ジーザス、エブリワン!キートンです。
豚肉とか牛肉は食べられる??
こういった疑問にお答えします。
突然ですが、まずはこれを見てください。
- ユダヤ教 ➡︎豚肉、イカ、タコなど
- イスラム教 ➡︎豚肉、酒類など
- ヒンドゥー教➡︎牛肉、豚肉、魚介類など
これらが何を表しているか分かりますか?
そう、宗教ごとの食べてはいけない食べ物リストです。
このように、宗教によっては、
では、キリスト教はどうなんでしょうか?
禁止されている食べ物などはあるのでしょうか??
この記事では、クリスチャンの僕が、
- キリスト教で食べてはいけないものってあるの?
- あるとしたら、どの食べ物が禁止されているのか
といった疑問にお答えしていきたいと思います。
目次
キリスト教で食べてはいけないものってあるの?【ありません】
結論から言いましょう。
基本的に、キリスト教では禁止されている食べ物はありません。
という感じですよね。
同じく一神教であるユダヤ教やイスラム教と比べても、明らかに異質です。
では、これは一体なぜでしょうか?
その根拠は、以下のイエスキリストの発言にあります。
「すべて外から人の中にはいって、人をけがしうるものはない。かえって、人の中から出てくるものが、人をけがすのである。
(中略)
すべて、外から人の中にはいって来るものは、人を汚し得ないことが、わからないのか。 19それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」。イエスはこのように、どんな食物でもきよいものとされた。」
(マルコによる福音書 7:15-19)
そう、他でもないイエスキリストがどんな食べ物でも清いと宣言されたのです!
人を汚すものは、あくまでも人の内部から出てくるもの。
外部から何を食べようが人が汚れることはないんですね!
旧約聖書には食の決まりについて色々と書かれていますが、イエスキリストがそれを上書きされたのです。
これが、ユダヤ教が食のルールに厳しく、キリスト教に食のルールがない理由ですね。
ちなみに、使徒パウロもこのようなことを語っています。
「これらの偽り者どもは、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりする。しかし食物は、信仰があり真理を認める者が、感謝して受けるようにと、神の造られたものである。 4神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。 5それらは、神の言と祈とによって、きよめられるからである。」
(テモテへの第一の手紙4章3~5節)
また、こうも言っています。
「食物のことで、神のみわざを破壊してはならない。すべての物はきよい。」
(ローマ人への手紙14章20節)
神様がお造りになったものは、食べ物を含めて皆いいもの。
何を食べるかよりも、どのような心で食べるかが大事なんですね!
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の違いについては、【徹底比較】ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の違いを12項目でまとめてみたをどうぞ
キリスト教の飲食における注意点
このように、キリスト教には基本的に飲食に関するルールはないということが分かりました。
ただし、いくつかの注意点があります。
- お酒に酔うのはダメ
- 断食中は厳格な食のルールがある
お酒に酔うのはダメ
キリスト教では、
聖餐式ではぶどう酒を飲みますし、イエス・キリストも“カナの婚
イエス本人が、”大酒飲み”とからかわれたことがあるくらいですからね。
「また人の子がきて、食べたり飲んだりしていると、見よ、あれは食をむさぼる者、大酒を飲む者、また取税人、罪人の仲間だ、と言う。」
(マタイによる福音書11章19節)
しかし、お酒を飲んで酔っ払ってしまうのはNGです。
なぜなら、聖書にこう書かれているからです。
「酒は人をあざける者とし、濃い酒は人をあばれ者とする、これに迷わされる者は無知である。」
(箴言 序 20:1)
また、こうも書かれています。
「不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、 10貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者は、いずれも神の国をつぐことはないのである。 」
(コリントの信徒への手紙一 6:9-10 )
まあ、どこまでを酔っていると捉えるかは人それぞれかと思いますが、個人的には
自分をコントロールできなくなるまで飲んだらアウトかなと!
なぜなら、
また、アルコール依存症になってしまう可能性もあるでしょう。
実際、ノアの方舟でもおなじみ、正しい人であったノアでさえ、
「あるとき、ノアはぶどう酒を飲んで酔い、
(創世記 9:21)
お酒の飲みすぎは、良い人でさえも狂わせてしまう危険性があります。
つまり、お酒にコントロールされてはダメだということ。
お酒を飲むならあくまでも適度にということですね!
断食中は厳格な食のルールがある
プロテスタントには基本ないですが、
断食が行われるのは、”四旬節(しじゅんせつ)”と呼ばれる、
この断食期間に限っては、
例えば、
- カトリック➡️食事の量を減らす(大斎)、動物の肉を食べない(
小斎) - 正教会 ➡️肉、魚、油、ワインなどを断つ
など。
カトリックの断食には”大斎”と”小斎”の2種類あり、それぞれ食事のルールが異なります。
正教会の食事ルールも中々ハードですよね。
この習慣自体はイエス・キリストが40日間断食したことに由来し
そもそもなぜ断食をするのかというと、神様に目を向けるためです。
「それでわたしは、わが顔を主なる神に向け、断食をなし、荒布を着、灰をかぶって祈り、かつ願い求めた。」
(ダニエル書9章3節)
食を断つことで、
キリスト教の主な宗派は、【解説】キリスト教の主な宗派は?3つをわかりやすくまとめてみたをどうぞ
食のルールがある宗派もある!?
このように、キリスト教は基本的に食に寛容ですが、
例えば、※モルモン教やセブンスデー・アドベンチストです。
- モルモン教
➡️お酒、タバコ、カフェインは摂らない。肉も控えめにし、
- セブンスデー・アドベンチスト
➡️肉類を禁止。野菜がメイン。
まとめるとこんな感じですね。
ただし、
ですから、基本的には、キリスト教には食事制限はないと考えてもらって結構です!
※モルモン教は、キリスト教の主な宗派からは公式に”異端”とされていますが、ここではキリスト教の一派として紹介しています。
まとめ:キリスト教に厳格な食のルールはない
キリスト教は、
実際、僕はプロテスタントですが、
とか言われたことがありません。
ですから、クリスチャンの皆さんは安心して、
クモでもサソリでもムカデでも自由に食べてくださいね!!(ゲテモノだらけ)
キートンでした。
聖書の中で「血は食べてはならない」という命令が旧約聖書および新約聖書中に(全てのものが清いという言葉の後にも)何度も出てきますが、それはどうなんでしょう?そもそも「血は食べ物ではない」という認識で大丈夫でしょうか?
ちなみに血は常に神聖なものとして扱われているので、「清くないから」という理由で食べないのではなく、「神聖(つまり神からの視点で非常に重要なもの)だから」食べることを避けなければならないという認識で合っていますか?
※ノアが大洪水を生き残った後に最初の明確な命令が与えられています(この際はイスラエル国民は存在しませんので、当時8名しかいなかった全人類に対する命令と考えられます)。その後、イスラエル国民だけに与えられた律法下でも繰り返し「血を食べてはならない」と命じられています。また、「すべてのものは清い」という声が発せられた後のエルサレムの会議でも「割礼や無割礼は、ある食べ物を食べる食べないに関してどうでもいいが」、「血を食べることだけは絶対に避けなければならない」という結論が出されています。(使徒行伝15章全体を読むと分かります)
わーちゃんさん、コメントありがとうございます!
わーちゃんさんのおっしゃる通り、聖書には「血を食べてはならない」と何度も書かれており、レビ記の律法(17章)でも明示されています。この理由は主に2つあって、1つは、わーちゃんさんもおっしゃる通りで、生き物の血には命が宿っており、その命は神のものであるから。そしてもう1つは、血は人の罪を赦す贖(あがない)いの手段だからです。
では、キリストが来られて、もうこうした律法から解放されたはずの新約時代の”エルサレム会議”でなぜ血を避けるように書かれているのか。それは、ユダヤ人にキリストの福音を伝道する際に、こうした最低限の律法を守らないとユダヤ人たちは拒絶反応を示してしまうからです。つまり、伝道の都合上、ユダヤ人に合わせたのです。実際、”血を避けるように”と書かれているのは、使徒たちがユダヤ人に伝道する信徒たちに向けた手紙の中でのことです。ですから、こうしたルールは現代の私たちには適用されません。つまり、食べ物に制限はないということになります。