ジーザス、エブリワン!キートンです。
木に登った人だっけ?詳しく教えて!
こういった疑問にお答えします。
今回は聖書に登場する、“ザアカイ”という人物をご紹介したいと思います。
え、そんな人、聞いたことないって?
まあ、無理もありません。
聖書の1箇所だけ、それも1章分にしか出てこない人物ですから。
でも、その割に、クリスチャンの間では結構知られている人物だったりします。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- ザアカイとはどのような人物か
- ザアカイの生涯
などをご紹介しましょう!
目次
“ザアカイ”とは?
ザアカイは、新約聖書の”ルカによる福音書”に登場する人物で、
ヘブライ語で言うと、”清い者”。
その仕事柄、ユダヤの人々からは嫌われていましたが、イエスキリストに出会って改心。
その後、弟子になりました。
イエスキリストについては、【完全版】イエス・キリストとはどんな人物?その生涯をまとめてみた【5分で分かる】をどうぞ
“ザアカイ”の生涯
「5イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。 6そこでザアカイは急いでおりてきて、よろこんでイエスを迎え入れた。」
(ルカによる福音書19章5、6節)
イエスがエリコという町に入られた時のこと。
そこに、“ザアカイ”という人物がいました。
ザアカイは、人々からお金を取り立てる徴税人の頭(かしら)
さて、そんなザアカイの耳に、イエスの噂が入ってきました。
人々の病気を癒し、
ザアカイは、そんなイエスの姿がひと目見たくて仕方ありません。
そう思っていたからです。
しかし、あいにくザアカイは背が低く、
そこで、ザアカイは考えました。
ザアカイは、イエスが行く道を先回りし、
すると、どうでしょう。
道を歩いていたイエスが、ザアカイのところへやって来るではありませんか。
ザアカイのところまで来られると、イエスはザアカイを見上げて、言われました。
今日は、あなたの家に泊まることにしているから。
これを聞いたザアカイは大喜び。
急いで降りてきて、イエスを家に迎えました。
これを見た、周りの人々は次々につぶやきました。
しかし、ザアカイはそんなことは何のその。
ふと立ち上がると、イエスに言いました。
また、誰かからだまし取った分のお金は、4倍にして返します。
イエスは言われました。
人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。
徴税人は、ユダヤ人の嫌われ者だった!?
最初に、徴税人であるザアカイはユダヤの人々に嫌われていた、
では、なぜ嫌われていたかというと、
徴税人というのは、
「2ところが、そこにザアカイという名の人がいた。この人は取税人のかしらで、金持であった。」
(ルカによる福音書19章2節)
つまり、同じユダヤ人からすれば、裏切り者でしかないわけですね。
しかも、それだけではありません。
徴税人は、自分たちが儲(もう)けるために、
これは、嫌われないほうがおかしいですね。
また、彼らは聖書に書かれている律法を守らないというのもあり、
イエスがザアカイの家に泊まろうとした時に、
「6そこでザアカイは急いでおりてきて、よろこんでイエスを迎え入れた。 7人々はみな、これを見てつぶやき、「彼は罪人の家にはいって客となった」と言った。」
(ルカによる福音書19章6、7節)
イエスは、なぜザアカイのところへ来た!?
では、そんな罪深いザアカイのところに、
それは、イエスの発言の中に答えがあります。
「人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである。」
(ルカによる福音書19章10節)
“人の子”とは、イエスのこと。
そして、”失われたもの”というのは、罪人であり、
つまり、イエスには最初から、
その証拠に、
「5イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。」
(ルカによる福音書19章5節)
ザアカイは、お金こそ持っていましたが、
また、背が低いことへのコンプレックスもあったかもしれません。
ザアカイはいつも孤独で、
頼れるものは、お金だけでした。
だからこそ、イエスに名前を呼んでもらい、
僕なら、踊り狂いますね。(知らんがな)
ザアカイが自分の地位もお金も投げ捨ててイエスに従ったのは、もうこれらにすがりつく必要が無くなったからに他なりません。
「8ザアカイは立って主に言った、「主よ、わたしは誓って自分の財産の半分を貧民に施します。また、もしだれかから不正な取立てをしていましたら、それを四倍にして返します」。」
(ルカによる福音書19章8節)
イエスによって救われ、心が満たされたからです。
このように、イエスは、どんな罪人でも大きな愛で迎えて、
キリスト教における”罪”の意味については、キリスト教の”罪”とは何?本質は1つだけです【クリスチャンが答える】をどうぞ
ザアカイは12弟子のマタイと経歴がそっくり!?
皆さんは、このザアカイの生涯を見て、とある人物と経歴が似ているなと感じませんでしたか?
そう、それはイエスキリスト12弟子の1人であるマタイです。
何が似ているかって、イエスの弟子になるまでのプロセスがそっくりなんです。
マタイも元々は嫌われ者の徴税人でしたが、イエスに声をかけられて弟子になりました。
「さてイエスはそこから進んで行かれ、マタイという人が収税所にすわっているのを見て、「わたしに従ってきなさい」と言われた。すると彼は立ちあがって、イエスに従った。」
(マタイによる福音書9章9節)
ね、そっくりでしょう?
マタイも、取税人で嫌われ者だった自分に声をかけてくれたイエスに、全てを捨てて付いていったのです!
マタイについての詳細は、【12弟子】”マタイ”ってどんな人?元嫌われ者の取税人!?【3分で分かる】をどうぞ
ザアカイの木がジェリコの町にある!?
ザアカイはいちぢく桑には登れない柵に囲まれ樹齢千年
エリコに柵に囲まれたザアカイの樹がありました。樹齢千年との解説がありましたが、千年足らないじゃないかと思って聞いておりました。 pic.twitter.com/qG1OO0d4dc
— 丸山光 (@komejimataro) March 9, 2020
(写真はイメージです)
ザアカイのお話といえば、やはりザアカイが登った木が印象的ですよね。
「彼は、イエスがどんな人か見たいと思っていたが、背が低かったので、群衆にさえぎられて見ることができなかった。 4それでイエスを見るために、前の方に走って行って、いちじく桑の木に登った。そこを通られるところだったからである。」
(ルカによる福音書19章3、4節)
実は、“ジェリコ”という町には、ザアカイが登ったとされる木が残されています。
ザアカイが登ったのは、”イチジク桑の木”で、
これなら背が低いザアカイでもイエスのことが見えただろうなあ、と思える大きな木です。
まとめ:ザアカイは印象的な人物!
とても短いお話ですが、ザアカイはとても印象的な人物でしたね!
実際、僕が子供の頃に教会でザアカイの話を聞いたのを、
木に登るというエピソードが、結構インパクトありますからね。
私たちも、
キートンでした。