ジーザス、エブリワン!キートンです。
詳しく教えて!
こういった疑問にお答えします。
カトリックや正教会と並んで、キリスト教を代表する宗派の1つであるプロテスタント。
しかし、プロテスタントと言っても、実はさらにたくさんの宗派に分かれているのを知っていますか?
まあ数が多すぎるので、全部を把握するのは不可能でしょうね。。
僕もプロテスタントですけど、全く把握できておりません!!ほんと多すぎっす!!
とは言え、主な宗派くらいは知っておきたいと思いませんか??
。。。
。。。
思いますよね??(強引)
そこで、今回はプロテスタントクリスチャンの僕が、
- プロテスタントの主な宗派
- なぜプロテスタントはこんなに宗派が多い?
などについて解説したいと思います!
プロテスタントについては、【解説】”プロテスタント教会”とは?その意味と特徴を信徒がご紹介をどうぞ
目次
【派閥?】プロテスタントの宗派って?主なものを信徒がまとめてみた
プロテスタントの主な宗派は、以下の通りです。
◎プロテスタントの主な宗派
- ルター派(ルーテル教会)
- 聖公会(英国国教会、アングリカン・チャーチ)
- 改革派・長老派
- 会衆派・組合派
- ペンテコステ(聖霊降臨)派
- メソジスト
- バプテスト など
それぞれざっと見ていきましょう!
ルター派(ルーテル教会)
ルター派(ルーテル教会)はその名の通り、ルターの宗教改革によって生まれた宗派です。
この宗教改革によって、カトリックから分離してプロテスタントが誕生したんですね!
世界に8000万人以上の信徒がいると言われており、これは全プロテスタントの宗派の中でもトップクラスの信徒数です。
また、”ルター派”というのは一般的な呼び名で、教会関係者はドイツ語読みの”ルーテル”を使います。
例えば、
- 日本福音ルーテル教会
- 日本ルーテル教団
みたいな感じです。
その主な教えは、以下の3つになります。
- 聖書のみを信仰の拠り所とする(聖書中心主義)
- 人は行いではなく、信仰によってのみ救われる(信仰義認)
- キリスト者は皆等しく神の前で祭司である(万人祭司)
これは、ルターが宗教改革の際に打ち出した三大原理ですね。
これらの考え方は、それまでのカトリックの考え方とは大きく異なり、後のプロテスタントの教えのベースになっていきます。
聖公会(英国国教会、アングリカン・チャーチ)
聖公会は元々はカトリック教会に属していましたが、イングランド国王ヘンリー8世が自らを教会の首長として独立。
1534年にイギリスで誕生し、世界各地に広まりました。
聖公会は、
- 主教
- 司祭
- 執事
の”三聖職位制”をとっており、聖職者と一般信徒を明確に区別します。
そのため、プロテスタントの中でも最もカトリックに近い宗派であり、両派を繋ぐ、
“ブリッジ・チャーチ(橋渡しの教会)”と呼ばれることも。
ただし、
- ローマ教皇のような単独トップがいない
- 聖人への信仰がない
- 離婚が認められている
など、カトリックとの違いもいくつかあります。
まあ、カトリックとプロテスタントの中間的立ち位置の宗派と言っていいでしょうね。
改革派・長老派
改革派・長老派は、スイスで宗教改革を起こしたジャン・カルヴァンの宗教改革によって生まれた宗派です。
カルヴァンはルターの唱えた教えに共感し、“(二重)予定説”を唱えたことで知られています。
予定説というのは、人が天国に行くか地獄に行くかは、人間の意志や行いとは関係なく一方的に神が決めるというもの。
と思うかもしれませんが、
だからこそ、自分が神に救われているという確信を持つために、信仰に沿った生き方をしようと説いているんですね。
そのため、勤勉でストイックな生活を推奨する傾向があります。
また、1つの教会は、
- 教職者である“牧師”
- 信徒から選ばれた”長老”
によって管理されます。
その他にも、信徒の中から執事が選ばれて教会メンバーのお世話を行うんだとか。
ちなみに、教会での説教はかなり長い傾向にあるようです。
会衆派・組合派
会衆派・組合派は、英国国教会の司祭ロバート・ブラウンを最初の指導者として生まれた宗派。
キリストを信じる会衆によって教会政治が行われることから、この名が付きました。
日本では、基本的に”組合派”と呼ばれますね。
カルヴァン主義を基本としますが、特定の信条はなく、教会メンバーが認めればどんな思想も受け入れます。
また、名前の通り“会衆制”を取っており、各教会の独立や自治を尊重するのも特徴です。
ちなみに、現在では、
- アメリカ➡合同キリスト教会
- イギリス➡合同改革派教会
へとそれぞれ発展を遂げています。
ペンテコステ(聖霊降臨)派
新約聖書の”使徒行伝”に書かれている、ペンテコステ(聖霊降臨)のエピソードが由来となっている宗派。
つまり、イエスの昇天後に、弟子たちの上に聖霊が降ったという出来事です。
「五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわっていた家いっぱいに響きわたった。また、舌のようなものが、炎のように分れて現れ、ひとりびとりの上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。」
(使徒行伝2章1~4節)
20世紀になってアメリカで急速に発展し、現在も増加傾向にあるとても勢いのある宗派ですね。
ペンテコステ派は、名前からも分かる通り、神様の霊である聖霊による働きを重視するのが大きな特徴です。
その代表的なものが※”異言(いげん)”であり、この異言を語れることが聖霊が降ったことの証とされています。
そのせいか、礼拝や賛美歌も含めてとても活気のある教会が多いですね!
他にも、
- お酒や喫煙は禁止
- 伝道に積極的
- 幼児洗礼を認めない
などの特徴があります。
※異言➡聖霊に満たされることで、学んだことのない言語が話せるようになること。
ペンテコステについては、【キリスト教行事】”ペンテコステ”とは?聖霊が弟子たちに降った日!?をどうぞ
メソジスト
メソジストは、18世紀にイングランド国教会司祭のジョン・ウェスリーによって設立された宗派です。
そのため、メソジストを総称して”ウェスレー派教会”とも言います。
メソジストとは、”メソッドを重んじる人”という意味があり、その名の通り、
規則正しく、清潔で質素な生活をするのが大きな特徴です。
また、カルヴァン派とは対照的に人間の自由意志による救いを説き、
人間は自らの意志で、神の救いを受け入れることも拒絶することもできるとします。
ちなみに、
- 日曜学校
- 大衆的でとっつきやすい賛美歌
- 教会メンバーの前に出て証(神様から頂いた恵みを人に伝えること)を語る
など現在プロテスタントで当たり前に行われていることは、メソジスト起源のものが多いです。
バプテスト
バプテストは、17世紀に英国国教会のジョン・スミスらによって設立された宗派。
アメリカのプロテスタントでは最大の宗派ですね。
バプテストとは、”バプテスマ(洗礼)を行う者”という意味であり、全身を水に浸す形(全浸礼)で信徒に洗礼を行います。
そして、基本的に、浸礼でのバプテスマを受けていない人は教会員にはなれません。
また、信者であっても、幼児洗礼は認められていません。
他にも、
- 万人祭司主義
- 伝道熱心
- 各教会の独立や自治を尊重する”会衆制”
- 国と教会を区別する”政教分離”の原則
などの特徴がありますね。
ちなみに、各教会には、バプテスマ用の浸礼槽(小さいプールのようなもの)が備え付けられているんだとか。
☟こんな感じ!
宗派バプテストなんで洗礼はガチで水に入ります pic.twitter.com/BqxAH7FwCb
— ミムラ姉妹@発達系クリスチャン (@SMymla) April 21, 2019
バプテスマ(洗礼)については、【完全解説】”洗礼式”とは?クリスチャンが分かりやすくご紹介【3分で分かる】をどうぞ
なぜプロテスタントはこんなに宗派が多い?【統一組織がないから】
カトリックや正教会とは違い、プロテスタントには多くの宗派が分かれています。
これは一体なぜでしょうか?
一番大きな理由は、プロテスタントには中央集権的な統一組織がないからです。
例えば、カトリックは教皇をトップにしたピラミッド型体制になっていますし、正教会にも教会組織が存在します。
☟カトリックの組織体制
6.アレルギー?階層制や階級制のことであり、主にピラミッド型の段階的組織構造のことを指す。元々は、聖職者の支配構造であった。かつてのカトリック教会や正教会などが、この言葉の現代的意味において「階層的な」組織を持っていたことに起源があるあの? pic.twitter.com/cFq6drnR5V
— Tou (@Tou_T10) April 12, 2017
だからこそ、カトリックや正教会は、宗派が分かれずに保たれているのです。
しかし、プロテスタントは統一組織がないので、どんどん宗派が枝分かれしていきます。
そのため、現在でも毎年宗派が増え続けているんだとか。。
今は一体どれくらいの宗派があるねん!!
まとめ:プロテスタントにはたくさんの宗派がある!
◎プロテスタントの主な宗派
- ルター派(ルーテル教会)
- 聖公会(英国国教会、アングリカン・チャーチ)
- 改革派・長老派
- 会衆派・組合派
- ペンテコステ(聖霊降臨)派
- メソジスト
- バプテスト など
さて、プロテスタントの主な宗派をご紹介しました。
しかし、先ほどから言っている通り、こんなのはほんの一部です。
他にもまだまだたくさんの宗派があるので、興味ある方はぜひ調べてみてください。
まあ、終わりがなさそうですが。。
キートンでした。
☟参考文献
キートン先生、体調はいかがでしょうか?
今回も分かりやすい記事をありがとうございます!
まさに、私が気になっていた内容でした!
日本のクリスチャンは人口の1%未満と言われているのに、
凄く教会の種類や教団が多いなと思っていました。
そして、私みたいにノンクリスチャンだった者からすると、
本当に、どれがどれやら!?と言う感じです。
そもそも、カトリックとプロテスタントの違いすら、
「?」
でしたもんね!
それで「正教会」の存在も聞いて、ますます混乱!
なのに、プロテスタント内にもこんなに種類が・・・
でも、こんな風に多くの種類が有るのは「めぐみ」だ、
と聞いた事があります。
確かに、種類が豊富って、良いですよね!
ドリンクバーで「お茶」と「水」しか無かったら、
「え〜!ジュースは〜?コーヒーは〜?紅茶は〜?」
って思いますしね・・・
所で、よく、「福音派」とか、「リベラル派」とか聞きますが、
それは記事の中のルーテル派、とかとはまた違うんですかね?
福音派の中にルーテル派や改革派があるのでしょうか?
クリスチャンの友人からは、
「日本の教会はJEAかNCCか、大きく分けるとどっちか」
とか聞いた事がありますが、それも良くわからない・・・。
是非、日本の主要なプロテスタントの派閥も、
キートン先生にまとめて頂きたいです!!
しかし、キートン先生はペンテコステ派、と言う事でしたが、
記事を見てると、めっちゃメソジスト派が合いそうですね!
「キリストーク」でもマナティさんに、
「スクリプト男!」とか言われてましたしね♪
それにしても、私の教会は何派なんだろうか・・・?
記事を見る限り、ルーテル派に一番近いですが・・・
一応、同盟教団の教会なんですけどね〜。
う〜ん。謎。
キートン先生の体調が守られますように。
このブログがノンクリスチャンの方に届きますように。
お祈り致します!!