ジーザス、エブリワン!キートンです。
“三大悪女”とかいたら詳しく知りたいなー!
こういった疑問にお答えします。
男の心を弄(もてあそ)んだり、悪事の限りを尽くしたりする。
そんないわゆる“悪女”と呼ばれる人々は、どこの世界にもいるものです。
例えば、日本では、
- 北条政子(ほうじょうまさこ)
- 日野富子(ひのとみこ)
- 淀殿(よどどの)
が”三大悪女”と言われますし、中国にも、
- 呂后(りょこう)
- 西太后(せいたいごう)
- 則天武后(そくてんぶこう)
という”三大悪女”と称される女性たちがいます。
そして、それは聖書の世界でも同じこと。
聖書に登場する主な女性はそれほど多くありませんが、その中にもとんでもない悪事を働いた悪女の存在があります。
というわけで今回は、クリスチャンの僕が独断と偏見で聖書界の”三大悪女”を選んでまとめてみました!
いろんな意見があるかと思いますが、インパクト抜群のエピソードを持ち、個人的に「悪い女だなあ」と感じた3人をチョイスしています。
さあ、悪女の怖さに打ち震えるがいい!!
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目次
聖書の世界の三大悪女って誰?クリスチャンが独断で厳選【閲覧注意】
それでは、聖書の三大悪女を順番にご紹介していきましょう!
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
◎聖書の三大悪女
- デリラ
- サッピラ
- イゼベル
①デリラ
だって、そうすればペリシテの人たちがお金をくれるって言うから。
まあ、中々教えてくれなくて大変だったけど♥
「そこでデリラはサムソンに言った、「あなたの大力はどこにあるのか、またどうすればあなたを縛って苦しめることができるか、どうぞわたしに聞かせてください」。」
(士師記16章6節)
さて、トップバッターを飾るのは、聖書を代表する悪女のデリラ。
恐らく、今回ご紹介する悪女の中では最も有名な人物でしょう。
デリラは、士師のサムソンを誘惑し、その弱点を聞き出したことで知られています。
サムソンは聖書1の怪力で知られ、宿敵であるペリシテ人はそのパワーに手を焼いていました。
しかし、サムソンは女性関係に弱いところがありました。
そこでペリシテ人のリーダーたちは、サムソンが惚れている女性デリラに交渉を持ちかけることにしたのです。
うまくいけば、私たちは1人につき、お前に銀1100枚を与えよう。
こうして、デリラはこの交渉に応じ、サムソンに弱点を聞き始めました。
私に教えてちょーだい♥
しかし、好きな女性の頼みとは言え、さすがにサムソンもそんなに簡単に自分の弱点を話しません。
サムソンは3度デリラに嘘を付き、自分の弱点をうまくごまかしました。
ところが、デリラの泣き落としは日々威力を増していきます。
怪力の秘密も教えてくれないのに、よく私のことを愛してるなんて言えるわね!
こんなことを毎日言われ続けたサムソンは、さすがに精神的に参り、辛くなってきました。
そして、サムソンはついにデリラに自分の弱点をばらしてしまったのです。
髪を剃(そ)られたら力を失ってしまうからね。
これを聞いたデリラは、膝の上でサムソンを眠らせると、髪を全て剃ってしまいました。
こうして、力をすべて失ってしまったサムソンは、ペリシテ人たちに両目をえぐられ捕まってしまったのでした。
その後、サムソンは神様に祈って力を取り戻しますが、結局はペリシテ人たちを道連れにして死んでしまいます。
つまり、デリラは、お金のためにサムソンを死にまで追いやったとんでもない悪女なのです。
お金のためとはいえ、ここまでしますかね。。
詳しくは、【聖書】サムソンとデリラのあらすじを簡単にまとめてみたどうぞ
②サッピラ
本当は一部のお金を自分たちのものにしていたんです。
まあ、そのせいで私たち2人とも倒れて死んでしまいましたけど。
「ところが、アナニヤという人とその妻サッピラとは共に資産を売ったが、共謀して、その代金をごまかし、一部だけを持ってきて、使徒たちの足もとに置いた。」
(使徒行伝5章1、2章)
サッピラは、単独というよりも夫のアナニアとセットでの悪ですね。
あまり有名な人物ではなく登場箇所も少ないですが、そのエピソードはかなりのインパクトがあります。
あるとき、サッピラと夫のアナニアは自分たちの資産を売り、そのお金を教会に寄付しました。
ここだけ見たら、ただの素晴らしい人たちですよね。
しかし、そこには大きな問題がありました。
サッピラたちは、本当は資産を売ったお金の一部を自分たちのものにしていたにも関わらず、全額寄付したと嘘を付いたのです。
そして、これは神様をだます行為であり、大きな罪。
このことを使徒のペテロに気付かれ、
あなたは人を欺(あざむ)いたのではなくて、神を欺いたのだ!!
と強く叱られた夫のアナニアは、なんと突然倒れて息絶えてしまいます。(怖すぎる)
さて、夫の死後、何も知らないサッピラがやって来ると、またしても使徒のペテロが言いました。
あなたの夫のアナニアはもう葬られたが、あなたもすぐに運び出されるだろう。
すると、なんとサッピラまでもがその場で倒れて息絶えてしまいました。
「ペテロは言った、「あなたがたふたりが、心を合わせて主の御霊を試みるとは、何事であるか。見よ、あなたの夫を葬った人たちの足が、そこの門口にきている。あなたも運び出されるであろう」。すると女は、たちまち彼の足もとに倒れて、息が絶えた。」
(使徒行伝5章9、10節)
サッピラたちがいけなかったのは、全額を寄付しなかったこと自体ではなく、全額を寄付したと”嘘を付いた”こと。
もしかしたら、全額を寄付したということで皆から称賛されたかったのかもしれません。
しかし、その悪い心が結果的に死という最悪な結果を招いてしまいました。
自らも死へと追いやるほどの悪女エピソードは、かなりのインパクトがありますね。。
③イゼベル
その影響で国はどんどん堕落していったわね。
それと、私たちに歯向かってきた預言者エリヤを殺そうとしたこともあったわねえ。
他にも悪いことをした気がするけど、もう忘れたわ★フフッ
「イゼベルはナボテが石で撃ち殺されたのを聞くとすぐ、アハブに言った、「立って、あのエズレルびとナボテが、あなたに金で譲ることを拒んだぶどう畑を取りなさい。ナボテは生きていません。死んだのです」。」
(列王記上21章15節)
イゼベルは、今回ご紹介する中でもずば抜けたキングオブ悪女と言っていいでしょう。
前述したデリラは実は悪女じゃない説がある一方で、このイゼベルは救いようのない正真正銘の悪女なのです!
その悪女っぷりは一言では言えないので、まとめると以下の通りです。
◎イゼベルの悪女エピソード
- 異教の神であるバアル神をイスラエルに導入し、堕落させる
- バアル神を信仰しないユダヤの預言者たちを殺しまくる
- 自分たちに敵対する預言者エリヤを殺そうとする
- ナボトという人物を殺害してブドウ畑を奪い取る
うん、もう悪女じゃなくて悪魔レベルですね。(ドン引き)
当たり前のように人を殺してるし、悪女のレベルを超えてますよこれ。。
当時の状況を詳しく説明すると、かつてイスラエルという国は真の神様を信じない悪い王様が続いていました。
そして、それが最悪となったのがアハブ王の頃です。
全ての悪夢は、アハブ王が悪女イゼベルと政略結婚したことから始まりました。
まず、イゼベルはイスラエルに”バアル”という異教の神様を持ち込んだのです。
そして、夫のアハブ王にバアル神の神殿を造らせ、真の神様を信じる預言者たちを次々と殺害していきました。
しかし、そこに現れたのが偉大な預言者エリヤです。
イスラエルを正すために使わされたエリヤは、イゼベルたちと対立します。
そして、バアルの預言者たちと”どちらの信じる神が本物の神様なのか”対決をし、けちょんけちょんにやっつけてしまいました。
「エリヤは彼らに言った、「バアルの預言者を捕えよ。そのひとりも逃がしてはならない」。そこで彼らを捕えたので、エリヤは彼らをキション川に連れくだって、そこで彼らを殺した。」
(列王記上18章40節)
ところが、それにぶち切れたのがイゼベル。
イゼベルはなんと、使者を送ってエリヤに殺人予告をしました。
エリヤはそのせいで恐れにとらえられ、死を願うほどのうつ状態になるくらい精神的に追い詰められることになります。
(詳しくは、うつ病状態を経験した聖書の有名人5人まとめ【どう乗り越えた?】を参照)
また、夫のアハブ王が宮殿近くのブドウ畑を買おうとしたときのこと。
結局断られてしまい、ふさぎ込むアハブ王を見たイゼベルは、人を使ってブドウ畑の持ち主ナボトを石で打ち殺させました。
そして、イゼベルは夫のために、持ち主のいなくなったブドウ畑を奪い取ったのです。
酷すぎますね。。
さて、このような残虐な悪女っぷりを発揮してきたイゼベルですが、安心してください!
イゼベルは、ちゃんとこうした悪行の報いを受けることになります。
「すなわち『エズレルの地で犬がイゼベルの肉を食うであろう。 37イゼベルの死体はエズレルの地で、糞土のように野のおもてに捨てられて、だれも、これはイゼベルだ、と言うことができないであろう』」。」
(列王記下9章36、37節)
イゼベルの最期は、それはそれはむごく悪女にふさわしいものでした。
夫アハブの死後も国の実権を握り続けていたイぜベルですが、イエフという人物の反乱に遭い、当時の王様ヨラムが殺害されます。
そして、その後イゼベルも仲間に見捨てられ、
城門から突き落とされて馬に踏まれた上に犬に食いちぎられるという壮絶な死を遂げたのでした。
その遺体はもはや人の形をしていなかったとか。。
おまけ:バトシェバ(ある意味悪女?)
さて、以上で三大悪女の紹介は終わりですが、最後にもう1人の女性を紹介させてください。
その女性の名は“バト・シェバ”。
バトシェバは、あのイスラエルの英雄ダビデが、痛恨の大罪を犯してしまったきっかけとなった女性です。
どういうことかというと、ある日の夕方、ダビデが宮殿の屋上を歩いていると、体を洗っている美しい女性を発見します。
「さて、ある日の夕暮、ダビデは床から起き出て、王の家の屋上を歩いていたが、屋上から、ひとりの女がからだを洗っているのを見た。その女は非常に美しかった。」
(サムエル記下11章2節)
その女性こそバトシェバであり、なんとダビデは彼女の美しさに一目惚れ。
そして、こともあろうにダビデは人妻であるバトシェバと関係を持ち、妊娠させてしまったのです。
しかも、それだけではありません。
この不倫がバレるのを恐れたダビデは、夫のウリヤを戦場に送り出して殺してしまいました。
「彼はその手紙に、「あなたがたはウリヤを激しい戦いの最前線に出し、彼の後から退いて、彼を討死させよ」と書いた。」
(サムエル記下11章15節)
これって、普通に凶悪犯罪レベルですよね。。
きっとバトシェバは、あの英雄ダビデが不倫と殺人という大罪を犯してしまうほど、魅力的な女性だったのでしょう。
本人の自覚はなくとも、男を魅了するバトシェバはある意味で罪深い悪女なのかもしれませんね。。
詳しくは、【聖書人物】ダビデ王とは?巨人ゴリアテを倒したイスラエルの英雄!?をどうぞ
まとめ:聖書にはまだまだ悪女が潜んでいる。。?
◎聖書の三大悪女
- デリラ
- サッピラ
- イゼベル
いやー、どの悪女のエピソードもかなりのインパクトがありましたね。ゾッとします。
ただ、誤解しないで欲しいのは、聖書には素晴らしい女性たちもたくさんいるということ。
聖書に登場する女性は悪い人間しかいない!というわけではないので、勘違いしないでくださいね!
キートンでした。