ジーザス、エブリワン!キートンです。
今回は、預言者の1人“エレミヤ”をご紹介したいと思います。
はい、それは“プレミア”です。(くだらない)
エレミヤは、様々な苦難にぶつかりながらも神の言葉を語り続けた偉大な
まあその困難は、想像を絶するほど辛いものだったのですが。。
この記事では、
- エレミヤとはどのような人物か
- エレミヤの生涯
などをお届けします!
目次
“エレミヤ”とは?
エレミヤは、旧約聖書の”エレミヤ書”に登場する預言者で、
彼は、
エレミヤは人々から酷い目にあわされながらも、彼らの神様に対する罪(偶像崇拝)を正すために40年以上も神の言
ちなみに、正教会では”イエレミヤ”と呼ばれ聖人扱いされています。
預言者については、【キリスト教用語】”預言者”とは?神の言葉を伝える人たち!?をどうぞ
エレミヤの生涯
それでは、その涙に濡れた生涯を見ていきましょう!
エレミヤ、預言者になる
「4主の言葉がわたしに臨んで言う、 5「わたしはあなたをまだ母の胎につくらないさきに、あなたを知り、あなたがまだ生れないさきに、あなたを聖別し、あなたを立てて万国の預言者とした」。」
(エレミヤ書1章4、5節)
エレミヤは、前640年頃にエルサレムの祭司の家に生まれました
そして、エレミヤが預言者として神様に召されたのは、
神様はエレミヤに対して、預言を人々に語るように言われました。
その預言の内容は、
さもないと、南ユダ王国は新バビロニアという国に滅ぼされてしまうだろう。
というもの。
実は、当時の南ユダ王国の人々は真の神様ではなく、“バアル”という異
そこで、
しかし、エレミヤは最初、若さを理由にこの使命を1度断ります。
まだ若者に過ぎませんから。
ところが、神様はエレミヤを励まして言われました。
私があなたと共にいて、あなたを救う。
こうして、エレミヤは預言者としての使命を受け入れたのでした。
エレミヤ、反感を買う
「18彼らは言った、「さあ、計略をめぐらして、エレミヤを倒そう。祭司には律法があり、知恵ある者には計りごとがあり、預言者には言葉があって、これらのものが滅びてしまうことはない。さあ、われわれは舌をもって彼を撃とう。彼のすべての言葉に、心を留めないことにしよう」。」
(エレミヤ書18章18節)
しかし、エレミヤが南ユダ王国の人々に預言を語り始めると、
何しろ、
彼らは、まるで国が良い方向に進んでいるかのような、平和的な言葉ばかりを語っていたのです。
つまり、他の人に気に入られるためのメッセージだけを語っていたんですね。
一方で、エレミヤの語る預言は“南ユダ王国の滅び”という、大変悲観的なものでした。
ですから、ユダ王国の
こうして、人々から侮辱され酷い目あったエレミヤは、
愚かなゼデキヤ王
「1ゼデキヤ王は、マルキヤの子パシュルと祭司マアセヤの子ゼパニヤを、エレミヤのもとにつかわし、 2「バビロンの王ネブカデレザルがわれわれを攻めようとしているゆえ、われわれのために主に尋ねてほしい。主はそのもろもろの不思議なわざをもって、われわれを助け、バビロンの王をわれわれから退かせられるかも知れない」と言わせた。」
(エレミヤ書21章1、2節)
さて、これはゼデキヤがユダ王国の王様になった頃のこと。
ゼデキヤ王は、自分の側近をエレミヤに送り、こう言わせました。
かつてのように、神の奇跡によってバビロンを退(しりぞ)けてくださるかどうかを。
ゼデキヤは、バビロンの王ネブカデレザルに逆らったため、
ユダ王国の都エルサレムはバビロン軍によって包囲されてしまっていたのです。
実は昔、エルサレムがアッシリアという国に囲まれたときに、神の御使いによって救われたことがありました。
ゼデキヤは、今回も神様が助けてくださることを期待していたのです。
しかし、それはあくまでも自分の国を守るためであり、神様に罪を悔い改める気持ちはまるでありませんでした。
エレミヤは、無情にも言いました。
神はユダ王国を、バビロンの王ネブカデレザルの手に渡すと。
もう全ては手遅れでした。
神様は、ユダ王国をバビロンの手で滅ぼされることをお決めになっていたのです。
結果的に、ゼデキヤ王はユダ王国の最後の王様になってしまいます。
エレミヤの預言が実現する
「8またカルデヤびとは王宮と民家を火で焼き、エルサレムの城壁を破壊した。 9そして侍衛の長ネブザラダンは町のうちに残っている民と、自分に降伏した者、およびその他の残っている民をバビロンに捕え移した。」
(エレミヤ書39章8、9節)
これらの預言が原因で、
つまり、南ユダ王国は滅ぼされ、
そして、首都のエルサレムも破壊されてしまいました。
その後、
エレミヤはどんな預言を行った!?
エレミヤがその生涯で行った預言には、以下のようなものがあります。
◎エレミヤが行った主な預言
- 南ユダ王国は偶像崇拝などの罪のせいで滅亡する
- 新バビロニア王国に抵抗せず、捕虜になりなさい
- “バビロン捕囚”が行われ、南ユダ王国の人々は捕虜にされる
- 国が滅んだ後には、エルサレムに帰国できる
- メシア預言
エレミヤの預言というと悲劇的なイメージがありますが、
それは、
「見よ、わたしは彼らを北の国から連れ帰り、彼らを地の果から集める。彼らのうちには、盲人やあしなえ、妊婦、産婦も共にいる。彼らは大きな群れとなって、ここに帰ってくる。」
(エレミヤ書31章8節)
そして、この預言も実現し、
でも、ネガティブな預言が多くなってしまうのは、エレミヤが生まれた時代的にしょうがないんですよね。
なぜなら、エレミヤは南ユダ王国がこれから滅びに向かうという時代に生まれてしまったのですから。
ちなみに、エレミヤは後にイエス・キリストが誕生するという”メシア預言”もしています。
「21その君は彼ら自身のうちのひとりであり、そのつかさは、そのうちから出る。わたしは彼をわたしに近づけ、彼はわたしに近づく。だれか自分の命をかけてわたしに近づく者があろうかと主は言われる。」
(エレミヤ書30章21節)
エレミヤは”涙の預言者”!?
エレミヤは、別名“涙の預言者”とも呼ばれます。
なぜなら、エレミヤは自分の民族の運命を深く悲しみ、エレミヤ書には彼の涙と苦悩が表現されているからです。
また、彼は人々に預言をする中で、以下のような迫害にあいました。
- 南ユダ王国の人々に預言を語るも、無視され馬鹿にされる
- パシフェルという祭司に主の宮の門にある足かせにつながれる
- 祭司や預言者たちに「死刑に当たる」と裁判にかけられる
- 役人たちに打ち叩かれた後で牢獄にぶち込まれ、泥に沈められるという拷問を受ける
- 同郷の人々からエレミヤ暗殺計画を企てられる
うん、なんか見てるだけで泣きそうになりますね。
これを40年続けるって、一体どんな精神力をしているんでしょうか。。
あまりの苦しみのせいか、
☟例えば、こんな感じ。
「主よ、あなたがわたしを欺かれたので、わたしはその欺きに従いました。あなたはわたしよりも強いので、わたしを説き伏せられたのです。わたしは一日中、物笑いとなり、人はみなわたしをあざけります。」
(エレミヤ書 20:7)
「わたしの生れた日はのろわれよ。母がわたしを産んだ日は祝福を受けるな。」
(エレミヤ書 20:14)
何というかすんごい病みっぷりですね。。
自分なんて生まれなければよかった、とまで言ってますから。
エレミヤは、非常に苦労をして預言を語り続けた人物だと言えますね。
エレミヤは、聖書の4つの書物を書いた!?
エレミヤは伝統的に、旧約聖書の
- 列王記上・下
- エレミヤ書
- 哀歌
を書いた人物とされています。
中でも、”エレミヤ書”は”イザヤ書”や”エゼキエル書”と並ぶ
エレミヤが偉大な預言者だということが分かりますね。
ちなみに、”哀歌”には、ユダ王国の滅亡などに関するエレミヤの嘆きの歌が記されています。
ただし、口述したのはエレミヤでも、それを実際に筆記したのはエレミヤの弟子の”バルク”なのではない
聖書の作者については、聖書の作者って誰なの?【書物ごとの書き手のまとめ付き】をどうぞ
まとめ:エレミヤは預言者の中でも超苦労人!
“涙の預言者”と聞くと何やら趣のある感じがしますが、実際はかなり悲劇的な内容でしたね。
でも、預言者って改めてすごいなあと感じますね。
命をかけて神様の言葉を伝えていくんですから。
ただ、これだけは言いたい。
エレミヤさん、せめて天国では幸せでいておくれ。。(切実)
キートンでした。