ジーザス、エブリワン!キートンです。
仕事内容やどうやったらなれるのかなど詳しく教えて!
こういった疑問にお答えします。
映画やドラマなどでも時々登場する神父さん。
皆さんは、彼らにどのようなイメージを持っていますか?
まさか結婚式で、
と唱えるだけの人たちだなんて思っていないですよね??
もしもそんな失礼なことを考えていたのなら、すぐに猛省してください!!
プンスカプン!!(怒り方)
神父さんだって日頃から色々なお仕事を頑張っているんです!!
というわけで、今回はクリスチャンの僕が、
- 神父とはどういう職業?
- 神父になるには?
- 収入はどこから得てるの?
などについて解説していきたいと思います!
目次
神父とは?
神父とは、カトリックや正教会などにおける司祭に対して付けられた呼び名のこと。
つまり、司祭が正式な職名で、神父というのは尊称ということになります。
一方で、プロテスタントには神父はいません。(いるのは牧師)
また、牧師とは違い、神父は一般の信徒よりも位が上になります。
なぜなら、カトリックには教皇をトップとした聖職位階制度があり、明確な上下関係があるから。
☟こんな感じ
6.アレルギー?階層制や階級制のことであり、主にピラミッド型の段階的組織構造のことを指す。元々は、聖職者の支配構造であった。かつてのカトリック教会や正教会などが、この言葉の現代的意味において「階層的な」組織を持っていたことに起源があるあの? pic.twitter.com/cFq6drnR5V
— Tou@ (@Tou_T10) April 12, 2017
そのため、サクラメントなどの儀式は一般信徒は行えず、神父にしか行うことができません。
キリスト教の主な宗派については、【解説】キリスト教の主な宗派は?3つをわかりやすくまとめてみたをどうぞ
神父ってどんな仕事をするの?
では、神父さんって普段はどのようなお仕事をしているのでしょうか?
神父の主な仕事内容には、以下のようなものがあります。
◎神父の主な仕事
- サクラメントを行う
- 説教(メッセージ)を語る
- 信徒たちをサポートする
- 教会の管理や運営
- 神学などについての勉強
神父の仕事内容は基本的に、牧師とほとんど変わりません。
まあサクラメントの数が多かったり、ミサが毎日のように行われるといった細かい違いはありますが。。
サクラメントというのは、神様からの恵みを目に見える形で表す儀式のことで、カトリックには以下のようなものがあります。
◎カトリックの7つの秘跡(サクラメント)
- 洗礼 ➡︎キリスト教入信の儀式。
- 堅信 ➡︎クリスチャンとしての意思を表明し、
聖霊の恵みや力を受ける儀式。 - 聖体 ➡︎プロテスタントでいう聖餐(せいさん)。
ミサでパンとぶどう酒を食する儀式。 - ゆるし ➡︎洗礼以後に犯した罪のゆるしを与える儀式。かつては、
“告解”と呼ばれていた。 - 病者の塗油➡︎病人の癒しのために聖なる油を塗って、
お祈りをする儀式。 - 婚姻 ➡︎カトリックの信者同士が結婚する際に行われる儀式。
- 叙階 ➡︎聖職者を任命する儀式。
そのため、サクラメントが2つしかないプロテスタントの牧師よりも大変と言えるかもしれませんね。
また、ミサというのは、プロテスタントでいう聖餐式にあたりますが、こちらもプロテスタントよりも頻度が高いです。
というわけで、全体的な忙しさでいえば、牧師より神父のほうが上なのかも。。?
より詳しい仕事内容を知りたい方は、【教職者】”牧師”とは?仕事内容やなり方までクリスチャンがご紹介をどうぞ!
神父になるには?
それでは、神父になるにはどうしたらいいのかを述べていきたいのですが、実はこちらも牧師と流れはほとんど同じです。
ただし、細かいところでの違いはあります。
◎神父になるための手順
- 神様からの召命(しょうめい)を受ける
- 所属宗派が認定した神学校で学ぶ
- 助祭(正教会は輔祭)で実務経験を積む
- 叙階(神品)によって神父に任命
牧師との違いを明確にしながらそれぞれ見てみましょう!
神様からの召命(しょうめい)を受ける
スタートが神様からの召命であるのは、牧師も神父も変わりません。
つまり、
と神様に呼びかけられることです。(こんなにチャラくはありません)
召命は、大人になってから突然与えられる人もいます。
この神様からの不思議なお導きがあって、神父への道は開かれるのです!
所属宗派が認定した神学校で学ぶ
神様からの呼びかけがあった後、牧師と同じく神学校でお勉強をする必要があります。
ただし、正教会では神父になるのに神学校の卒業は必須ではありません。
そして、その神学校は所属宗派が認定しているところでなくてはいけませんが、
カトリックや正教会はプロテスタントのように宗派が分かれていないためシンプルです。
例えば、
- カトリック ➡”日本カトリック神学院”
- 日本の正教会➡”東京正教神学院”
とそれぞれ行く学校が決められています。
また、牧師が通う神学校は4年制ですが、神父(カトリック)が通う神学校は6年制という違いもありますね。
助祭(正教会は輔祭)で実務経験を積む
さあ、神学校を卒業したしもう神父に。。!と思ったら、まだそうはいきません。
その後、神父を補佐する助祭(正教会では輔祭)を経験しなくてはいけないのです!
神父を補佐することで、神父になるための実務経験を積むということですね。
カトリックの場合は、1年ほど助祭として経験を積む必要があるんだとか。
叙階(神品)によって神父に任命
助祭(輔祭)としての経験を積んだら、ようやく神父、つまり司祭になることができます。
要するに、叙階(正教会では神品)という聖職者を任命する儀式で正式に神父に任命されるのです。
トレンドに「昭和53年」があったので、この年に聖パウロ修道会で司祭叙階された鈴木神父をどうぞ pic.twitter.com/Li2DdsJyrA
— TomaP (@tomap_dayo) February 5, 2020
プロテスタントでは按手礼(あんしゅれい)という名前でしたね。
ちなみに、叙階(神品)の儀式は助祭(輔祭)になる際にも行われています。
こうして叙階を行うごとに徐々にレベルアップしていくわけですね!
さて、ようやく神父さんの誕生です!
神父ってどこから給料や収入を得てるの!?【献金です】
さて、続いては少し生々しい話をしようかと思います。
それは、神父がどこから収入を得て生計を立てているのかということです。
何やら聞きにくい雰囲気があると思うので、ここでさらっとお答えしたいと思います!
神父の収入はズバリ、信徒の献金から払われます。
。。。あ、献金といっても、もちろん強制的に払わせているわけではないですよ!
献金はあくまでも、神様への感謝の気持ちですから!
ただし、カトリックはプロテスタントとは違い宗派が分かれてないため、教会をまとめている教区から給与が支払われますね。
日本のカトリックでは地域ごとに16の教区に分けられているそうです。
ですから、プロテスタントのように教会ごとに収入が異なることはなく、同じ教区内では給与は統一されています。
神父の収入は決して高いとは言えませんが、
- 独身(神父は結婚できない)
- 教会が家賃などの生活費をカバーしてくれる
などの理由によって、意外と生活には困らないそうですよ!
献金については、【Q&A】教会の”献金”とは?その意味や種類などについて解説をどうぞ
まとめ:神父は神様に自分を捧げるお仕事!
神父は、仕事内容こそ牧師とそっくりですが、信徒よりも立場が上な分責任も上。
牧師よりも規則も厳しいため、より神様に自分を捧げる覚悟が必要です。
なので、半端な気持ちでは続けるのが厳しいでしょうね!
あ、でも教会に養ってもらえるのはいいなあ。(ニート根性)
キートンでした。