ジーザス、エブリワン!キートンです。
その生涯について詳しく知りたいなあ。。
こういった疑問にお答えします。
今回は聖書に登場する、“エリヤ”という偉大な預言者をご紹介したいと思います
エリヤは聖書の中でもトップクラスに偉大な預言者で、
特に、天に昇っていくという驚くべき奇跡は、彼がいかに神様に愛されていたかが分かりますね。
しかし、エリヤについてよく知らないという方もいるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- エリヤとはどんな人物か
- エリヤの生涯
- エリヤが神様から愛された理由
などについてご紹介します!
目次
預言者”エリヤ”とは?
エリヤは、旧約聖書の”列王記”に登場する人物で、聖書を代表する預言者です。
北イスラエルの歴史上でも最悪の王様”アハブ”の時代に現れ、偶像崇拝をする彼らに対して預言活動を行いました。
そして、真の神様だけを信じるようにと語っていったのです。
また、
様々な奇跡を起こす - この世を去る時に死なずに、天に昇る
- イエス・キリストのお祈りの際に現れる(主イエスの変容)
など、特別に神様に愛されていた人物でもあります。
ちなみに、同じく偉大な預言者に“エリシャ”という人物がいますが、彼はエリヤの弟子にあたる存在です。
エリヤの生涯
では、その生涯をさらっと見ていきましょう!
エリヤの預言と奇跡
「ギレアデのテシベに住むテシベびとエリヤはアハブに言った、「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう」。」
(列王記上17章1節)
昔々、北イスラエル王国に、アハブという名の王様がいました。
アハブは、首都のサマリアに”バアル”という神様の神殿を建て
そんな悪い王様の元にやって来たのは、
エリヤはアハブに言いました。
イスラエルには数年の間、露も降りず、雨も降らないだろう。
そして、この預言は実現していくことになります。
アハブが真の神様を信じていなかったからです。
エリヤ、カラスに養われる
「エリヤは行って、主の言葉のとおりにした。すなわち行って、ヨルダンの東にあるケリテ川のほとりに住んだ。 6すると、からすが朝ごとに彼の所にパンと肉を運び、また夕ごとにパンと肉を運んできた。そして彼はその川の水を飲んだ。」
(列王記上17章5、6節)
エリヤがこの預言をした後、神様はエリヤに語られました。
そしてその川の水を飲みなさい。わたしはカラスにあなたを養わせよう。
なんと数羽のカラスが、
水も川の水を飲むことができたので、
エリヤ、やもめに養われる
「その時、主の言葉が彼に臨んで言った、 9「立ってシドンに属するザレパテへ行って、そこに住みなさい。わたしはそのところのやもめ女に命じてあなたを養わせよう」。」
(列王記上17章8、9節)
しかし、エリヤの預言通りに雨が降らなくなったことで、やがて川の水は涸(か)れてきてしまいました。
すると、神様は再びエリヤに語られました。
1人のやもめ(未亡人)があなたを養ってくれるだろう。
エリヤがサレプタに行くとやもめがいましたが、
あったのは、かめに一握りの粉とびんに少しの油だけでした。
しかし、彼らには神様の祝福があったので、かめの粉もびんの油も尽きることはありませんでした。
こうして、エリヤたちは飢え死にせずに済んだのです。
エリヤ、やもめの息子を蘇らせる
「そして三度その子供の上に身を伸ばし、主に呼ばわって言った、「わが神、主よ、この子供の魂をもとに帰らせてください」。 22主はエリヤの声を聞きいれられたので、その子供の魂はもとに帰って、彼は生きかえった。」
(列王記上17章21、22節)
さて、そんなある日、やもめの息子が病気にかかり、
これを知ったエリヤは、
すると、どうでしょう。
なんと子供は息を吹き返しました。
やもめはこれを見て、
エリヤVSバアルの預言者
「そのとき主の火が下って燔祭と、たきぎと、石と、ちりとを焼きつくし、またみぞの水をなめつくした。 39民は皆見て、ひれ伏して言った、「主が神である。主が神である」。」
(列王記上18章38、39節)
さて、3年の月日が流れたころ、神様はエリヤに語られました。
エリヤはアハブのところにやって来ると言いました。
バアル、アシェラというのは、当時イスラエルで信じられていた異国の神様のことです。
その後、集まったイスラエル人たちに、エリヤは語りかけました。
主が神だと思うなら主に従い、バアルが神だと思うならバアルに従うといい。
しかし、イスラエルの民たちは何も答えません。
エリヤは更に言いました。
そして、私とバアルの預言者たちの前にたきぎを1つ置いて、火をつけずに雄牛を乗せなさい。
これから順番に自分たちが信じる神の名前を呼ぶのだ。本当の神様なら、雄牛に火をつけてくださるはずだ。
つまり、牛に火を付けられたほうが本物の神様!というバトルですね。
イスラエル民もこれに同意したので、
しかし、朝から昼まで祈っても何も起きません。
しまいには、バアルの預言者たちは、
それでもやっぱり、バアル神は何も答えてはくれません。
これを見たエリヤは、イスラエルの民を自分の周りに集めると、
そして、たきぎの上に牛を載せると、言いました。
これだけでもとんでもないですが、エリヤはそれを3度も繰り返させ、
火を起こすには、大きすぎるハンディです。
そして、エリヤは神様に祈りました。
するとどうでしょう。
祭壇の上に火が降ると、雄牛もたきぎも全て焼き尽くし、
エリヤが信じる神様は、本当の神様だったのです。
これを見たイスラエルの民たちはひれ伏し、主を信じました。
そして、エリヤはバアルの預言者たちを捕らえて殺しました。
エリシャ、弱気になる
「自分は一日の道のりほど荒野にはいって行って、れだまの木の下に座し、自分の死を求めて言った、「主よ、もはや、じゅうぶんです。今わたしの命を取ってください。わたしは先祖にまさる者ではありません」。」
(列王記上19章4節)
しかし、勝利の余韻を楽しむ暇は、エリヤにはありませんでした。
この知らせを聞いたアハブ王の妻である、
イゼベルはとんでもない悪女で、イスラエルに異国の神を持ち込んだのも彼女でした。
これを恐れたエリヤはそこから逃げ出すと、弱気になって
先ほどまでの堂々としたエリヤとはまるで別人です。
しかし、神様は天の使いを送ってエリヤを励まし、食事を与えました。
そして、その後神様はエリヤに以下の3つのことを示されました。
- ハザエルに油を注いで、アラムの王とすること
- エヒウに油を注いで、イスラエルの王とすること
- エリシャに油を注いで、エリヤの後継者とすること
こうして、エリヤは再び立ち上がり、神様のための働きを始めるのでした。
エリヤ、アハズヤに死の預言をする
「そこでエリヤは立って、彼と共に下り、王のもとへ行って、 16王に言った、「主はこう仰せられます、『あなたはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようと使者をつかわしたが、それはイスラエルに、その言葉を求むべき神がないためであるか。それゆえあなたは、登った寝台から降りることなく、必ず死ぬであろう』」。」
(列王記上1章15、16節)
さて、やがて最悪の王様アハブが死ぬと、その息子のアハズヤが王様になりました。
そして、アハズヤはあるとき、屋上の手すりから落下し病気になってしまいます。
しかし、アハズヤもやはりアハブの息子。
父と同じく、真の神様ではなく、バアル神に病気が治るかどうかを尋ねようとしたのです。
結果的に、この行為がアハズヤの生死を分けることとなりました。
その後、エリヤは神様からの言葉をアハズヤの使者に伝えました。
と。
こうして、預言は実現し、アハズヤは死んでしまいました。
そして、アハズヤの兄弟ヨラムが新しい王様となっていきますが、ここからは後継者のエリシャが活躍していくことになります。
エリヤは死なずに天に昇った!?
エリヤはエリシャを後継者に任命した後、
なぜなら、エリヤは竜巻に乗って天に引き上げられていったからです。
これはエリヤの最大の奇蹟といってもいいかもしれません。
聖書にはその描写がしっかりと記されています。
「彼らが進みながら語っていた時、火の車と火の馬があらわれて、ふたりを隔てた。そしてエリヤはつむじ風に乗って天にのぼった。」
(第二列王記2章11節)
この姿は後継者のエリシャもバッチリ目の当たりにしていますが、
イエスが天に昇られる遥か前に、
ちなみに、昇天を経験した聖書の人物は、
- エノク
- エリヤ
- イエスキリスト
の3名のみ。
ここからも、エリヤが非常に特別な存在だということが分かりますね!
エリヤは”キリストの変容”時に天から現れた!?
イエス・キリストが弟子たちと山に登った時に、その姿が光り輝いた出来事を“キリス
この奇跡によって、イエスはご自分が神のご性質を持っていることを示されて、弟子たちを励まされました。
そして、その際にイエスキリストはとある人物とお話をしていたと聖書には書かれています。
「ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。 3すると、見よ、モーセとエリヤが彼らに現れて、イエスと語り合っていた。」
(マタイによる福音書17章2、3節)
その人物というのが、モーセとエリヤでした。
モーセも聖書を代表する偉大な預言者ですが、
この2人の間に入ることができるなんて。。
イエス・キリストが起こした奇跡については、イエス・キリストが起こした奇跡まとめ15選【ジャンル別にご紹介】をどうぞ
エリヤは様々な奇跡を起こした!?
エリヤの奇跡は、昇天だけに留まりません。
エリヤは、
エリヤが起こした主な奇跡は、以下の通りです。
◎エリヤの奇跡一覧
- カラスがパンと肉を運んでくる
- やもめの家の小麦粉と油を無限に増やす
- やもめの息子を生き返らせる
- 水浸しの祭壇に乗せられた雄牛を焼き尽くす
- アハズヤ王の使者を焼き尽くす
- 上着でヨルダン川の水を割る
- 嵐に乗って天に上げられる
数もそうですが、どれもインパクトのあるものばかりですね。
これはよくある誤解なんですが、
モーセやエリヤの後継者エリシャ、
ただ、彼らの起こす奇跡のインパクトが強いため、聖書の人物=
だから、奇跡をこれだけ起こせるエリヤはやっぱり偉大なのです。
なぜ、エリヤはこれほど神に愛された!?
さて、このように、神様に特別扱いを受けるほど愛されていたエリヤですが、
そもそもなぜこれほど神に愛されたのでしょうか?
それを知るには、エリヤが生まれた土地や当時の時代背景について知る必要があります。
エリヤを取り巻く環境が、どのようなものだったかというと、
◎エリヤが生まれた当時の状況
- エリヤが生まれた土地”ギルアデ”の先祖は、神の約束よりも自分たちの利益を優先した不信仰者たちだった
- アハブ王の妻イゼベルは、”バアル”と”アシェラ”という偶像をイスラエルに持ち込む
- アハブ王は、バアルの宮を建て祭壇を築くなど積極的にバアルを崇拝
- 結果的にバアルの預言者が450人、 アシェラの預言者が400人にも達する
- 正しい神を信じる預言者たちが、イゼベルによってほとんど殺される
など、言わば、“信仰の超暗黒時代”というような状況だったのです。
しかし、そんな中エリヤはただ真実の神様だけを見上げる正しい人物だったのです。
これこそ、エリヤが神様に愛された最大の理由だったのではないでしょうか。
そして、エリヤは、堂々とアハブ王の前に出てきてこう宣言するのです。
めちゃくちゃかっこいいですよね!
神様から愛されるのも納得です。
まとめ:エリヤは神様に愛されまくりの預言者!
知れば知るほどエリヤという人物は神様に特別愛されていたということが分かりますね。
VIP待遇という他ないです。
それにしても、雄牛を焼き尽くしたり、使者を焼き尽くしたり、火の戦車が迎えに来たりしてますけど、
エリヤって炎属性なんですか?(発想が小学生)
キートンでした。