ジーザス、エブリワン!キートンです。
名前しか聞いたことない。。
聖書の中でどういう立場なのか教えて!
こういった疑問にお答えします。
以前、天使ガブリエルの記事を書きました(天使の”ガブリエル”とは?神の言葉を伝えるメッセンジャー!?)が、
ミカエルも、ガブリエルと同じくめちゃ有名な天使です。
皆さんも、名前は聞いたことがあるのでは??
ジーザス、エブリワン!👼
大天使の”ミカエル”って、色んな人名の由来になってるって知ってる??
例えば、
・マイケル(英語)
・ミシェル(フランス語)
・ミヒャエル(ドイツ語)
・ミゲル(スペイン語)
・ミケーレ(イタリア語)メジャーな名前ばかりだね!https://t.co/5OzeTl69yn pic.twitter.com/GoMCiL5UK9
— キートン@クリスチャンブロガー (@keaton1992) April 1, 2020
こちらも、天使を語る上では外せない存在ですね。
その存在感は、まさに別格です!
この記事では、クリスチャンの僕が、
- ミカエルとは何者なのか
- 聖書のどんなシーンで出てくるのか
- ミカエルがなぜ天使の中でも別格なのか
などについて述べていきたいと思います。
目次
ミカエルとは?
ミカエルは、聖書に登場する天使のことで、
天使崇敬のある、カトリックや正教会では特に尊敬されています。
ガブリエルと同じくキリスト教において最も偉大な天使とされており、
絵画などでは、
その他の天使については、“天使”の意味とは?神様の使い!?【3分で分かる】をどうぞ
“ミカエル”の聖書登場シーンは?
それでは、ミカエルの主な聖書登場シーンを見てみましょう!
- イスラエル民族の守護天使(ダニエル書 12:1)
- 悪魔との言い争い(ユダの手紙 1:9)
- サタンを打ち負かす(ヨハネの黙示録 12:7-8)
イスラエル民族の守護天使(ダニエル書 12:1)
「その時あなたの民を守っている大いなる君ミカエルが立ちあがります。また国が始まってから、その時にいたるまで、かつてなかったほどの悩みの時があるでしょう。しかし、その時あなたの民は救われます。すなわちあの書に名をしるされた者は皆救われます。」
(ダニエル書 12:1)
これは、預言者ダニエルが語られている場面ですが、あなたの民というのは“イスラエル(ユダヤ)の民”を指しています。
ダニエルはイスラエル人ですからね。
つまり、ダニエルの子孫のイスラエル人たちに苦難があったら、
実は、ミカエルはイスラエル人と強い繋がりがあり、イスラエル人を守り、イスラエル人のために戦う天使なんですね。
「しかしわたしは、まず真理の書にしるされている事を、あなたに告げよう。わたしを助けて、彼らと戦う者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはありません。」
(ダニエル書10章21節)
これもミカエルの役目の1つなのでしょうか?
イスラエル民族の守護天使のようなイメージですね。
悪魔との言い争い(ユダの手紙 1:9)
「御使のかしらミカエルは、モーセの死体について悪魔と論じ争った時、相手をののしりさばくことはあえてせず、ただ、「主がおまえを戒めて下さるように」と言っただけであった。」
(ユダの手紙 1:9)
これは、聖書の中で唯一ミカエルがしゃべったシーンです。
いや、どんだけ寡黙やねん!!って感じですが、
そもそもミカエルの登場シーン自体が少なめですからしょうがないのかもしれません。
何とも貴重な場面ですが、
ただ、詳しいことは書かれていないため、悪魔(サタン)とミカエルがどんな言い争
サタンを打ち負かす(ヨハネの黙示録 12:7-8)
「さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、 8勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。」
(ヨハネの黙示録 12:7-8)
様々な絵画のモチーフにもなっている有名な場面ですね。
ここでいう龍というのは、悪の頭“サタン”のことです。
つまり、ミカエルは天の軍を率いて、
まさに英雄ですね!
ちなみに、新約聖書の”ヨハネの黙示録”は過去の出来事ではなく、将来起こることについて書かれた書物。
ですから、この出来事は、この世の終わりに実際に起こることなのです。
ただし、その時がいつ来るかは分かりません。。!
サタンについては、“悪魔(サタン)”って?キリスト教における悪の大ボス!?【3分で分かる】をどうぞ
“ミカエル”の各宗派の扱い
ここでは、キリスト教の主な宗派ごとにミカエルの扱いを見ていきましょう。
カトリック
ミカエルは、カトリック教会において、
- ガブリエル
- ラファエル
と並んで3大天使の1人です。
また、カトリックが聖人に定めている“ジャンヌ・ダルク”に神の
さらに、ミカエルは、カトリック教会全体を守る保護者とも見なされているようです。
他にも、1965年までミサの終わりに“大天使聖ミカエルへの祈
ミカエルはとにかく尊敬されまくってますね。
☟ちなみに、その祈りがこちら
「大天使聖ミカエル、戦いにおいてわれらを護り、悪魔の凶悪なる謀計(はかりごと)に勝たしめ給え。天主のかれに命を下し給わんことを伏して願い奉る。
あゝ天軍の総帥、
霊魂をそこなわんとてこの世をはいかいするサタンおよびその他の悪魔を、天主の御力によりて地獄に閉込め給え。アーメン。至聖なるイエズスの聖心、われらをあわれみたまえ(この部分を3回繰り返す)」
正教会
正教会でもカトリックと同じく、ミカエルは崇敬の対象で、7大天使の筆頭となっています。
◎正教会の7大天使
- ミカエル
- ガブリエル
- ラファエル
- ウリエル
- セラフィエル
- イェグディエル
- バラキエル
天使のガブリエルとともに、聖堂にあるイコノスタシス(聖障)
プロテスタント
プロテスタントでは天使崇敬はしませんが、
ただ、それ以上に神格化することはありません。
僕は長年プロテスタントの教会に通っていますが、ミカエルの名前が出てきたことはほとんどないですね。
“ミカエル”はあらゆる人名の由来!?
ミカエルの名は、世界各国の人名にも影響を与えています。
ミカエルはラテン語の発音ですが、他の国の言葉で訳してみると、
◎ミカエルが由来の人名
- 英語 ➡︎マイケル
- ドイツ語 ➡︎ミヒャエル
- フランス語➡︎ミシェル
- スペイン語➡︎ミゲル
- イタリア語➡︎ミケーレ
どうですか?
どれもかなりポピュラーな名前ばかりですよね?
有名人で言うと、歌手のマイケル・ジャクソンとか作家のミヒャエル・エンデとか。
それと、消〇力のCMに出てきた少年の名前がたしかミゲル君でしたよね。(あれ、マニアック?)
ちなみに、天才芸術家でもおなじみの“ミケランジェロ”の名前も”天使ミカ
“ミカエル”は、戦士の姿で描かれる!?
一般的な天使というと、どこか優雅で中性的なイメージがありませんか?
しかし、ミカエルは鎧や剣を身につけた男らしい戦士の姿で描かれることが多いです。
実際、ミカエルは聖書の中でも天の軍を率いてサタンと戦っていますから、
ミカエルの人気が高いのは、こういう部分もあるんでしょうね!
また、この世の終わりの“最後の審判”のときには、人間の魂の重さをはかると言われることもあり、
「また見ていると、大きな白い御座があり、そこにいますかたがあった。天も地も御顔の前から逃げ去って、あとかたもなくなった。 12また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた。」
(ヨハネの黙示録20章11、12節)
“ミカエル”は天使の中でも別格の存在!?
ミカエルはガブリエルと同じく他の天使たちと比べても、
いくつかの理由を挙げてみましょう!
- 理由①聖書の正典に名前が書かれているから
- 理由②大天使長だから
- 理由③サタンを倒せる力があるから
- 理由④ミカエルは、”神に似たる者は誰か”という意味だから
理由①聖書の正典に名前が書かれているから
上記でもご紹介したように、ミカエルは、どの宗派の聖書の正典にもその名前がはっきりと書かれています。
ですから、ミカエルの存在を否定する宗派はありません。
具体名が出てくるだけでもすごいですが、どの宗派からも認められているというのはそれだけで特別なことなのです!
聖書については、【最強の書物】キリスト教の”聖書”とは?未だに売れ続ける永遠のベストセラー!?をどうぞ
理由②大天使長だから
聖書には、ミカエルについてこう書かれています。
「ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君と共に、そこに残しておき、」
(ダニエル書 10:13)
ここでは、ミカエルは”天使の長の1人”と書かれていますが、訳によってはミカエルは”大天使長”だと書かれています。
ほら、
なんかめちゃくちゃ偉そうな役職じゃないですか?(語彙力)
だって、大天使でも凄いのに、大天使長ですからそりゃあ凄いに決まっています!(語彙力)
少なくとも、
聖書でも、天の軍を率いて戦っており、それは容易に想像できます。
理由③サタンを倒せる力があるから
前述したように、
「さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、 8勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。」
(ヨハネの黙示録 12:7-8)
つまり、サタンをも倒すほどの力がミカエルにはあるということ。
これは、ミカエルが神様の力を強く受けた特別な存在だからこそでしょう。
悪を打ち倒す姿は、まさにヒーローですね!
理由④ミカエルは、”神に似たる者は誰か”という意味だから
ミカエルという名前を直訳すると、“神に似たる者は誰か”という
聖書ではしばしば、名前がその人物の性質を表すことがあります。
つまり、
ですから、
そう考えると、
“モン・サン・ミシェル”は、ミカエルのお告げで建てられた!?
世界には、
その中でも特に有名なのが、カトリックの巡礼地であり、
【キリスト教系建造物紹介】
“モン・サン・ミッシェル”
➡世界文化遺産にも登録されている修道院👼
その姿は神秘的で、カトリックの巡礼地としても知られているよ!
司教オベールが、夢の中で「この岩山に聖堂を建てなさい。」という大天使ミカエルのお告げを聞いたことで、建てられたんだって💡 pic.twitter.com/0eKgyFsGYL
— キートン@クリスチャンブロガー (@keaton1992) April 1, 2020
モン・サン・ミシェルはかつては、
という大天使ミカエルのお告げを聞いたのがキッカケで、建てられることになったんだとか。
ハリー〇ッターを思わせるファンタジックな雰囲気がたまらないですよね!
いやー、1度でいいから行ってみたい!
ちなみに、モン・サン・ミシェルは訳すと“聖ミカエルの山”とい
【面白い】キリスト教の世界遺産8選を検定2級保持者がまとめてみたも参照
ルシファーとミカエルは双子だった!?
サタンは、
実はこのルシファーとミカエルは、
ルシファーが兄で、ミカエルが弟ですね。
しかし、ルシファーが傲慢な心を持ち始め神に刃向かった結果、天から投げ落とされてしまいます。
「黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった。もろもろの国を倒した者よ、あなたは切られて地に倒れてしまった。 13あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、 14雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』。」
(イザヤ書14章12~14節)
これによってサタンが生まれるわけです。
しかも、前述したように、
んー、悲劇。。!
”ミカエル”を描いた絵画
それでは、最後にかっちょいい“ミカエル”の絵画を少しご紹介します!
惚れてまうやろー!!
『大天使ミカエルと叛逆天使たち』(ルカ・ジョルダーノ)
ルカ・ジョルダーノ 『大天使ミカエルと反逆天使たち』(1660‐65) pic.twitter.com/XDul2NI5eO
— 天使の絵画bot (@art_of_angel) July 11, 2021
神様に反逆した天使たちとそれを制圧するミカエルを描いています。
このミカエルは、中世的で美しいルックスで描かれていますね。
ミカエル1人相手に、反逆天使たちがボコボコにやられています。
右下の天使のおびえた顔が、めちゃリアルですね。。
こうして、完膚なきまでにやられた反逆天使たちは地へと落とされてしまうのです。
『サタンを打ち倒す聖ミカエル』(ラファエロ・サンティ)
ルーヴル美術館絵画部門の麗しの男性たち。大天使ミカエル。武装した凜々しい姿で表される、聖書に名前が出てくる有名な天使の一人。通常の天使より格上の「大天使」という位の天使。天で戦いがありミカエル率いる天使の軍勢がサタン率いる反逆天使と戦い彼らを天から追い落とします。@louvreyazawa pic.twitter.com/0zgnAVG0pD
— 名画を読み解く (@meigalouvre) January 30, 2020
悪魔(サタン)をボコっているミカエルの絵画です。
こちらのミカエルは、先ほどよりは男寄りのルックスをしていますね。
いずれにせよ、ミカエルは強く雄々しい姿で描かれています。
こりゃあカッコイイですな。。
このように、サタンはいずれミカエルの前に屈するときが来るのです!
まとめ:ミカエルはガブリエルと並んで別格の大物天使!
こうして見てみると、ミカエルの影響力はすごいですね!
絵画や建物、人名などあらゆる所にミカエルの影響が見えます。
確かにカッコイイですもんねえ、ミカエルって。
戦士って感じで!
今から”ミケーレ”に改名しようかしら。(突然のイタリア人)
ではまた!