ジーザス、エブリワン!キートンです。
それぞれの階級について詳しく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
聖書に何度も登場しながらも、謎の多い天使という存在。
そのため、天使に関する様々な考え方があるわけですが、その中の1つが天使には階級があるというものです。
天使やら階級やらと言われると、ファンタジー好きや中二病の心がうずきますよね。。!
実際、聖書には、天使の中に階級があると受け取れる記述がいくつかあるのです。(大天使と天使など)
とは言え、天使の階級なんて全く知らないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が天使の階級一覧をざっくりとまとめていきます!
目次
天使の階級一覧をクリスチャンがまとめてみた【9つの位階】
天使の階級に関しては、キリスト教の宗派などによっても様々な意見がありますが、本記事では最もメジャーな説をご紹介します。
その階級分けが、以下の通りです。
◎上位三隊
- 熾天使(セラフィム)
- 智天使(ケルビム)
- 座天使(オファ二ム)
◎中位三隊
- 主天使(ドミニオンズ)
- 力天使(ヴァーチューズ)
- 能天使(パワーズ)
◎下位三隊
- 権天使(プリンシパリティーズ)
- 大天使(アークエンジェルス)
- 天使(エンジェルス)
ただし、聖書に具体的な階級分けは書かれておらず、真相は不明です。
ですので、あくまでも1つの説として参考程度にご覧ください!
上位三隊
まずは、神に最も近い位置にいる上位天使たちから参りましょう!
- 熾天使(セラフィム)
- 智天使(ケルビム)
- 座天使(オファ二ム)
彼らはお互いに非常に似た存在だとされており、一般的な天使のイメージとは違い、多くの眼や翼を持つなど怪物的な姿で描かれます。
熾天使(セラフィム)
天使で一番えらいのは誰?と聞かれ「そりゃアークエンジェルっしょ」と答えるのは素人。玄人はここで「熾天使」と答えるそうです。熾天使(セラフィム)は6枚の翼を持ち神への愛で常に体を燃やしている方。天使階級最上位で、かつてはルシファーもこの位にいたとか。ミカエルなどは係長程度だそうです pic.twitter.com/hAxZbhMfR5
— 昔の風俗をつぶやくよ (@LfXAMDg4PE50i9e) October 9, 2021
神に最も近い天使とされているのが、熾天使(セラフィム)です。
“燃える”あるいは”蛇”というヘブライ語源を持っており、かつては天界を飛び回る蛇だとされていました。
彼らは神と直接交わることができ、神への愛と情熱で体が燃えています。(どういう状態)
また、セラフィムは非常に強い光を放つため、他の聖なる存在もその姿を見つめることはできないとされますね。
聖書でセラフィムについて直接書かれているのは、旧約聖書の”イザヤ書”にある以下の箇所のみです。
「ウジヤ王の死んだ年、わたしは主が高くあげられたみくらに座し、その衣のすそが神殿に満ちているのを見た。2その上にセラピムが立ち、おのおの六つの翼をもっていた。その二つをもって顔をおおい、二つをもって足をおおい、二つをもって飛びかけり、 3互に呼びかわして言った。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ」。 4その呼ばわっている者の声によって敷居の基が震い動き、神殿の中に煙が満ちた。 5その時わたしは言った、「わざわいなるかな、わたしは滅びるばかりだ。わたしは汚れたくちびるの者で、汚れたくちびるの民の中に住む者であるのに、わたしの目が万軍の主なる王を見たのだから」。 6この時セラピムのひとりが火ばしをもって、祭壇の上から取った燃えている炭を手に携え、わたしのところに飛んできて、 7わたしの口に触れて言った、「見よ、これがあなたのくちびるに触れたので、あなたの悪は除かれ、あなたの罪はゆるされた」。」
(イザヤ書6章1~7節)
この箇所からセラフィムは、
- 神の座の上に置かれ、神の座を守る
- 神を絶えずほめたたえている
- 6つの翼がある(そのうち2枚で顔を覆い、2枚で足を隠し、2枚で羽ばたいている)
- 神のしもべを清める役割がある
とされています。
あまりにも人間とかけ離れていて、ピンと来ませんけどね。。
また、手にはサンクトゥス(神を賛美し感謝する聖歌のこと)の歌詞が刻まれた炎の短剣か旗を持っているとされますね。
智天使(ケルビム)
「天使らしさ」が話題なので、『エゼキエル書』に書かれた智天使(ケルビム)を見るのだ。 pic.twitter.com/Yu246hruAX
— 預言者アライ(ヨライ)さん (@nekonomical) July 2, 2020
第二の位にいるのは、智天使(ケルビム)です。
語源となった”ケルブ”は、ヘブライ語で”知識”あるいは”仲裁する者”を意味します。
その名の通り、神の知識を守り、その知識を下位の天使や人間たちに伝えることが役割だとされていますね。
ただ、旧約聖書の”エゼキエル書”によると、その姿は、
- 4つの顔がある
- 4つの翼がある
- 翼の下には人の手のようなものがある
という私たち人間にはなんとも想像しがたいものです。
「これがすなわちわたしがケバル川のほとりで、イスラエルの神の下に見たかの生きものである。わたしはそれがケルビムであることを知っていた。 21これにはおのおの四つの顔があり、おのおの四つの翼があり、また人の手のようなものがその翼の下にあった。」
(エゼキエル書10章20、21節)
また、聖書には神がケルビムに座っているという描写が何度もあり、
ケルビムには“神の玉座”や”神の乗り物”としての一面もあることが分かりますね。
「彼はケルブに乗って飛び、風の翼に乗ってあらわれた。」
(サムエル記下22章11節)
「主は王となられた。もろもろの民はおののけ。主はケルビムの上に座せられる。地は震えよ。」
(詩編99編1節)
この神との密接な関係は、ケルビムの位の高さを感じさせます。
ケルビムが最初に登場するのは、旧約聖書の“創世記”です。
「神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。」
(創世記3章24節)
神様は、罪を犯したアダムとイブをエデンの園から追い出した後ケルブ(ケルビムの単数形)と炎の剣を置いて、
命の木に彼らが近づかないように守らせました。
他にも、旧約聖書に登場する契約の箱のふたに、翼を広げて向かい合う純金のケルビムが付いていたりと
聖書におけるケルビムの登場回数はかなり多いです。
「その所でわたしはあなたに会い、贖罪所の上から、あかしの箱の上にある二つのケルビムの間から、イスラエルの人々のために、わたしが命じようとするもろもろの事を、あなたに語るであろう。」
(出エジプト記25章22節)
座天使(オファ二ム)
昨日座天使がタイムライン上を賑わしていたが、私も一度描いている。座天使と悪魔坊や👼👿 pic.twitter.com/JY6UtJzgLT
— 真木環 (@tamaki_mak) February 15, 2022
第三の位にいるのは、座天使(オファニム)です。
- 神の玉座を運ぶ尊厳と正義の天使
- 意思の支配者
などと称される天使で、トロウンズ、ガルガリンとも呼ばれます。
異名がやたらとカッコイイですよね。。!
オファニムは、神の権威の下で王としての力が与えられており、以下のような役割があるとされていますね。
- 神の意志を他の天使たちに伝える
- 試練に苦しむ人を助け、神への信仰を保たせる
- 神の玉座を運ぶ
座天使のことを指していると解釈される聖句としては、以下のようなものがあります。
「万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。」
(コロサイ人への手紙1章16節)
中位三隊
続いては、中位の天使たちを見ていきましょう!
- 主天使(ドミニオンズ)
- 力天使(ヴァーチューズ)
- 能天使(パワーズ)
主天使(ドミニオンズ)
第四の位にいるのは、主天使(ドミニオンズ)です。
主天使は、英語で”統治”や”支配”を意味する言葉で、別名”主権”ともいいます。
その名の通り、国を支配する天使とされ、役割は以下のようなものがあるとされていますね。
- 何をすべきかを示して命令する
- 神の言葉を宇宙全体に知らせる
- 神の国を広めようとする人(宣教師など)を助け導く
- 自分たちより下位の天使たちのグループ活動を支配する
主天使を指していると解釈されるのは、以下の聖句などです。
「神はその力をキリストのうちに働かせて、彼を死人の中からよみがえらせ、天上においてご自分の右に座せしめ、 21彼を、すべての支配、権威、権力、権勢の上におき、また、この世ばかりでなくきたるべき世においても唱えられる、あらゆる名の上におかれたのである。」
(エペソ人への手紙1章20、21節)
力天使(ヴァーチューズ)
第五の位にいるのは、力天使(ヴァーチューズ)です。
“高潔”を意味し、神の栄光を表すために世界に驚くべき奇跡を行う天使とされています。
そのため、英雄を力づけたり、善を行う者たちの前で力を見せたりするんだとか。
例えば、
といったことをしたのも、力天使だとされています。
力天使を指していると解釈されるのは、以下の聖句などです。
「神はその力をキリストのうちに働かせて、彼を死人の中からよみがえらせ、天上においてご自分の右に座せしめ、 21彼を、すべての支配、権威、権力、権勢の上におき、また、この世ばかりでなくきたるべき世においても唱えられる、あらゆる名の上におかれたのである。」
(エペソ人への手紙1章20、21節)
能天使(パワーズ)
第六の位にいるのは、能天使(パワーズ)です。
別名を、デュナミス、ポテンティアヌスともいいます。
能天使は最初に神に造られた天使とされていますが、その役割は非常に過酷です。
なぜなら、彼らの任務は、神の秩序を守り悪魔と戦うことだからですね。
こうして、神の秩序を保っているわけです。
ただし、悪魔と一番接する機会が多いせいか、最も堕天使になりやすい地位なんだとか。(かわいそう)
悪魔も元々は天使だったと言われてますからね。。
能天使を指していると解釈されるのは、以下の聖句などがあります。
「それは今、天上にあるもろもろの支配や権威が、教会をとおして、神の多種多様な知恵を知るに至るためであって、」
(エペソ人への手紙3章10節)
「万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。これらいっさいのものは、御子によって造られ、御子のために造られたのである。」
(コロサイ人への手紙1章16節)
下位三隊
最後は私たち人間にとっては最も身近な、下級の天使たちです。
- 権天使(プリンシパリティーズ)
- 大天使(アークエンジェルス)
- 天使(エンジェルス)
権天使(プリンシパリティーズ)
第七の位にいるのは、権天使(プリンシパリティーズ)です。
プリンスダム(プリンスが支配する領地)という意味を持っており、地上の国や都市を支配する役割があります。
より具体的に言うと、人々の指導者を守り彼らが神の計画を行えるように導くのです。
神は各国に、目に見える指導者と目に見えない指導者を置かれましたが、目に見えない指導者に当たるのが権天使なんですね。
権天使を指していると解釈されるのは、以下の聖句などがあります。
「わたしは確信する。死も生も、天使も支配者も、現在のものも将来のものも、力あるものも、 39高いものも深いものも、その他どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのである。」
(ローマ人への手紙8章38、39節)
「それは今、天上にあるもろもろの支配や権威が、教会をとおして、神の多種多様な知恵を知るに至るためであって、」
(エペソ人への手紙3章10節)
「万物は、天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、位も主権も、支配も権威も、みな御子にあって造られたからである。」
(コロサイ人への手紙1章16節)
大天使(アークエンジェルス)
第八の位にいるのは、大天使(アークエンジェルス)で、天使長ともいいますね。
大天使は天使の中でも最も知名度が高く、8番目の位でありながらトップクラスの能力や権力を持っています。
彼らは、神の前に立って直接命令を受けることができる立場にいるんですね。
聖書によると、イエスキリストの再臨を告げるのは、大天使の声だと書かれています。
「すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、」
(テサロニケ人への第一の手紙4章16節)
聖書で大天使としてはっきり名前が出てくるのは、ミカエルだけです。
「ペルシャの国の君が、二十一日の間わたしの前に立ちふさがったが、天使の長のひとりであるミカエルがきて、わたしを助けたので、わたしは、彼をペルシャの国の君と共に、そこに残しておき、」
(ダニエル書10章13節)
「御使のかしらミカエルは、モーセの死体について悪魔と論じ争った時、相手をののしりさばくことはあえてせず、ただ、「主がおまえを戒めて下さるように」と言っただけであった。」
(ユダの手紙1章9節)
ただし、上記で”天使の長のひとりであるミカエル”とあるように、ミカエル以外にも大天使はいると思われます。
多くの宗派で認められているのは、
- ミカエル
- ガブリエル
の2大天使ですが、宗派によっては聖書外典に登場するラファエルやウリエルなどを大天使に加えることもありますね。
天使(エンジェルス)
最後である第九の位にいるのは、私たちにもおなじみの天使です。
他の位の天使と比べても最も人間に近い存在であり、正義のもとで人間の生活を監視して、励ます役割があります。
その他にも、
- 人間が悪に向かわないように戒(いまし)める
- 神と人の間を取りなす
- 大天使の命令を実行する
といった働きをしているとされていますね。
「これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道であなたを守らせられるからである。 12彼らはその手で、あなたをささえ、石に足を打ちつけることのないようにする。」
(詩編91編11、12節)
守護天使:人間1人1人についていて、守り導いてくれる天使のこと。
ただし、プロテスタントにはこの概念はありません。
まとめ:天使の階級には様々な考え方がある!
◎上位三隊
- 熾天使(セラフィム)
- 智天使(ケルビム)
- 座天使(オファ二ム)
◎中位三隊
- 主天使(ドミニオンズ)
- 力天使(ヴァーチューズ)
- 能天使(パワーズ)
◎下位三隊
- 権天使(プリンシパリティーズ)
- 大天使(アークエンジェルス)
- 天使(エンジェルス)
こんなに色んな天使がいるのかと思うくらい、様々な天使がいましたね!
ただ、今回ご紹介した天使たちの階級はあくまでも1つの説に過ぎません。
他にも様々な考え方がありますし、直接聖書に出てこない天使もいるので鵜呑みにはしないでくださいね!
また、天使もあくまで神の被造物の1つなので、神格化しないように注意が必要です。
本当に崇拝すべきなのは、神様1人だけですからね。
他の天使の階級の考え方に興味がある方は、ぜひ調べてみてください!
キートンでした。
👇参考文献