ジーザス、エブリワン!キートンです。
とんでもない怪力の持ち主って聞いたんだけど。。
こういった疑問にお答えします。
聖書には、知性やルックス、経済力などそれぞれの分野で飛びぬけたものを持っている人たちが出てきますが、
パワー部門というものがあるなら、ぶっちぎりの1位だといえる人物がいます。
その人物の名は、士師サムソンです。
はい、それは韓国の大手メーカー“サムスン”ですね。(くだらない)
サムソンは、イスラエルの危機を救うために遣わされた英雄のことで、ライオンを手で引き裂いてしまうほどの怪力の持ち主です。
まあ、人間的には色々と問題がある人物なんですが。。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- サムソンとは?
- 【士師記】サムソンのあらすじ
- サムソンから学べる教訓は?
などについてご紹介していきます!
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目次
サムソンとは?
サムソンは、旧約聖書の士師記に登場する士師の1人で、とんでもない怪力を持ったイスラエルの英雄です。
士師記にはサムソンを含めて12人の士師が登場しま
サムソンは、その圧倒的パワーによってイスラエルを敵であるペリシテ人から救いました。
一方で、女性に弱いなど人間的な欠点も多く、その弱さによって結果的に命を落とすことになります。
まあ、怪力で女好きって、キャラクターとしてはめちゃくちゃ面白いんですけどね。。
だからこそ、サムソンはこれだけ有名になったのかも!
✅士師については、“士師”とはどんな人?イスラエルを救った英雄たち!?【3分で分かる】をどうぞ
【士師記】サムソンのあらすじ
それでは、旧約聖書からサムソンの生涯をざっくりと見ていきましょう!
- 神の使いによるお告げ
- ライオンを引き裂く
- サムソンの謎かけ
- サムソンVSペリシテ人
- “1000人狩り伝説”誕生
- サムソンとデリラ
- 復活と最期
神の使いによるお告げ
「主の使がその女に現れて言った、「あなたはうまずめで、子を産んだことがありません。しかし、あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。 4それであなたは気をつけて、ぶどう酒または濃い酒を飲んではなりません。またすべて汚れたものを食べてはなりません。 5あなたは身ごもって男の子を産むでしょう。その頭にかみそりをあててはなりません。その子は生れた時から神にささげられたナジルびとです。彼はペリシテびとの手からイスラエルを救い始めるでしょう」。」
(士師記13章3~5節)
時は、イスラエル人が他民族であるペリシテ人の支配に苦しんでいた頃。
ダン族のマノアという人物の妻のもとに主の使いが現れました。
彼女には子供がいませんでしたが、主の使いは言いました。
なので、今からはぶどう酒や強いお酒は飲まず、律法で禁じられている食べ物も口にしてはいけません。また、生まれてくる子の頭には、かみそりを当ててはいけません。
なぜなら、その子は、神に仕えるナジル人として、生まれた時から特別に清められているからです
やがてその子は、イスラエルをペリシテ人から救い出すことになるでしょう。
妻は夫のマノアにこのことを伝え、後に主の使いが言った通り、男の子が生まれました。
その子はサムソンと名付けられ、神様の祝福を受けてすくすくと育っていきました。
ライオンを引き裂く
「その瞬間、主の霊が激しくサムソンに力を注ぎました。サムソンは武器を持っていませんでしたが、素手でライオンのあごをつかむと、真っ二つに引き裂きました。まるで子やぎを引き裂くように、難なくやってのけたのです。」
(士師記14章6節)
立派に成長したサムソンはあるとき、ティムナという場所に行きました。
そこでサムソンは、なんとペリシテ人の娘にひと目ぼれしてしまいます。
サムソンは自分の両親にその娘と結婚させてくれるようにと頼みますが、当然両親は猛反対。(そりゃそうだ)
敵であるペリシテ人を妻にする必要がどこにある!
ど正論をぶつけられても諦めきれないサムソンは、両親と共にペリシテ人の娘が住んでいるティムナに向かいました。
すると、その途中で現れたのは1頭のライオンです。
しかし、その瞬間、激しい聖霊の力を受けたサムソンは、
素手でライオンのあごを真っ二つに引き裂いてしまいました。(化け物)
サムソンは神によって、とんでもないパワーが与えられていたのです。
サムソンはティムナに着くとペリシテ人の娘と語り合い、ますます気に入って、結婚の約束をしました。
サムソンの謎かけ
「サムソンは彼らに言った、「わたしはあなたがたに一つのなぞを出しましょう。あなたがたがもし七日のふるまいのうちにそれを解いて、わたしに告げることができたなら、わたしはあなたがたに亜麻の着物三十と、晴れ着三十をさしあげましょう。 13しかしあなたがたが、それをわたしに告げることができなければ、亜麻の着物三十と晴れ着三十をわたしにくれなければなりません」。」
(士師記14章12、13節)
その後、
すると、サムソンは彼らに謎解きをしないかと持ち掛けます。
サムソンは言いました。
だが、もし解けなかったら、君たちがそれらを俺にプレゼントするんだ。
この提案を受け入れたペリシテ人たちですが、3日経っても彼らには答えが分かりません。
4日目になった頃、悩んだペリシテ人たちは、サムソンの妻のところに来て言いました。
さもないと、お前もお前の父親の家も焼き払うぞ!
こうして、妻はサムソンに泣きすがり、謎の答えを聞き出そうとしましたが、サムソンはその答えを教えようとしません。
しかし、妻は残りの祝宴の期間中も、サムソンに泣きながら訴え続けました。(なんという執念)
すると、彼女を愛していたサムソンは、7日目についに謎の答えを話してしまいます。
7日目の日没前になり、ペリシテ人たちはサムソンに答えを言いました。
彼らはサムソンの妻から答えを聞き出していたので、当然正解です。
すると、サムソンは聖霊に満たされ、アシュケロンという地で30人を殺して着物を奪い、ペリシテ人たちに渡しました。
そして、サムソンは怒りのあまり妻を放り出し、両親の家へ帰ってしまったのです。
一方で、妻のほうも、なんとサムソンとの結婚式に立ち合った仲間の一人と結婚してしまいました。
うーん、もうめちゃくちゃです。
サムソンVSペリシテ人
「サムソンは彼らに言った、「あなたがたがそんなことをするならば、わたしはあなたがたに仕返しせずにはおかない」。 8そしてサムソンは彼らを、さんざんに撃って大ぜい殺した。」
(士師記15章7、8節)
さて、そんなことなど知らないサムソンは、小麦の刈り入れの季節に贈り物を持って、ペリシテ人の娘のところにやって来ました。
ところが、彼女の父親は娘の部屋に入れてくれず、娘を別の人にやってしまったことをサムソンに告げます。
さあ、これを聞いたサムソンは、当然のごとくブチ切れ。
まずサムソンはきつねを300匹捕まえて、2匹ずつしっぽを結び合わせ、その結び目にたいまつをくくりつけました。
そして、たいまつに火をつけると、ペリシテ人の麦畑にいっせいに放ったのです。
こうして、麦畑だけでなくブドウ畑やオリーブ畑まで全て燃やし尽くしてしまいました。(激し過ぎる)
さあ、次にぶち切れるのはペリシテ人たちの番です。
サムソンの怒りの原因がペリシテ人の娘と父親だと知った彼らは、その娘と父親を捕らえて焼き殺してしまいました。
さあさあ、これに対して、またまたぶち切れるサムソンさん。
そう言い放ったサムソンは、多くのペリシテ人たちを殺し、エタムの岩にあるほら穴で暮らすようになりました。
“1000人狩り伝説”誕生
「彼はろばの新しいあご骨一つを見つけたので、手を伸べて取り、それをもって一千人を打ち殺した。 16そしてサムソンは言った、「ろばのあご骨をもって山また山を築き、ろばのあご骨をもって一千人を打ち殺した」。」
(士師記15章15、16節)
サムソンにボコボコにされてしまったペリシテ人たちでしたが、まだバトルは終わりません。
サムソンへの復讐に燃えるペリシテ人たちは、
歓声を上げるペリシテ人たちでしたが、
聖霊の力が注がれ、サムソンは綱を糸のようにぷっつりと切ってしまったのです。
そして、
こうして、サムソンは20年間もイスラエルの士師として活躍したのです。
サムソンとデリラ
「彼はついにその心をことごとく打ち明けて女に言った、「わたしの頭にはかみそりを当てたことがありません。わたしは生れた時から神にささげられたナジルびとだからです。もし髪をそり落されたなら、わたしの力は去って弱くなり、ほかの人のようになるでしょう」。」
(士師記16章17節)
このように、無敵の強さを誇るサムソンでしたが、彼には1つ大きな問題がありました。
それは元妻との件でも分かるように、女に弱いという点です。
サムソンはある時、
これを知ったペリシテ人たちは、デリラにところに来て言いました。
そうすれば、我々1人につき銀1100枚を与えよう。
そこでデリラは、サムソンに怪力の秘密を教えてほしいと頼みました。
ところが、さすがのサムソンも、デタラメを言ってなかなか真実を教えようとしません。
3度も嘘をついてごまかしたサムソンでしたが、
ある日それに耐えきれなくなったサムソンは、ついに自分の力の秘密を話し
もし髪をそられたら私の力は弱まり、普通の人間のようになってしまうだろう。
これを聞いたデリラは、サムソンをひざ枕で眠らせると人を呼び、サムソンの髪をそり落とさせてしまいました。
こうして、力が抜けたサムソンはペリシテ人に捕らえられ、
サムソンは牢屋の中で臼を引かされることになりますが、彼の髪の毛はその間に伸び始めていました。
(✅サムソンとデリラについては、【聖書】サムソンとデリラのあらすじを簡単にまとめてみたで詳しくまとめています。)
復活と最期
「そしてサムソンは、その家をささえている二つの中柱の一つを右の手に、一つを左の手にかかえて、身をそれに寄せ、 30「わたしはペリシテびとと共に死のう」と言って、力をこめて身をかがめると、家はその中にいた君たちと、すべての民の上に倒れた。こうしてサムソンが死ぬときに殺したものは、生きているときに殺したものよりも多かった。」
(士師記16章29、30節)
一方で、ペリシテ人たちは宿敵サムソンを捕らえたことで大喜びし、
そして、自分たちの神ダゴンにいけにえをささげ、熱狂的に賛美したのです。
酔いが回った頃、ペリシテ人たちは笑い者にするためにサムソンを呼び出しました。
サムソンは牢から引き出され、神殿を支える2本の柱の間に立たされました。
サムソンは自分の手を引いている若者に、両手を2本の柱に寄りかからせて欲しいと頼み、神様にお祈りしました。
ペリシテ人たちに、えぐられた目の復讐をさせて下さい!!
祈り終えると、サムソンは神殿を支えている2本の柱を思い切り押しました。
するとどうでしょう。
神殿は全てのペリシテ人たちの上に崩れ落ち、
この時死んだペリシテ人の数は、それまでサムソンが殺してきたペリシテ人の数より多かったんだとか。
サムソンから学べる教訓は?
サムソンの生涯をざっくりと見てきましたが、彼から学べる教訓とは何でしょうか?
色々とあると思いますが、今回は以下の2つにまとめました。
- 神と共に歩み、誘惑に打ち勝とう
- 賜物は正しく使おう
それぞれ見ていきましょう!
神と共に歩み、誘惑に打ち勝とう
サムソンはかみそりを頭にあてちゃダメと言われていたにも関わらず、女性という誘惑に負け、力を失ってしまいました。
つまり、サムソンは誘惑に負けて、神に従うことができなかったのです。
この世の中は悪魔(サタン)が支配しており、絶えず様々な誘惑が私たちを襲ってきます。
聖書にもこうあります。
「身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食いつくすべきものを求めて歩き回っている。」
(ペテロの第一の手紙5章8節)
人間は弱い存在なので、自分の力だけでは全ての誘惑に完全に打ち勝つことはできません。
だからこそ、いつも神様と共に歩む必要があるのです。
そうすれば、神様は私たちを強め、誘惑に打ち勝つだけの力を与えてくださるんですね!
もしサムソンが普段からもっと神様と共に歩めていたら、デリラの誘惑に負けることもなかったでしょうね。
賜物は正しく使おう
サムソンは、神様から誰にも負けない怪力という素晴らしい賜物をいただいていました。
しかし、その賜物の多くを、サムソンは自己中心的な欲望のために使ってしまいました。
私たちは例外なく何かしらの才能や能力など賜物を持っていますが、それらは全て神様が与えてくださったものです。
ですから、賜物は神様や他の人のために正しく使わなくてはいけません。
聖書にもこうあります。
「あなたがたは、それぞれ賜物をいただいているのだから、神のさまざまな恵みの良き管理人として、それをお互のために役立てるべきである。」
(ペテロの第一の手紙4章10節)
サムソンは、賜物に溺れてしまった悪い例だと言えるでしょう。
(✅才能がないから死ぬしかない?才能の見つけ方5選を教えますの記事も参照)
まとめ:サムソンは怪力で女に弱い人間臭い人物!
怪力だけど、短気で女に弱い。
サムソンは何とも人間臭くて、濃いキャラクターの持ち主でしたね!
聖人みたいな人物も好きですが、こういう人物も案外嫌いじゃないんですよね。
だって、親近感わかないですか??
最後に、サムソンの生涯を見て思ったことを率直に言わせてください。
女って怖いっす。(真顔)
キートンでした。
サムソンはなぜ評価が高いのでしょうか。
ヘブル11でも取り上げられています。
はじめまして。
いつも信仰生活で分からないことや、迷うこと、悩むことがある時、こちらのブログを参考にさせていただいてます。
読みやすくて分かりやすくて、本当にありがたいです!
そして、1つお願いがあるのですが、ナジル人について、よくわからないので、ぜひ、記事にしていただけないでしょうか?
よろしくお願いします♀️
シュナ子さん、いつもブログをお読みくださりありがとうございます!
なるほど、ナジル人ですか。他にも書く必要のあるテーマがかなりあるので、書くとしたらかなり先になってしまうかもしれませんが、気長にお待ちいただけると幸いです。申し訳ありません!