ジーザス、エブリワン!キートンです。
理由を詳しく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
ユダヤ人は迫害されていたという話を、あなたも一度は耳にしたことがあるでしょう。
ユダヤ教の伝統では、ユダヤ人とはユダヤ教徒あるいはユダヤ人の母を持つ人たちのことを指します。
実際、人類の歴史上でもユダヤ人ほど長い間憎まれ続け、迫害を受け続けてきた民族は他にいないでしょう。
その証拠に、ユダヤ人は
- 古代エジプト
- ギリシア
- ローマ帝国
- 中世のヨーロッパ諸国
など今まで住んできたほとんどの国で迫害を受け、国から追放されてきました。
特にナチス・ドイツによって行われたホロコースト(ユダヤ人大虐殺)は有名で、その悲惨さはご存じの方も多いかと思います。
ユダヤ人というだけで暮らしている国から虐待され、拷問され、殺される。
彼らはそんな悲惨な歴史を繰り返し歩んできたのです。
では、彼らは歴史上でなぜこれほど迫害・差別されてきたのでしょうか?
もちろん、ユダヤ人迫害の歴史は長く、様々な要素が絡み合っているため理由を1つに絞ることはできませんが、いくつか主な理由はあります。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が
- ユダヤ人迫害の歴史
- 【歴史】ユダヤ人が嫌われたわけは?迫害・差別された5つの理由
を解説します。
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目次
ユダヤ人迫害の歴史
ユダヤ人が嫌われた理由を語る前に、ユダヤ人がどのように迫害されてきたのかの歴史をざっと振り返っておきましょう。
時系列順で見ていきます。
- 古代(紀元前20世紀~5世紀)
- 中世(5世紀~15世紀)
- 近世(16世紀~19世紀)
- 現代(20世紀~現在)
古代(紀元前20世紀~5世紀)
ユダヤ人の起源は、今から約4000年前の紀元前2000年頃にさかのぼります。
ユダヤ人の歴史が書かれた旧約聖書によると、ユダヤ人の始祖とされるアブラハムという人物が神に選ばれて契約を結び、神はアブラハムに、
- アブラハムの子孫(ユダヤ人)が繁栄すること
- アブラハムとその子孫にカナンの地(現在のイスラエル周辺)を永遠の所有地として与えること
- アブラハムとその子孫を通じて全ての民族が祝福を受けること
を約束されました。
「わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」。」
(創世記17:8)
アブラハムの子孫であるヨセフの時代に、ユダヤ人はエジプトに住むことになりますが、ここで最初の大規模な迫害にあいます。
エジプトでユダヤ人が増えすぎたことを脅威に感じた王様ファラオが、ユダヤ人を奴隷として過酷に働かせたのです。
「ここに、ヨセフのことを知らない新しい王が、エジプトに起った。 9彼はその民に言った、「見よ、イスラエルびとなるこの民は、われわれにとって、あまりにも多く、また強すぎる。 10さあ、われわれは、抜かりなく彼らを取り扱おう。彼らが多くなり、戦いの起るとき、敵に味方して、われわれと戦い、ついにこの国から逃げ去ることのないようにしよう」。 11そこでエジプトびとは彼らの上に監督をおき、重い労役をもって彼らを苦しめた。」
(出エジプト記1:8-11)
しかし、それでもユダヤ人の人口が増え続けるので、ファラオは
という恐ろしい命令まで出しました。
こうして数世代にわたって迫害が行われましたが、神は預言者モーセを通してユダヤ人を奴隷から解放。
エジプトから連れ出し(出エジプト)、モーセの後を継いだヨシュアというリーダーのもとで、約束の地カナンを占領できたのです。
念願のカナンの地を与えられたユダヤ人は、紀元前11世紀頃からイスラエル王国という国を持ちますが、3代目の王様ソロモン王の死後は
- 北イスラエル王国
- 南ユダ王国
に分裂。
北イスラエル王国は前722年にアッシリア帝国に、南ユダ王国は前586年に新バビロニア帝国によってそれぞれ滅ぼされてしまいました。
そして、南ユダ王国の多くのユダヤ人たちは、バビロン(現在のイラク)に強制移住させられてしまいます。
これを“バビロン捕囚”と言いますね。
ただ、紀元前539年にはペルシャ帝国のキュロス2世がバビロニア帝国を滅ぼし、ユダヤ人にエルサレムへの帰還を許可。
多くのユダヤ人たちは故郷のエルサレムに帰り、バビロン捕囚の際に壊された神殿も再建することができたのです。
しかし、紀元前4世紀に入ると、ユダヤ人はギリシャ系王朝のプトレマイオス朝やセレウコス朝の支配下に入り、
この時代にもユダヤ人に対する大規模な迫害が起こります。
具体的には、紀元前175年に即位したセレウコス朝のアンティオコス4世が、
- ギリシャの神々を強制的に崇拝させる
- ユダヤ教の儀式や律法を禁じる
- ユダヤ教の神聖な書物であるトーラー(律法の書)を焼き払う
- 従わない者に残虐な拷問や処刑を行う
などによってユダヤ人を激しく弾圧したのです。
これに反発したユダヤ人は紀元前167年にマカバイ戦争を起こし、最終的に独立を勝ち取りました。
こうして誕生したのがユダヤ人国家の”ハスモン朝”ですが、この王朝も長くは続かず、紀元前63年にはローマ軍がエルサレムを占領。
ユダヤ人はローマ帝国の支配下に入ることになります。
ちなみに、この時代のユダヤ人社会に登場したのがイエス・キリストですね。
(✅️イエスの詳細は、【完全版】イエス・キリストとはどんな人?その生涯を簡単にまとめてみたをどうぞ)
当初、ローマ帝国はユダヤ人に対して寛容でしたが、やがて
- 重税の負担
- 支配の強化
- ユダヤ教への冒涜
などによってユダヤ人の不満は爆発。
紀元66年に、ローマ帝国に対しても反乱(ユダヤ戦争)を起こします。
しかし、ユダヤ人たちは敗北し、紀元70年にエルサレムは陥落。
多くのユダヤ人が奴隷として売られるか国外追放され、世界中に散り散りになってしまいました。
これをディアスポラ(離散したユダヤ人)といい、ユダヤ人たちはついに自分たちの祖国を失ってしまったのです。
中世(5世紀~15世紀)
中世のユダヤ人迫害は主にヨーロッパを中心に起こりました。
なぜなら、中世ヨーロッパではキリスト教が主流であり、ユダヤ人は「イエスキリストを殺した民族」と見なされていたから。(詳しくは後述)
しかし、実は最初から激しく迫害されていたわけではなく、中世の初期の頃はキリスト教徒と良い関係だった地域もありました。
ところが、11世紀から始まったキリスト教による十字軍運動によって、この流れは大きく変わります。
十字軍の目的は、イスラム教徒から聖地エルサレムを奪還するというものでしたが、彼らは遠征の途中でユダヤ人に遭遇。
まずは復讐として彼らを滅ぼしてしまおう。
などと考えた十字軍は、”キリスト殺しの異教徒”としてユダヤ人をヨーロッパ各地で虐殺していきました。
この十字軍運動をきっかけに、中世におけるユダヤ人迫害は激化していきます。
例えば、12世紀以降、「ユダヤ人がキリスト教徒の子供を殺して、その血を使って儀式を行っている」といった根拠のない噂が広まりました。
これは“血の中傷事件”と呼ばれ、結果的に、ユダヤ人が無実の罪で逮捕されたり処刑されたりする事件が頻発しました。
また、14世紀半ばにも、ヨーロッパで大流行した黒死病(ペスト)の原因が「ユダヤ人が井戸に毒を入れたせいだ」というデマが広がり、
多くのユダヤ人が虐殺されています。
さらに、ユダヤ人はヨーロッパ各地、具体的には
- イギリス(1290年)
- フランス(1306年、1394年)
- ハンガリー(1349年)
- オーストリア(1421年)
- スペイン(1492年)
などで社会の秩序を乱す存在とされ、国外追放されました。
他にも有名なのは、ユダヤ人が多くの職業(農業やギルドへの加入など)を禁止されたことです。
その結果、ユダヤ人は、キリスト教では禁止されていた金貸し業で働かざるを得なくなりました。
しかし、皮肉なことにこの金融業や商業によって一部のユダヤ人は大成功し、中にはお金持ちになる者も出てくるようになります。
近世(16世紀~19世紀)
近世になると、ヨーロッパ全体でユダヤ人への迫害が制度化されていきます。
例えば、16世紀以降、ヨーロッパ各地でユダヤ人は特定の地区(ゲットー)に隔離されて住むことを強制されました。
ゲットーの環境は狭くて不衛生という非常に劣悪なもので、日没後の外出を禁じられるなどユダヤ人の生活は厳しく制限されました。
また、特に19世紀後半から
- ポーランド
- ロシア
- ウクライナ
などで、ユダヤ人に対する大規模な暴動(ポグロム)が頻繁に起こっています。
さらに、同じく19世紀の後半には、ユダヤ人であること自体が犯罪であるとする“反ユダヤ主義”という思想まで生まれました。
つまり、それまでのようにユダヤ人を宗教的に差別するのではなく、ユダヤ人を民族的・人種的に劣った存在とする考え方が広がったのです。
一方で、各国の思想家や作家たちによって人権や平等を主張する啓蒙(けいもう)思想が広まったのもこの頃で、
ユダヤ人解放の動きも徐々に始まっていきます。
実際に啓蒙思想の影響で、1789年のフランス革命以降、
- フランス:1791年にユダヤ人が市民権を獲得
- プロイセン(ドイツ):1848年の革命後にユダヤ人が市民権を獲得。
- オーストリア=ハンガリー帝国:1867年にユダヤ人が法的平等を認められる。
- イギリス:1858年にユダヤ人議員が議会に参加する権利を得る。
などヨーロッパ諸国でユダヤ人解放の動きが広まりました。
その結果、ヨーロッパのユダヤ人は政治や経済、学問、文化など、様々な分野で活躍できるようになったのです。
こうして生まれた当時の偉大なユダヤ人としては、
- カール・マルクス(経済学)
- ジークムント・フロイト(精神分析学)
- アルベルト・アインシュタイン(相対性理論)
などがいますね。
現代(20世紀~現在)
現代でユダヤ人迫害を象徴する出来事と言えば、やはり第二次世界大戦中に起きたホロコースト(ユダヤ人大虐殺)でしょう。
ヒトラー率いるナチス・ドイツは、アーリア人(特にドイツ人)が優れた人種であり、他の人種、特にユダヤ人は劣った人種であると主張。
ユダヤ人を「ドイツ社会の敵」とみなし、排除の対象としました。
結果的に、約600万人のユダヤ人が、アウシュヴィッツなどの強制収容所に送られて虐殺されたのです。
一方で、ホロコーストの悲劇を背景に、1948年には自分たちの国であるイスラエル国が再建されるという
ユダヤ人にとって悲願の出来事も起こっています。
1900年近く国を失った民族がアイデンティティを保ったまま国を復活させるというのは、過去に例のないまさに奇跡です。
ただ、これがパレスチナ人やアラブ諸国との対立を激化させ、中東戦争やパレスチナ問題など新たな問題も生みました。
少しずつユダヤ人迫害に対する対策も行われるようになってきていますが、現代になっても、
- 「ユダヤ人が世界を支配している」という陰謀論が生まれる
- ユダヤ教施設が銃撃されたり放火されたりする
- ユダヤ人に対する暴力やハラスメントが起こる
- 一部の政治家や団体がホロコーストを捏造と主張し、ユダヤ人を中傷する
などユダヤ人への迫害は根強く残っています。
【歴史】ユダヤ人が嫌われたわけは?迫害・差別された5つの理由
では、ここからが本題です。
ユダヤ人はなぜこれほど嫌われ続け、迫害され続けてきたのでしょうか?
主な理由を5つの要因に分けて解説します。
- 宗教的要因
- 経済的要因
- 政治的要因
- 社会的要因
- 霊的要因
①宗教的要因
一つ目の理由は、宗教的要因です。
ユダヤ人が信じるユダヤ教は、ユダヤ人固有のかなり独特な宗教であり、
- 唯一の神しか認めない一神教
- 守るべき厳格な律法がある
- 自分たちは神に選ばれた民だという”選民思想”がある
といった特徴があります。
他の神々は絶対に認めずに否定し、自分たちの教えや文化は徹底的に守る。
自分たちは神から特別に選ばれた民だと考え、独特な服装や習慣を持っている。
こうして特徴を並べると、他の宗教や民族の人からすれば、ユダヤ人が傲慢で反社会的に見えることは想像に難くないでしょう。
実際、過去の歴史でもユダヤ人は何度も、ユダヤ教から改宗することを強制されました。
そして、ユダヤ人が改宗を拒否すると、追放されたり殺されたりしたのです。
例えば、キリスト教を国教にした後のローマ帝国では、ユダヤ人にキリスト教への改宗を強制。
それを拒否したユダヤ人は、市民権や財産を奪われたり暴力的な迫害を受けたりしました。
また、
- ローマ人の神々やローマ皇帝への信仰を拒否して、迫害を受ける
- イエスが神であることを認めず、キリスト教徒の憎しみを買う
- ムハンマドの神性を認めず、イスラム教徒の憎しみを買う
というように、他の神を否定することでユダヤ人が迫害された例もいくつもあります。
さらに、キリスト教徒の間でユダヤ人は、イエスを救い主と認めず殺した人々と認識されており、
- キリスト殺し
- 神殺し
などと言われてきました。
なぜなら、新約聖書に以下のような記述があるから。
「ピラトは言った、「それではキリストといわれるイエスは、どうしたらよいか」。彼らはいっせいに「十字架につけよ」と言った。 23しかし、ピラトは言った、「あの人は、いったい、どんな悪事をしたのか」。すると彼らはいっそう激しく叫んで、「十字架につけよ」と言った。 24ピラトは手のつけようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、水を取り、群衆の前で手を洗って言った、「この人の血について、わたしには責任がない。おまえたちが自分で始末をするがよい」。 25すると、民衆全体が答えて言った、「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」。」
(マタイによる福音書27章22~25節)
つまり、”イエスを十字架に架けろ”と言ったのはユダヤ人の民衆であり、その責任も受け入れているではないかと言うんですね。
実際は、イエスが十字架に架かられたのは私たち全人類の罪のためだったのですが、その全責任をユダヤ人になすり付けたわけです。
②経済的要因
二つ目の理由は、経済的要因です。
中世ヨーロッパのキリスト教では、利息を取る金貸し(金融業)は聖書の教えに反する非道徳的な行為として禁じられていました。
一方で、ユダヤ人も同じユダヤ人同士では利息を取ることが禁じられていましたが、キリスト教などの異教徒に対しては許容されていました。
また、当時のユダヤ人は多くの国や地域で、
- 市民権を持つこと
- 土地を所有したり農業をしたりすること
- 政府や教会に関わる公職(裁判官、神父など)に就くこと
- ギルド(職人や商人の組合)に加入すること
などが禁止されており、ほとんどの職業に就けなかったユダヤ人は、仕方なく金融業や商業を行うようになります。
しかし、教育を重視しており、読み書きや計算能力に長けていた彼らは、金融業や商業においてその能力を発揮。
結果的に一部のユダヤ人が経済的に大成功を収め、中にはお金持ちになる者も出てきました。
こうして、ユダヤ人=金もうけが得意というイメージが定着していきます。
また、「ユダヤ人が高利貸しで利益を得ている」という偏見もあり、周りの人たちの嫉妬や敵意を買うようになってしまったのです。
ちなみに、シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場するシャイロックというユダヤ人は、
強欲な金貸しとして描かれており、まさに当時のユダヤ人に対するイメージを象徴していますね。
③政治的要因
三つ目の理由は、政治的要因です。
ユダヤ人は、権力者や支配者に政治的に都合よく利用されることもしばしばありました。
例えば、
- 民衆の不満や怒りをユダヤ人に向けさせる
- 社会的問題の責任をユダヤ人に押し付ける
- 税金徴収や金融管理などの「嫌われる役割」を任せる
- 追放や虐殺を口実に財産を没収する
などです。
結果的に、ユダヤ人は利用されるだけされて排除されたり、民衆などの不満を集中的に受けたりといったひどい目にあうことになりました。
有名な具体例として、ヒトラー率いるナチスが挙げられるでしょう。
ナチスは第一次世界大戦後の経済的問題や社会的混乱の責任をユダヤ人に押し付け、彼らを「国家の敵」として非難。
こうして行われたのが、かの有名なホロコースト(ユダヤ人大虐殺)です。
ホロコーストは、ユダヤ人を犠牲にすることで国民の不満を解消し、ナチスの権力を強化する手段としても使われたんですね。
④社会的要因
四つ目の理由は、社会的要因です。
先ほども言ったように、基本的にユダヤ人はユダヤ教を信じており、独特の信仰や文化を持つ少数派の民族でした。
ユダヤ教の独自の生活ルール(安息日、割礼、食事規定など)があり、異教徒の習慣は拒否する。
そのため、異質な存在と見なされ、社会から孤立しがちだったのです。
中世ヨーロッパでは、ユダヤ人は“ゲットー”と呼ばれる専用の居住区に住まわされ、社会から隔離されました。
こうして、彼らは他の住民ともほとんど交流できなくなり、ますます孤立していったのです。
また、
- 経済危機
- 疫病
- 戦争
などの問題で社会全体に不安が広がると、ユダヤ人はスケープゴート(いけにえ)として悪者にされることがありました。
ヨーロッパで大流行した黒死病(ペスト)の原因がユダヤ人のせいにされ、虐殺されたのがいい例ですね。
他にも、
- 商業や金融業に特化したことで、「ユダヤ人は金に汚い」というイメージを持たれる
- 教育や学問を重視したことで、「ユダヤ人は自分たちを優れていると思っている」という偏見を生む
- 学問や科学の分野で成功を収めたことで、「ユダヤ人が社会を支配しようとしている」という陰謀論が広まる
- ユダヤ人が特定の分野で成功を収めると、「不正な手段で富を得た者」と見なされる
などユダヤ人に対する社会的偏見や差別は多く、これもユダヤ人が迫害される原因となっています。
⑤霊的要因
五つ目の理由は、霊的要因です。
聖書によると、この世界には神の敵対者である霊的存在サタン(悪魔)がおり、いつも人を惑わし、神の計画を邪魔しようと働いています。
「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。」
(ペテロの第一の手紙 5:8)
また、聖書的に見てもユダヤ人は神から選ばれた民であり、神の計画において重要な役割を果たす民族です。
「あなたはあなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。」
(申命記 7:6)
実際、十字架での死と復活によって、全人類に救いの道を開いたイエス・キリストもユダヤ人でした。
また、ユダヤ人がイエスをメシア(救い主)として受け入れることは、キリストが再び来られる(再臨)の条件と考えられることが多いです。
実際、イエスはユダヤ人たちにこのように預言されています。
「わたしは言っておく、『主の御名によってきたる者に、祝福あれ』とおまえたちが言う時までは、今後ふたたび、わたしに会うことはないであろう」
(マタイによる福音書23:39)
だからこそ、サタンはユダヤ人を迫害などで滅ぼすことで、神の計画を邪魔しようとしている可能性があるということですね。
しかも、聖書の預言によると、やがてサタンたち悪の勢力は神によって滅ぼされ、完全な神の国が実現するというのが神のご計画の結末です。
「そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。」
(ヨハネの黙示録20:10)
「わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た。先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった。(中略)「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、 4人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである」。」
(ヨハネの黙示録21:1-4)
となると、サタンが必死でユダヤ人を根絶やしにして、神の計画を邪魔しようと働いたとしても不思議ではありません。
しかし、神のご計画は必ず実現します。
実際、ユダヤ人は普通ならとっくに滅亡するほどの激しい迫害を受け続けても、滅びませんでした。
それどころか、ユダヤ人はイスラエル国を再建するという奇跡を体験し、神のご計画は実現へと向かい続けています。
仮にサタンがユダヤ人を滅ぼそうとしても、神のご計画は揺るがないんですね。
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まとめ:ユダヤ人が嫌われた理由には様々な要因がある!
ユダヤ人は様々な要因から、4000年もの歴史の中で数え切れないほどの迫害を受け続けてきました。
キリスト教もまたユダヤ人を激しく迫害していたという事実に目を向け、二度と同じ過ちを繰り返さないように悔い改める必要があります。
現在でも世界には反ユダヤ主義という思想が根強く残っており、迫害は完全には終わってはいません。
しかし、聖書は明確に教えています、神のご計画は必ず実現すると。
サタンも他の悪の勢力も神の前では無力であり、神のご計画を妨げることはできません。
神はユダヤ人に特別な使命を与えられ、今もその使命を成し遂げるように導いておられます。
また、神の愛はユダヤ人だけでなく、世界中の全ての人々にも注がれており、
これからも、神は多くの人々を救いの恵みへと導いてくださるでしょう。
ユダヤ人の救いのために、そして、世界の人々の救いのために祈り続けていきたいですね。
キートンでした。
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