ジーザス、エブリワン!クリスチャンブロガーのキートンです。

結婚についてどう書かれているかも知りたいなあ。。!
こういった疑問にお答えします。
人生の一大イベントである“結婚”。
結婚といえば本来喜ばしいものですが、最近では、「お金がない」「自分の時間がほしい」などの理由で結婚に対して消極的な人も増えてきています。
また、結婚したとしても結婚生活が上手くいかずに悩んでいる人、離婚をしてしまう人も少なくありません。
実際、リクルートの「恋愛・結婚調査2023」によると、「いずれは結婚したい」と答えた20〜40代未婚の男女は46.1%で、
2019年の58.1%から、わずか4年で10%以上も減少しています。
また、ノマドマーケティング株式会社が実施したアンケートでは、
既婚男女3,000人のうち「結婚を後悔したことがある」と回答したのは1,285人(42.8%)にも上りました。
こんな時代だからこそ、「結婚とは何か?」を見つめ直すことが、より大切になっているのではないでしょうか。
そんなとき、参考になるのが“永遠のベストセラー”とも言われる聖書です。
聖書には、結婚の本質や原理原則についての深い知恵が書かれており、今なお世界中の人々の心を支えています。
結婚についての正しい考え方が分かれば、幸せな結婚生活が送れるのですが、これを知らない方も多いです。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が
- 聖書の結婚に関する名言
- 聖書が語る結婚とは?
- 結婚の主な5つの目的
- 聖書が教える幸せな結婚の5つのポイント
- 独身の人には祝福はないの?
について解説します。

聖書の結婚に関する名言

まずは、聖書に書かれた結婚に関する名言を解説付きでご紹介します。
- 結婚は神からの贈り物
- 結婚は“チーム”である
- 結婚の本質
- 愛とは何か
- 夫婦の正しい関係
- 結婚を尊重せよ

結婚は神からの贈り物
「妻を得る者は、良き物を得る、かつ主から恵みを与えられる。」
(箴言18:22)
結婚は神からの贈り物であり、喜ばしいものだと語られている聖句。
結婚は、神が私たちの喜びのために創造された良いものです。
だからこそ、既に結婚をしている人は自分の結婚を神からの素晴らしい恵みだと受け止め、大切に守っていく必要があります。

結婚は“チーム”である
「ふたりはひとりにまさる。彼らはその労苦によって良い報いを得るからである。」
(伝道の書4:9)
二人で支え合う方が、一人で頑張るよりもずっと良いと語られた聖句。
結婚に限らず人間関係全般に当てはまる原則ですが、特に夫婦にとっては、非常に大きな意味を持ちます。
神は私たちを、他者と共に生きる存在として造られました。
結婚とは、その中でも特別なかたちで互いに支え合いながら、人生という長い道のりを共に歩む“チーム”です。
二人で力を合わせると、努力が実を結びやすくなり、一人では得られないような実り(報い)を手にすることができます。

結婚の本質
「イエスは答えて言われた、「あなたがたはまだ読んだことがないのか。『創造者は初めから人を男と女とに造られ、 5そして言われた、それゆえに、人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである』。 6彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない」。」
(マタイによる福音書19:4-6)
イエスキリストが語られた、結婚の本質に関する聖句。
結婚は人間が勝手に決めた制度ではなく、天地創造のときから神が定められた神聖なものです。
だからこそ、神ご自身が結び合わせた結婚を、人間の都合で簡単に解消してはいけないと語られています。

神の愛の本質
「愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、 5不作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。 6不義を喜ばないで真理を喜ぶ。 7そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。 8愛はいつまでも絶えることがない。」
(コリント人への第一の手紙13:4-8)
神の愛の本質について書かれた、結婚式で読まれる定番の聖句。
ここで語られている”愛”は、人間が持っている条件付きの愛ではなく、神が私たちに注いでくださっている“無条件の愛(アガペー)”です。
アガペーは、自己中心的な人間の愛とは正反対のものであり、神の本質そのものです。
この聖句を読むと、「こんな愛を持つのは自分には無理だな」と感じてしまいますよね(苦笑)
しかし、キリストを信じて神の愛を受け取ることで、私たちの中にもこのアガペーの愛が少しずつ育まれていきます。

夫婦の正しい関係
「妻たる者よ、夫に仕えなさい。それが、主にある者にふさわしいことである。 19夫たる者よ、妻を愛しなさい。つらくあたってはいけない。」
(コロサイ人への手紙3:18,19)
夫婦関係でお互いがどのような姿勢を持つべきかについて書かれた聖句。
「妻が夫に仕える」とは、盲目的に従うことではなく、敬意を持って夫を尊重し、助け合う姿勢を意味します。
一方で夫には、妻を深く愛し、決して高圧的な態度を取らないように命じられています。

結婚を尊重せよ
「すべての人は、結婚を重んずべきである。また寝床を汚してはならない。神は、不品行な者や姦淫をする者をさばかれる。」
(ヘブル人への手紙13:4)
結婚を神聖なものとして尊重すべきだと語られている聖句。
なぜなら、結婚は神が定められた素晴らしいものだからです。
だからこそ、結婚の外での性的関係(婚前交渉や不倫など)によって、結婚の祝福を壊してはいけません。

聖書が語る結婚とは?

聖書の名言について見てきましたが、聖書は具体的に結婚について何と語っているのでしょうか?
- 結婚は神が定められた制度
- 結婚は神の前で結ばれる”契約”

結婚は神が定められた制度
先ほども言ったように、結婚は人間が作り出したものではありません。
神が定められた制度です。
結婚の起源は、創造主である神が人を男と女とに造られたことにあります。
最初に男(アダム)が造られ、次に男のあばら骨から女(イブ)が造られました。
イブはアダムのところへ連れて行かれ、2人は人類で初めての結婚をすることになります。
具体的な聖書箇所を引用しますね。
「そこで主なる神は人を深く眠らせ、眠った時に、そのあばら骨の一つを取って、その所を肉でふさがれた。 22主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り、人のところへ連れてこられた。 23そのとき、人は言った。「これこそ、ついにわたしの骨の骨、わたしの肉の肉。男から取ったものだから、これを女と名づけよう」。 24それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。 25人とその妻とは、ふたりとも裸であったが、恥ずかしいとは思わなかった。」
(創世記2:21-25)
イエスキリストも、この創世記の記述を引用して、結婚が神の目的に基づくものであることを明確に認めています。
「イエスは答えて言われた、「あなたがたはまだ読んだことがないのか。『創造者は初めから人を男と女とに造られ、 5そして言われた、それゆえに、人は父母を離れ、その妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである』。 6彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない」。」
(マタイによる福音書19:4-6)

✅️アダムとイブの詳細は、アダムとイブ(エバ)のあらすじを簡単に解説【人間の始まり】をどうぞ
結婚は神の前で結ばれる”契約”
また、結婚は単なる恋愛の延長でも、人間同士の取り決めでもなく、神の前で結ばれる神聖な契約です。
つまり、神は私たちの結婚の”証人(立ち会い人)”だということですね。
「「なぜ神は受けられないのか」と尋ねる。これは主があなたと、あなたの若い時の妻との間の、契約の証人だったからである。彼女は、あなたの連れ合い、契約によるあなたの妻であるのに、あなたは彼女を裏切った。」
(マラキ書 2:14)
実際、伝統的なキリスト教の結婚式では多くの場合、”誓約”の時間があり、新郎新婦は神父(または牧師)に

といった質問をされます。
その際に、新郎新婦はお互いのほうではなく、神父(または牧師)のほうを向いて誓いの言葉を口にします。
これも結婚の誓いを新郎や新婦に対してではなく、神に対して約束していることを意味しているんですね。
だからこそ、聖書は離婚について否定的であり、キリスト教の特にカトリックでは離婚に対して厳しいです。
イエスも、結婚は神が結び合わせたものであり、人間の都合で軽々しく解消してはならないと語られました。
「彼らはもはや、ふたりではなく一体である。だから、神が合わせられたものを、人は離してはならない。」
(マタイによる福音書19:6)
ただし、夫婦のどちらかが不倫をした場合のみ、離婚は認められるとも語られています。
「そこでわたしはあなたがたに言う。不品行のゆえでなくて、自分の妻を出して他の女をめとる者は、姦淫を行うのである。」
(マタイによる福音書19:9)
結婚の主な5つの目的

結婚は、神が何となく気まぐれで定められたものではありません。
そこには明確な目的があります。
- お互いに助け合うため
- 一体になるため
- 子孫繁栄のため
- 性的な罪から守られるため
- キリストと教会の関係を学ばせるため

①お互いに助け合うため
結婚の目的一つ目は、お互いに助け合うためです。
神は最初の人間アダムを造られた後、彼が一人でいるのを見て、こう語られました。
「また主なる神は言われた、「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」。」
(創世記2:18)
こうして神は、アダムのふさわしい”助け手”として女(イブ)を造られたのです。
私たち人間は孤独な存在としてではなく、他の人と交わるべき存在として造られました。
結婚は、そんな人間に与えられた神からの恵みの制度なのです。
僕も今までたくさんの素敵なご夫婦を見てきましたが、上手くいっているご夫婦ほど、
お互いの弱さを認め合い、補い合っている印象がありますね。

②一体になるため
結婚の目的二つ目は、一体になるためです。
「それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。」
(創世記2:24)
“一体になる”というのは、単に肉体的な関係だけを意味しているのではありません。
- 持ち物
- お金
- 住む場所
- 価値観
- コミュニケーション
など物質的・精神的・霊的な領域も含めた、あらゆる領域において男女が一つになっていくことを指しています。
ただし、”一体になる”とは、相手と同じような人間になるという意味ではありません。
お互いの個性や考え方を尊重し合いながら、一致を目指して共に歩んでいくということです。
もちろん、お互いに別の人間ですし、男女の違いもありますから、その中でぶつかったり苦労したりすることもあるでしょう。
それでも、お互いを尊重しながら一体になることで、二人だけの新しい人生が生まれていくのです。

③子孫繁栄のため
結婚の目的三つ目は、子孫繁栄のためです。
神はアダムとイブを造られた際に、このように語られました。
「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。 28神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」。」
(創世記1:27,28)
つまり、神は人間が結婚をし、二人が一体になることで新しい命が生まれるようにされたのです。
そのため、夫婦の間に生まれる子どもは”偶然の産物”ではなく、”神からの祝福・贈り物”だと言えますね。

④性的な罪から守られるため
結婚の目的四つ目は、性的な罪から守られるためです。
聖書が語る性的な罪とは、例えば、
- 婚前交渉
- 浮気・不倫
- 売春
- ポルノ鑑賞
などの行為ですね。
なぜなら、性は“結婚という枠組み”の中でのみ祝福されるものだからです。
アダムとイブ以来、人間は神に背く罪の性質を持っており、こうした性的な欲望に流されてしまう可能性があります。
使徒パウロも、このように教えていますね。
「しかし、不品行に陥ることのないために、男子はそれぞれ自分の妻を持ち、婦人もそれぞれ自分の夫を持つがよい。」
(コリント人への第一の手紙7:2)
また、こうも語っています。
「しかし、もし自制することができないなら、結婚するがよい。情の燃えるよりは、結婚する方が、よいからである。」
(コリント人への第一の手紙7:9)
つまり、性欲がコントロールできずに罪を犯すくらいなら、結婚生活の中でその欲求を正しく満たせと教えているのです。
ここで大切なのは、性欲自体が悪いわけではないということです。
性欲は神が人間に与えられた良いものであり、神の計画の中で使われるなら、喜びと祝福をもたらします。
しかし、性欲を自己中心的な目的で使い、結婚の枠を越えてしまうと、罪となってしまうのです。

⑤キリストと教会の関係を学ばせるため
結婚の目的五つ目は、キリストと教会の関係を学ばせるためです。
聖書の中で結婚は、イエスキリストと教会(クリスチャンたち)の関係にたとえられています。
つまり、
- イエスキリスト:花婿
- 教会:花嫁
をそれぞれ表しており、結婚はキリストと教会の愛の関係を象徴しているということです。
「わたしたちは、キリストのからだの肢体なのである。 31「それゆえに、人は父母を離れてその妻と結ばれ、ふたりの者は一体となるべきである」。 32この奥義は大きい。それは、キリストと教会とをさしている。」
(エペソ人への手紙5:30-32)
キリストは教会を心から愛し、そのために十字架に架かってご自身の命をも犠牲にされました。
教会もまた、その愛に応えてキリストを敬い、信頼し、仕えます。
このようなキリストと教会の愛の関係は、夫婦にとっての理想のモデルであり、
お互いに無条件の愛と尊敬を注ぎ合うことの大切さを教えてくれるのです。
「そして教会がキリストに仕えるように、妻もすべてのことにおいて、夫に仕えるべきである。 25夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。」
(エペソ人への手紙5:24,25)

聖書が教える幸せな結婚の5つのポイント

結婚は、ただの恋愛の延長でもなければ、個人的な性的欲求を満たすためのものでもありません。
また、ただ感情的に「好きだから」でやっていける単純なものでもありません。
そこでここからは、聖書が教える幸せな結婚の5つのポイントを解説していきます。
- 婚前交渉をしない
- 親から自立する
- 神を中心とした関係を持つ
- 受けるよりも与える
- 相手をありのまま受け入れる

①婚前交渉をしない
聖書が教える幸せな結婚のポイント一つ目は、婚前交渉をしないことです。
なぜなら、婚前交渉には、以下のようなリスクや問題があるから。
- 「愛」ではなく「欲」で繋がってしまう可能性がある
- 複数人と経験を持つと、今までの相手と比較したり過去の記憶がつきまとったりすることがある
- 結婚後に性的な神秘性や新鮮さが薄れる
- 離婚率が高まるという調査もある(参照:PMC Re-Examining the Link Between Premarital Sex and Divorce)
- 身体的・精神的・霊的な結びつきが弱くなる
- 妊娠や中絶、性病などの深刻な問題が起こることも
旧約聖書の時代には、婚前交渉をした男女は責任を取って結婚しなくてはならないとされていました。
「もし人がまだ婚約しない処女を誘って、これと寝たならば、彼は必ずこれに花嫁料を払って、妻としなければならない。」
(出エジプト記 22:16)
今聞くとびっくりするような内容かもしれませんが、男女の関係になるというのは本来、それくらいの重みと責任が伴うものなのです。
一方で、現代では「恋愛=性的関係」と考える風潮が強く、婚前交渉が当たり前のように行われています。
なので、今の若い人たちが聞いたら、

と思うかもしれませんが、婚前交渉は神の意志に反するものであり、結婚の祝福を奪い取るものです。
一時的には快楽があるかもしれませんが、多くの場合、結婚後に手痛いダメージとなって返ってきます。
実際、僕の周りでも、過去の婚前交渉が原因で、結婚生活が上手くいかなくなった例を何度も見てきました。
性的な関係は本来、結婚した夫婦の間でのみ行われるべき神聖なもの。
誘惑に流されず結婚後に正しく行われるなら、そこには大きな喜びがあるのです。
ただ、過去に婚前交渉をしてしまった場合でも、心から悔い改めて神に立ち返るなら、神は清めてくださいます。
「もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる。」
(ヨハネの第一の手紙1:9)

②親から自立する
聖書が教える幸せな結婚のポイント二つ目は、親から自立することです。
なぜなら、結婚すると、夫婦の関係が最も優先すべき人間関係になるから。
親から自立できていないまま結婚生活を始めると、夫婦の絆が薄まり、新しい家庭を築くのが難しくなります。
例えば、夫が自分の母親から自立できておらず、母親にばかり相談してしまうと、妻は「自分は信頼されていない」と感じるでしょう。
また、親が夫婦関係にいちいち干渉してしまう、ということにもなりかねません。
聖書も、結婚は”親を離れて”一体になる関係だと語っています。
「それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。」
(創世記2:24)
ここで出てくる「父と母を離れて」という言葉は、単に物理的に親から離れるという意味だけではありません。
精神的・経済的にも親から自立することを意味しています。

③神を中心とした関係を持つ
聖書が教える幸せな結婚のポイント三つ目は、神を中心とした関係を持つことです。
なぜなら、夫婦はどちらも人間であり、不完全な存在だから。
例えば、夫婦には弱さや欠点は必ずありますし、争いや失敗もあります。
しかし、神を中心に置くことで、神の助けや導きを受け、自分たちだけでは乗り越えられない問題も乗り越えることができるのです。
「人がもし、そのひとりを攻め撃ったなら、ふたりで、それに当るであろう。三つよりの綱はたやすくは切れない。」
(伝道の書 4:12)
“夫+妻+神”という三つの関係は、最も強く、壊れにくい絆を生みます。
そのような関係には神の愛や平安があり、どんな困難が来ても揺るぎません。

✅️神から助けてもらう方法は、「神様助けてください!」と叫ぶあなたへ【神に助けてもらう3つの方法】も参照
④受けるよりも与える
聖書が教える幸せな結婚のポイント四つ目は、受けるよりも与えることです。
なぜなら、与えることは大きな愛であり、相手も自分も豊かな祝福に満たされるから。
イエスもこのように語られました。
「受けるよりは与える方が、さいわいである」
(使徒行伝 20:35)
結婚生活では、
- 癒やしてほしい
- 助けてほしい
- 話を聞いてほしい
- 欲求を満たしてほしい
など、相手にしてもらうことばかり考えてしまいがちです。
中には、相手が自分にとってどれくらいメリットがあるかという損得勘定で、結婚を決める人もいます。
しかし、そのような求めてばかりの自己中心的な結婚生活では、相手の不満はいずれ爆発してしまうでしょう。
一方で、「相手から何をしてもらえるか」よりも
「自分が相手に何をしてあげられるか」に心を向けるときに、夫婦関係は本当の意味で深まっていきます。
なぜなら、見返りを求めずに与える姿勢こそが、聖書が語る本当の”愛”だからです。

自分が損をするだけじゃないか!!
と思うかもしれませんが、与える関係の中には神の愛や平安、そして人間の想像を超える祝福が注がれるのです。
例えば、与える具体的な行動には
- 感謝の言葉をかける
- プレゼントを渡す
- 時間を使って話を聞く
- 家事や子育てを手伝う
などがあります。
イエスキリストも見返りを求めず、ただその愛ゆえに、私たち人間の罪のために十字架に架かってくださいました。
同じように、夫婦関係においてもただの”好き”という感情を超えて、見返りを求めずに与える”愛”を持つ必要があります。
イエスは言われました。
「わたしのいましめは、これである。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互に愛し合いなさい。」
(ヨハネによる福音書15:12)

✅️与えることの素晴らしさについては、ギバーの特徴とは?与える人の人生が豊かになる4つの理由の記事も参照
⑤相手をありのまま受け入れる
聖書が教える幸せな結婚のポイント五つ目は、相手をありのまま受け入れることです。
なぜなら、どんなに理想的に見える相手でも、人間である以上、弱さや欠点はあるから。
最初は恋愛感情の高まりによって良い部分しか見えていなかったとしても、長い結婚生活の中で、いずれ必ず相手の悪い部分が見えてきます。
完璧を求めてしまうと、相手のそのちょっとした悪い部分がゆるせなくなり、すぐに愛は冷めてしまうでしょう。
アダムとイブは神に背いて罪を犯す前、お互いに裸でも恥ずかしさを感じませんでした。
「人とその妻とは、ふたりとも裸であったが、
(創世記 2:25)
このように、お互いがありのままをさらけ出し、それを受け入れ合うのが結婚の本来の姿なんですね。
最近では、
- マッチングアプリ
- SNS
- 漫画
- アニメ
- ドラマ
などの影響で、理想の結婚相手のハードルが上がってきているように思います。
しかし、短期間付き合うだけならまだしも、結婚生活は生涯に渡って続く長いもの。
良い部分だけでなく、相手の弱さをも抱きしめる愛こそが本物の愛なのです。
神も私たち人間のことを弱さや欠点も含めて、ありのまま愛してくださっています。
だからこそ、罪人である私たちを、ご自分の独り子であるイエスを十字架に架けてまで救ってくださいました。
「しかし、まだ罪人であった時、わたしたちのためにキリストが死んで下さったことによって、神はわたしたちに対する愛を示されたのである。」
(ローマ人への手紙5:8)

独身の人には祝福はないの?

ここまで結婚の祝福について語ってきたので、

と思うかもしれませんが、そうではありません。
近年では、独身の方も増えてきていますが、独身もまた祝福された生き方です。
使徒パウロは、むしろ結婚よりも独身をすすめており、独身を”神からの賜物”と呼んでいます。
なぜなら、独身だと家庭の責任に縛られることなく、神の働きに集中できるからです。
「わたしとしては、みんなの者がわたし自身のようになってほしい。しかし、ひとりびとり神からそれぞれの賜物をいただいていて、ある人はこうしており、他の人はそうしている。 8次に、未婚者たちとやもめたちとに言うが、わたしのように、ひとりでおれば、それがいちばんよい。」
(コリント人への第一の手紙7:7,8)
「わたしはあなたがたが、思い煩わないようにしていてほしい。未婚の男子は主のことに心をくばって、どうかして主を喜ばせようとするが、 33結婚している男子はこの世のことに心をくばって、どうかして妻を喜ばせようとして、その心が分れるのである。」
(コリント人への第一の手紙7:32,33)
実際、パウロ自身も独身だったからこそ、世界中を回り、効率的にキリストのことを多くの人に伝えることができました。
イエスキリストも生涯独身だったと言われています。
ただし、誰もが独身でいられるわけではありません。
イエスはこう言われました。
「するとイエスは彼らに言われた、「その言葉を受けいれることができるのはすべての人ではなく、ただそれを授けられている人々だけである。 12というのは、母の胎内から独身者に生れついているものがあり、また他から独身者にされたものもあり、また天国のために、みずから進んで独身者となったものもある。この言葉を受けられる者は、受けいれるがよい」。」
(マタイによる福音書19:11,12)
つまり、独身もまた神から与えられる特別な賜物なのです。
一方で、結婚への強い願望があったり、性の誘惑に弱さを感じたりする場合は、神が結婚に導いておられるのかもしれません。

まとめ:結婚は神からの素晴らしい贈り物!

結婚は神が造られた素晴らしい贈り物です。
もちろん、結婚生活には痛みや失敗もあり、お互いに忍耐が求められることも多いでしょう。
自分とは違う相手と生活を共にするわけですから、当然といえば当然です。
しかし、神が望まれるような正しい結婚生活をしていくなら、その大変さを上回る大きな祝福と喜びが待っています。
現代の結婚の多くは、神が造られた本来の姿からはかけ離れてしまっており、結婚生活が上手くいかない人もたくさんいます。
だからこそ、聖書に書かれた結婚の原理原則に立ち返る必要があるのではないでしょうか。
ぜひこの機会に聖書を手に取り、結婚についての素晴らしい知恵を学んでいきましょう!
キートンでした。

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