ジーザス、エブリワン!キートンです。
それぞれ詳しく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
時代を超えて読み継がれ、現在3200以上の言語で翻訳されていると言われている聖書。
日本語の聖書だけでもいくつかの翻訳があり、私たちはそれらを気軽に読むことができます。
しかし、当然、聖書にも元の言語というものがあり、それらが翻訳されて今や世界中の人が聖書を読めているわけです。
いやー、感謝!!実に感謝!!
かつては一般市民には手が届かなかった聖書がこれほど気軽に読める時代が来るとは。。!翻訳してくださった方々本当にありがとうございます!
アプリでいつでもどこでも無料で読めてしまうし、すごい時代ですよね!熱い、熱すぎる!!
。。と感謝と涙と鳥肌がとめどなく溢れて止まりませんが、長くなりそうなのでこの記事の本題に入りましょう。
では、聖書は元々どのような言語で書かれたのでしょうか?
意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- 【言語】旧約・新約聖書は何語で書かれた?クリスチャンが回答
- 聖書を原語で読むのも大切という話
について分かりやすく解説します。
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目次
【言語】旧約・新約聖書は何語で書かれた?クリスチャンが回答
それでは、旧約聖書・新約聖書の言語をそれぞれ詳しく見ていきましょう!
- 旧約聖書:ヘブライ語(一部はアラム語)
- 新約聖書:ギリシア語
旧約聖書:ヘブライ語(一部はアラム語)
まず、旧約聖書の大部分は、ユダヤ人が用いてきた言語であるヘブライ語で書かれました。
これは、旧約聖書が元々ユダヤ人の聖典であったためです。
ただし、旧約聖書の一部である
- 創世記(31章47節の2語)
- エズラ記(4章8節~6章18節、7章12節~26節)
- エレミヤ書(10章11節)
- ダニエル書(2章4節の後半~7章28節)
はアラム語で書かれています。
ヘブライ語のアルファベットは22文字から成り、右から左に読み書きするというのが特徴です。
旧約聖書にはイスラエル人(ユダヤ人)の歴史が書かれていますが、
彼らの国であるイスラエル王国やユダ王国ではヘブライ語が日常語として使われていました。
しかし、紀元前6世紀にユダ王国が滅亡してバビロン捕囚が起こると、
バビロンに連行された人たちを中心にバビロンで力を持っていた言語であるアラム語の影響を受けてヘブライ語は衰退。
紀元1世紀頃には、事実上アラム語に取って代わられてしまいました。
2世紀頃には、話し言葉としてのヘブライ語は滅亡し、ユダヤ人の第一言語はアラム語やギリシア語になっていったのです。
ただし、ヘブライ語は文章言語としては使われ続け、19世紀には話し言葉としても復活。
1948年にイスラエルが建国されると国内で公用語の1つとなり、2018年にはヘブライ語のみが公用語とされました。
1度使われなくなった言語が1700年以上の時を経て復活するというのは、過去に例がなく、とてつもない奇跡だと言えます。
アラム語は、ヘブライ語やフェニキヤ語などと並んで北西セム語群の重要な1つであり、
アラム語とヘブライ語はお互いに影響を受け合っていて、語彙や文法など言語的な共通点も多いです。
アラム語は、ヘブライ語よりもずっと古くからメソポタミア地方で広く用いられており、
- 新アッシリア帝国
- 新バビロニア王国
- ペルシア帝国
などの国でも使われました。
アラム語は現在でも、欧米やオーストラリアといった中近東移民社会で用いられていますね。
イエスキリスト時代のパレスチナでもアラム語が用いられており、
イエスや弟子たちの日常語もアラム語だったと言われています。
ヘブライ語の旧約聖書は、後の紀元前3〜1世紀にギリシア語に翻訳され、
これは七十人訳聖書(しちじゅうにんやくせいしょ)と呼ばれようになりました。
✅旧約聖書の詳細は、旧約聖書とは?その内容をわかりやすく簡単にまとめてみた【全書物解説】をどうぞ
新約聖書:ギリシア語
新約聖書の大部分は、人類史上最も強い影響力を持った言語の1つであるギリシア語で書かれています。
ギリシア語はインド・ヨーロッパ語族に属し、24のアルファベット文字を持つ近代のヨーロッパ語と同系の言葉です。
アレクサンドロス大王の遠征によって地中海全体に普及し、コイネーギリシア語として国際的に使われるようになりました。
コイネーとは”共通の”という意味で、新約聖書もこのコイネーギリシア語で書かれています。
当時のコイネーギリシア語は、現在でいう英語のような立ち位置で、当時の地中海世界とその周辺に広く普及しており、
- 商業
- 通信
- 交易
- 法律
などあらゆる分野で使用される国際的共通語でした。
キリスト教がこれほど世界中に広まったのは、新約聖書が当時の世界の共通言語であるギリシア語で書かれたことも大きいと言えるでしょう。
旧約聖書はユダヤ人のためのものでしたが、新約聖書はユダヤ人だけではなく世界中の人々に届くようにギリシア語で書かれたのです。
ただし、新約聖書の中にも一部アラム語が混じっており、以下の聖句のカタカナ部分も元々はアラム語だと言われています。
「人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスはみんなの者を外に出し、子供の父母と供の者たちだけを連れて、子供のいる所にはいって行かれた。 41そして子供の手を取って、「タリタ、クミ」と言われた。それは、「少女よ、さあ、起きなさい」という意味である。」
(マルコによる福音書5章40、41節)
「そして三時に、イエスは大声で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫ばれた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。」
(マルコによる福音書15章34節)
ちなみに、ギリシア語は現在でも
- ギリシャ共和国
- キプロス共和国
- イスタンブールのギリシャ人居住区
などで使用されています。
✅新約聖書の詳細は、新約聖書とは?その内容をわかりやすくざっくりとまとめてみた【全書物解説】をどうぞ
聖書を原語で読むのも大切という話
聖書には様々な日本語訳がありますが、聖書をヘブライ語やギリシア語といった原語で読んでみるというのも大切です。
なぜなら、どの日本語訳も完璧ではなく、原語を学ぶことで聖書の細かい言葉のニュアンスを知ることができるからですね。
実際、聖書の訳を読み比べてみると、同じ聖句でも訳文が大きく異なっている場合があります
翻訳には必ず翻訳者の解釈が入り込みますし、翻訳によって元の言語の持っている情報をすべて再現することは不可能なのです。
その点、原語で聖書を読むことができれば、他人の翻訳や解釈に頼らずに神のことばを味わえるというわけですね。
もちろん、
と思う方も多いでしょう。
この意見はめちゃくちゃ理解できますし、最初からいきなり原語で聖書を読み始める必要はありません。
というか、ただでさえ聖書は挫折しやすい書物ですから、いきなり原語で読もうとしたら挫折どころか聖書アレルギーになるでしょう。
ただ、ある程度聖書に慣れ親しんできて、
- より深く聖書を知りたい
- 細かい言葉の解釈やニュアンスが知りたい
という意欲をお持ちの方は、ぜひ原語に挑戦してみて欲しいと思います!
それも、いきなり全文を原語で読む必要はありません。
自分が気になる部分だけでも、原語で意味を調べてみるとかでもいいでしょう。
少しずつ原語で読める部分を広げていけば、きっとより深い聖書の世界が見えてきて楽しくなってくるはずですよ!
✅読みやすいおすすめ聖書をクリスチャンがご紹介【聖書訳の比較も】も参照
まとめ:聖書は主に3つの言語で書かれた!
- 旧約聖書:ヘブライ語(一部はアラム語)
- 新約聖書:ギリシア語
聖書は主に3つの言語で書かれました。
それらが様々な言語で翻訳されて、現在のように多くの人に読まれるようになったんですね。
正直、ヘブライ語もアラム語もギリシア語も、私たちにとってなじみのない言語なのであまりピンとこないかもしれません。
しかし、聖書を本当の意味で深く理解するためには、聖書の原語を学ぶことも重要ではないかと思います。
聖書のどの翻訳も完璧ではないですからね。
聖書にある程度慣れ親しんできた方は、原語に挑戦してみてもいいかもしれません!
いつか僕とヘブライ語やギリシア語で語り合いましょう!(ハイレベルか)
キートンでした。
👇参考文献