜日とは、英語圏を中心に不吉とされている日のことです。
この日には不運なことや悪い出来事が起こる、という迷信が広く信じられています。
と思うかもしれませんが、侮ってはいけません。
13日の金曜日を異常に恐れる“13日の金曜日恐怖症”という恐怖症が実際に存在するのです。
アメリカにあるストレス管理センターや恐怖症研究所によると、アメリカでは約1700万人~2100万人の人が13日の金曜日に恐怖を抱いているんだとか。
この恐怖症は不安障害の一種であり、13日の金曜日には
- 予定をキャンセルする
- 外出を避ける
- 重要なビジネスや旅行を延期する
- 病院や医療機関での手術を避ける
といった人も多く、アメリカではこの日だけで約8億ドル(約1200億円)もの経済的損失が発生するとも言われています。
ただし、13日の金曜日に事故や災害などの不吉なことが起こるという科学的な証拠や統計データはありません。
むしろ、この日を避けるために人々が慎重になり、事故が減るという報告もあるくらいです。
つまり、13日の金曜日に実際に不吉なことが増えているわけではなく、迷信に対する思い込みだということですね。
ちなみに、現在多くの国で使われているグレゴリオ暦では、必ず1年に1回以上(最大3回)13日の金曜日がやって来るとされています。
テーマにしている映画や小説も多い
13日の金曜日を題材にした映画や小説なども、たくさんあります。
特に有名なのが、1980年に公開されたホラー映画“13日の金曜日”です。
本シリーズでは、キャンプ場”クリスタル・レイク”などを舞台に起こる様々な殺人事件が描かれています
特に本シリーズの象徴とも言えるのが、ホッケーマスクを被った殺人鬼であるジェイソンですね。
本作は大ヒットし、シリーズ全体で12本の映画が公開されています。
“13日の金曜日”が不吉だという迷信は以前からありましたが、この映画によって更にそのイメージは広まりました。
13日の金曜日の縁起が悪いのはなぜ?
では、なぜこれほど13日の金曜日は縁起が悪いとされているのでしょうか?
最初に結論を言ってしまうと、13日の金曜日が不吉とされる確定的な理由は不明です。
なぜなら、様々な説が存在するからですね。
特にキリスト教に関する説が多いです。
また、最初から13日と金曜日がセットだったわけではなく、
元々不吉とされていた13日という日にちと金曜日という曜日が合わさったのではないかと言われています。
では、13日と金曜日はなぜそれぞれ不吉だと考えられてきたのでしょうか。
以下でいくつかの説を見ていきましょう!
- 最後の晩餐説
- イエスキリストの十字架刑説
- 旧約聖書の恐怖イベント説
- テンプル騎士団説
- 北欧神話説
- 不調和な数説
最後の晩餐説
最後の晩餐は、イエスキリストが十字架にかけられる前夜に弟子たちとともに行った食事のことです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画でも有名なシーンですが、この最後の晩餐には、イエス+12弟子の合計13人が参加していました。
「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。 20夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。」
(マタイによる福音書26章19、20節)
その中にいたのが、裏切り者の代名詞イスカリオテのユダです。
ユダといえばイエスを裏切った人物として知られており、この最後の晩餐で裏切りが発覚。
ユダの裏切りがイエスの逮捕と最終的な処刑につながりました。
そのため、13という数字に裏切りや不幸のイメージが付き、不吉な数字になったという説です。
ちなみに、実はユダがイエスの13番目の弟子だったのではないか説もありますが、
ユダは12弟子の一人だと聖書に書かれているので明らかに矛盾しますね。
「十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモンとその兄弟アンデレ、それからゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、 3ピリポとバルトロマイ、トマスと取税人マタイ、アルパヨの子ヤコブとタダイ、 4熱心党のシモンとイスカリオテのユダ。このユダはイエスを裏切った者である。」
(マタイによる福音書10章2~4節)
✅️最後の晩餐の詳細は、最後の晩餐とは?参加者13人の名前などわかりやすく解説【聖書】をどうぞ
イエスキリストの十字架刑説
こちらもイエスキリスト関連の説ですが、伝統的にイエスが十字架に架けられたのは金曜日だったと言われています。
聖書にも、イエスが十字架で死なれたのは安息日(つまり土曜日)の前日だったと書かれていますね。
「さて、すでに夕がたになったが、その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、 43アリマタヤのヨセフが大胆にもピラトの所へ行き、イエスのからだの引取りかたを願った。」
(マルコによる福音書15:42)
そのため、金曜日自体がキリスト教徒にとって悲しみや死を連想させる日となり、不吉な日とされるようになりました。
ただ、イエスが十字架に架かられた日は、キリスト教では“聖金曜日(Good Friday)”と呼ばれ、
イエスの犠牲を記念する日として非常に重要視されています。
確かにイエスの死は悲しい出来事ですが、その犠牲によって私たち人類の罪がゆるされ、神の救いが訪れました。
そのため、イエスが十字架に架かられた金曜日は、ただ悲しくて不吉な日ではなく、キリスト教徒にとって感謝と希望の象徴だと言えます。
✅️イエス・キリストの詳細は、【完全版】イエス・キリストとはどんな人?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ
旧約聖書の恐怖イベント説
旧約聖書に記された様々な恐ろしい出来事が13日の金曜日に起こったという説。
恐ろしい出来事とは、例えば以下のようなものです。
- アダムとイブが禁断の果実を食べてエデンの園から追放された
- アダムとイブの息子であるカインが弟のアベルを殺した
- ノアの時代に人類を滅ぼす大洪水が始まった
- 天まで届きそうなバベルの塔が神の怒りに触れて崩壊した
- 罪深い都市ソドムとゴモラが神の怒りに触れて滅亡した
もしこれらのことが本当に全て13日の金曜日に起きたとすれば、それはもう不吉という他ないでしょう。
ただし、この説は後世の伝承や解釈によるものであり、聖書的な根拠はありません。
これらの出来事がいつ起きたかという具体的な日付や曜日などは、聖書に書かれていないですからね。
そもそも、当時の社会には、現代の私たちが用いているような曜日の概念は確立されていませんでした。
ですから、これらの出来事が何日や何曜日に起こったかを特定することはできないのです。
✅️旧約聖書の恐怖イベントについては、【聖書】創世記のあらすじとは?わかりやすく内容を解説も参照
テンプル騎士団説
この説は、中世ヨーロッパで実際に起こった歴史的な出来事に基づいています。
テンプル騎士団は12世紀に設立されたキリスト教の騎士団で、十字軍の時代にエルサレムなどの聖地を守るために結成されました。
彼らは非常に強力で影響力があり、ヨーロッパ全土で莫大な財産と地位を築きました。
しかし、それは各国の王たちにとってはまさに脅威です。
特にフランス王フィリップ4世は、財政難に苦しんでおり、テンプル騎士団の富を狙っていました。
そこで1307年10月13日(金曜日)、フィリップ4世はテンプル騎士団を解散させるため、
フランス全土で一斉にテンプル騎士団のメンバーを逮捕するという大胆な行動に出たのです。
騎士団のリーダーであるジャック・ド・モレーを含む多くの騎士たちは、異端や悪魔崇拝などの罪で告発され、拷問を受け、最終的には処刑されました。
この事件によりテンプル騎士団は事実上壊滅し、その影響はヨーロッパ中に広まりました。
そして、この日が13日の金曜日だったため、多くの人々が13日の金曜日を非常に不吉な日と考えるようになったというんですね。
北欧神話説
ここまでキリスト教や聖書関連の説をご紹介してきましたが、他にも様々な説があるので、以下でご紹介していきます。
例えば、様々な神が登場する北欧神話による説です。
あるとき、12人の神々が宴会を開いていると、そこに13人目としてロキという招かれざる客がやってきました。
ロキ
➡北欧神話においてイタズラの神であり、混乱と破壊をもたらす存在として描かれています。
さて、宴会に参加していた12人の中には、神々の中で最も愛されている光の神バルドルもいました。
バルドルは、全てのものから祝福を受けていて、傷つくことがないとされていました。
しかし、ロキはバルドルが唯一弱点としていたヤドリギを使って、彼を殺す計画を立てます。
ロキは盲目の神ホズにヤドリギの矢を渡し、それをバルドルに向かって射るように仕向けたのです。
結果としてバルドルは死んでしまい、神々に大きな悲しみが広がりました。
このように招かれざる13人目の神ロキが現れた結果、神々の世界に悲劇がもたらされたので、
13という数字が不吉になったという説ですね。
不調和な数説
13という数字は、古代から不安定さや不完全さを象徴する数と見なされてきました。
なぜなら、”完全数”として古代から非常に重要視されていた12という数字に比べて、調和に欠けると考えられてきたから。
例えば、12という数字は、
- 1年は12か月
- 1日は昼と夜を合わせて12時間ずつ
- 12星座
- 12方位
など私たちの日常でもよく使われる、きりの良い数ですよね。
聖書においても、イスラエル12部族や12使徒など、12は象徴的で重要な数として出てきます。
(✅️聖書における数字の意味については、【キリスト教】聖書の数字に隠された意味とは?6や8など解説しますをどうぞ)
一方で、12より一つ多い13という数字は、その調和を乱す不吉な数と考えられたのです。
実際、西洋では多くの建物で、13階を作ることが避けられたり空港に13番ゲートがなかったりします。
13日の金曜日は日本でも縁起悪い?
では、13日の金曜日は日本でも縁起が悪いと思われているんでしょうか?
結論から言うと、日本で13日の金曜日は、西洋ほど不吉とされることは少ないです。
なぜなら、日本には西洋のようなキリスト教的な背景がありませんし、日本独自の文化や迷信があるからですね。
例えば日本では、13よりも以下のような数字が不吉だとされています。
- 4
➡”死”と同じ発音であるため、縁起が悪いとされている。病院やホテルでは、4階や4号室が避けられることも。
- 9
➡”苦”と同じ発音であるため、不幸や苦しみを連想させる。
- 42
➡”死に”と読めるため、不吉とされている。特に結婚式や祝い事では避けられ、車のナンバープレートや部屋番号としても選ばれにくい。
- 49
➡”死苦”と読めるため、不吉とされる。仏教の行事や葬儀の場面で特に避けられる数字。
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まとめ:13日の金曜日の縁起が悪いというのはただの迷信!
13日の金曜日が不吉とされる説に、キリスト教や聖書がかなり密接に関わっているというのは興味深いですね。
ただ、様々な説をご紹介しましたが、なぜ13日の金曜日が不吉とされているのかは定かではありません。
結局のところ、迷信の域を出ないということですね。
ですから、”13日の金曜日”だからといって恐れる必要はありません。
神は私たちにいつも”今日”という素晴らしい一日を与えてくださっています。
聖書にもこうあります。
「これは主が設けられた日であって、われらはこの日に喜び楽しむであろう。」
(詩篇118:24)
迷信に振り回されず、感謝と喜びを持って最高の毎日を送っていきましょう!
キートンでした。
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Mr.porno,Thank you very much!
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