ジーザス、エブリワン!キートンです。
重要な行事みたいだけど、その日には何をするの?わかりやすく教えて!
こういった疑問にお答えします。
今回は、キリスト教3大行事の1つである“ペンテコステ”についてお話したいと思います。
恐らく、他の追随をゆるさない圧倒的人気リア充イベント“クリスマス”や
最近日本でも人気急上昇中の新進気鋭大型新人“イースター”と比べると知名度が低く、知らない方も多いのではないでしょうか。
しかし、3大行事の1つだけあって、キリスト教にとって”ペンテコステ”は重要な日です!
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- “ペンテコステ”とは?
- “ペンテコステ”の由来となった聖書内容
- ペンテコステの日には何をする?
- ペンテコステ派という教派がある!?
などについてご紹介します!
目次
“ペンテコステ”とは?
ペンテコステとは、イエスキリストの昇天後に、
12弟子を含めた120人もの信徒の上に聖霊が降ったという出来事のことです。
教派によって訳語が違い、
- 聖霊降臨祭(せいれいこうりんさい)
- 五旬節(ごじゅんせつ)
- 五旬祭(ごじゅんさい)
- 7週の祭り
などとも呼ばれます。
キリスト教においては、イースターやクリスマスと並んで、重要な行事の1つですね。
聖霊が降ることは、昇天前のイエスの口から予告されていました。
イエスは苦難を受けた後、御自分が生きていることを、数多くの証拠をもって使徒たちに示し、四十日にわたって彼らに現れ、神の国について話された。そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。ヨハネは水で洗礼を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである。」
(使徒言行録1章3~5節)
この出来事を記念して、毎年イエスの復活を祝うイースターから50日後(7周目)にペンテコステが祝われます。
ペンテコステには、ギリシャ語で”50日目”という意味があるんですね。
イースターは毎年日にちが変わるので、それに合わせてペンテコステの日も毎年変わります。
ちなみに、聖霊を受けた弟子たちが世界中で宣教活動を始めて教会が成立していくので、
ペンテコステは“教会の誕生日”とも言われています。
聖霊については、【神の位格】聖霊とは?その10の働き・役割をクリスチャンが解説!をご参照ください
“ペンテコステ”の由来となった聖書内容
五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
(使徒言行録2章1~4節)
これは、イエスキリストが十字架の死から復活されて、天に昇られてから10日後のこと。
※五旬祭(ごじゅんさい)の日に、12弟子を中心とした120人の信徒たちが同じ場所に集まっていました。
すると突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえてきました。
そして、炎のような舌が分かれて、集まっている1人1人の上にとどまりました。
そう、人々は聖霊を受けたのです。
するとまた不思議なことが起きました。
人々は聖霊の力で、様々な国の言葉で語り始めたのです。
さて、これに驚いたのは五旬祭のためにエルサレムにやって来ていたユダヤ人たちです。
何しろ、明らかに違う国の信徒たちが、自分たちの故郷の言葉を話しているのですから。
ユダヤ人たちは言いました。
なぜ、我々の故郷の言葉を話しているのだろう。
私たちの中には、パルティアやメディア、エラム、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、フリギア、パンフィリア、エジプトなど様々な国や地方の出身者がいるというのに。
しかし、一方で、
と馬鹿にする者もいました。
この後、12弟子のリーダーであるペテロがユダヤの人々に説教を語ると、彼らは大いに心を打たれ、
なんと3000人もの人がイエスキリストを受け入れ洗礼を受けました。
その後、キリストの信徒たちは自分たちの組織を作り、教会が誕生していくのです。
※五旬祭(ごじゅんさい)➡イスラエル人がモーセによって出エジプトを果たしてから50日目に、神様から十戒を受けたことを記念する日。
ペンテコステの日には何をする?
🇩🇪Mein【Fernweh】des Tages
オーバーヴェーゼル
中世祭 Spectaculum2年に1度、聖霊降臨祭ペンテコステの週末にライン川沿いの古城を望む木組みの街・オーバーヴェーゼルで開催される祭り。2020年は開催年でしたがCOVID-19の影響で1年延期に💦次回2021年5月22~24日です。#DiscoverGermanyFromHome pic.twitter.com/siXwJUHlcm
— 🇩🇪ドイツ雑記帳@ブルスト (@akmkdt) May 3, 2020
では、ペンテコステの日にはどのようなお祝いがなされるのでしょうか。
日本では教会でペンテコステ礼拝を行うくらいだと思いますが、
世界に目を向けると、各国で様々な祝い方がされています。
例えば、その一部をまとめるとこんな感じ。
- イタリア
➡聖霊の”炎のような舌”を象徴する、赤いバラの花びらをまく。
- フランス
➡聖霊の”激しい風が吹いて来るような音”をイメージして、トランペットが吹かれる。
- ドイツ
➡伝統的な春の収穫祭と結びつき、牝牛(めうし)に花の冠をつけてパレードしたり、引き回したりする。
- オーストラリア
➡ザルツブルクで、ペンテコステの日に音楽祭が開催される。
国によって、個性があって面白いですよね!
特に、ドイツの祝い方が独特過ぎて、どんなイベントなのか参加してみたい。。
ペンテコステがきっかけで12弟子たちが変えられた!?
イエスキリストが生きておられた頃の12弟子たちは、お世辞にも頼りがいのある人物ではありませんでした。
リーダーのペテロを筆頭に、何度も失敗を繰り返していますし、全員1度はイエスのことを裏切っています。
しかし、このペンテコステの日をきっかけに12弟子が大きな変貌を遂げます。
聖霊の力を受けた影響で、12弟子たちは超頼もしい宣教者へと変えられたのです。
実際、聖霊が降った直後、おっちょこちょいでお馴染みだったペテロが素晴らしい説教を語り、
3000人もの人が救われたではありませんか!
神はこのイエスを復活させられたのです。わたしたちは皆、そのことの証人です。 それで、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。あなたがたは、今このことを見聞きしているのです。ダビデは天に昇りませんでしたが、彼自身こう言っています。『主は、わたしの主にお告げになった。「わたしの右の座に着け。
わたしがあなたの敵をあなたの足台とするときまで。」』だから、イスラエルの全家は、はっきり知らなくてはなりません。あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです。」
(使徒言行録2章32、33節)
これは、それまでのペテロの姿を知っている人たちからすれば驚きの変化ですよね。
もちろん、ペテロだけでなく、他の弟子たちも生まれ変わって世界中にキリストのことを伝えていきました。
これぞ聖霊の力によるものですね!
12弟子については、【完全版】イエスの12使徒(弟子)って誰がいるの?超個性派集団!?をどうぞ
ペンテコステ派という教派がある!?
キリスト教のプロテスタントの中には、“ペンテコステ派”という教派があります。
1900年以降に成立した比較的新しい教派ですが、その影響は大きく、世界中の大教会や賛美などにも影響を与えています。
そして、この教派はペンテコステという名前が付いている通り、聖霊を重視するのが特徴です。
例えば、代表的なのは、聖霊の働きによる”異言(いげん)”。
異言というのは、今回登場した120人の信徒のように聖霊の力を受けて、
学んだことのない外国語や複雑な言語を話せるようになることです。
「4すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した。」
(使徒行伝2章4節)
他にも、聖霊の洗礼を受けることで、奇跡や預言もできるようになるという”聖霊の賜物”という考え方も持っています。
まとめ:ペンテコステによって教会が生まれた!
ペンテコステがきっかけで弟子たちが生まれ変わり、キリスト教が生まれ、教会も生まれていきました。
そう考えると、ペンテコステがいかにキリスト教にとって重要な日かが分かりますね!
今まで、クリスマスやイースターに比べて地味だとか言ってたそこのあなた!
そんなことを言っていると、
聖霊の裁きが降りますよ?(どんな脅しだ)
キートンでした。