聖書物語シリーズ

【聖書】ソロモンの審判とは?大岡裁き”子争い”のルーツ?

まとめ:ソロモンの審判は、神がソロモンに与えた知恵が分かるエピソード!

ジーザス、エブリワン!キートンです。

聖書に書かれている”ソロモンの審判”ってどんなエピソードなの?

具体的な内容を知りたいなあ。。

こういった疑問にお答えします。

 

聖書には様々な印象的なお話やエピソードが書かれています。

その中の1つが、ソロモンの審判です。

 

これは、イスラエル2代目の王様であるソロモン王が1人の子どもを巡って争う2人の女性を、見事に裁いてしまったというもの。

ソロモンがいかに優れた知恵を持っていたのかを象徴するお話ですね。

 

実際、聖書にもソロモンほどの知恵を持っていた人物はいなかったと書かれています。

ソロモンの知恵は東の人々の知恵とエジプトのすべての知恵にまさった。 31彼はすべての人よりも賢く、エズラびとエタンよりも、またマホルの子ヘマン、カルコル、ダルダよりも賢く、その名声は周囲のすべての国々に聞えた。」

(列王記上4章30、31節)

とはいえ、

ソロモンがすんげえ裁きをした!!

くらいのイメージしかなく、具体的な内容を知らない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、

  • ソロモンの審判のあらすじ
  • ソロモンの審判は、大岡裁き”子争い”のルーツ?
  • ソロモンの審判を描いた絵画

という内容を皆さんにお届けします!

 

ソロモン王については、【聖書人物】ソロモン王とは?その生涯や名言などについて解説をどうぞ

ソロモンの審判のあらすじ

では、短い内容ですが、ソロモンの審判のあらすじを見ていきましょう!

2人の女の争い

2人の女の争い

「さて、ふたりの遊女が王のところにきて、王の前に立った。(中略)22ほかの女は言った、「いいえ、生きているのがわたしの子です。死んだのはあなたの子です」。初めの女は言った、「いいえ、死んだのがあなたの子です。生きているのはわたしの子です」。彼らはこのように王の前に言い合った。

(列王記上3章16~22節)

これは、ソロモンが神様に知恵を求めて、右に出る者がいないほどの知恵を与えられた後のお話。

2人の遊女(娼婦、売春婦の古い呼び方)が、ソロモンのもとにやって来ました。

 

どうやら、1人の子供を巡って争っているようです。

片方の女性(以下、女性A)が言いました。

女性A
女性A
王様、私たちは2人同じ屋根の下で暮らしているのですが、私は最近子供を産みました。

そして、その後3日目にこの女もまた子を産んだのです。

ところが、この女が寝ている間に自分の子どもに覆いかぶさってしまったため、この女の子供は夜中に窒息して死んでしまいました。

するとあろうことか、この女は夜中の間にこっそり私の子を取って自分のそばに寝かせ、死んだ子を私の腕に抱かせました。

そして、朝、私が起きて子供に乳を飲ませようとすると、子供が死んでいるのに気づいたのです!

よく見ると、私の子ではありませんでした。ひどくないですか王様!?

すると、もう1人の女性(以下、女性B)が言いました。

女性B
女性B
違うわ!

死んだのはあなたの子供で、生きているのが私の子供よ!

こうして、2人の女性はお互いに、”生きているのは自分の子供で、死んだのはあなたの子供”だと言い張り、一歩も引きません。

 

さて、この争いの困ったところは、事件は2人だけの間で起こったものであり、

目撃者となる第三者がいないという点です。

 

そのため、普通に考えたらどちらの言い分が正しいのか判断しようがなく、迷宮入りしてしまいそうな争いごとでした。

まさに、名探偵も途方に暮れてしまうようなミステリーです。

ソロモンの名裁き

ソロモンの名裁き

王は言った、「生きている子を二つに分けて、半分をこちらに、半分をあちらに与えよ」。(中略)28イスラエルは皆王が与えた判決を聞いて王を恐れた。神の知恵が彼のうちにあって、さばきをするのを見たからである。」

(列王記上3章28節)

ところが、ソロモン王はこの話を聞くと言いました。

ソロモン王
ソロモン王
刀を持ってきなさい。

生きている子供を2つに分けて、半分を片方の女性に、半分をもう片方の女性に与えるのだ。

なんとぶっ飛んだ提案でしょうか。

これを聞いた周りの人間は、ソロモンは気でも狂ったのかと思ったことでしょう。

 

すると、女性Aが心を引き裂かれるような思いで言いました。

女性A
女性A
ああ、王様、どうか生きている子を彼女に与えてください!

その子を決して殺さないでください!!

ところが、女性Bはこう言ったのです。

女性B
女性B
それはいいアイデアですね、王様!

その子供を2つに分けてしまいましょう。

その瞬間、ソロモンは言いました。

ソロモン王
ソロモン王
生きている子供を、最初の女性(女性A)に与えよ!

その子を決して殺してはならない。彼女こそその子の母親なのだ。

ソロモンは、本物の母親なら自分の子供の所有権よりも、その命を優先するはずだと見抜いていたのです。

 

こうして、見事に2人の女性の争いを裁いたソロモンは、国民たちから恐れ敬われるようになりました。

神様がソロモンに素晴らしい知恵をお与えになったと知ったからです。

ソロモンの審判は、大岡裁き”子争い”のルーツ?

さて、ソロモンの審判の内容について見てきましたが、実は日本にも非常に良く似たお話があるのを知っていますか?

その名も、大岡裁きの1つである子(供)争い”です。

 

大岡裁きというのは、江戸時代中期に活躍した幕臣・大名である大岡忠相(おおおか ただすけ)が行った裁判の総称で、

その中の有名なエピソードが”子(供)争い”なんですね。

キートン
キートン
大岡忠相よりも、”大岡越前”という呼び名の方が有名かもしれませんね!

 

そして、その内容が子供のことで争っている2人の女性を裁く、というソロモンの審判とそっくりなものなんです。

唯一違うのは、子供の腕を両側から引っ張らせるという点。

 

子供が”痛い”と泣き叫ぶのを聞いて、先に手を離したほうが母親だと大岡越前は見切ったのでした。

では、一体なぜこれほど内容が似通っているのでしょうか?

 

偶然?いえいえ、そうではありません!

実は、この大岡裁きのお話はソロモンの審判をもとに作られたものだと言われています。

 

実際、法学者の尾佐竹猛(おさたけ たけき)は、こうした聖書などの裁判物語がイスラム圏を経由して、

中国の北宋の故事になり、アレンジされて大岡裁きのエピソードに入れられたと主張しました。

 

ですから、大岡越前が実際にこの裁きを行ったわけではなく、あくまで創作によるフィクションです。

その他のキリスト教系の豆知識については、【豆知識】”へえ~”ってなるキリスト教の面白雑学を14つまとめてみたをどうぞ

ソロモンの審判を描いた絵画

では、最後にソロモンの審判を描いた絵画をまとめていきます!

『ソロモンの審判』(ピーテル・パウル・ルーベンス)

『ソロモンの審判』(ピーテル・パウル・ルーベンス)

多くの宗教的な歴史画をのこしたルーベンスによる作品。

赤ちゃんを真っ二つにしようと、剣を振り上げている兵士が印象的ですね。

 

左右に2人の女性がいますが、その反応からどちらが本物の母親かが一目瞭然です。

死んでいる赤ちゃんが生々しい。。

『ソロモンの審判』(ホセ・デ・リベーラ)

こちらは、全体的にやや暗めの印象を受ける作品。

これまた、死んでいる赤ちゃんがリアルですね。。

 

ソロモン王が、あまりにも年老い過ぎているような気もしますが、実際この頃は何歳くらいだったのでしょうか。

おじいちゃんやん。。!

『ソロモンの審判』(ニコラ・プッサン)

17世紀フランス古典主義最大の巨匠、ニコラ・プッサンの代表作。

構成や配置などがしっかり考えられており、どういう状況なのかがとても分かりやすい作品ですね。

 

ソロモン王も、威厳がある知恵者という感じでかっこいいです!

まとめ:ソロモンの審判は、神がソロモンに与えた知恵が分かるエピソード!

まとめ:ソロモンの審判は、神がソロモンに与えた知恵が分かるエピソード!

短いですが、とても印象に残るお話でしたね!

知恵者ソロモン王の象徴といってもいいエピソードではないでしょうか。

 

そして、このソロモンのエピソードから、ソロモンに知恵をお与えになった神様のすごさが分かります。

人間の優れた能力も全て神様からの贈り物なんですね!

 

ちなみに、このエピソードだけ見るとかっこいいソロモンですが、後になって、

女に溺れて色々とやらかします。(言い方)

 

キートンでした。

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キートン
月間12万PVを達成! 信仰生活28年のプロテスタントクリスチャンで、愛称は"キートン"(本名:辻 勇輝)。 キリスト教の面白さを伝えるために、分かりやす~く情報を発信中。 所属教会は”ひばりが丘バイブルチャーチ”です。 趣味は、曲作り、映画鑑賞、読書、筋トレ、散歩など。

POSTED COMMENT

  1. 志度ミューラー より:

    大岡政談は、まず全てフィクションだったと言っても過言ではないみたいですね。有名な「三方一両損」も、あんな些細な民事上のトラブルを、奉行が直々に裁くということはなかったそうです。

    ただ、ソロモンの方は実話・・・かというと、これもちょっと微妙な気がします。赤ちゃんのエピソードにしても、どこか「昔話」っぽい気がするんですよね。

    最近の考古学や歴史学は、ソロモンの実在自体に否定的になっているとも聞きます。もしかしたら「ソロモン政談」も、当時の伝説に材を得たのかもしれませんね。

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