ジーザス、エブリワン!キートンです。
わかりやすく内容について知りたいなあ。。!
こういった疑問にお答えします。
パウロは世界中にキリスト教を伝えたり、新約聖書の多くの手紙を書いたりなど、キリスト教界で多大な功績を残しました。
しかし、今や偉大な伝道者として知られる彼も、元はかなりのワルだったのです。
あー、分かりますよ、こういう”昔はやんちゃだった”系のエピソードって皆さん大好物ですよね??
しかも、それが偉人や聖人と呼ばれる人物であればなおさらです。
パウロはまさにそうで、キリストを熱心に信じるどころか、クリスチャンを熱心に迫害していました!
まさに真逆の人生だったわけですね。
では、一体何が彼をそこまで変えたのでしょうか??
その”パウロの回心”エピソードについては、聖書に詳しく書かれています。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- パウロの回心の内容
- “目から鱗”はパウロの回心がルーツ!?
- パウロの回心を描いた絵画
という内容で解説していきますね!
パウロの詳細については、【聖書】使徒パウロとはどんな人?悪人から聖人になった!?をどうぞ
目次
パウロの回心の内容
それでは、“パウロの回心”の内容を聖書に沿ってわかりやすく追っていきましょう!
パウロ、イエスの声を聞く
「ところが、道を急いでダマスコの近くにきたとき、突然、天から光がさして、彼をめぐり照した。 4彼は地に倒れたが、その時「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。 5そこで彼は「主よ、あなたは、どなたですか」と尋ねた。すると答があった、「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。 6さあ立って、町にはいって行きなさい。そうすれば、そこであなたのなすべき事が告げられるであろう」。」
(使徒行伝9章3~6節)
当時、熱心なユダヤ教徒であったパウロはキリスト教徒を敵対視し、迫害しまくっていました。
この日も、パウロはイエスの弟子たちを迫害しようと、ギラギラした目でダマスコという町に向かっていました。
すると、不思議なことが起こりました。
突然天から光が指し、パウロを照らしたのです。
たまらずパウロが地面に倒れると、こんな声が聞こえました。
パウロはわけも分からず、答えました。
すると、声が答えました。
なんとパウロは、自分が絶賛迫害中のキリスト教徒が信仰するイエスに声をかけられたのです。
これは、パウロにとって驚き以外の何ものでもありませんでした。
敵対組織の下っ端たちをいじめていたら、急にその組織のボスが目の前に現れたようなものですからね。
パウロはようやく地面から立ち上がり、目を開けましたが、どういうわけかパウロの目は見えなくなっていました。
何が何だかわからないことだらけです。
そのため、パウロは同行していた人たちに手を引かれ、なんとかダマスコに入ることができました。
しかし、パウロは3日間も目が見えないままで、その間食べることも飲むこともしませんでした。
パウロ、目が見えるようになる
「17そこでアナニヤは、出かけて行ってその家にはいり、手をサウロの上において言った、「兄弟サウロよ、あなたが来る途中で現れた主イエスは、あなたが再び見えるようになるため、そして聖霊に満たされるために、わたしをここにおつかわしになったのです」。 18するとたちどころに、サウロの目から、うろこのようなものが落ちて、元どおり見えるようになった。」
(使徒行伝9章17、18節)
さて、その頃、ダマスコにはアナニヤというクリスチャンがいました。
すると、イエスが幻の中に現れて、アナニヤに言われました。
彼は今祈っており、あなたが来て再び目が見えるようにしてくれるという幻を見ました。
これを聞いたアナニヤは、驚いて言いました。
あの男は、エルサレムのクリスチャンたちをひどい目にあわせている奴ですよ!?
このダマスコにいるクリスチャンも、1人残らず捕まえるつもりなんです!
パウロいえば、クリスチャンの敵として悪名高い人物。
そんな人物と会い、しかも親切な行為をしてあげるともなると、アナニヤが渋るのも無理はありませんでした。
しかし、イエスは言われました。
パウロこそ、私の名前を世界中に伝えてくれる人なのだから。
アナニヤはあまり乗り気ではありませんでしたが、最終的には出て行ってパウロに会いに行きました。
そして、パウロに手を置いて言いました。
そのイエスが、あなたの目が見えるようになって聖霊で満たされるために私を遣(つか)わしたのです。
アナニヤが祈りを終えると、パウロの目から鱗(うろこ)のような物が落ちました。
そして、視力を失ってから3日目にして、ようやくパウロの目が見えるようになったのです。
その後、彼はバプテスマを受け、食事をとって元気を取り戻しました。
パウロの回心
「サウロは、ダマスコにいる弟子たちと共に数日間を過ごしてから、 20ただちに諸会堂でイエスのことを宣べ伝え、このイエスこそ神の子であると説きはじめた。」
(使徒行伝9章19、20節)
さて、目が見えるようになったパウロですが、パウロに起こった変化はそれだけではありませんでした。
聖霊やバプテスマを受けた彼は、クリスチャンへと完全に生まれ変わっていたのです。
パウロは、ダマスコにいるイエスの弟子たちと共に数日間を過ごした後、諸会堂でイエスこそ神の子であると説き始めました。
さて、これにビックリ仰天したのは周りの人々です。
この町に来たのも、クリスチャンたちを縛り上げるためじゃなかったのか?
それが今はクリスチャンみたいなことを言っているぞ!?どういうこった!!
周りの人々が驚くのも無理はありません。
昨日まで不良の問題児だった人物が、いきなりガリ勉の優等生になったようなものですから。
しかし、パウロはそんな周りの声などどこ吹く風で、ますますイエスについて熱心に語るのでした。
当然、最初こそ、パウロはユダヤ教徒の人たちから裏切り者として命を狙われるようになります。
しかし、やがてパウロは、バルナバというクリスチャンの協力もあり、イエスの使徒たちの仲間に加わることになるのです。
ここから、パウロは世界中にイエスのことを伝える伝道者としての人生を歩み始めました。
“目から鱗”はパウロの回心がルーツ!?
皆さんは普段、何か新たな発見をした時などに、
なんていう表現を使ったことがありませんか?
“目から鱗が落ちる”とは、何らかのきっかけで急に物事が分かるようになることを意味する言葉です。
テレビ番組なんかでも、
- 目から鱗の驚きレシピ!
- 目から鱗の新常識!
みたいな使われ方をすることがあるので、なじみのある方も多いのではないでしょうか。
でも、実はこの”目から鱗が落ちる”という表現、パウロの回心のエピソードが由来だって知ってましたか??
そう、パウロの目から鱗のようなものが落ちて目が見えるようになるシーンです!
「するとたちどころに、サウロの目から、うろこのようなものが落ちて、元どおり見えるようになった。」
(使徒行伝9章18節)
これによってパウロは肉体的にだけでなく、霊的にも目が開け、イエスがキリスト(救い主)であると知ることができたのです。
まさに、この言葉の意味通りのエピソードではありませんか!
いやー、それにしても、意外なところに身近な言葉の由来が隠れているものですね。
この事実こそまさに目から鱗!!(やかましい)
その他の聖書由来の言葉については、【雑学】聖書に由来する言葉は何がある?クリスチャンが11個まとめてみたをどうぞ
パウロの回心を描いた絵画
サウロの回心のお話は、芸術家たちにも人気のあったテーマでした。
まあこれだけドラマチックですからね!
というわけで、最後に、パウロの回心のシーンを描いた絵画をご紹介していきます。
『パウロの回心』(ピーテル・ブリューゲル(父))
ピーテル・ブリューゲル(父)『パウロの回心』1567年 ウィーン美術史美術館 pic.twitter.com/NvlpH2u2iI
— 美術ファン@世界の名画 (@bijutsufan) July 28, 2022
ダマスコへと向かうパウロ一行を描いた作品。
天の光を受けて中央の方で落馬して地面に倒れているパウロがいますが、かなり小さいですね。
聖書だけ読んでいるとイメージしづらいですが、かなりの人数がいることがわかります。
『聖パウロの回心』(カラヴァッジョ)
カラヴァッジョ(カラヴァッジオ)『聖パウロの回心』1600年頃 オデスカルキ・バルビ・コレクション pic.twitter.com/cb0vNuoYKc
— 美術ファン@世界の名画 (@bijutsufan) November 10, 2021
こちらも1枚目と同じシーンを描いていますが、パウロに焦点が当たっているのでとても見やすいですね。
落馬するほどですから天からの光は相当まぶしかったはずですが、全体的に色合いはかなり暗めです。
右上には天使に支えられたキリストが描かれており、空から降りて来てパウロに話しかけています。
まとめ:パウロはイエスと出会い回心した偉大な伝道者!
パウロはキリスト教徒の迫害者から、熱心なキリスト教徒へと180度人生が変えられました。
そして、キリストのために働くものとなりました。
それはパウロの自身の力ではなく、キリストや聖霊の力によるものです。
(何を言っているか分からない方は、【徹底解説】”三位一体”とは?わかりやすくクリスチャンが解説を参照)
このように、イエスと出会うとその人の人生は大きく変えられます。
たとえ、今が悪人でも犯罪者でも、過去にどれだけの罪を犯していても関係ありません!
ですから、今こそキリストを心にお迎えしましょう。
そのとき、あなたの人生は180度変えられ、生まれ変わるのです!
さあ、目から鱗を落としまくりましょう!!(言い方)
キートンでした。