ジーザス、エブリワン!キートンです。
その意味や主な流れなどを知りたい!
こういった疑問にお答えします。
キリスト教には、サクラメントと呼ばれるいくつかの儀式が存在します。
そして、その中でも特に重要なのが“聖餐(せいさん)
カトリックではミサと呼ばれますが、こちらのほうがなじみのある呼び方かもしれませんね!
とはいえ漢字も難しいし、どういった儀式なのか一般の方にはあまりピンとこないかと思います。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- 聖餐式とは
- 聖餐式の流れ
- 宗派ごとの聖餐式の扱い
などについてご紹介します!
うっかり漢字変換を間違えると“凄惨式”になり、
サクラメントについては、“サクラメント”の意味とは?神の恵みを表す儀式!?【宗派ごとの比較表付き】をどうぞ
目次
聖餐式とは?パンとぶどう酒を食べる儀式?【クリスチャンが解説】
聖餐式とは、イエス・
“洗礼式”と並んで、キリスト教で最も重要な儀式の1つですね。
聖餐式では、イエスが最後の晩餐でされたように教会の皆でパンとぶどう酒を分け合います。
「26一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「取って食べよ、これはわたしのからだである」。 27また杯を取り、感謝して彼らに与えて言われた、「みな、この杯から飲め。 28これは、罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約の血である。」
(マタイによる福音書26章26~28節)
これによって、イエスが私たち人類の罪のために十字架にかかって死なれたこ
宗派によって呼び方が異なり、
- カトリック ➡ミサ、聖体の秘跡
- プロテスタント➡聖餐式
- 正教会 ➡聖体礼儀、聖体機密
などとそれぞれ呼ばれます。
イエスについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】をどうぞ
最後の晩餐については、【徹底解説】”最後の晩餐(ばんさん)”の意味とは?ただのディナーじゃない!?【3分で分かる】をどうぞ
聖餐式のパンとぶどう酒にはどんな意味がある?
では、聖餐式で配られるパンとぶどう酒にはどのような意味があるのでしょうか?
それぞれをまとめると、以下のとおりです。
- パン ➡イエス・キリストの体
- ぶどう酒➡イエス・キリストの血
つまり、パンとぶどう酒は十字架にかけられたキリストの体とそのときに流れる血を象徴しているということです。
この最後の晩餐の時点でイエスは、明日ご自身が十字架にかけられることをご存知でした。
そこで、私たちが聖餐式でパンとぶどう酒を見るたびにイエスの十字架を思い出すことができるようにされたのです。
だからこそ、イエスは弟子たちに聖餐式を行うようにと語られたのですね。
その内容が、以下の箇所です。
「わたしは、主から受けたことを、また、あなたがたに伝えたのである。すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、 24感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。 25食事ののち、杯をも同じようにして言われた、「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい」。」
(コリントの信徒への手紙一 11:23-25)
ちなみに、未成年やアルコールが受け付けない人もいるので、
#キリスト教豆知識#ウェルチ のグレープジュースの始まりは、ウェルチ博士が教会で行う聖餐式(せいさんしき)のために開発した未発酵ワインでした。実際、ノンアルコールのウェルチを聖餐式で使っている教会はとても多いのですが、その事実はほとんど知られていません。https://t.co/DGccxcxe2i pic.twitter.com/vmHwn4UpVF
— 寝屋川キリスト教会【MB】 (@neyagawach) January 27, 2021
聖餐式の主な流れ
聖餐式の流れは、教会によっても多少異なりますが、
◎聖餐式の主な流れ
- 賛美歌を歌う
- パンとぶどうジュースが配られる
- 牧師が聖書箇所を読む
- パンとぶどうジュースを食し、全員でお祈りする
- もう一度賛美歌を歌う
教会によっては1時間以上もかけて聖餐式をするところもあるよう
そして、これが1ヶ月に1回必ず行われます。(教会や宗派によっても異なります)
ちなみに、牧師さんが読む聖書箇所は、先ほども載せた以下の聖書箇所です。
「わたしは、主から受けたことを、また、あなたがたに伝えたのである。すなわち、主イエスは、渡される夜、パンをとり、 24感謝してこれをさき、そして言われた、「これはあなたがたのための、わたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい」。 25食事ののち、杯をも同じようにして言われた、「この杯は、わたしの血による新しい契約である。飲むたびに、わたしの記念として、このように行いなさい」。」
(コリントの信徒への手紙一 11:23-25)
この箇所で、イエスは2度も”このように行いなさい”と語られています。
宗派ごとの聖餐式の扱い
聖餐式が重要な儀式ということはキリスト教全体に言えますが、その扱われ方は宗派によっても異なります。
それぞれ見てみましょう!
キリスト教の主な宗派については、【解説】キリスト教にはどんな宗派がある?3つの主な宗派をまとめてみたをどうぞ
カトリック
カトリックは様々な儀式を行うことで知られていますが、
その中でも聖餐の儀式は”ミサ”と呼ばれ最も重要視されています。
どれくらい重要視されているかというと、プロテスタントが1ヶ月に1回程度しか聖餐を行わないのに対して、
カトリック教会ではほぼ毎日聖餐の儀式が行われるほど。
また、カトリックでは、ミサの中で聖餐式のパンとぶどう酒がキリストの体と血になると信じられており、これを“聖変化”と呼びます。
さらに、ミサにも区別があり、
◎”ミサ”の種類
- 主日のミサ(日曜日)
- 週日のミサ(平日)
- 祝日のミサ(クリスマスなどの祭日)
と種類が分けられています。
いかに聖餐式が重要視されているかが分かりますね!
また、聖餐式で使われるパンは”ホスチア”と呼ばれる赤ちゃんが食べる薄くて味のないせんべいのようなものがほとんどです。
すごい人でした!
入りきれず玄関付近でミサにあずかりました。
ホスチアもこの通り😮 pic.twitter.com/glUlDl5gdd
— Midori.T (@verde_ambrogio) April 21, 2019
ちなみに、ミサを行うことができるのは司祭(神父)だけです。
正教会
正教会では聖餐の儀式を”聖体礼儀”と呼び、こちらも最も重要な儀式と位置づけられています。
カトリックと同じく、毎日のように儀式が行われているようです。
また、正教会もカトリックと同じく儀式にいくつかの種類があります。
◎”聖体礼儀”の種類
- 聖金口イオアンの聖体礼儀(ほとんどの日曜日、祭日)
- 聖大ワシリイの聖体礼儀(上記以外の日曜日、祭日)
- 先備聖体礼儀(平日)
ただし、儀式の形式はカトリックやプロテスタントとも全く違う正教会独特のものとなっているようです。
ちなみに、使用するパンは発酵したパンとなっています。
ご存知の方も多いと思いますが、東方教会では西方と違い、イーストを用いた発酵パンが聖体として使われます。
それがこのプロスフォラ(聖パン)です。
この聖パンは聖体礼儀の際、生者・死者の「記憶」のために用いられたものです(ご聖体ではございません🙂)。#正教会 pic.twitter.com/wyomfnEcs4— Николай Ким ☦️🇰🇷🇯🇵 (@Nicholas199903) June 10, 2020
プロテスタント
プロテスタントでは、聖餐の儀式をそのまま“聖餐式”と呼びます。
プロテスタントにとっても聖餐式が重要な儀式なのは間違いありませんが、カトリックや正教会ほどではありません。
なぜなら、プロテスタントは、
と考えているからです。
この考え方を“信仰義認”といい、聖餐も救いの条件と捉(とら)えているカトリックや正教会との大きな違いですね。
とは言え、儀式系がほとんどないプロテスタントが行う数少ない儀式の1つと考えるとやはり重要と言えます。
聖餐式に未信者は参加できない!?【教会にもよります】
さて、ここまで読んでくださった未信者の方が抱くであろう疑問は、
というものでしょう。
結論から言うと、未信者が聖餐式に参加できるかは教会によります。
例えば、うちの教会では未信者の参加は認められていますが、禁止の教会も少なくありません。
まあ、聖書では特に、聖餐式に未信者が参加してはいけないという記述はないんですけどね。。
迷ったら、教会の牧師さんや神父さんに聞いてみるといいでしょう!
もし未信者はダメだと言われたら、
どうかこんな憐(あわ)れな子羊に、パンとぶどう酒の恵みだけでもお与えください。。!
と懇願(こんがん)すれば、
※
まとめ:聖餐式はキリスト教において最も重要な儀式の1つ!
キリスト教にとって聖餐式がいかに大切な儀式かお分かり頂けたでしょうか?
クリスチャンは聖餐式を行うたびに、イエスキリストが十字架に架かられたことを思い出して感謝しているんですね!
もしどんな儀式なのか気になった方がいたら、様子見がてら教会に行って参加してみてくださいね!
ただし、
パンとぶどう酒目当てで参加するのはやめましょう!(※そこまでの量は出ません)
キートンでした。