ジーザス、エブリワン!キートンです。
参加者が13人いたらしいけど、それぞれの名前が知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
聖書には様々な名シーンがありますが、特に有名なのが“最後の晩餐(ばんさん)“のシーンです。
最後の晩餐とは、処刑前日にイエスキリストが、弟子たちと共に夕食をとった出来事のことですね。
あなたも1度は、レオナルド・ダ・ビンチのあの絵を見たことがあ
新約聖書の4つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)全てに書かれており、大切な場面であることが分かります。
しかし、
最後の晩餐は、決してただの優雅なディナーではありません!
この記事では、クリスチャンの僕が、
- 最後の晩餐の参加者13人の名前
- 最後の晩餐(ばんさん)のあらすじ
- 最後の晩餐で裏切り者ユダが裏切った理由は?
- 最後の晩餐が行われた場所はどこにある?
- 最後の晩餐を描いた絵画
などについて解説していきます!
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目次
最後の晩餐の参加者13人の名前は?裏切り者は誰?
まず、最後の晩餐の参加者について見てみましょう。
最後の晩餐に参加したのは、イエス+12弟子の合計13人です。
聖書にも、以下のように書かれていますね。
「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。 20夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。 」
(マタイによる福音書26章19~20節)
具体的に参加者の名前を挙げると、以下のようになります。
- イエス
- ペトロ(シモン)
- アンデレ
- ヤコブ(ゼベダイの子)
- ヨハネ
- トマス
- マタイ
- 熱心党のシモン
- ヤコブ(アルファイの子)
- ナタナエル(バルトロマイ)
- イスカリオテのユダ
- タダイ
- フィリポ
ちなみに、13という数字は不吉と言われることがありますが、その理由の1つに最後の晩餐の参加者数13が関係しています。
なぜなら、ここでイスカリオテのユダの裏切りが発覚し、次の日にイエスは処刑されるからです。
最後の晩餐は、お世辞にもハッピーなお食事会とは言えないんですね。
(✅詳しくは、【Q&A】13日の金曜日の由来とは?キリストが死んだ日説もある?も参照)
✅12弟子については【完全版】イエスの12使徒(弟子)とは?殺され方が残酷だった?をどうぞ
最後の晩餐(ばんさん)のあらすじ
それでは、聖書の記述に沿って最後の晩餐のあらすじを見ていきましょう!
- イエス、ユダの裏切りを告げる
- パンとぶどう酒を食す
- イエス、弟子たちとペテロの裏切りを予告する
イエス、ユダの裏切りを告げる
「弟子たちはイエスが命じられたとおりにして、過越の用意をした。 20夕方になって、イエスは十二弟子と一緒に食事の席につかれた。 21そして、一同が食事をしているとき言われた、「特にあなたがたに言っておくが、あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ろうとしている」。」
(マタイによる福音書26章19~21節)
イエスが十字架に架けられる前日、弟子たちはイエスに言われた通り、過越(すぎこし)の食事を準備しました。
このとき、ユダヤ人にとって大切なお祭りである、過ぎ越しの祭りの時期だったんですね。
過ぎ越しの祭りというのは、神がユダヤ人をエジプトの奴隷生活から解放してくださったことを記念するお祭りのことです。
夕方になると、イエスは12人の弟子たちと食事の席に着くことに。
食事をしている最中に、イエスは突然弟子たちに驚くべきことを言いました。
なんという衝撃的な発言でしょう。
イエスの突然の予告に弟子たちは、大パニックです。
いや、まさか。。?
お互いが混乱する中、イエスは言われました。
私を裏切るその人は、災いである。
すると、イスカリオテのユダが言いました。
イエスは答えました。
そう、イエスを裏切る者というのはユダのことだったのです。
ユダの裏切りにより、後にイエスは捕らえられて十字架で処刑されていきます。
パンとぶどう酒を食す
「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言われた、「取って食べよ、これはわたしのからだである」。 27また杯を取り、感謝して彼らに与えて言われた、「みな、この杯から飲め。 28これは、罪のゆるしを得させるようにと、多くの人のために流すわたしの契約の血である。」
(マタイによる福音書26章26~28節)
食事中にイエスはパンを取って、
また、杯(さかずき)をとって感謝の祈りを捧げると、
これは、罪が赦(ゆる)されるように多くの人々のために流される私の血、契約の血である。
これが聖餐式の由来であり、後のクリスチャンたちは、
定期的にパンとぶどう酒を食すことで、イエスの十字架を思い出すようになりました。
✅詳しくは、聖餐式とは?パンとぶどう酒を食べる儀式?【クリスチャンが解説】をどうぞ
イエス、弟子たちとペテロの裏切りを予告する
「彼らは、さんびを歌った後、オリブ山へ出かけて行った。 31そのとき、イエスは弟子たちに言われた、「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずくであろう。『わたしは羊飼を打つ。そして、羊の群れは散らされるであろう』と、書いてあるからである。」
(マタイによる福音書26章30、31節)
最後の晩餐の後、オリーブ山に行くときさらにイエスは弟子たちに言われました。
聖書に、「私は羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう。」と書かれているからだ。
つまり、イエスは弟子たちが全員自分を見捨てて逃げてしまうと予告されたのです。
すると、弟子のペテロが言いました。
しかし、イエスは言われました。
これに対しペテロは、
と言い、他の弟子たちも同じように言いました。
ところが、イエスのこれらの予告は後に全て実現してしまいます。
最後の晩餐で裏切り者ユダが裏切った理由は?
最後の晩餐では、イスカリオテのユダの裏切りが明らかになりました。
しかし、そもそもなぜユダは裏切ったのでしょうか?
結論から言うと、ユダの裏切りの理由は明らかになっていません。
なぜなら、聖書にはっきりと書かれていないからですね。
ただ、以下のようにいくつかの説はあります。
- 説①お金が欲しかったから
- 説②イエスの王国を実現させるため
- 説③政治的指導者としての期待を裏切られたから
他にも、イエスが人類を救おうとしているのを知り、あえて憎まれ役を引き受けたという説までありますね。
いずれにせよ、真相は闇の中。
裏切りの本当の理由は“ユダ本人と神のみぞ知る”というところですね。
✅詳しくは、【12弟子】イスカリオテのユダとは?裏切者の代名詞の生涯まとめをどうぞ
最後の晩餐が行われた場所はどこにある?
最後の晩餐が行われた場所は聖書には書かれていないので、はっきりとしたことは言えません。
ただ、カトリックやプロテスタントといった西方教会では伝統的に、
エルサレムの南西にあるシオンの丘に、最後の晩餐が行われた部屋があるとされています。
それは教会の2階にあり、“上の部屋”(セナクル)と呼ばれていますね。
聖書にも、以下のように書かれています。
「すると、その主人は席の整えられた二階の広間を見せてくれるから、そこに用意をしなさい」。弟子たちは出て行ってみると、イエスが言われたとおりであったので、過越の食事の用意をした。」
(ルカによる福音書22章12、13節)
ちなみに、イエスの死後、弟子たちに聖霊が初めて下った出来事であるペンテコステの場面でも、この上の部屋が出てきますね。
「彼らは、市内に行って、その泊まっていた屋上の間にあがった。その人たちは、ペテロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党のシモンとヤコブの子ユダとであった。 14彼らはみな、婦人たち、特にイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちと共に、心を合わせて、ひたすら祈をしていた。」
(使徒行伝1章13、14節)
最後の晩餐を描いた絵画
“最後の晩餐”の絵画といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチというイメージがありますが、他にも様々な画家がこのシーンを描いています。
最後の晩餐を描いた絵画を一部見ていきましょう!
- 『最後の晩餐』(マールテン・ド・フォス )
- 『最後の晩餐』(ヴァランタン・ド・ブーローニュ )
- 『最後の晩餐』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
『最後の晩餐』(マールテン・ド・フォス )
中央奥にいるイエスを弟子たちが囲むという、当時の伝統的な構図で描かれた絵画。
イエスが弟子たちの中に裏切り者がいることを告げた場面です。
そのため、弟子たちの間には動揺が広がっていますが、1人だけ違和感のある人物がいませんか?
そう、左手前でイエスから露骨に目をそらしている”イスカリオテのユダ”です。
ユダのイエスへの背きを見事に表現していますね!
『最後の晩餐』(ヴァランタン・ド・ブーローニュ )
光と陰の対比が印象的な作品。
ちなみに、イエスの前で眠りこけている不届き者はヨハネです。
最後の晩餐の絵は、イスカリオテのユダを探すのが面白いのですが、この中だとどこにいると思いますか?
そう、左手前で右手にこっそりお金の袋を持っている人物です。
イスカリオテのユダは銀貨30枚でイエスを売りましたから、これが裏切りを表しているわけですね。
『最後の晩餐』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
さあ、お待たせしました!
レオナルド・ダ・ヴィンチ大先生によって描かれた、最も有名な最後の晩餐の絵画です。
こちらも、イエスの口からユダの裏切りが告げられた場面で、絵画の左から、
- バルトロマイ
- 小ヤコブ
- アンデレ
- ペテロ
- イスカリオテのユダ
- ヨハネ
- イエス
- トマス
- 大ヤコブ
- フィリポ
- マタイ
- ユダ (タダイ)
- 熱心党のシモン
という順番で描かれていると言われています。
こちらも、イスカリオテのユダが銀貨入りの袋を持っているのが分かりますね。
この絵画の大きな特徴は、12人の弟子たちを等しく横に並べてあること。
それまでの絵画は、イスカリオテのユダだけを露骨に手前に座らせるなどの構図が普通だったんです。
そのため、この構図は当時、画期的だったんだとか。
他にも、
- 遠近法
- 明暗法
- 解剖学
などが駆使されており、あらゆる点で優れた作品と言えますね。
ちなみに、僕はこのレオナルド・ダ・ビンチの”最後の晩餐”の絵を生で見たことがあります。
そのとてつもない迫力は、当時の無学な私の心にも大きなインパクトと感動を与えました。
どれくらい感動したかというと。。
絵を見た瞬間、泣きました。(実話)
いやー、芸術って理屈じゃないんでしょうね!
まとめ:最後の晩餐は聖書の悲しき名シーン!
最後の晩餐、とても印象的なシーンでしたね。
何しろ、イエスが予告する内容があまりにも悲しいものばかりなのです。
- イスカリオテのユダの裏切りを予告
- 弟子たちが今夜、自分を見捨てて逃げてしまうことを予告
- 弟子のペテロが今夜、鶏が鳴く前に3度自分のことを知らないと言う
と予告
しかもこれ、ただでさえナーバスになっているであろう処刑前日ですよ??
イエスからしたら、たまったもんじゃないですよね。
ただ、この最後の晩餐から、イエスの十字架での死や復活に進んでいきます。
その結果、私たちの罪がゆるされるのですから、最終的にはハッピーエンドなんですね。
ところで、あなただったら最後のディナーに何を食べたいですか?
僕ならあれですね、
カツカレー大盛り!(圧倒的庶民感)
キートンでした。
👇参考文献