ジーザス、エブリワン!クリスチャンブロガーのキートンです。
何とかしてこの感情を消す方法はないかな。。?
こういった疑問にお答えします。
家庭や学校、職場など、私たちは日々様々な人たちに囲まれており、コミュニケーションを取っています。
しかし、このような人間関係で悩む人も多く、その最たるものが“嫌いな人がいる問題”です。
実際、人材総合サービスのスタッフサービスの調査によると、全体(1526人)の内74.4%の人が職場に「苦手な人がいる」と答えました。
身近に嫌いな人が一人でもいると、人間関係でストレスをためやすくなりますし、精神的にもきついですよね。
「いっそのこと消えていなくなってくれれば。。」などと物騒なことをつぶやきながら頭をかきむしり、悩んでいる方もいるかもしれません。
しかし、実は永遠のベストセラー聖書には、嫌いな人への対処方法が書かれています。
嫌いな人へのネガティブな感情を手放すことで、平穏な日々を送ることができ、人生がより充実するのですがこれを知らない方も多いです。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が
- 【前提】嫌いな人にやってはいけない3つのこと
- 嫌いな人を消す2つの方法
- 嫌いな相手に対する考え方のコツ
について解説します。
目次
【前提】嫌いな人にやってはいけない3つのこと
嫌いな人への対処法をご紹介する前に、嫌いな人にこれはやっちゃダメという行いをご紹介します。
どれもやってしまいがちなので、まずはこれらを押さえておきましょう。
- 怒りや憎しみを持ち続ける
- 復讐する
- 悪口を言う
①怒りや憎しみを持ち続ける
一つ目は、怒りや憎しみを持ち続けることです。
なぜなら、怒りや憎しみは相手との関係を壊し、自分自身の心もむしばむから。
聖書にはこうあります。
「怒る人は争いを起し、憤る人は多くの罪を犯す。」
(箴言29:22)
「怒りをやめ、憤りを捨てよ。心を悩ますな、これはただ悪を行うに至るのみだ。」
(詩篇37:8)
怒りや憎しみは言葉や態度に表れることで、相手との関係を悪化させてしまいますし、自分自身の心にも悪影響です。
その人のことで頭がいっぱいになりますし、心にはいつも安らぎがありません。
しかも、怒りや憎しみを抱えても相手には何のダメージも無いのですから、虚しすぎますよね。
②復讐する
二つ目は、復讐することです。
なぜなら、復讐は私たち人間の仕事ではなく、神の仕事だから。
「愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。」
(ローマ人への手紙 12:19)
私たち人間は不完全であり、正しい判断を下すことはできません。
しかし、全知全能なる神は、完全な正義を行うことができるお方なので、復讐は神にお任せすべきなのです。
また、イエスキリストもこのように語られました。
「『目には目を、歯には歯を』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。 39しかし、わたしはあなたがたに言う。悪人に手向かうな。もし、だれかがあなたの右の頬を打つなら、ほかの頬をも向けてやりなさい。」
(マタイによる福音書5:38,39)
確かに、嫌いな相手に嫌がらせをしたり害を与えたりして復讐することができたら、そのときはスカッとするかもしれません。
しかし、その結果残るのは、虚しさや罪悪感だけです。
また、復讐はさらなる憎しみや争いを生み、負の連鎖に入り込んでしまいます。
「おき火に炭をつぎ、火にたきぎをくべるように、争いを好む人は争いの火をおこす。」
(箴言26章21節)
✅️詳しくは、【聖書】復讐するは我にありの本当の意味とは?復讐はダメ絶対!の記事も参照
③悪口を言う
三つ目は、悪口を言うことです。
なぜなら、悪い言葉は他の人を傷つけるだけでなく、自分の心にもダメージを与えるから。
「悪い言葉をいっさい、あなたがたの口から出してはいけない。必要があれば、人の徳を高めるのに役立つような言葉を語って、聞いている者の益になるようにしなさい。」
(エペソ人への手紙 4:29)
「それと同じく、舌は小さな器官ではあるが、よく大言壮語する。見よ、ごく小さな火でも、非常に大きな森を燃やすではないか。 6舌は火である。不義の世界である。舌は、わたしたちの器官の一つとしてそなえられたものであるが、全身を汚し、生存の車輪を燃やし、自らは地獄の火で焼かれる。」
(ヤコブの手紙3章5,6節)
悪い言葉を他の人にぶつけているつもりでも、その言葉を一番聞いているのは自分自身です。
言葉がネガティブであればあるほど、自分自身の心もネガティブな感情で満たされ、平安を失ってしまうんですね。
また、「自分も悪口を言われているかも」と思われて、周りの人からも避けられてしまう可能性があります。
言葉には良くも悪くも、すごい力があります。
近年、SNSでの誹謗中傷が問題になっているように、悪い言葉はときに人の命さえ奪ってしまうのです。
✅️悪い言葉の危険性については、【聖書】悪口や汚い言葉を発してはいけない理由と解決法3選をどうぞ
嫌いな人を消す2つの方法
では、実際に嫌いな人を消すにはどうしたらいいのでしょうか?
もちろん、消すというのは、「命を奪って物理的に消す」というダークで非道徳的なやり方ではありません。
至ってクリーンに、自分の中から嫌いな人へのネガティブな感情を無くす方法です。
それが成功すれば、嫌いな人が消えたのと同じことですよね。
以下で具体的な2つの方法をご紹介します。
- 相手のために祈る
- 親切な行動をしてみる
①相手のために祈る
一つ目の方法は、相手のために祈ることです。
なぜなら、祈りによって怒りや憎しみを神にゆだねることができ、心が愛やゆるしで満たされていくから。
イエスもこのように語られました。
「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。 44しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ。」
(マタイによる福音書5:43,44)
こっちはぶん殴ってやりたいくらいなのに!!
と思うかもしれませんが、そのイライラや不満などのネガティブな気持ちも素直に神に打ち明けてみてください。
最初は歯を食いしばって嫌々お祈りしていたとしても、継続してお祈りする内に、段々と相手への負の感情が薄れていくはずです。
そして、気づいたら心は平安になり、相手への嫌いという感情もなくなっていくでしょう。
気が進まないかもしれませんが、一歩踏み出してやってみてください。
朝や寝る前など、毎日決まった時間に短い祈りをする習慣を身につけると続けやすいですよ。
(✅️聖書から学ぶ!習慣にしてよかったこと7選【人生が変わります】も参照)
例えば、こんな風に祈ってみるといいでしょう。
でも、どうか〇〇さんへの負の感情を消し去ってください。私の心を愛とゆるしで満たしてください。〇〇さんにあなたの恵みと祝福がありますように。
主イエス・キリストのお名前によってお祈りします、アーメン。
すぐには大きな変化は起きないかもしれませんが、一度だけでなく継続的に祈ってみましょう!
✅️祈り方については、【キリスト教】正しい祈り方って?クリスチャンが3ステップで伝授をどうぞ
✅️ゆるしについては、許(赦)す心の大切さとは?人をゆるせるようになる方法も解説をどうぞ
②親切な行動をしてみる
二つ目の方法は、親切な行動をしてみることです。
なぜなら、愛のある行動に引っ張られて、徐々に自分の心も変えられていくから。
「むしろ、「もしあなたの敵が飢えるなら、彼に食わせ、かわくなら、彼に飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃えさかる炭火を積むことになるのである」。 21悪に負けてはいけない。かえって、善をもって悪に勝ちなさい。」
(ローマ人への手紙12:20,21)
親切な行動とは例えば、
- 相手が困っているときに助ける
- 元気よくあいさつをする
- ささやかな贈り物を渡す
- 感謝の言葉を伝える
などです。
こうした親切な行動をしていくと、
と脳が思い込んで、相手への感情もプラスに変えられていくんですね。
心理学では、こうした現象を認知的不協和といいます。
認知的不協和とは、行動と感情が矛盾しているとき、感情が行動に引っ張られて変わるというもの。
親切な行動を続けることで、相手への感情も自然とプラスなものに変化していくのです。
僕はクリスチャンの友人(A君)から、こんな話を聞いたことがあります。
A君は学校でいじめにあい、クラスの人たちから集団で無視されていたときがあって、悩んでいました。
当然その状況に落ち込むし、クラスメイトたちへの怒りもあったそうです。
しかし、彼は牧師をしていた父親からこんなアドバイスをもらいました。
悪に悪で対抗してはダメだ。悪には善で打ち勝ちなさい。
A君は渋々ながらも父の言葉通り、次の日から毎朝そのクラスメイトたちに元気よくあいさつをし始めました。
最初は相変わらず無視をされ続け、辛い状況は変わりませんでした。
しかし、まずは自分の内面に変化が起こり始めます。
少しずつクラスメイトたちへの怒りがなくなっていったのです。
また、無視をしていたクラスメイトたちにも変化が起こり始めました。
元気に愛想よくあいさつしてくる相手を無視し続けることに罪悪感を覚え、メンタルが耐えきれなくなったのでしょう。
徐々にあいさつが返ってくるようになり、いつの間にかいじめは無くなっていたんだとか。
そして、クラスメイトたちとの関係は以前よりも良くなったそうです。
嫌いな相手に対する考え方のコツ
嫌いな相手への対処法をご紹介してきましたが、中々上手く行かずにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
そこで、心が軽くなる嫌いな相手に対する考え方のコツを最後にご紹介します。
- 無理に好きになる必要はない
- 物理的な距離を取ることも考える
無理に好きになる必要はない
まず、心が軽くなる考え方として大事なのは、相手を無理に好きになる必要はないということです。
なぜなら、全ての人間を好きになるのは難しいから。
人間である以上ある程度の好き嫌いがあるのはしょうがないですし、苦手な人間や嫌いな人間の一人や二人、どの世界にもいるでしょう。
ですから、相手を好きになろうとするのではなく、行動だけでも愛のあるものに変えてみてください。
相手を感情的に好きになれなくても、行動によって愛することは可能なんですね。
実は聖書が語る愛も、感情よりもむしろ、意志や行動に基づくものです。
「子たちよ。わたしたちは言葉や口先だけで愛するのではなく、行いと真実とをもって愛し合おうではないか。」
(ヨハネの第一の手紙3:18)
イエスキリストが語られたたとえ話の一つに、“善きサマリア人のたとえ”というものがあります。
このお話では、強盗に襲われて半殺しにされていたユダヤ人を、当時ユダヤ人と敵対関係にあったサマリア人が助けるのです。
「ところが、あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、 34近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。」
(ルカによる福音書10:33,34)
このサマリア人の心情は書かれていませんが、少なくとも自分たちを普段から見下しているユダヤ人のことを感情的には好きではなかったでしょう。
しかし、それでも彼は行動によって愛を示したのです。
好きになれたら一番いいですが、相手を無理に好きになろうとして苦しむ必要はありません。
ただ、相手のために祈ったり、親切な行動をしたりして、行動だけでも愛のあるものに変えてみましょう。
物理的な距離を取ることも考える
また、害を加えてくるなど、あまりにも相手からの悪影響が強くて日常に支障が出るなら、物理的に距離を取ることも考える必要があります。
例えば、職場なら、
- 席の配置を変えてもらう
- 部署や勤務地の異動を検討する
- 別の仕事に変える
などでしょうか。
もちろん、なるべく全ての人と平和な関係が持てたら一番ですが、自分を壊してまで無理をするのは危険ですからね。
聖書も「絶対に全ての人と平和な関係を持て」とは書いておらず、
「あなたがたは、できる限りすべての人と平和に過ごしなさい。」
(ローマ人への手紙12:18)
と書かれています。
相手との関係も大切ですが、自分の心を守ることも大切ですからね。
ただ、距離を取るといっても、相手を無視したり敵対的な態度をしたりしないように気をつける必要があります。
最低限の礼儀やコミュニケーションは必要でしょう。
また、
という方もいるでしょうし、最後の手段という感じですね。
ただ、相手と物理的な距離を取るのが難しい場合でも、
- 相手の発言にすぐに反応せず、落ち着いてから返す
- 相手の否定的な言動は『相手の課題』ととらえて、自分の問題としない
- 「この人はストレスを抱えているんだ」など相手の背景を想像する
- 相手の言葉を深刻に受け止めずに受け流す
など心の中で距離を取るのも一つの方法です。
まとめ:嫌いな相手のために愛のある行動してみよう!
多くの人を悩ます、人間関係の問題。
生きている限り人間関係は避けられませんし、どの世界にも苦手な人や嫌いな人の一人や二人はいるものです。
しかし、嫌いな相手にイライラしているだけでは、自分自身が苦しくなってしまいます。
ですから、好きにはなれずとも、その人のために祈ったり親切にしたりと愛のある良い行動をしてみましょう。
最初は渋々だったとしても、段々とあなたの心もその行動に引っ張られて、良い方向へと変わっていきます。
愛は全ての悪いものを打ち消す最強の力です。
聖書にもこうあります。
「何よりもまず、互の愛を熱く保ちなさい。愛は多くの罪をおおうものである。」
(ペテロの第一の手紙4:8)
ぜひ一歩踏み出して、嫌いな人への悪い感情をあなたの中から消し去ってしまいましょう!
キートンでした。