ジーザス、エブリワン!キートンです。

何か由来とかあるのかなあ。。
こういった疑問にお答えします。
鳩は平和の象徴である。
皆さんは、こんなフレーズを聞いたことはないでしょうか??
鳩といえば、平和の国であるこの日本でも非常になじみの深い動物で、鳩がたくさんいる光景を見ると、

としみじみ思いますよね。(あれ、僕だけ?)
実際、日本でも毎年8月6日の”原爆の日”には、広島市で開かれる平和記念式典の中で、
ハトを放つ”放鳩(ほうきゅう)”というセレモニーが行われたりします。(2020年はコロナで中止)
それだけ、私たちの中に鳩=平和というイメージが植え付けられていると言えますが、そのルーツはどこにあるのでしょうか?
鳩のなんにも考えてない感じが平和的で癒やされるから。というような単純な理由ではないのです!
実は、鳩が平和の象徴になったルーツは聖書にあります。
そこでこの記事では、クリスチャンの僕が、
- 【雑学】鳩が平和の象徴なのはなぜ?旧約聖書のノアの方舟が由来?
- 鳩=平和の象徴のイメージを世界に広めたのはピカソ?
について解説します!

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【雑学】鳩が平和の象徴なのはなぜ?旧約聖書のノアの方舟が由来?

結論から言うと、鳩が平和の象徴になったのは、
旧約聖書の“創世記”に書かれているノアの方舟(はこぶね)のエピソードが由来です。
ノアの方舟というのは、ざっくり言うと、
神によって大洪水が起こされるも、正しい人であったノアとその家族と一部の動物たちは方舟に乗って助かるというお話ですね。

神様は地上に40日40夜雨を降らせて、結果的に方舟に乗っていたノアたち以外の生き物は皆滅んでしまいました。
そして、大雨が止んだ後、ノアが地上の水が引いたかを確かめるために合計3回鳩を放つシーンが出てきます。
その結果をまとめると、以下のとおりです。
- 1回目
➡水が引き始めてから40日後。しかし、まだ地上の水は残っており鳩は戻ってきてしまう。
- 2回目
➡1回目から7日後。鳩がオリーブの若葉をくわえて戻ってきたことで、ノアは地上の水が引いたのを知る。
- 3回目
➡2回目の7日後。地上から完全に水が引き、鳩はもはや戻ってこなかった。
こうして、ノアは鳩を放つことで洪水の終わりを知ったのです。
「8ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、 9はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。それから七日待って再びはとを箱舟から放った。 11はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。 12さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。」
(創世記8章8~12節)
大洪水が終わったということは、世界に平和が訪れたということ。
このエピソードから、鳩=平和の象徴となったのですね!
ちなみに、その後、地上に降り立ったノアに神様は、

と語られ、ノアとの契約のしるしとして大空に虹をかけて、ノアに祝福を与えられました。
ノアの方舟の詳しい内容は、【聖書物語】ノアの方舟(箱舟)のあらすじとは?簡単にご紹介をどうぞ
鳩=平和の象徴のイメージを広めたのはピカソ?

今でこそ鳩が平和の象徴というのはよく知られていますが、実は当初このイメージは
キリスト教の地域だけでしか知られていませんでした。
まあ、ルーツが聖書ですから無理もないことでしょう。
しかし、とある人物の影響で、鳩=平和の象徴というイメージが世界中に広まることになります。
その人物とは、誰もが知る超有名画家のパブロ・ピカソです。
ピカソは第二次世界大戦後、1949年にパリで開催された「第一回平和擁護世界大会」のポスターに、白い鳩の絵を描きました。
👇実際のポスター
鳩はもともとは精霊(神様)を象徴するものでした。
今のように平和の象徴ということになったのは
ピカソが描いた1枚のポスターからなのです。#神様は平和主義じゃない pic.twitter.com/ip2HUo3eo3
— ビー玉@真夜中の美術館 (@beedama_lab) August 24, 2021
このポスターは核兵器廃止を求めて羽ばたく鳩がモチーフになっており、その後もピカソのこの絵を元にしたものが、
- ストックホルム
- ウィーン
- ローマ
- モスクワ
などで開催された世界平和評議会でも使われました。
また、平和運動においても世界中にこの絵が配布されるようになりました。
こうして、鳩=平和というイメージが世界中に広まっていったのです。
いやー、まさかこんな偉人が鳩の平和のイメージ普及に関わっているとは、びっくりですね!
ちなみに、ピカソは大の鳩好きとして知られており、他にも、
- ポスター
- 版画
- ドローイング
などで数多くの平和の鳩を描いた作品を残しました。
それどころか、なんとピカソは、自分の娘に“パロマ(スペイン語で鳩)”と名付けたりもしたんだとか。。!
ここまで行くと、もはや狂気すら感じますね!!鳩を愛しすぎとる。。

まとめ:鳩が平和の象徴なのは旧約聖書が由来!

◎本記事のまとめ
- 鳩が平和の象徴になったのは、旧約聖書のノアの方舟が由来
- でも、鳩=平和のイメージを世界に広めたのはピカソ
鳩と平和には、これだけの様々な歴史があったんですね!
鳩と平和のルーツは聖書でしたが、実はキリスト教にとって鳩は結構なじみのある動物です。
なぜなら、鳩は聖霊の象徴として使われますし、他にも聖書で何度か出てくるからですね。
(聖霊については、【神の位格】聖霊とは?10の働きを簡単にクリスチャンが解説を参照)
実際、聖書ではイエスが洗礼を受けた際に、天から聖霊が鳩のように下ってきたと書かれています。
「イエスはバプテスマを受けるとすぐ、水から上がられた。すると、見よ、天が開け、神の御霊がはとのように自分の上に下ってくるのを、ごらんになった。」
(マタイによる福音書3章16節)
他にも、イエスがこのように語られる場面もあります。
「わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである。だから、へびのように賢く、はとのように素直であれ。」
(マタイによる福音書10章16節)
このように、聖書にはちらほら鳩が登場するんです!
ですから、興味のある方はぜひ聖書を読んでみてくださいね。
ちなみに、僕的に平和の象徴っぽいなあと思うのは、
ナマケモノですね。(雰囲気重視)
キートンでした。

