ジーザス、エブリワン!キートンです。
その人柄や生涯などについて知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
どんな世界にも、多くの人の目を惹きつける魅力的な人物や人気者はいるものです。
それは聖書の世界も例外ではありません。
その人物とは、聖書界が誇るスーパースターダビデです!
そう、セックシーでビューティーなダビデ像でもおなじみのあのダビデですね。
彼は能力の高さはもちろん、その人柄や信仰心から多くの人々に愛され続けている英雄的存在。
とはいえ、案外名前しか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- ダビデ王とは?
- ダビデの生涯
- ダビデ王とソロモン王・サウル王との違いは?
- ダビデとキリストの関係は?
- ダビデの妻は何人いた?
- ダビデの星はダビデ王が由来?
といった内容を分かりやすく解説していきます。
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目次
ダビデってどんな人?
ダビデ王は、旧約聖書の”サムエル記”と”列王記”に登場するイスラエル王国2代目の王様です。
初代サウル王の後を継いで30歳で王様になり、古代イスラエル王国で最も偉大な王と言われました。
ダビデは元々、当時最も地位が低いと言われていた羊飼いであり、
そこから王にまで上り詰めたサクセスストーリーもあり、
ゴリアテという巨人と戦い、勝利したエピソードも有名です。(後述)
また、旧約聖書にある書物”詩編”の多くも、ダビデによって書かれたとされています。
「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しいことがない。 2主はわたしを緑の牧場に伏させ、いこいのみぎわに伴われる。 3主はわたしの魂をいきかえらせ、み名のためにわたしを正しい道に導かれる。 4たといわたしは死の陰の谷を歩むとも、わざわいを恐れません。あなたがわたしと共におられるからです。あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰めます。」
(詩篇23章1〜4編)
✅聖書の作者については、聖書の作者は誰?誰が書いた?【書物ごとの著者のまとめ表付き】をどうぞ
ダビデの生涯
それでは、ダビデ王の生涯をざっくり見ていきましょう!
- ダビデ、サウル王に気に入られる
- ダビデVSゴリアテ
- サウルの妬(ねた)みとダビデの逃亡
- ダビデ、サウルを生かす
- イスラエルの王になる
- ダビデ、人生最大の罪を犯す
- 息子アブサロムの反乱
ダビデ、サウル王に気に入られる
「21ダビデはサウルのもとにきて、彼に仕えた。サウルはひじょうにこれを愛して、その武器を執る者とした。」
(サムエル記上16章21節)
当時、
しかし、サウルは次第に傲慢(ごうまん)になり、神様に背くようになっていきました。
神様は言われました。
そこで、神様が新たに目を止めた人物がダビデです。
ダビデは美しい容姿を持った羊飼いの少年で、
そんなあるとき、
その話を聞いて王の元に呼び出されたのは、竪琴(たてごと)の上手なダビデでした。
ダビデが試しに竪琴を弾くと、あーら不思議!
悪霊が離れ、
それからというもの、サウルはダビデを気に入り、悪霊が来るたびにダビデを呼び出すようになったのです。
✅サウル王については、“サウル王”ってどんな人?イスラエルの初代王様!?【3分で分かる】をどうぞ
ダビデVSゴリアテ
「ダビデは手を袋に入れて、その中から一つの石を取り、石投げで投げて、ペリシテびとの額を撃ったので、石はその額に突き入り、うつむきに地に倒れた。」
(サムエル記上17章49節)
この頃、
中でも、ペリシテ最強の戦士であるゴリアテは身長が3mほどもあ
ゴリアテは、そんなイスラエルの兵に対し、
悔しかったこの俺様を倒してみな!!ま、貴様らみたいな虫けらじゃあこの肌にキズ一つ付けられねえがな!
ガハハハハ!!
そして、さらに言いました。
1人を選んで俺様と戦え!そして、負けたほうの軍は相手の奴隷(どれい)となるのだ!
この言葉にイスラエルの兵たちはますます震え上がります。
まさに、絶体絶命のピンチです。
さて、その頃、ダビデが兄たちに食料を届けるために戦場にやって来ました。
そして、ダビデはゴリアテのこの挑発を耳にするとぶち切れます。(急に)
お前みたいなデカイだけで脳みそ空っぽのデカブツは俺が倒してやらあ!!
(※セリフはイメージです。)
また、ダビデはサウル王に言いました。
今回も神様が守ってくださるでしょう!
そして、ダビデは鎧(よろい)やら武器を与えられますがそれを拒否し、
ダビデの姿を見たゴリアテは、ダビデを散々バカにしました。(無理もない)
お前みたいなヘナチョコ、空の鳥や地上の動物たちのエサにしてやろう!
ダビデは言いました。
空の鳥や地上の動物たちのエサになるのは、お前たちペリシテ人のほうだ!覚悟しろ!!
戦いが始まると、ダビデは石を取り出し石投げ紐に付け、
するとどうでしょう。
その石はゴリアテの額に命中し、ゴリアテは
ダビデがゴリアテの首をとると、ペリシテ人たちはあっという間に総崩れとなりイスラエル軍は勝利を収めました。
ダビデの武勇伝の始まりです!
✅詳しくは、【聖書物語】”ダビデとゴリアテ”のお話を分かりやすくまとめてみたをどうぞ
サウルの妬(ねた)みとダビデの逃亡
「28しかしサウルは見て、主がダビデと共におられること、またイスラエルのすべての人がダビデを愛するのを知った時、 29サウルは、ますますダビデを恐れた。こうしてサウルは絶えずダビデに敵した。」
(サムエル記上18章28、29節)
このゴリアテの戦いの後、ダビデは戦士の長を任され、
神様がダビデと共におられたからです。
しかし、これをよく思わない男がいました。
そう、サウル王です。
サウルにとっては、自分より人気のあるダビデが妬ましくてたまりません。
やがて、
なぜなら、町の人々のこんな歌が聞こえてきたからです。
サウルの憎しみは少しずつ大きくなり、
このことを知ったサウル王の息子ヨナタンは、ダビデを逃し、ここからダビデの逃亡生活が始まっていきます。
ダビデ、サウルを生かす
「ダビデはこれらの言葉をもって従者たちを差し止め、サウルを撃つことを許さなかった。サウルは立って、ほら穴を去り、道を進んだ。」
(サムエル記上24章7節)
さて、これはサウルが兵とともにダビデを殺そうと追っている途中のこと。
サウルは、用を足すためにとある洞窟に立ち寄りました。
しかし、実はその洞窟の奥にはダビデ達が座っていました。
これは、ダビデが意図的に待ち伏せしていたわけではありません。
とはいえ、ダビデにとってはサウルを討ち取るまたとないチャンス。
ところが、ダビデは、
とサウルを決して殺そうとはしませんでした。
ダビデはサウルの上着の端を切り取ると、それをサウルに見せて言いました。
しかし、私はそれをしませんでした。
それにも関わらず、あなたは私の命を狙うのですか?
これを聞いたサウルは泣きながら自分の非を認め、帰っていきました。
しかし、しばらく時間が経つと、サウルは再び兵を率いてダビデを殺しに来ます。(懲りない)
その際もサウルを討ち取る絶好のチャンスが訪れたのですが、やはりダビデはサウルを殺しませんでした。
こうして、またしてもサウルは反省し、もう2度とダビデを襲わないことを誓うのでした。
ダビデの器の大きさが分かるエピソードですね!
イスラエルの王になる
「このようにイスラエルの長老たちが皆、ヘブロンにいる王のもとにきたので、ダビデ王はヘブロンで主の前に彼らと契約を結んだ。そして彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。 4ダビデは王となったとき三十歳で、四十年の間、世を治めた。」
(サムエル記下5章3、4節)
サウルが戦死した後、ダビデは7年半の間、ユダ族の王となりました。
しかし、その後にサウルの息子イシュ・
その後、イシュボシェトが死に、
全イスラエルの王となり、
こうして、ダビデは、全イスラエルの王として33年間、ユダ族の王としての期間も含めると計40年間王位につくことになります。
そして、ダビデは周辺諸国を次々と征服していくのです。
ダビデ、人生最大の罪を犯す
「4そこでダビデは使者をつかわして、その女を連れてきた。女は彼の所にきて、彼はその女と寝た。(女は身の汚れを清めていたのである。)こうして女はその家に帰った。 5女は妊娠したので、人をつかわしてダビデに告げて言った、「わたしは子をはらみました」。」
(サムエル記下11章4、5節)
ここまで見るとまさに典型的ヒーローのダビデですが、
ここにきてとんでもない罪を犯してしまいます。
多くの優秀な部下たちと軍を得たダビデは、
しかし、ダビデにとってこれがよくありませんでした。
ダビデはある日、水浴びをしている女性バト・
それだけなら別に問題はなかったでしょう。
しかし、バト・シェバはダビデの忠実な部下ウリヤの妻でした。
そして、ウリヤが戦場に行っているのをいいことに、
しかも、ダビデの罪はこれだけにとどまりません。
ダビデは、その後、妊娠したバト・
しかし、それが上手くいかないことが分かったダビデは、
実質、殺人ですね。
不倫と殺人をどちらもしてしまったのですから、その罪の重さはかなりのもの。
その後、自分がした罪の重さに気づいて悔やむダビデでしたが、時すでに遅し。
ちなみに、その後にバト・
息子アブサロムの反乱
「33王はひじょうに悲しみ、門の上のへやに上って泣いた。彼は行きながらこのように言った、「わが子アブサロムよ。わが子、わが子アブサロムよ。ああ、わたしが代って死ねばよかったのに。アブサロム、わが子よ、わが子よ」。」
(サムエル記下18章33節)
この大スキャンダルを機に、ダビデの悲劇は続いていきます。
ダビデ最愛の息子アブサロムが突然王を名乗り、
息子に裏切られた悲しみに涙しながら、
やがて、ダビデは何とかこの反乱を収めますが、
ダビデはこれを大いに嘆き悲しみました。
後に、ソロモンが生まれ、
ダビデ王とソロモン王・サウル王との違いは?
イスラエル王国はサウル王から始まり、ダビデ王、ソロモン王と続いていきましたが、
中でも、ダビデは特別に人からも神からも愛された偉大な王様でした。
しかし、上記の生涯を見ても分かる通り、ダビデは決して完璧な人間ではありません。
むしろ、サウル王やソロモン王も上回るくらいのとんでもない大罪も犯しています。
にも関わらず、なぜダビデはこれほど偉大な王様になれたのでしょうか?
それは、ダビデがすぐに自分の罪を悔い改める素直さを持っていたからです。
ダビデは、バト・シェバとの件で、ナタンという人物にその罪を責められたときに、すぐにこう返しました。
また、神様のことを信頼せず、民の人口調査を行ってしまった時もすぐに反省し、
と述べています。
ここが、サウル王やソロモン王との大きな違いです。
サウルやソロモンも罪を犯しましたが、彼らは最後まで悔い改めませんでした。
犯した罪の大きさで言えば、むしろダビデのほうが大きかったかもしれません。
しかし、ダビデは自分の罪をすぐに認め、悔い改める素直な心を持っていたのです。
だからこそ、神様はダビデを見放さず、人々からも愛され続けたんですね!
✅悔い改めについては、【聖書】悔い改めるの意味とは?使い方も含めてクリスチャンが解説をどうぞ
ダビデとキリストの関係は?
偉大な王様ダビデですが、実は新約聖書で登場するイエスキリストと関係があります。
なぜなら、ダビデの子孫がイエスキリストだからです。
実際、イエスが”ダビデの子”と呼ばれている箇所が新約聖書に何度も出てきます。
「パリサイ人たちが集まっていたとき、イエスは彼らにお尋ねになった、 42「あなたがたはキリストをどう思うか。だれの子なのか」。彼らは「ダビデの子です」と答えた。」
(マタイによる福音書22章41、42節)
また、マタイやルカなどの福音書に書かれているキリストの系図を見ても、それが真実であると分かります。
「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。」
(マタイによる福音書1章1節)
このように、ダビデとイエスキリストには、血縁的な関係があるんですね。
その意味でも、やはりダビデは重要な人物だと言えるのです!
✅具体的な家系図については、【聖書】アダムとイブからイエスキリストまでの家系図をまとめてみたをどうぞ
ダビデの妻は何人いた?
ダビデは、バト・シェバを奪って妻にしましたが、実は他にも複数人の妻がいました。
ダビデの妻の正確な人数は分かりませんが、聖書を見る限り最低でも8人の妻がいたことが分かります。
そのメンバーは、以下の通りです。
- ミカル
- アヒノアム
- アビガイル
- マアカ
- ハギト
- アビタル
- エグラ
- バト・シェバ
「ダビデは従者をつれて、立って行き、ペリシテびと二百人を殺して、その陽の皮を携え帰り、王のむこになるために、それをことごとく王にささげた。そこでサウルは娘ミカルを彼に妻として与えた。」
(サムエル記上18章27節)
ちなみに、次の王様であるソロモンの妻の数は700人でした。
いや、もはや脳が理解に追いつかないっす。(白目)
ダビデの星はダビデ王が由来?
あなたは、ダビデの星というマークを見たことがあるでしょうか??(上の画像)
これはユダヤ教やユダヤ人のシンボルとなるしるしのことなのですが、名前の通りダビデ王が由来となっています。
六芒星(ヘキサグラム)の形をしており、イスラエルの国旗にもダビデの星が使われていますね。
詳しい由来や起源は諸説ありますが、確かなことは分かっていません。
一方で、ダビデの星はナチスドイツがユダヤ人迫害の際に使用しており、センシティブなマークでもあります。
✅詳しくは、ダビデの星とは?漫画業界で六芒星はタブー?【ユダヤのシンボル】をどうぞ
まとめ:ダビデ王はイスラエルの英雄!
ダビデ王についてお分かりいただけましたか?
意外と人間臭いなあと感じたかもしれません。
そう、ダビデに限らず、立派な聖人だと思われている人物も案外欠点があって人間臭かったりするんです。
聖書にはそういう人物がたくさん出てきて、それが魅力的なんですよね。
大きなスキャンダルがあったとは言え、ダビデが未だに人気が高く尊敬され続けている人物であることは間違いありません。
ぜひ、ダビデの生涯を通して人気者の秘訣を学んでいきましょう!
キートンでした。
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