ジーザス、エブリワン!クリスチャンブロガーのキートンです。
実際に存在するの?
こういった疑問にお答えします。
あなたは“全知全能の神”の存在を信じていますか?
“全知全能”というフレーズ自体は有名なので、なじみがある方も多いでしょう。
しかし、その存在を信じているかと聞かれたら、怪しい方も多いのではないでしょうか?
全知全能とか言われても、不完全な私たち人間からすればあまり現実味がないですからね。
そのため、全知全能の存在は、フィクションやファンタジーの世界だけの存在だと考えている方も多いかもしれません。
しかし、全知全能の神は確かに存在します。
なぜなら、永遠のベストセラー“聖書”は、全知全能の神の存在を明らかにしているからです。
全知全能の神の存在を知れば、私たちの生き方も変わってくるのですが、これを知らない方も多いです。
そこでこの記事では、
- 全知全能の神ってどんな神?
- 全知全能の神と呼ばれる存在一覧
- 全知全能の神はいる?【1人だけです】
- 全知全能の神がいるのになぜ苦難がある?
について解説します。
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目次
全知全能の神ってどんな神?
全知全能の神とは、全てを知り、全てのことができる神のことです。
特にキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの一神教において使われる表現ですね。
以下で全知全能の意味を、全知と全能に分けて詳しく見てきましょう!
- 全知
- 全能
全知
全知とは、読んで字のごとく、全てのことを知っているということです。
つまり、全知なる神は完全無欠の知恵と無限の知識を持っており、過去、現在、未来を含めて全てをご存知だということですね。
聖書にもこうあります。
「主よ、あなたはわたしを探り、わたしを知りつくされました。 2あなたはわがすわるをも、立つをも知り、遠くからわが思いをわきまえられます。 3あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、わがもろもろの道をことごとく知っておられます。 4わたしの舌に一言もないのに、主よ、あなたはことごとくそれを知られます。」
(詩篇139:1-4)
だからこそ、全知の神の前では、私たちは何も隠すことができません。
例えば、私たちが
- 何を考えているか
- 将来どうなるのか
- どんな罪や弱さがあるのか
なども全てお見通しなのです。
聖書にも、人間は神の前でスッポンポンの裸状態だと書かれています。
「そして、神のみまえには、あらわでない被造物はひとつもなく、すべてのものは、神の目には裸であり、あらわにされているのである。この神に対して、わたしたちは言い開きをしなくてはならない。」
(ヘブル人への手紙 4:13)
全能
全能とは、何でもできる力を持っているということです。
全能なる神は物理法則を超えた奇跡を起こすこともできれば、人間の力では到底できないこともできます。
例えば、神は時間にも空間にも縛られず、全ての場所に同時に存在(遍在)することができます。
また、この天地や宇宙を造られたのも神ですし、イエスキリストを通して私たちを罪から救われたのも神です。
これらのことは人間には決してできないことですが、神にはできます。
「神には、なんでもできないことはありません」
(ルカによる福音書 1:37)
「イエスは彼らを見つめて言われた、「人にはそれはできないが、神にはなんでもできない事はない」。」
(マタイによる福音書19:26)
ここまでをまとめると、全知全能の神は、
人間には計り知れない究極の知恵・知識と力を備えた唯一無二の存在だということです。
全知全能の神と呼ばれる存在一覧
では、全知全能の神とされる存在には、どのような神がいるのでしょうか?
有名な神をいくつか見てみましょう!
- ゼウス
- アフラ・マズダー
ゼウス
ゼウスは古代ギリシャ神話における天空の神であり、“ギリシャの神々の父”とも呼ばれる最高神です。
全知全能の神として知られ、天候や雷を司る力を持ちます。
ギリシャ神話の中でも特に重要な神であり、知名度もずば抜けて高いですね。
ゼウスの主な特徴をまとめると、以下の通りです。
- 神々の王:オリンポス十二神の長とされ、神々を統率
- 正義の神: 神々や人間の行動を監視し、誓いを破る者や不正を行う者に罰を与える
- 天空の神:雷を操る力を持ち、天候を支配
- 変身能力: 他の生物や人間などに変身する能力を持つ
ゼウスは、古代ギリシャの人々の生活の中で非常に重要な役割を果たし、人々はゼウスに祈り、供え物を捧げ、豊作や勝利を願いました。
また、ゼウスは芸術や文学作品にも頻繁に登場し、ギリシャ文化に大きな影響を与えていますね。
こうして見ると完璧に見えるゼウスですが、一方で以下のような弱点もあります。
- 女性に弱い:女癖が悪く浮気性であり、妻の目を盗んでは多くの女性と関係を持った
- 怒りっぽい: 短気で怒りによって軽率な行動を取ることがあった
- 傲慢: 自分の力や権威を過信することがあり、他の神々や人間を見下すこともあった
- 不誠実: 約束を守らないことがあり、他人を欺くこともあった
こうしたゼウスの弱点はしばしば問題を引き起こし、トラブルの原因となりました。
そのため、実際のところゼウスは完璧な存在ではなく、全知全能の神とは言えません。(むしろ、ダメな神。。?)
アフラ・マズダー
アフラ・マズダーは、ゾロアスター教の最高神であり、全知全能の神とされています。
ゾロアスター教とは、紀元前6世紀にペルシャ(現在のイラン)で生まれた宗教で、
創始者であるザラスシュトラ(ゾロアスター)は、アフラ・マズダーを唯一神としました。
アフラ・マズダーは”智恵ある神”という意味を持ち、すべてを知り、すべての力を持つ存在として崇拝されていますね。
そのため、ゾロアスター教徒は、アフラ・マズダーに祈り、賛美歌を歌い、供え物を捧げます。
アフラ・マズダーの主な特徴をまとめると、以下の通りです。
- 創造神:宇宙の創造者であり、すべての存在と自然の法則を創り出した
- 善の神:善の源であり、悪と闘う存在
- 正義の神:正義と公平を重んじ、正しい者には報い、悪い者には裁きを与える
- 光と知恵の神:光と知恵を象徴し、人々に正しい道を示す
- 慈悲の神: 慈悲深く寛大な神であり、人々に罪のゆるしを与える
アフラ・マズダーに関する多くの教えや物語はゾロアスター教の聖典『アヴェスター』に記されています。
『アヴェスター』には、アフラ・マズダーの創造や教え、善と悪の戦いについて詳しく書かれていますね。
ゾロアスター教では、世界には善の神であるアフラ・マズダーと悪の神であるアンラ・マンユがおり、
最終的に善が勝利し、悪は滅びると信じられています。
全知全能の神はいる?【1人だけです】
では、全知全能の神は実際に存在するのでしょうか?
もしいるとしたら誰なのでしょうか?
以下で詳しく見ていきましょう!
- 全知全能の神は一人だけ
- 神なしで真の生きる意味は見いだせない
全知全能の神は一人だけ
結論から言うと、全知全能の神は存在します。
ただし、それはゼウスでもアフラ・マズダーでもなく、聖書に書かれているこの天地を造られた唯一の神だけです。
この方以外に、全知全能の神は存在しません。
聖書にもこう書かれています。
「イスラエルよ聞け。われわれの神、主は唯一の主である。」
(申命記 6:4)
「わたしは主である。わたしのほかに神はない、ひとりもない。」
(イザヤ書 45:5)
神は私たち人間を含めてこの天地を造られた創造主であり、すべてを知り、すべてを行う力を持つまさしく全知全能の存在です。
他にも、神は以下のような性質を持っておられます。
- 罪や汚れのない完全な存在
- 肉体を持たない霊的な存在
- 始まりも終わりもない永遠の存在
- 意志や感情を持った人格的な存在
- 存在そのものが愛であり、私たち人間を心から愛している
- 罪を裁く正義の存在
(✅️【キリスト教】神とは誰か?何者か?聖書から7つの性質を挙げてみたの記事も参照)
ただし、神はお一人だけですが、
という3つの位格があります。
これを三位一体といい、とても重要な考え方ですね。
(✅️詳しくは三位一体とは?わかりやすく簡単にクリスチャンが解説【キリスト教】をどうぞ)
神なしで真の生きる意味は見いだせない
そんなのいようがいまいが、自分の人生には関係ないね!
と思う方もいるかもしれませんが、神なしで人生の本当の意味は見い出せません。
なぜなら、私たち人間は神によって造られた存在であり、神との関係の中で生きることが本来の姿だからです。
「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」
(創世記 1:27)
逆に言えば、神を無視していくら生きる意味を探しても、決して見つからないということですね。
この世にある快楽や仕事、恋愛などは一時的には生きる意味を与えてくれるかもしれませんが、永遠ではありません。
私たちは神との関係を通して初めて本当の生きる意味を見いだせるのです。
とは言え、人間はアダムとイブが神に背いて罪を犯して以来、神との関係が断たれた状態にありました。
しかし、そんな私たちのために地上に来て十字架に架かってくださったのが、イエスキリストです。
イエスキリストを信じることで、私たち人間の罪が取り去られ、神と良い関係を築けるようになるんですね。
この詳細は、
✅️【完全版】イエス・キリストとはどんな人?その生涯を簡単にまとめてみた
✅️生きる意味がわからなくなったあなたへ【聖書が教えるメッセージ】をどうぞ
全知全能の神がいるのになぜ苦難がある?
ただ、ここまで見てきて、
おかしいじゃん!
と思う方もいるでしょう。
これは非常によくある疑問ですよね。
いくつかの考え方があるので、それぞれ見ていきましょう!
- 人間が罪を犯したから
- 人間を訓練するため
- 全ての苦難の理由は分からない
人間が罪を犯したから
実は、この世の苦難は最初からあったわけではありません。
この世に苦難が入り込んできたのは、初の人間アダムとイブが神に背いて善悪の知識の木の実を食べてからです。
こうして罪が世界に入り、病気や死、苦難などが人類にもたらされました。
「このようなわけで、ひとりの人によって、罪がこの世にはいり、また罪によって死がはいってきたように、こうして、すべての人が罪を犯したので、死が全人類にはいり込んだのである。」
(ローマ人への手紙 5:12)
つまり、この世に苦難があるのは神のせいではなく、ルーツを辿れば人間自らの選択の結果だということですね。
(✅️アダムとイブについては、アダムとイブ(エバ)のあらすじを簡単に解説【人間の始まり】をどうぞ)
今でも人間は度々神に背いて罪を犯し、その結果として様々な苦難が生じています。
苦難を放置しているんだから、神も悪いでしょ!
と思うかもしれませんが、人間には自由意志が与えられており、神はこれを尊重しておられます。
もし神が全ての苦難を強制的に取り除くなら、人間の自由意志を無視することになります。
これは神の愛の性質に反する行為であり、そのため神は、人間の選択を受け入れざるを得ないんですね。
✅️より詳しい解説は、【キリスト教】地獄とは?種類や行かない方法もクリスチャンが回答でもしているのでご参照ください
人間を訓練するため
神はあえて苦難を私たちに通らせることもあります。
なぜなら、苦難はときに私たちを訓練し、成長させてくれるからです。
例えば、試練を通して私たちは、
- 忍耐力
- 謙虚さ
- 他人への共感力
- 神への信仰
など様々な面で成熟することができます。
苦難が全くないなら、私たちの成長はストップしてしまうでしょう。
苦難がやって来ると、
私が何をしたというんですか!
と叫びたくなるかもしれませんが、神は私たちが憎いからではなく、
愛しているからこそ苦難にあわせることがあるということですね。
例えば、親も愛する子どもを厳しくしつけたり訓練したりしますよね。
同じように、神が私たちに与える苦難は、いわば”愛のムチ”なのです。
「わたしの子よ、主の訓練を軽んじてはいけない。主に責められるとき、弱り果ててはならない。 6主は愛する者を訓練し、受けいれるすべての子を、むち打たれるのである」
(ヘブル人への手紙12:5,6)
全ての苦難の理由は分からない
苦難の理由を挙げてきましたが、結局のところ、この世の全ての苦難の理由を知ることはできません。
なぜなら、人間には神の考えを完全には理解できないからです。
当然ですよね、神は私たちよりもはるかに偉大な存在なのですから。
「天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い。」
(イザヤ書 55:9)
例えば、”ヨブ記”に登場する正しい人ヨブも、自分が何も悪いことをしていないのに様々な災いがやって来ることが理解できずに、苦しみました。
しかし、それでもヨブは神を信頼し続け、結果的に以前よりも大きな祝福が与えられたのです。
(✅️ヨブ記の詳細は、【ひどい?】ヨブ記のあらすじをわかりやすくクリスチャンが解説)
同じように、私たちは全ての苦難の理由を理解はできませんが、神を信じ続けることが大切です。
なぜなら、全知全能なる神を信頼することで、困難の中でも希望を持って歩んでいけるからですね。
そして、神を信じ続けるなら、今はマイナスに思えることも全てはプラスに変えられていくのです。
「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。」
(ローマ人への手紙 8:28)
まとめ:全知全能の神は存在する!
全知全能の神は、決して物語や空想上だけの存在ではありません。
実際に全知全能の神は存在するのです。
ただし、全知全能の神は、複数いるわけではありません。
私たち人間やこの天地を造られた神、ただお一人だけです。
全知全能の神の存在を信じ、関係を築いていくときに、私たちの人生は喜びに満ち溢れたものになります。
なぜなら、それが神に造られた私たち人間本来の姿だからです。
ぜひイエスキリストを通して、神と素晴らしい関係を築いていきましょう!
キートンでした。
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