ジーザス、エブリワン!キートンです。
その生涯や人間性などについて詳しく知りたいなあー!
こういった疑問にお答えします。
今回は、12弟子きっての癒し系キャラ(?)であるフィリポさんをご紹介したいと思います。
彼はあまり目立たない存在ではありますが、その登場シーンをまとめてみると天然発言が多くて中々面白いんです。
12弟子って、意外とこういう人間臭い人が多いんですよねえ。。
そこで今回は、クリスチャンの僕が、
- フィリポとは?
- フィリポの生涯
- フィリポの人間性
などについてご紹介していきまっす!
目次
フィリポとは?
フィリポは、イエスの12弟子の1人で聖書の訳によってはピリポとも表記されます。
新約聖書の”使徒行伝”にも福音宣教者のフィリポという人物が登場しますが、このフィリポとは別人です。
聖書の登場箇所は多くありませんが、友人のバルトロマイ(ナタナエル)をイエスに紹介し、
12弟子になるきっかけを作った人物でもあります。
「このピリポがナタナエルに出会って言った、「わたしたちは、モーセが律法の中にしるしており、預言者たちがしるしていた人、ヨセフの子、ナザレのイエスにいま出会った」。 46ナタナエルは彼に言った、「ナザレから、なんのよいものが出ようか」。ピリポは彼に言った、「きて見なさい」。」
(ヨハネによる福音書1章45、46節)
親しみやすくも気弱な性格だったと言われていますね。
フィリポの生涯
聖書の”ヨハネによる福音書”と伝承をもとに、フィリポの生涯を見ていきましょう!
フィリポ、イエスの弟子になる
「その翌日、イエスはガリラヤに行こうとされたが、ピリポに出会って言われた、「わたしに従ってきなさい」。 44ピリポは、アンデレとペテロとの町ベツサイダの人であった。」
(ヨハネによる福音書1章43、44節)
イエスがガリラヤに向かわれる途中のこと。
フィリポはヨルダン川の岸辺でイエスと出会い、イエスはこう言われました。
こうして、フィリポはイエスに付き従い弟子になりました。(あっさり)
そして、その後友人のバルトロマイをイエスに紹介すると、バルトロマイもイエスの弟子となりました。
イエスについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】をどうぞ
イエスの昇天後
ここからは、聖書には書かれていない伝承のお話になります。
イエスの昇天後、フィリポは
- サマリア
- スキュティア(ウクライナ)
- ギリシャ
などの地に行き、伝道をし始めました。
そして、その中で竜を追い払ったり、
病人を癒したり死者を復活させたりして多くの人をキリスト教へと導いたんだとか。
しかし、ヒエラポリスというローマ帝国の都市に行った際に異教徒たちに捕らえられ、
十字架に架けられた後、石打ちにより自身の2人の娘とともに※殉教したと言われています。
※殉教➡神への信仰のために命を落とすこと。
フィリポは天然な人物!?
フィリポの主な生涯を見てきましたが、彼は一体どのような人物だったのでしょうか。
聖書を読むと、
フィリポがイエスの言葉の真意をつかみ切れず、何度か的外れな発言をしてしまっているのが分かります。
では、そんなフィリポの天然てへぺろエピソードを少し見てみましょう!
- 天然エピソード①パンと魚の奇跡にて
- 天然エピソード②最後の晩餐にて
天然エピソード①パンと魚の奇跡にて
「5イエスは目をあげ、大ぜいの群衆が自分の方に集まって来るのを見て、ピリポに言われた、「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」。 6これはピリポをためそうとして言われたのであって、ご自分ではしようとすることを、よくご承知であった。 7すると、ピリポはイエスに答えた、「二百デナリのパンがあっても、めいめいが少しずついただくにも足りますまい」。」
(ヨハネによる福音書6章5~7節)
これは、イエスがかの有名なパンと魚を増やす奇跡を起こされる前のこと。
大勢の人々が集まっているのをご覧になったイエスは、フィリポに聞かれました。
フィリポは食料調達係を任されていたのです。
しかし、イエスは本当はこれからどうすればいいのか全てご存じでした。
イエスはフィリポを試すために、このような質問をされたのです。
しかし、フィリポは答えました。
何という現実的な答えでしょうか。
もちろん、フィリポはフィリポで必死に考えて計算して出した答えなのでしょう。
しかし、これはイエスが求めておられる答えではありませんでした。
その後、イエスはフィリポに何かを教えるかのように、5つのパンと2匹の魚だけで5000人以上の群衆のお腹を満たしてしまいました。
ここでイエスは、人々を食べさせる(生かす)のは何なのか、
誰なのかということをフィリポに教えたかったのではないかと言われています。
イエスが起こした奇跡については、【まとめ】イエス・キリストが起こした奇跡って何がある?ジャンル別にご紹介!をどうぞ
天然エピソード②最後の晩餐にて
「ピリポはイエスに言った、「主よ、わたしたちに父を示して下さい。そうして下されば、わたしたちは満足します」。」
(ヨハネによる福音書14章8節)
続いては、最後の晩餐の場面です。
イエスは、この後ご自身がイスカリオテのユダの裏切りによって処刑され、
父である神のところに行くことを弟子たちに語られました。
すると、フィリポがイエスにこんなことを言いました。
フィリポはイエスに、天の神様の姿をこの目に見せろと言うのです。
しかし、イエスはフィリポのこの発言を嘆かれて言われました。
私が父の内におり、父が私の内におられることを信じないのか?
これは、天の神様はイエスと同様の存在だということを意味しています。
イエスは神の子であり、神様の三位一体の位格の1つですからね。
つまり、イエスを見ること=天の神様を見ることだということになります。
そう、フィリポはまたしてもイエスの発言の真意を理解できなかったのです。
最後の晩餐については、【徹底解説】”最後の晩餐(ばんさん)”の意味とは?ただのディナーじゃない!?【3分で分かる】をどうぞ
フィリポは”紹介する者”!?
一方で、フィリポはイエスに人を“紹介する者”としての才能を発揮している場面が所々で見られます。
例えば、
- 友人バルトロマイをイエスに紹介する
- イエスに会いたがるギリシャ人たちをイエスに紹介する
という場面です。
「このピリポがナタナエルに出会って言った、「わたしたちは、モーセが律法の中にしるしており、預言者たちがしるしていた人、ヨセフの子、ナザレのイエスにいま出会った」。 46ナタナエルは彼に言った、「ナザレから、なんのよいものが出ようか」。ピリポは彼に言った、「きて見なさい」。」
(ヨハネによる福音書1章45、46節)
「祭で礼拝するために上ってきた人々のうちに、数人のギリシヤ人がいた。彼らはガリラヤのベツサイダ出であるピリポのところにきて、「君よ、イエスにお目にかかりたいのですが」と言って頼んだ。ピリポはアンデレのところに行ってそのことを話し、アンデレとピリポは、イエスのもとに行って伝えた。」
(ヨハネによる福音書12章20~22節)
どちらも、イエスと他の人を繋ぐ重要な役割を担っていることが分かります。
ところで、この役割って誰かに似ていませんか?
そう、同じく12弟子の1人アンデレです。
アンデレも決して目立つタイプではないですが、
- 兄のペテロをイエスのところに連れて行った
- イエスがパンと魚の奇跡を起こされるキッカケとなる少年を連れ
てきた - イエスに会いたいと言うギリシア人たちの言葉をイエスに伝え
た
といった、イエスと他の人を結ぶ働きに長けていました。
彼らは弟子たちの中では、名脇役って感じですね!
僕、こういう人たち嫌いじゃないですよ?(謎の上から目線)
アンデレについては、【12弟子】”アンデレ”ってどんな人?人とキリストを結ぶ達人!?【3分で分かる】をどうぞ
まとめ:フィリポは天然な癒し系キャラクター!
フィリポは、天然発言もさることながら、性格的にも温厚で人当たりのいい人だったんだとか。
その意味でフィリポは、12弟子きっての癒し系キャラクターだと言えるかもしれませんね!
12弟子にはあくの強いメンバーも多いですから、結構貴重な人材なのかも。。
天然な人って僕、嫌いじゃないですよ?(謎の上から目線その②)
キートンでした。
☟参考文献